スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

全日本卓球選手権大会

●混合ダブルス決勝
田勢邦/田勢美(協和発酵/十六銀行)-9、9、ー13、8、10 渡辺/四元(シチズン/東京アート)

Photo:優勝の瞬間、熱い熱い抱擁…!
ジュニア女子シングルス3回戦、一昨年のインターハイ3位の須磨睦(就実高)と対戦した、小学5年生の森薗美月(えひめTTC)。ピッチの早い小気味よいプレーで主導権を握った森薗が1・2ゲームを連取し金星かと思われたが、3・4ゲームは須磨が意地を見せ、勝負は最終ゲームへ。
最終ゲーム、森薗が10-9とマッチポイントを握ったがジュースに追いついた須磨。須磨11-10リードの場面、バック対バックのラリーで主導権を握った森園がバックハンド強打で決めに行ったが、わずかにオーバーしてゲームオーバー。金星は逃したものの、思い切りの良い卓球は将来性を感じさせる。今後に期待だ。

森薗(えひめTTC) 7、4、-5、-4、-10 須磨(就実高)
 女子シングルス2回戦。昨日の女子ジュニアでは2回戦で敗れた前田美優(高瀬クラブ)が、明石(神戸松蔭女子学院大)に3-0のストレートで勝利。一般でもまったく物怖じすることなく、スーパー小学生ぶりを改めて見せつけた。小学5年生で一般の3回戦に進出したのは、平成11年度大会の福原愛以来。
 試合後は「大学生に勝てるとは思わなかったのでウレシイです。年下なので向かっていこうという気持ちで頑張りました。サービスがよく効いたし、ラリーで勝てました」と冷静にコメント。以下は記者との一問一答。
「(あこがれの選手は?)
 石川佳純さんです。
(今大会対戦したいと思う人は?) 
 対戦できるなら、石川さんとやりたいです。
(福原選手以来の5年生での初戦突破ですが?)
 知らなかった。びっくりしています。福原さんはすごい選手ですから。」

●女子シングルス2回戦
前田(高瀬クラブ) 5、10、9 明石(神戸松蔭女子学院大)
 混合ダブルスのもうひと試合は、学生ペアの猛攻をゲームオールでしのいだ田勢/田勢(協和発酵/十六銀行)が、実力どおりの決勝進出を決めた。水野/梶本(明治大/早稲田大)も、水野が強烈なバックドライブを決めるなど、すばらしいプレーを見せたが、最終ゲームは惜しくも及ばなかった。

「惜しかったですね…。1ゲーム目取って流れは良かったんですけど。ベスト4に入れるとは思ってませんでしたが、思ったより良いプレーができたので、来年は優勝を狙います(水野)」
「結果は十分ではあるけど、もう少しいけたかな。ベンチコーチ(照井選手)のおかげですね(梶本)」

●混合ダブルス準決勝
田勢/田勢(協和発酵/十六銀行) -7、4、7、-7、7 水野/梶本(明治大/早稲田大)

Photo:水野/梶本組は試合後にベンチの照井選手と笑顔。惜敗したものの、充実感が漂っていた。来年は優勝なるか
混合ダブルスの準決勝で注目された坂本・福原組対渡辺・四元組の試合。一進一退を続け、最終ゲームにもつれ込んだ。坂本・福原は6-2、7-4とリードしたが、そこから7本連取され、連覇ならず、3位に終わった。
試合後の福原のコメント。「勝てる試合だったけど負けは負け。最終セットの6-2で気のゆるみが出たのが敗因。ダブルスとシングルスで頑張りたい」

●混合ダブルス準決勝
渡辺・四元(シチズンホールディングス・東京アート) 11-8、6-11、11-8、6-11、11-7 坂本・福原(協和発酵・ANA)
 男子シングルス2回戦、斎藤清(埼玉県教職員卓連)は大塚裕貴(明治大)と対戦。抜群のボールセンスに定評のある大塚に対し、斎藤は序盤で大きくリードを奪われる苦しい展開。飄々(ひょうひょう)とした雰囲気で、何をやってくるかわからない大塚の変化サービスとタイミングの早いレシーブに手を焼いた。第1・2ゲームは0-4、第3ゲームは0-8まで一気に離され、最後まで諦めずに戦ったものの、無念のストレート負け。
 「去年までは互角だったが、大塚は強くなっているので警戒していた」という斎藤。今年は96勝から97勝へ、1勝を積み上げたところで全日本終戦となった。

