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速報・現地リポート

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全日本選手権大会

●女子ジュニア3回戦
平(Shochi Jr.) 8、-10、8、-9、10 鈴木(県立岐阜商業高)

 昨年の全国中学校大会、全日本カデット14歳以下を制し、一躍同世代のトップに躍り出た平真由香。姉の侑里香(正智深谷高)とともに女子ジュニアに出場している。
 平のプレースタイルの特長はバックハンドの強さ。レシーブから積極的にバックドライブを振り、連続バックドライブでどんどん相手を押し込む。今大会はまだ硬さが目立ち、鈴木(県立岐阜商業高)との3回戦も最終ゲームの大量リードを守れず、ジュースに追いつかれたが、辛くも乗り切った。全中チャンピオンとはいえ、ジュニアでは挑戦者。まだまだ力を出せるはずだ。
 男子ダブルスに出場した「ばってんゆーき」こと小川勇気。地元長崎でコーチ業を営みつつ、本誌嘱託編集部員としても活躍している。昨年は混合ダブルスに出場して1回戦で敗退したが、今年は男子ダブルスに出場し、悲願の1勝を目指した。

 相手は野田学園高の船本・亀石ペア。野田の来シーズンを担うメンバー相手に長崎ペアは健闘、4ゲーム目を逆転で奪い、5ゲーム目もリードでチェンジエンドしたが、終盤、野田ペアの当たりの前に撃沈した。
 「バックドライブレシーブをされるとやりにくい。長崎は卓球が遅れていて、ああいうボールは滅多に来ない。ドライブも強く打たず、もう少しゆっくりとしたラリーにしたほうが良かったかも」と、小川は試合後、悔しさをにじませた。

 しかし破れはしたが年齢が倍以上の長崎ペアは十分な健闘だったと言えよう。また来年1勝を目指して頑張ってほしい。

●男子ダブルス1回戦
船本・亀石(野田学園高)-8,6,4,-10,7松浦・小川(UWTC)

※左写真:松浦/小川ペア(写真右側が小川)、右写真:勝利した船本/亀石
●男子ジュニア2回戦
松下(愛工大附中) 6、5、-8、5 小門(県立和歌山商高)

 反転式のペンホルダーの両面に裏ソフトを貼り、威力あるフォアドライブと裏面ドライブを放つ松下大星。熊本・ひのくにジュニアで指導する元世界代表・松下雄二さんの次男。長男・海輝は福岡・希望が丘高の選手としてジュニアで活躍し、三男・竜巳も次第に頭角を現してきている。浩二・雄二の松下兄弟に続き、卓球界は「松下三兄弟」の時代になるのか? 
 ちなみに従兄弟(いとこ)の貴亮(明治大)も男子シングルスに出場し、こちらは右シェークカット主戦型。松下一族でプレースタイルが全部揃いそうだ。
 試合開始前の練習に水谷隼(明治大)と岸川聖也(スヴェンソン)の姿を発見!
水谷はシングルスで6連覇を、岸川とのダブルスでは王者奪還を狙う。2人の初戦は大会4日目の20日(金)。
★1月18日・大会第二日目のタイムテーブル
10:00~ 男女ジュニア2回戦
12:00~ 男女ダブルス1回戦
14:30~ 女子ジュニア3回戦
15:00~ 男子ジュニア3回戦
15:30~ 女子シングルス1回戦
17:00~ 女子ジュニア4回戦(ベスト16決定戦)
17:30~ 男子ジュニア4回戦(ベスト16決定戦)
18:30~ 混合ダブルス4回戦(ベスト8決定戦)

 大会第2日目、15時スタートの男子ジュニア3回戦で第1シードの丹羽孝希が登場。高校2年生、今年が最後のジュニア出場となる丹羽は、男子ジュニアでは史上初となる3連覇を狙う。ユース五輪、世界ジュニアを制し、同世代では世界ナンバーワンの実力者であることを証明してきた丹羽。ジュニアでの優勝は最低限の目標、その眼差しはあくまで一般シングルスの頂点を見ているはずだ。
 男女ジュニア2回戦では注目の平野美宇、伊藤美誠も登場。今日も報道陣が多く詰めかけそうだ。
●混合ダブルス3回戦
吉村/石川(野田学園高/全農) 8、-11、6、11 松下/小鉢(希望が丘高/中村学園女子高)
久住/鈴木(専修大/札幌大谷高) -5、11、10、-8、7 瀬山/坂本(リコー/中央大)

