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速報・現地リポート

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世界選手権モスクワ大会(団体戦)

 〈日本男子 1-0 オーストリア〉
○吉田 -7、8、-7、6、9 シュラガー
 水谷    vs.    陳衛星
 岸川    vs.    ガルドス
 水谷    vs.    シュラガー
 吉田    vs.    陳衛星

 トップ吉田海偉はシュラガーをゲームオールで破った。フォアドライブの当りが未だ戻らない吉田だが、バックプッシュと粘り強いドライブで我慢のプレー。不調をなんとかカバーしようという必死さが伝わってきた。ゆったりとした間合いのシュラガーのサービスに対し、レシーブに苦しんだが、最終ゲームは出足の1-4から7-9まで追いすがり、ここでパワードライブを連発して9-9。サービスはシュラガー、観る者誰もが息をのむ苦しい場面だったが、吉田はシュラガーのサービスをきっちりレシーブし、根性の飛びつきとバックブロックでシュラガーのミスを誘い、逆転勝ち!

 さあ日本男子、2番水谷も吉田の頑張りに応えるぞ!
 〈日本男子 vs. オーストリア〉
 吉田 -7、8、    シュラガー
 水谷    vs.    陳衛星
 岸川    vs.    ガルドス
 水谷    vs.    シュラガー
 吉田    vs.    陳衛星

 吉田、シュラガーのゆったりとした間合いのサービスに苦しみ、またフォアドライブにもまだ当りが戻らない。1ゲーム目は終始リードされて落としたが、2ゲーム目は6-6から初めてパワードライブで得点し、10-8のマッチポインとでバックストレートへ3球目バックプッシュで抜き、このゲームを奪った。
 ただいま、第3ゲーム吉田4-6シュラガー。
 〈日本男子 vs. オーストリア〉
 吉田    vs.    シュラガー
 水谷    vs.    陳衛星
 岸川    vs.    ガルドス
 水谷    vs.    シュラガー
 吉田    vs.    陳衛星

 日本男子は吉田海偉を2点起用。オーストリアはカットの陳衛星を2点起用し、ラストまで回せば、対カットに強い吉田が陳衛星と当たるオーダーだ。
 セカンドディビジョン以下の選手たちが戦うフロアに潜入。どの選手も母国ではトップクラスの実力の持ち主。チャンピオンシップディビジョンに負けじと熱い。
 下写真左は可愛い笑顔を向けてくれたフィンランドの美少女選手、中央は熱戦を繰り広げていた89~104位決定トーナメントのコソボvs.タジキスタン、右はトレーニングコートのそばで、何かのフォーメーションのように体操していたシンガポール男子チーム
 ミカエル・メイスが、タマスのメーカーブースで即席サイン会を開催。才色兼備のヨーロッパチャンピオンの登場に、記念写真をお願いする女性が続出。サインを待つ長蛇の列ができた。
 プレスセンターからフロアへ抜ける通路の途中にあるアート作品。卓球台をキャンバスに描いた世界地図と、ラケットに様々なデザインが描かれたもの。
現地時間13時から、女子チャンピオンシップディビジョンの決勝トーナメントのドローが行われ、日本は準々決勝で韓国vs.クロアチアの勝者と対戦することが決まった。メダル獲得のためには非常に大きな壁となったが、カット対策を積んできた日本女子の力を試す時が来たか。
 〈韓国 3-0 北朝鮮〉
○金キョン娥 6、-6、10、5 ハン・ヘソン
○朴美英 3、8、5 キム・ジョン
○唐イェ序 3、4、6 キム・ヘソン

 スタンドに韓国の応援団が陣取り、「テーハミングッ!」の大歓声がわき起こった女子予選グループCの韓国vs.北朝鮮。北朝鮮はトップのハン・ヘソン、2番のキム・ジョンともにミスのないカット打ちを見せたが、韓国が誇るツインカットの安定感はそれをさらに上回った。キム・ジョンは前回の広州大会で王楠(中国)を破り、予選リーグで中国に唯一土をつけた選手だが、それからさほど伸びていない印象だ。
 政治的には緊張状態が続く両国だが、試合後はベンチで握手。韓国はこれで4勝1敗となり、決勝トーナメント1回戦に進む。北朝鮮はハンガリーに敗れた一戦が響き、2勝3敗で13位以下決定トーナメントへ回ることになった。
 藤沼選手の良かった点はサービス、レシーブ、3球目、ラリーの中でのコースの配球が良かった。特にミドル突きがうまい。初めての試合であれだけできるというのは非常に良かったと思う。サービスのコース、攻め方とか戦術へのスイッチとかも良くて、彼女のセンスを感じた。ラリーの終わったしぐさに気をつけると、もっと強く見せることができる。そうすればもっとオーラが出て、相手に対する威圧感が出てくるだろう。
 石川選手は今回調子が良くないが、調子を上げる方法は二つある。ひとつは自分の調子をひたすら上げようとする方法と、もう一つは相手の弱いところを戦術として突きながら自分の調子を上げていく方法がある。中国の王皓などがこの方法をとっている。1ゲーム目を落とすことが多いのだが、2ゲーム目から戦術を変えて、相手の弱いところをつきながら調子を上げている。
 彼女の場合は自分の技術があまり良くない状態で、試合で調子が上がらないけど、今の技術でも十分に勝てる。今日の相手でも9本、7本、8本と結構競り合っているが、今の彼女であってもこんなに競る相手ではない。サービス、レシーブ、ラリーでもコースをもっと考えるべきではないか。フォア前、フォアミドル前へのコースがなかった。コースが両サイドに集まりすぎる。たとえば中国選手同士が対戦すると、彼らが攻めるのはミドルしかない。そのミドルも選手の動きに合わせて移動するミドルなのだ。そういう部分を意識してやって、点数を離していけば気も楽になるから、調子も上がっていくと思う。
 藤井選手は、凡ミスをしなかったし、サービスをフォア前にうまく使って良いプレーであった。
 今日の試合では主力ふたりを休ませていたが、決勝トーナメントを考えると何が起きるかわからない。故障や不調の選手が出てきた時のことを考えると今日の選手起用は適切だと思う。
 あっという間に試合を終え、コメントも少なめの日本チーム。村上恭和監督のコメント
「初めて出た藤沼は良かったし、藤井も良かった。石川はまだ本調子ではないけれど。自分から打つ時のコース取りや、つなぐのか決めるのかという判断力の部分です。そういう一瞬の組み立てができていないので、今のままではトップには勝てない。これから決勝トーナメントのドローなので、それを見て練習を始めます」。

 今大会初勝利の藤沼亜衣のコメント
「とりあえずホッとしています。1位通過は決まっていたので、いろんなことを意識しないで自分の力を出し切ろうという思いでやりました。日本チームは普段からみんな仲が良いし、コミュニケーションを取れて力を合わせてやれているので、それが日本チームの良いところです」