スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

世界選手権ザグレブ大会(個人戦)

混合ダブルス1回戦
岸川/福原  4(11-8,11-7,9-11,3-11,11-5,9-11,11-6)3 セレダ/バラゾバ(スロバキア)

混合ダブルス2回戦
韓陽/藤沼  4(11-8,13-11,11-8,7-11,11-7)1 ハイスター/クリーマーズ(オランダ)
カイ/スン(シンガポール)  4(7-11,11-4,11-4,1-4,11-6,)1 高木和/平野
15歳と14歳の松平・石川組、初戦突破
混合ダブルス1回戦
高木和/平野  4(9-11,11-7,6-11,11-4,9-11,11-3,11-7)3 ハズィンスキー/ヤオ(アメリカ)
韓陽/藤沼  4(11-8,8-11,11-5,11-4,11-9)1 アリ・サレー/オスマン(エジプト)
松平/石川  4(7-11,11-7,11-8,9-11,11-7,11-9)2 パツィー/ポータ(ハンガリー)
自分より世界ランクが上の韓国の趙彦来に競り勝ち、1回戦を突破した岸川聖也。
岸川聖也  4(9-11,11-7,7-11,11-6,11-6,6-11,11-7)3  趙彦来(韓国)
岸川聖也「相手は世界ランクも上だし、最初から向かっていく気持でした。日本には趙彦来に勝った選手がいたので、台上のフリックが良いとアドバイスをもらっていた。マリオからはラケットを上げて、レシーブをもっと長くもっていくことをアドバイスされた。試合中も『やっていることは悪くない。このまま行けばいい』と言われました。ぼくは世界ランクも低いのでいきなり強い選手と対戦するけど向かっていきたい」
写真は勝利後、ベンチでアメズィッチに迎えられる岸川
初戦で敗れた松下浩二。試合の出足に「あれ」というようなミスをした。引退という言葉が飛び出すのかと思ったが、現役続行を示唆した。
松下浩二「選んでくれた監督、協会の首脳陣に申し訳ない。それが残念。自分を応援してくれているファン、卓球を楽しんでいる人の代表として世界選手権に来たのにもかかわらずこういう結果になったことがとても残念。相手はパワーヒッターというのは知っていたために、警戒しすぎて台との距離を取りすぎてしまったかもしれない。前半に信じられないミスが続いた。あれ、何でこんなボールをミスするんだろうという打ちミスが多かった。0ー2とゲームをリードされて、相手は思いきり打ってきた。1ゲーム目か2ゲーム目を取れていれば流れは変わった。87年から世界選手権に出てきて20年目だけど、一番がっかりしたゲームだった。日の丸をつけている重みを誰よりも感じている。今までの経験の中では最悪の経験だった。二重三重のショックです。正直言えば、今は何も考えられない。自分がプレーを続けることが若手にとってどうなのか、日本チームにとってどうなのか、を監督とも話をしなくてはいけないと思う。自分がやめることが日本チームによいのなら考えるし、チームにとって自分が必要なら考える。でも今は実際は何も考えられない。自分の結果には甘えてはいけない。今すぐ卓球はやめない。国際大会はどうなるかわからない。来月もプロツアーがあるのでそれに参加してどうなのかで結論を出したい。日本がよい方向に行くのがベストでしょう」
女子チームを牽引する藤井寛子キャプテンが初戦を飾った。
女子シングルス1回戦  藤井寛子  4(11-9,11-8,11-2,5-11,11-5)1 ペンカボバ(チェコ)
藤井寛子「ナイスゲームじゃないですよ。緊張しました。試合前は良い感じの緊張だったけど、実際の試合では観客も近いし、始まるなと思ったら硬くなった。少しやりにくかった。3ゲーム目の出足からいけるかなと思った。キャプテンとしての仕事をしていないんですよ。名ばかりのキャプテンなんですよ。母は来ているんですよね。来ちゃってる(笑)。日本の応援の人も多いですね。次は朴美英で、格上で、向かっていきたい。一度勝っているけど相当昔の話。合宿でもカットの対策練習をしているので頑張りたい」
女子ダブルスの初戦で快勝した平野・石川組。石川は初の世界選手権の初戦だった。しかし、見た目ではあまり緊張しているようには見えなかった。観戦の高島規郎氏は「落ち着いている。さすがに大物だ」と絶賛した。
女子ダブルス1回戦 平野/石川 4(11-8,11-5,11-9,11-7)0  リ・カレン/ヤン・アンニー(ニュージーランド)
平野「私自身は初戦としたら良い動きができた。次の試合に向けては決めるボールとつなぐボールをしっかりしたい。見たことのない選手でやりにくいかと思ったけど、結構うまくできた。初戦だからこんなもんかな。佳純はちょっと緊張していたみたい。硬い表情だったけど、良いボールは打っていた。ミスしてもどんどん打っていった方が良いと思った」
石川「少し緊張しました。そのためのミスもあった。次はもっと落ち着いてやりたい。世界選手権なんで雰囲気は違う。試合前はそんなに緊張しなかったけど、いざ試合が始まったら少し緊張した。70%くらい緊張しました。最後は思い切ってレシーブできたけど、もっと練習して調整して試合に臨みたい。次の試合では出足からバンバン攻めていきたい」
日本女子はダブルスとシングルスで全勝。男子シングルス1回戦ではベテランの松下浩二がルーマニアのフィルモンに完敗。「ショックです。今はただ悔しいだけ。これからのことは何も考えられない」とショックの大きさで呆然としていた。男子ダブルスでは高木和卓と松平健太がサムソノフ/ネクベドビッチ(ベラルーシ)に敗れた。
男子ダブルス1回戦
岸川/水谷 4(11-7,11-6,11-5,9-11,14-12)1 ハイスター/ヴァイヤース(オランダ)
サムソノフ/ネクベドビッチ(ベラルーシ) 4(7-11,11-7,12-10,11-6,8-11,7-11,11-5)3 高木和卓/松平健太

