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第4回世界ジュニア選手権大会

世界ジュニアの模様は、1月22日(月)発売「卓球王国」3月号に掲載します。
松平健太選手の技術もピックアップして紹介。
お楽しみに!
この世界ジュニアを2回連続取材して思うのは、日本にはなぜこんなにも才能あふれる選手がいて、一生懸命卓球をやれる子供がいるのだろうということ。これは外国コーチ、そしてアメズィッチや、日本をよく知るミッシェル・ブロンデル(フランス)などを話をして説明され、理解できるのだが、つまりは子供たちを教える情熱的で、一生懸命なコーチが日本にはたくさんいることだ。その多くがしかもボランティアのコーチなのだということ。まさに日本を支えているのはこういったコーチの人たちなのだ。
 そこで育った選手たちが、たとえば青森山田のようなエリート集団の中で切磋琢磨し、かつドイツなどに行きながら、力と経験を積んでいる。これが今の日本の、とりわけ男子の状況なのだ。それは青森山田や、仙台育英のように学校がサポートしているのも幸運なことだろう。
 昨年の水谷、そして岸川、高木和、のような才能があったり、努力する選手の出現。そして力をつけた健太。日本はまさに外国コーチがうらやむ「才能の宝庫」なのだ。
 しかし、ジュニア以後の強化と育成が急務なのは言わずもがなだろう。単にブンデスリーガに放り込んで鍛えるのがいいのか、それとも国内でじっくりと強化するのか、それともミックスなのか、答えは簡単には出ない。いずれにしても日本には将来があることは間違いない。
 ドイツのブレーメンでの世界選手権のあとに言われたことに、ジュニア選手、特にドイツに行った連中には、人間教育、礼儀などを日本でしっかり教える必要がある、という点だ。それは間違いではないだろう。だけども、実際に、岸川にしても、今回の高木和、健太にしても、みんな礼儀もしっかりしているし、常識的だし、とてもいい子たちに思える。何より、試合に向かっていく時のハートがいい、日本人としてのスピリットを強く持っている。ある意味、シニア選手よりも感動させる何かを彼らは持っている。彼らのそんないい部分をもっと伸ばして欲しいというか、触らないで欲しい。もちろんスポーツマンとしてのマナーや心を教える必要があると思うけど・・。
 今回、団体戦、そして個人戦での選手のがんばり、健太の優勝を通して、取材者として、日本人として、感じたことは、「誇り」プライドだ。今までビッグゲームを取材するたびに、喜びもあったけど、悔しい思いの方が多かった。特に最近は日本男子は勝てなかった。ところが、今回はぼくは日本のジャーナリストとしての誇りを持てた、それは選手たちが素晴らしいプレーと試合を見せたからだ。関係者や知人からも「おめでとう!」と声をかけられた。こんなハッピーなことはない。だから本当に心から選手たちに「ありがとう」と言いたい。ぼくは彼らを誇りに思っている。(今野)
「もう最高です。健太はどんな場面でも自分自身の力を発揮できた。平常心を失わない選手はなかなか見たことない。健太は相手ボールを利用してどのコースにでも持っていける、そんな選手はなかなかいない。この決勝の一番のポイントはレシーブ。高木和、大矢は徐のサービスに手こずっていたが、健太は逆に攻めていた。今、本当にドキドキして興奮しています。去年、水谷が決勝で負けていたのでこんなに早くこんなチャンスが巡ってくるとは思っていなかった」と河野監督。
「なんか実感が沸いてこない。決勝はレシーブと相手のドライブにどう対応するのかを一番考えた。(準決勝で4回マッチポイントを取られた)あのあとに自信を持てた。決勝前は自信はあった。決勝では5ゲーム目が一番のポイント。ワールドジュニアサーキットファイナルで負けたことでやる気が逆に出た。その時よりもレベルは上がったと自分でも思うし、積極的にできた。ファイナルの時は良くなかった。今の気持ちは・・すごいことをしたな、と思う」と松平健太。
注目の男子シングルス決勝で日本の松平健太、15歳が中国の徐克を4-2で破り、優勝を果たした。2-2で迎えた5セット目をジュースで取り、6セット目、一気に優勝を決めた。その勝負強さ、そして卓越したテクニックで観客をうならせた。世界イベントでの日本選手の優勝はいつ以来なのか、記憶にないほどの快挙である。
●男子シングルス決勝
松平健太(日本) 11-5, 10-12, 11-9, 7-11, 13-11, 11-9 徐克(中国)
●女子シングルス決勝
馮亜ラン(中国) 7-11, 11-8, 14-12, 4-11, 11-8, 11-6 文佳(中国)
写真右は女子シングルス優勝の馮亜ランと2位の文佳
シングルスの準決勝でドイツの期待の星、オフチャロフを破った松平健太。しゃがみ込みサービスからの速攻が目立つが、サービスだけが良いのではない。柔らかいボールタッチ、前陣でも中陣でも自在に両ハンドを操ることができ、特に前陣でのライジングショットは正確だ。取材者(今野)としては過去にこのような前・中陣でのボールタッチを見たのはワルドナーだけだ。どうもワルドナーのジュニア時代と健太がだぶってしまう。

