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速報・現地リポート

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世界選手権モスクワ大会(団体戦)

 〈日本男子 vs. 香港〉 ※WR=世界ランキング(2010年5月発表)
 水谷(WR11)   vs.   唐鵬(WR19)
 吉田(WR22)   vs.   張ユク(WR20)
 岸川(WR30)   vs.   江天一(WR30)
 水谷(WR11)   vs.   張ユク(WR20)
 吉田(WR22)   vs.   唐鵬(WR19)

 香港は水谷と相性の悪いベテラン李静を下げ、唐鵬と張ユクを2点起用してきた。日本はトップ水谷の先制点で、優位に試合を進めたい。
★10:00~(日本時間13:00~) 男子準々決勝[日本 vs. 香港]
                 男子準々決勝[韓国 vs. ハンガリー]

★13:00~(日本時間18:00~) 女子準々決勝[香港 vs. ドイツ]
                 女子準々決勝[シンガポール vs. ハンガリー]

★16:30~(日本時間21:30~) 女子準々決勝[日本 vs. 韓国]
                 男子準々決勝[中国 vs. ベラルーシ]

★19:30~(日本時間29日0:30~) 女子準々決勝[中国 vs. オランダ]
                   男子準々決勝[ドイツ vs. ロシア]

 日本男子はあと30分後、現地時間10:00から香港と対戦。日本女子は16時30分から韓国と対戦する。
 モスクワに到着して7日目の王国取材チーム。もちろん疲労はありますが、あと3日、振り絞って速報をお伝えします!
●女子決勝トーナメント1回戦
〈オランダ 3-2 ポーランド〉
○リー・ジャオ 7、8、6 パルティカ
 リー・ジエ 10、-6、-6、10、-5 リー・チェン○
 ティミナ 10、-3、-9、-9 シュ・ジエ○
○リー・ジャオ 5、-9、-8、14、8 リー・チェン
○リー・ジエ 10、-12、-6、9、9 パルティカ

 〈韓国 3-1 クロアチア〉
 朴美英 8、-9、-7、3、-9 バクラ○
○金キョン娥 1、4、7 デュラク
○唐イェ序 6、-7、-7、12、7 バイダ
○金キョン娥 5、12、8 バクラ

 〈ドイツ 3-1 ルーマニア〉
 ジルベライゼン -10、-9、10、3、-8 サマラ○
○呉佳多 1、-5、-11、10、6 ドデアン
○ヴィンター 10、-8、5、-12、6 スッチ
○呉佳多 -5、7、4、9 サマラ

 〈ハンガリー 3-1 チャイニーズタイペイ〉
○トート -9、-9、4、6、10 鄭怡静
 ロバス -5、-11、-7 黄怡樺○
○ポータ 7、7、2 熊乃儀
○トート -9、-5、4、10、7 黄怡樺

 オランダ、韓国、ドイツ、ハンガリーがベスト8進出。いずれも実力派のチーム揃いだ。最も熱い戦いだったのはオランダvs.ポーランド。来年の世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)の開催地であるオランダ、4番の第4ゲームでリー・ジャオがリー・チェンに一度マッチポイントを握られたが、ここを跳ね返して逆転。ラストもリー・ジエがゲームオール9点で隻腕のパルティカを下した。4時間を超える大激戦だった。

 韓国vs.クロアチア戦は韓国が3-1で勝利。これで明日は日本女子と韓国の大一番となった。

 〈韓国 2-1 クロアチア〉
 朴美英 8、-9、-7、3、-9 バクラ○
○金キョン娥 1、4、7 デュラク
○唐イェ序 6、-7、-7、12、7 バイダ
 金キョン娥         バクラ
 朴美英           デュラク

 明日の日本女子の対戦相手を決する、女子決勝トーナメント1回戦の韓国vs.クロアチア。クロアチアはトップでカットを得意とするサウスポーのバクラが朴美英にゲームオール9点で競り勝ち、3番バイダもバック対バックから回り込んでバックストレートへ打ち抜く好プレーを連発。4ゲーム目に10-8でマッチポイントを握った。
 4番にバクラが控えているだけに、この3番をクロアチアが取ればもしや? と思わせたが、唐イェ序が強気なバックフリックレシーブで追いつき、逆転。最終ゲームも7-6でバイダがリードしたのだが、ここでクロアチアのセグナー監督に審判が「退場」を宣告。ベンチでの応援に熱くなりすぎて、いつも退場になるのだが、今回も大事な場面でレッドカードを出されてしまった。これで流れが変わり、5点連取で唐イェ序が逆転勝ち。ラストに回ってもカットの打てないデュラクと朴美英の対戦となり、やはり日本女子の対戦相手は韓国か?
 〈ベラルーシ 3-0 ポーランド〉
○サムソノフ 7、4、8 チョイノフスキ
○チチェチニン 2、8、6 ゴラク
○プラトノフ 5、-9、9、12 スッフ

 〈ロシア 3-1 チェコ〉
○スミルノフ 9、9、8 シモンチク
 クズミン 8、-4、6、-7、-9 プロコプコフ○
○スカチコフ 9、9、9 ウラブリク
○スミルノフ 7、8、10 プロコプコフ