女子シングルス1回戦
藤井寛子  4(11-9,11-8,11-2,5-11,11-5)1 ペンカボバ(チェコ)
平野早矢香 4(11-4,11-5,11-8,11-4)0 HUGH(アメリカ)
樋浦令子  4(11-6,12-10,4-11,14-12,11-9)1 バーテル(ドイツ)

男子シングルス1回戦
岸川聖也  4(9-11,11-7,7-11,11-6,11-6,6-11,11-7)3  趙彦来(韓国)
フィルモン(ルーマニア) 4(12-10,11-9,11-6,5-11,11-6)1 松下浩二

混合ダブルス1回戦
水谷/福岡  4(11-1,7-11,11-7,11-5,11-6)1 ヴァイアース/ノーヴェン(オランダ)
写真は左は松下浩二、中は高木和と松平のダブルス、右は水谷、岸川のダブルス
女子ダブルス1回戦
平野/石川 11-8,11-5,11-9,11-7  リ・カレン/ヤン・アンニー(ニュージーランド)
藤沼/福原 11-7,14-12,11-8,16-14 ガティンスク/カサボワ(ブルガリア)
ようやく日本選手登場。女子ダブルスの2組は順調にストレートで快勝した。
 元五輪金メダリストとして活躍、昨年引退した孔令輝が早速女子コーチとして登場した。世界最強軍団の中国女子の大きなサポーターとなった。
 22日の午後4時の国際卓球連盟のシャララ会長と各卓球メーカーとの緊急ミーティングで25日金曜日の国際卓球連盟理事会に「揮発性有機溶剤入り接着剤の禁止を2007年9月に早める」と提議することを発表した。これは先の日本での「スーパーロングチャック」によるアレルギー性ショックによる男性の入院事故を受け、連盟として五輪前のなるべく早い段階で有機溶剤入り接着剤の禁止を実施したい意向を明らかにして、卓球メーカーに理解を求めたものだ。
 昨年ブレーメンでの理事会では、本来2007年9月からの禁止だったのを、まだ準備ができていない、選手のパフォーマンスが落ちるというような理由で、北京五輪後の2008年9月まで延期、とひっくり返ったいきさつがあった。
 しかし、今回の事故を連盟としても重く見て、さらに危険な事故が起こることも恐れ、早急な処置と決断をしたことになる。理事会では投票になった場合は5分5分とも言われているが、国際卓球連盟として早期の禁止を強く打ち出していく方向。グルー禁止が早まることは「想定内」だろう。