●女子ダブルス決勝
木子/文佳(中国)  11-6, 11-7, 11-4, 13-11 武楊/馮亜ラン
●男子ダブルス決勝
姜海洋/呉ハオ(中国) 11-6, 3-11, 7-11, 11-3, 11-5 11-8 徐克/許鋭鋒(中国) 
松平健太、見事にオフチャロフに勝ち、決勝へ進んだ。大矢は徐克の完成された卓球に翻弄され、完敗。
写真はオフチャロフと健太、大矢

●女子シングルス準決勝
馮亜ラン(中国) 11-13, 11-4, 11-9, 8-11, 11-7, 11-1 武楊(中国)
文佳(中国) 11-7, 4-11, 11-7, 3-11, 9-11, 11-5, 11-6 木子(中国)
●男子シングルス準決勝
徐克(中国)  11-6, 11-8, 11-5, 11-2 大矢(日本)
松平健太(日本) 11-9, 7-11, 7-11, 4-11, 11-5, 15-13, 11-8 オフチャロフ(ドイツ) 
中国の徐克と木子のダブルスが混合ダブルスで優勝。二人とも団体に続き、2冠目。特に徐は4冠を狙う勢いだ。
●混合ダブルス決勝
徐克/木子(中国) 11-7, 11-2, 11-7, 11-6  姜海洋/文佳(中国)
男子ダブルス準決勝で敗れた大矢/松平賢二ペアは口をそろえて、「徐のサービスの変化は予想以上だった。ラリー戦に持ち込めず、サービス、レシーブでやられた」と試合後に語った。
徐克は14歳と言われているが本当だろうか。その強さ、パワー、筋肉もとても健太の1歳下には見えない。今大会4冠を狙っている。頭はちょっと時代遅れだが、ベッカムスタイルでトサカをたてている。このまま強くなっていけば1軍で活躍できる逸材であることに間違いない(写真)。

●男子ダブルス準決勝
徐克/許鋭鋒(中国)  16-14, 11-8, 11-7, 11-9 大矢/松平賢二(日本)
姜海洋/呉ハオ(中国) 1-11, 11-3, 11-4, 11-4, 11-9 フレイタス/シルバ(ポルトガル) 
最終日、女子ダブルスの準決勝が行われ、日本の照井/石垣組は中国の木子/文佳組に2-4で敗れ、銅メダルに終わった。

17日最終日
●女子ダブルス準決勝
木子/文佳(中国) 11-7, 9-11, 11-5, 11-5, 8-11, 13-11 照井/石垣(日本)
武楊/馮亜ラン 8-11, 11-3, 12-10, 11-8, 11-8 ソニア/シュテア(ドイツ)