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世界ジュニア選手権大会

 日本女子は準々決勝でドイツと対戦。エースはゾルヤで、3年前の世界ジュニアで決勝まで進んだA.ゾルヤの妹。姉はアンチとツブ高の変則選手だったが、妹は本格派の両ハンドドライブ型。石川に最終ゲーム6-9から逆転して10-9とマッチポイントを奪ったが、そこから石川は粘りと思いきりの良い攻撃で逆転。世界のトップクラスとしての風格を見せた。日本女子はストレートでドイツを下し、準決勝はチャイニーズタイペイと対戦する。
 一方、日本男子も準々決勝でロシアを完封。丹羽、吉村、村松という速攻、ドライブ、カットというバリエーションのある布陣は歴代のチームの中でも指折りのレベルの高さを示している。準決勝はゴーズィ、ロビノを中心としたフランスと対戦。日本が有利なのは間違いない。

女子団体●準々決勝
  日本  3-0  ドイツ
○石川 -9,7,-7、8、11 ゾルヤ
○谷岡 8,8,10    シュー
○前田 5,3,8     イマムラ

女子団体●準々決勝
中国 3-0 スウェーデン
香港 3-1 ルーマニア
チャイニーズタイペイ 3-1 韓国

男子団体●準々決勝
  日本  3-0  ロシア
○丹羽  8,9,9  シャミン
○吉村  8,4,-5、4 クイモフ
○村松  5,3,4  チェルベンコフ

男子団体●準々決勝
中国 3-0 ベルギー
インド 3-2 韓国
フランス 3-0 チャイニーズタイペイ

*写真は丹羽と村松、女子の谷岡
★男子団体・準々決勝の対戦カード
中国 vs. ベルギー
インド vs. 韓国
フランス vs. チャイニーズタイペイ
日本 vs. ロシア

☆女子団体・準々決勝の対戦カード
中国 vs. スウェーデン
香港 vs. ルーマニア
韓国 vs. チャイニーズタイペイ
日本 vs. ドイツ

 男女団体準々決勝の対戦カードは上記のとおり。
 日本男子はスウェーデンに辛勝したロシアと対戦。ロシアはヨーロッパユース団体2位、長身の左シェークドライブ型・クイモフは要注意だ。ロシアに勝てば、次はヨーロッパユース団体優勝のフランスか。スウェーデンオープンで馬琳を破る大金星をあげたQ.ロビノ、さらにゴーズィにフロールと、今ヨーロッパのジュニアでは断トツに強いチーム。日本との対戦が実現すれば、好勝負になることは間違いない。

 女子はドイツのエース、左シェークドライブ型のペトリッサ・ゾルヤに2点取られるようだと苦しい。前陣での両ハンドドライブに威力のある相手だが、石川がきっちり勝利して試合を優位に進めたい。ドイツに勝利すれば、準決勝の相手は韓国対チャイニーズタイペイの勝者。強烈なパワードライブを放つ陳思羽がいるタイペイがやや有利か。
●男子団体2回戦
中国 3-0 アルゼンチン
ベルギー 3-1 イングランド
インド 3-0 エジプト
韓国 3-2 香港
フランス 3-0 プエルトリコ
チャイニーズタイペイ 3-0 ハンガリー
ロシア 3-2 スウェーデン
日本 3-0 ドイツ

 ラストまでもつれたのは、韓国対香港とロシア対スウェーデン。韓国は香港に1-2とリードされたが、4番で金東寅が趙頌煕とのエース対決を制し、逆転勝ちを収めた。

●女子団体2回戦
中国 3-0 タイ
スウェーデン 3-1 ロシア
香港 3-1 アメリカ
ルーマニア 3-0 プエルトリコ
韓国 3-0 ペルー
チャイニーズタイペイ 3-0 エジプト
ドイツ 3-2 クロアチア
日本 3-0 インド

 ロシアはエースのノスコワが2失点を喫す誤算で、スウェーデンに完敗。中国系の選手を揃えるアメリカは、香港戦トップで「アメリカの天才少女」アリエル・シンが先取点を挙げたが、後が続かなかった。
 昨年は決勝で中国に敗れた日本。丹羽をエースに、昨年は吉田と町がいたが、今年はアジアジュニアで優勝した強打の持ち主吉村と、カットと攻撃を巧みに織り交ぜる村松が活躍した。
 準々決勝で日本は、スウェーデンを3-2で破ったロシアと対戦する。
男子団体●2回戦
  日本  3-0  ドイツ
○吉村  8,2,4   オスト
○丹羽  7,8,7   ワグナー
○村松  7,2,8   オルト

写真は多彩な技で相手を翻弄した丹羽と、世界ジュニア初出場の吉村
日本女子●2回戦
  日本  3-0  インド
○谷岡 9、7、4 バトラ
○石川 5、4、5 ダス
○丹羽 8.3、8 バーンダルカル

 大会1日目の13日、午後3時から日本女子の初戦のインド戦。実力の差は歴然としていて、圧勝し、1時間足らずで勝利をあげた。今大会から団体戦はいきなりノックアウト方式のトーナメントで、エンジンを全開にしなければいけない。岸監督の試合後のコメント。「石川は連戦で疲れもあるかもしれないが、去年宿題を残して負けたので、今回は世界タイトルを獲るという決意で現地に来ている。我々はチャレンジャーであり続けなければいけない。去年は感動的な優勝だったけど、ミーティングでももう一度優勝しよう、日本の力を証明しようと選手に伝えた」
写真は左から石川、丹羽、谷岡
 中東・ペルシア湾に浮かぶ島国バーレーンで開催される今年の世界ジュニア選手権。2003年の第1回チリ大会から、今回で9大会目を迎える。
 まず、今年の男女日本代表チームをチェックしていこう。

★男子
丹羽孝希(青森山田高)
吉村真晴(野田学園高)
村松雄斗(エリートアカデミー)
酒井明日翔(エリートアカデミー)
河野正和監督

☆女子
石川佳純(全農)
谷岡あゆか(エリートアカデミー/帝京)
前田美優(ミキハウスJSC)
丹羽美里(青森山田高)
岸卓臣監督

 05年大会以来、2回目の男子団体優勝を狙う日本男子チーム。爆発力に期待がかかったアジアジュニアチャンピオン・吉村は、国体の開幕直前に肋骨を疲労骨折。万全の状態で大会に臨むのは難しそうだ。エース丹羽の活躍は優勝には欠かせないが、ブツ切りカットの村松がキーパーソンになりそうだ。
 女子チームは前回大会に続く2連覇に挑戦。世界ランキング7位と、男女を通じて唯一のトップテンランカーである石川は、団体での2点獲りが求められる。男子の村松と同じく、女子でもカットの谷岡のプレーが、チームの成績を大きく左右するだろう。

 今大会の団体戦は、前回までとは違って予選リーグがなく、最初からトーナメント方式で行われる。男女とも、日本は最大のライバルである中国とは、決勝まで当たらない組み合わせになっている。男女団体決勝は11月15日、シングルス・ダブルスの決勝は20日に行われる予定だ。下写真は前回大会、左から女子団体で初優勝した日本女子チーム、丹羽、石川
11月13日~20日までバーレーンで開催される世界ジュニア選手権の模様を現地から速報でお届けします。
お楽しみに