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ジャパンオープン・荻村杯2014

男子シングルス3回戦が終了。日本勢は水谷と村松が準々決勝へ進んだ。水谷はアチャンタ(インド)を相手にラリー戦で勝利。観客を唸らせるプレーを随所で見せるなど、余裕が感じられた。
一方村松はタイペイの黄聖盛を相手にゲームカウント1-3から逆転勝利。昨年の塩野のように台風の目となるか?
森薗、上田は中国若手の周愷、于子洋に、吉村はベテランの詹健(シンガポール)に敗れ、姿を消した。今大会参加の中国勢は世界的にはまだまだ無名でも、やはりポテンシャルは高い。
今日行われる準々決勝で水谷は詹健(シンガポール)と村松は姜動洙(韓国)と対戦する。

<男子シングルス3回戦>
森薗6、-7、-6、-5、-7周愷(中国)
上田-10、-5、-7、9、-7于子洋(中国)
唐鵬(香港)8、4、6、5黄鎮廷(香港)
江宏傑(タイペイ)9、6、7、-6、8楊子儀(中国)
水谷4、5、6、11アチャンタ(インド)
姜動洙(韓国)9、8、8、10カルデラーノ(ブラジル)
吉村7、-8、-4、4、-4、-9詹健(シンガポール)
村松7、-8、-7、-6、8、5、8黄聖盛(タイペイ
  • 黄聖盛に粘り勝ちでベスト8進出

 引き続き行われていた女子シングルス2回戦。石川はポルトガルのフー・ユーとセットオールの激戦を演じ、見事勝利した。フー・ユーのブロックは固く石川のドライブをことごとく止めるが、最後まで強気で攻めの姿勢を崩さなかった石川が打ち勝った。試合後、石川は「3−1とリードされているところから追いつかれ、最終ゲームも序盤はリードされる苦しい展開だったけど、勝てて良かったです。組み合わせを見たときから当たる可能性があると思い、ビデオを見たりしていました」とコメント。なお平野は陳思羽(チャイニーズタイペイ)に1−4と敗れ準々決勝進出はならなかった。

<女子シングルス決勝トーナメント2回戦>
石川 8、7、ー8、8、ー10、ー7、9 フー・ユー(ポルトガル)

陳思羽(チャイニーズタイペイ) 5、7、8、ー6、7 平野

ユー・モンユー(シンガポール) 8、8、9、7 李依真(チャイニーズタイペイ)

何卓佳(中国) 7、11、8、7 楊艶梅(中国)
  • 薄氷を踏む勝利に安堵の表情・・・

 決勝トーナメント女子シングルス2回戦でチャイニーズタイペイの黄怡樺をストレートで下した福原愛。韓国オープンでは同じ2回戦で敗れたが、徐々に本来の力を取り戻している。

福原愛「サービスが効いてましたね。足を故障している時にたくさんサービス練習をしてきたので、今回もいろんなサービスを出していこうと思ってました。1ゲーム目、3−7から挽回できたし、少しずつ自信がでてきました」
女子シングルス2回戦が行われ、福原と若宮がともにストレートで勝利し準々決勝へと駒を進めた。福原は序盤から高い集中力で黄怡樺(タイペイ)を圧倒。試合終了後には詰めかけた観客からの「愛ちゃ〜ん!」の声援に笑顔でこたえていた。若宮も13年世界選手権ベスト8のフー・メレク(トルコ)に快勝。バック表で揺さぶり、フォアで厳しいコースに攻め込んだ。

<女子シングルス決勝トーナメント2回戦>
福原9、5、11、3黄怡樺(タイペイ)
リー・フェン(スウェーデン)−4、−9、9、7、8、4ミハイロワ(ロシア)
馮天薇(シンガポール)8、5、5、−7、8陳幸同(中国)
若宮9、4、6、5フー・メレク(トルコ)


この後、福原、若宮に続き、石川、平野の女子シングルス2回戦が行われる。

男子ダブルス準決勝が行われ、岸川/水谷ペアが勝利し、準決勝進出を決めた。準決勝では中国の若手・呂翔/周啓豪ペアと対戦する。
昨年に続く連覇を狙った上田/吉村ペアは惜しくも敗れた。