「2ゲーム目が勝負だった。9-9で最初サービスが甘かったけど、点が取れて、でも次に同じ甘いサービスを出してしまって、追いつかれた。昔であれば、あそこで閃くんだけど、閃かない。ラリーにして勝負しなければならなかった。100勝は早く達成したいけど、まだまだ長い。来年は1試合1試合すべて100勝達成のかかった試合だと思って臨みたいと思います」(斎藤)

●男子シングルス2回戦
大塚(明治大) 8、11、5 斎藤(埼玉県教職員卓連)
●ジュニア男子4回戦
上田(青森山田高) 9、10、5 吉田(明豊中)
橋本(希望が丘高) -9、8、5、12 岡田(実践学園中)
中島(愛工大名電高) 9、7、9 岩見(富田高)
谷村(関商工高) 10、11、-9、-10、8 田中(滝川第二高)
藤本(滝川第二高) 4、5、9 森(伊丹卓球教室大阪)
板倉(希望が丘高) 9、-11、4、5 平岡(遊学館高)
平野(秀光中等教育) -7、7、5、5 関本(東京安積高)
●混合ダブルス準々決勝
坂本/福原(協和発酵/ANA) 5、-6、4、7 阿部一/阿部恵(リコー/青山学院大)
渡辺/四元(シチズン/東京アート) 5、9、11 熊田/湯原(日産自動車/東京富士大同好会)
水野/梶本(明治大/早稲田大) -6、9、-12、6、5 谷口/大橋(シチズン/サンリツ)
田勢邦/田勢美(協和発酵/十六銀行) 9、-9、7、8 下山/坂巻(早稲田大/東京富士大)

 混合ダブルス準々決勝が終了。
 坂本/福原は阿部兄妹ペアを落ち着いて下した。渡辺/四元は劣勢の第3ゲームを9-2からの大逆転で奪ってストレート勝ち。準決勝で昨年のリベンジをかけて坂本/福原に挑む。
 もう片方のブロックでは、昨年2位の谷口/大橋が今大会充実のプレーを見せる水野/梶本にゲームオールで敗れた。そして今大会、優勝候補の筆頭とも言える田勢夫婦ペアが順当にベスト4へ残った。
 準決勝は15時半スタート予定だ。

Photo:2連覇を目指す坂本/福原、準決勝進出
 ジュニア男子4回戦(ベスト16決定戦)、青森山田中1年の期待の3羽ガラス、町飛鳥、吉田雅己、丹羽孝希が登場。
カデット14歳以下チャンピオンの町は川端(仙台育英学園高)をストレートで、昨年のカデット13歳以下チャンピオンの吉田も森本(愛工大名電高)をストレートで破ったが、丹羽は根田(仙台育英学園高)に最終ゲーム4-9から粘りをみせたが、わずかに届かず競り負けた。

●男子ジュニア4回戦
吉田(青森山田中) 7、9、9 森本(愛工大名電高)
町(青森山田中) 8、3、9 川端(仙台育英学園高)
丹羽(青森山田中)-10、5、-8、10、-9 根田(仙台育英学園高)

Photo:冷静な試合運びでストレート勝ちした吉田
 女子シングルス1回戦、四元奈生美(東京アート)は雲丹亀司(中央大)と対戦。第1、3ゲームを奪われ、最終ゲームも4-8とリードされる。我慢、我慢の苦しい試合展開。しかし、ここから「相手より一本でも多く返す」粘りのラリーで8-8に追いつくと、9-9から見ていて胸の痛くなるようなラリー展開をしのぎきり、マッチポイントはサービスエースで決めた。逆転勝ちで2回戦進出を決め、取り囲むマスコミもほっとひと安心?

 また、敗れたものの威力あるフォア強打が光っていた雲丹亀。試合後に「四元さんとの対戦があるのを知った時、報道陣がたくさんいるから緊張するだろうなと思ったけど、実際は試合中は全然気にならなかった。四元さんの強さは粘り強さ。ラリーをするとミスせずにちゃんと入れてくる。とにかく少しでも長く四元さんと試合ができればと思ってました。本当に悔しいです」とコメント。善戦した充実感の中にも悔しさをにじませた。

●女子シングルス1回戦
四元(東京アート) -12、8、-6、7、9 雲丹亀(中央大)

Photo左:四元、コートの下から現れたのはレインボー!
Photo右:雲丹亀、悔しい逆転負けを喫す