 初日から混合ダブルスに登場し、試合後の会見で「どの種目が大事っていうことはない。出る種目では全部優勝したい」と語った全日本女王の石川。やや強打の打ちミスが目立ち、まだエンジンがかかりきっていない感があったが、要所を締めてベスト16に勝ち進んだ。ダブルスの練習はほとんどやっていないということだが、これから調子を上げていけるか。パートナーの吉村は「はっきり言って緊張しました(笑)」と会見場でようやく安堵の笑顔を見せた。

 また混合ダブルス3回戦で、昨年度優勝の瀬山/坂本(リコー/中央大)が久住/鈴木(専修大/札幌大谷高)にフルゲームの末屈し、2連覇ならず。「去年は大学が一緒だったけど、今年は所属が違って、ダブルスの練習も3日くらいしかできなかった。昨年より混合ダブルスのレベルは全体的に上がっていますね」と敗戦を振り返った。

●混合ダブルス3回戦・その他の主な結果
松平賢/若宮(青森大/日本生命) 4、4、2 藤田/渡邉(大正大)
軽部/小野(シチズン/サンリツ) 7、5、5 谷村/原(筑波大/日立化成)
尾留川/土田(明徳義塾高) 6、-11、7、10 森田/照井(シチズン/MILFLUR)
藤本/平野(近畿大/ミキハウス) 10、9、7 柴田/安達(愛知工業大)
吉田/小西(OVER LIGHT) 9、-9、-8、5、4 松生/福留(中央大/エクセディ)
●女子ジュニア1回戦
平野(ミキハウスJSC山梨) 1、2、4 小川(宮古Jr卓球クラブ)

 全日本カデット13歳以下チャンピオン、小学5年生の平野美宇が女子ジュニア1回戦に登場。バック表ソフトのカット主戦型・小川に対し、まったく臆することなくフォアの強打を打ち込み、わずか13分で試合を終わらせた。

「ちょっと緊張して焦ったところもあるけど、3ゲーム目は結構落ち着いてできました。今大会は出る種目全部で去年の成績を越えたいし、ジュニアは絶対ベスト8に入りたい。…できれば優勝したいです。一般はスーパーシードに勝ちたい」と試合後の平野。控えめな口調は変わらないが、昨年は国際大会でも成績を残した自信ゆえか、ほのかな自信が垣間見える。
 「一般ではスーパーシードに勝ちたい」という言葉どおり、一般でもランク決定戦あたりまで勝ち進んでも、まったく不思議ではないだろう。低学年の女子選手にありがちなハイピッチの前陣卓球ではなく、よりプレー領域の広い、オールラウンドなスタイルに進化しつつある。
 下写真左は鶴岡東高の八木橋優選手、右は明大中野八王子高の三ツ橋誠人選手。坊主だから、というわけではないんでしょうが、ルックスも、ガッツあふれるプレーも、そして名字も、なぜか似ている……。
 プレースタイルだけは、八木橋選手がシェークドライブ、三ツ橋選手がカットとちょっと違っていた。
 試合をじっと見つめるひとりの男性の姿を発見!
んっ?どこかで見たことが。。。と思いきや本誌でもおなじみの福澤朗アナ。 
真剣に観戦中でした。


 昨年の全日本カデット13歳以下で優勝した小学6年生の木造勇人(美崎クラブ)が男子ジュニア1回戦に登場。パワーとボールのスピードはまだ発展途上だが、センスを感じさせるボールさばきで見事勝利を収めた。「全日本は初めてなので緊張したけど、最近練習している下回転に対するバックドライブが結構入ったので、それは良かったと思う」と試合後のコメント。水谷隼、丹羽孝希に続くサウスポーの「第三の男」が、ここから頭角を現してくるか?