 〈ハンガリー 3-2 スウェーデン〉
 ヤカブ 3、-7、9、-10、-6 イェレル○
○コシバ 11、-8、6、7 ルンクイスト
 パジー -7、-4、7、-8 スヴェンソン○
○ヤカブ 11、7、8 ルンクイスト
○コシバ 5、4、6 イェレル

下写真左:チェコ戦の4番で勝利し、ロシアを06年ブレーメン大会以来のベスト8へと導いたスミルノフ。
下写真右:スウェーデン戦で2点を挙げたコシバ。ハンガリーのベスト8入りは、ヨニエル・クランパ・ゲルゲリーのハンガリー三銃士を擁して3位に入った83年東京大会以来、なんと27年ぶりの快挙
 素晴らしい、感動的な試合で陳衛星を破った水谷隼。
「本当苦しかったですね。1ゲーム目をジュースで落としたのが苦しかった。サービスからの3球目というのは自分の特長だけど、相手がイボ高でうまくレシーブしてきたのでそういう展開に持ち込めなくて、途中から1本バックに打ったら次はフォアへ回すように意識しました。決め球はフォア側から相手の懐に入るミドルへの攻撃だった。1,2ゲーム目が取れなかった時点で本当だったら負ける試合だった。3ゲーム目を何とか取って流れを変えようとして、一球一球が勝負でしたね。無我夢中であまり試合の記憶がない。

 陳衛星とは北京五輪以来で2回目。相手はあの時3-0で勝っているから次も勝てるというイメージで来たと思う。でもこの2年間で自分も成長したのでもっと簡単に勝てるイメージで試合には臨んでいました。
 1ゲーム目のジュースでお互い汗がすごい出て、若い分、ぼくのほうが疲れていなかったかもしれない。だからこそどんどん相手に打たせてもブロックできていたし、相手は打つことを嫌がっていた。3ゲーム目を取ったあたりから一本一本の間ができてきたし、ゲーム全体を見れるようになってきた。

 トップで勝ってくれたから、ここで自分が勝てば3-0もあるなと思っていたけど、試合前は五分五分だと思っていた。明日が本当の勝負になると思います。昨日より今日のほうが雰囲気は良いし、集中できている。全勝で日本に帰ることが目標なので、この調子で全勝したい」
〈日本男子 3-0 オーストリア〉
○吉田 -7、8、-7、6、9 シュラガー
○水谷 -18、-11、7、9、 陳衛星
○岸川 10、-10、8、9 ガルドス
 水谷    vs.    シュラガー
 吉田    vs.    陳衛星

 岸川がガルドスを破り、接戦の連続ながら日本がオーストリアを3-0で下した!
 岸川は第4ゲーム2-5のビハインドから6点連取で8-5と逆転。9-9となったが、ここからバックドライブでのレシーブでマッチポイントを握り、最後はフォアサイドを切るツッツキからフォアクロスへカウンタードライブを決め、最高のボールでオーストリアに引導を渡した!
 日本男子、ベスト8進出だ!
〈日本男子 2-0 オーストリア〉
○吉田 -7、8、-7、6、9 シュラガー
○水谷 -18、-11、7、9、 陳衛星
 岸川 10、-10、8 ガルドス
 水谷    vs.    シュラガー
 吉田    vs.    陳衛星

 岸川とガルドスは両ハンドドライブ型同士、好ラリーを連発。岸川は第2ゲームを10-8から逆転されて落としたが、第3ゲームは終盤をキッチリ締め、ゲームカウント2-1でリード!
〈日本男子 2-0 オーストリア〉
○吉田 -7、8、-7、6、9 シュラガー
○水谷 -18、-11、7、9、7 陳衛星
 岸川    vs.    ガルドス
 水谷    vs.    シュラガー
 吉田    vs.    陳衛星

 2番水谷、これまで苦手としていた陳衛星を破った!
 水谷はフォアに放ったパワードライブを中陣からカーブロングで返され、バックにブロックすると低いバックカットでまたラリーを組み立てられる。陳衛星のバックカットは非常によく切れており、フォアドライブはフェイスが開くため、コースが読みにくい。しかし、3ゲーム目から水谷は陳衛星のフォアからフォアミドルへ決定打を集め、また陳衛星の攻撃型顔負けの連続ドライブも、両ハンドのブロックでシャットアウト。2-2に追いついた第5ゲームは6-2から6-6に追いつかれたが、ここから再びフォアへ威力あるドライブを集めて、陳衛星を封じた。
〈日本男子 1-0 オーストリア〉
○吉田 -7、8、-7、6、9 シュラガー
 水谷 -18 陳衛星
 岸川    vs.    ガルドス
 水谷    vs.    シュラガー
 吉田    vs.    陳衛星

 水谷と陳衛星の一戦は白熱のラリー戦。水谷、陳衛星のドライブを連続でバックブロックしてから、フォアへカウンターで抜き去る好プレーも見せ、10-9から計6回のゲームポイントを奪ったが、18-20で落とした。18-17から取ったタイムアウトも実らず。第2ゲームはただいま7-7。