水谷/岸川 10、9、ー1、6 唐鵬/黄鎮廷(香港)
K.カールソン/M.カールソン(スウェーデン) ー7、8、5、ー7、9 松平/丹羽

江宏傑/黄聖盛(チャイニーズタイペイ) 6、9、6 上田/吉村

呂翔/周啓豪(中国) 9、ー8、ー8、11、8 陳建安/荘智淵(チャイニーズタイペイ)
  • 貫禄勝ちで準決勝進出

 女子ダブルスの準々決勝が行われ、福原/若宮、平野/森薗ペアが準決勝進出を決めた。福原/若宮ペアはバラノワ/トロシネワ(ロシア)ペアが棄権のため自動的に準決勝へ。平野/森薗ペアは2セットを先に取られる苦しい展開に。しかし3ゲーム目を18-16で取ると勢いに乗りそのまま勝利した。スコアは以下の通り。


平野/森薗 ー3、ー8,16、5、6 フー・メレク/ミハイロワ(トルコ/ロシア)
馮天薇/ユー・モンユー(チャイニーズタイペイ) 4、8、ー5、12、5
                              陳思羽/鄭先知
福原/若宮 棄権 バラノワ/トロシネワ(ロシア)
鄭怡静/黄怡樺(チャイニーズタイペイ) 8、5、1 陳幸同/劉銘(中国)
  • 逆転勝ちで準決勝へ

女子に引き続き行われた男子U-21準決勝。結果は以下の通り。

張禹珍(韓国)6、5、-8、7、12ロランツ(フランス)
カルデラーノ(ブラジル)9、8、4、6ゴーシュ(インド)

決勝は張禹珍(韓国)とカルデラーノ(ブラジル)というセンスあふれるプレーをみせる両者の対決となった。張禹珍は現世界ジュニアチャンピオン。プレー領域が広く、柔剛織り交ぜた卓球が持ち味。昨日酒井明日翔との激戦を制したカルデラーノは先日の世界卓球の時よりも安定感が出てきたように感じる。お互いラリー戦に強さを見せるスタイルだけに好ゲームに期待したい。

男子U-21決勝は今日の最終試合、20時30分スタート予定。
  • 世界ジュニアチャンプの張禹珍

  • ストレートで勝利したカルデラーノ

 本日最初の試合、アンダー21女子シングルスの準決勝が行われた。伊藤美誠(スターツSC)は中国、韓国オープンで敗れた陳思羽(チャイニーズタイペイ)にまた敗れるという形となった。ミックスゾーンに現れた伊藤は目を少し赤くし「最近も負けている相手なので、積極的に自分から攻めようと思ったけど競った場面になるといつものプレーになってしまった。陳思羽選手は男子のようなプレーをするタイプの選手なのでこれからそういった人と練習をして今度は勝ちたいと思う」と語った。

 準決勝もうひと試合は森さくらと前田美優の同級生対決。同士討ちながら、お互いに声を出し、真っ向勝負の様相。手の内を知っているだけに、競った展開が予想されたが、序盤でゲームをリードした森が前田を気合いで押し切った。勝利した森は今日の20時半からの決勝でタイペイの陳思羽と対戦する。スコアは以下の通り。

伊藤美誠 6、ー8、ー5、ー9、ー6 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
森さくら 7、4、ー4、4、ー11、10 前田美優
大会4日目を迎えた2014ジャパンオープン。土曜日ということもあり、朝から観客の入りは上々。今日は男女シングルスが準々決勝、男女ダブルスが準決勝まで行われ、男女U-21ではチャンピオンが決定する。試合スケジュールは下記の通り。

10:00~ U-21女子準決勝
伊藤美誠VS陳思羽(タイペイ)
森さくらVS前田美優

10:45~ U-21男子準決勝
張禹珍(韓国)VSロランツ(フランス)
カルデラーノ(ブラジル)VSゴーシュ(インド)

11:30~ 女子ダブルス準々決勝
福原/若宮VSバラノワ/トロシネワ(ロシア)
平野/森薗VSフー・メレク/ミハイロワ(トルコ/ロシア)
鄭怡静/黄怡樺(タイペイ)VS陳幸同/劉銘(中国)
陳思羽/鄭先知(タイペイ)VS馮天薇/ユー・モンユ(シンガポール)

12:00~ 男子ダブルス準々決勝
K.カールソン/M.カールソン(スウェーデン)VS松平/丹羽
岸川/水谷VS唐鵬/黄鎮廷(香港)
上田/吉村VS江宏傑/黄聖盛(タイペイ)
呂翔/周啓豪(中国)VS陳建安/荘智淵(タイペイ)

12:30~ 女子シングルス決勝トーナメント2回戦
福原VS黄怡樺(タイペイ)
リー・フェン(スウェーデン)VSミハイロワ(ロシア)
馮天薇(シンガポール)VS陳幸同(中国)
若宮VSフー・メレク(トルコ)

13:15~ 女子シングルス決勝トーナメント2回戦
石川VSフー・ユー(ポルトガル)
陳思羽(タイペイ)VS平野
ユー・モンユ(シンガポール)VS李依真(タイペイ)
楊艶梅(中国)VS何卓佳(中国)

14:00~ 男子シングルス決勝トーナメント3回戦
森薗VS周愷(中国)
上田VS于子洋(中国)
唐鵬(香港)VS黄鎮廷(香港)
楊子儀(中国)VS江宏傑(タイペイ)

14:45~ 男子シングルス決勝トーナメント3回戦
水谷VSアチャンタ(インド)
カルデラーノ(ブラジル)V姜銅洙(韓国)
吉村VS詹健(シンガポール)
村松VS黄聖盛(タイペイ)

16:30~ 女子シングルス準々決勝

18:00~ 男子シングルス準々決勝

19:30~ 女子ダブルス準決勝

20:00~ 男子ダブルス準決勝

20:30~ 男女U-21決勝


昨日から決勝トーナメントに突入し、日本選手も多数登場した。男子シングルスでは水谷、上田、森薗らが2回戦を突破するも、松平、岸川、昨年の王者・塩野らは1回戦で姿を消した。初優勝を狙った丹羽は高校、大学の後輩である森薗に敗れた。海外選手も上位進出が予想された荘智淵(タイペイ)、ガチーナ、譚瑞午(ともにクロアチア)、フランチスカ(ドイツ)、鄭栄植(韓国)らが敗れるなど、波乱の大会となっている。
一方、女子シングルスには故障から復帰2戦目となる福原が登場。ストレートで勝利し、ジャパンオープン連覇に向けて上々のスタートをきった。他の日本選手では石川、平野、若宮が今日の2回戦に駒を進めた。特に若宮は中国の若手有望株・劉銘に対し、表ソフトのバックブロックを効果的に使い逆転勝利。福原と組んだダブルスでも中国ペアに勝利するなど、期待がもてる。また、女子U-21ではベスト4に日本選手が3名進出。悲願の地元優勝なるか。
●男子シングルス2回戦の結果(日本選手)
上田仁(協和発酵キリン) 5,-8,5,5,10 大島祐哉(早稲田大)
森薗政崇(明治大) -7,10,3,-8,6,-10,7 丹羽孝希(明治大)
黄聖盛(チャイニーズタイペイ) -8,3,7,7,-10,6 高木和卓(東京アート)
村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京) 6,9,8,6 楊恒韋(チャイニーズタイペイ)
吉村真晴(愛知工業大) 8,7,8,5 朴燦赫(韓国)
水谷隼(DIOジャパン) 7,8,-9,5,8 梁靖崑(中国)

上田、森薗、村松、吉村、水谷がベスト16入りを決め、明日の3回戦に駒を進めた。森薗は先輩の丹羽とのサウスポー対決を、ゲームオール7点という激戦の末に制した。水谷は中国の若手のホープ、梁靖崑に快勝。一発のパワードライブが強烈な梁に対して、水谷は変化サービスからの台上の速い攻めと、打球点を落として低い弧線で入れるループドライブ、ナックルドライブを巧みに組み合わせ、見事に攻略した。

★明日の男子シングルス3回戦・日本選手の対戦カード
上田 vs. 于子洋(中国)
森薗 vs. 周愷(中国)
村松 vs. 黄聖盛(チャイニーズタイペイ)
吉村 vs. ジャン健(シンガポール)
水谷 vs. アチャンタ(インド)