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ジャパンオープン・荻村杯2014

大会最終日を迎えたジャパンオープン。本日のスケジュールは下記のとおり。


10:00〜 女子シングルス準決勝
馮天薇(シンガポール)VSリー・フェン(スウェーデン)

10:45〜 女子シングルス準決勝
石川VSユー・モンユ(シンガポール)

11:30〜 男子シングルス準決勝
于子洋(中国)VS唐鵬(香港)

12:15〜 男子シングルス準決勝
水谷VS村松

14:30〜 女子ダブルス決勝
福原/若宮VS馮天薇/ユー・モンユ(シンガポール)

15:00〜 男子ダブルス決勝
岸川/水谷VS江宏傑/黄聖盛(タイペイ)

15:30〜 女子シングルス決勝

16:30〜 男子シングルス決勝


女子シングルスには石川が登場、初のジャパンオープン制覇を目指す。男子シングルス準決勝は水谷と村松、日本選手同士の対戦となる。これまで公式戦での対戦はない2人。村松が日本のエース・水谷にどのような試合を見せるかに注目だ。
男女ダブルスにはそれぞれ岸川/水谷ペア、福原/若宮ペアが出場。岸川/水谷ペアはここまでほぼ完璧に近い試合運びで勝ち上がってきた。水谷にはシングルスとあわせての二冠にも期待がかかる。女子ダブルスの福原/若宮ペアは昨日タイペイペアをフルゲームで下し決勝進出。福原、故障から復帰後初のワールドツアー制覇なるか?
  • 石川、初のジャパンオープン制覇へ

  • 村松が水谷に挑む

女子U-21決勝で森さくらがタイペイの陳思羽を下し優勝。一般でも活躍した陳思羽を相手に一歩もひかず気迫で押し切った。2位の陳思羽は連戦の疲れからかパワフルな強打が鳴りを潜めた。

<女子U-21決勝>
森 7、1、10、-5、6 陳思羽(タイペイ)

男子U-21はブラジルの新星・カルデラーノが優勝。世界ジュニアチャンプの張禹珍(韓国)にラリー戦で打ち勝った。ボールの威力、ボールセンスの良さも光るが、競り合った場面での集中力も素晴らしい。ブラジルにとっては今回の優勝が初のワールドツアータイトルとなった。明日22日に誕生日を迎えるカルデラーノにとって最高のバースデープレゼントだろう。

<男子U-21決勝>
カルデラーノ(ブラジル) 8、10、−5、13、−8、8 張禹珍(韓国)
  • 地元での優勝に笑顔の森

  • ハッピーバースデー!カルデラーノ!

 男子ダブルスで世界銅メダリストペアの水谷隼と岸川聖也のダブルスが中国の若手ペアを下し、決勝進出を決めた。明日、最終日、水谷は二冠を目指す。
 水谷、実は大会初日に祖父が他界。家族は大会参加の隼を気遣い、明日の夕方がお通夜で月曜日が葬儀。祖父の霊前に2個の金メダルを捧げたいという思いは強いはずだ。

水谷のダブルス準決勝勝利後のコメント。
「内容の良い試合だったし、次につながるプレーができた。1試合1試合重ねるたびにコンビネーションが良くなっている。最近ワールドツアーでダブルス優勝していないので、地元で勝ちたい。シングルスの村松との準決勝、公式戦で当たったことがないけど、練習試合では一度も負けたことがない。良い試合をして、二冠を目指し、ファンの期待に応えたい」

岸川のコメント。
「今のダブルスは相手の弱点を封じて良い試合ができました。明日も今日のような試合ができれば勝てる。ファンの人も優勝を望んでいるし、僕らも勝ちたい」
男子ダブルスも準決勝が終了、岸川/水谷ペアが中国の若手ペアに快勝し決勝進出。長年ペアを組んでいるだけあってコンビネーションは抜群。終始相手を圧倒し、明日の決勝にのぞむ。
決勝に進むもう一組はタイペイの江宏傑/黄聖盛ペア。バランスの良い両ハンドドライブ型のペアリングでスウェーデンのカールソンペアを下した。

<男子ダブルス準決勝>
岸川/水谷 4、9、7 呂翔/周啓豪(中国)
江宏傑/黄聖盛(タイペイ) 5、−7、4、11 K.カールソン/M.カールソン(スウェーデン
  • 若手中国ペアを寄せ付けず

女子ダブルス準決勝が行われ、福原/若宮ペアが決勝へ駒を進めた。左右のコンビネーションが良く、小気味よい速攻を見せた。平野/森薗ペアは惜しくも敗れた。ダブルス決勝は明日14時30分より行われる。

<女子ダブルス準決勝>
福原/若宮 6、-8、6、-8、5 鄭怡静/黄怡樺(タイペイ)
平野/森薗 -8、-6、15、-7 馮天薇/ユー・モンユ(シンガポール)
  • 決勝進出を決め、歓喜のハイタッチ!!

男子シングルス準々決勝、村松に続き、水谷もベスト4入り。フォア表のベテラン・詹健(シンガポール)の強打をしのぎながら逆襲、苦しみながらも接戦を制した。明日の準決勝は村松との対戦となる。
準々決勝もう1試合は唐鵬(香港)が勝利、バック面の表ソフトで若手の周愷(中国)を封じた。
明日の準決勝も中国の若手・于子洋(中国)が相手。この于子洋の試合ぶりを見るとプレーや仕草、態度から自信と気合いをひしひしと感じる。次代の中国代表候補を相手にベテランの技を見せつけるか?

<男子シングルス準々決勝>
水谷11、11、-7、7、-9、3詹健(シンガポール)
唐鵬(香港)5、-8、9、7、9周愷(中国)
  • 接戦を制した水谷

  • 強打で苦しめた詹健

男子シングルス準々決勝、村松が注目のカットマン対決を制しベスト4進出。若手カットマン同士の対戦は攻守がめまぐるしく変わる展開となったが、カットと攻撃のコンビネーション、浮いたストップをバックで攻めるなど、攻撃のバリエーションの差で村松が上回った。明日の準決勝で村松は水谷対詹健(シンガポール)の勝者と対戦する。昨年の塩野に続くカットマン旋風なるか?

<男子シングルス準々決勝>
村松 -9、5、2、8、4 姜動洙(韓国)
于子洋(中国) 5、6、8、-8、9 江宏傑(タイペイ)
  • カットマン対決を制した村松

 女子シングルス準々決勝に石川が登場。中国の何卓佳との対戦に勝利し、明日の準決勝に進出を決めた。互いに前陣でピッチの速いラリーを展開、2ゲームを先取するも何卓佳もラリーにミスがなく、3-2と逆転を許す。6ゲーム目中盤からピッチの速い何卓佳に対して、台から少し距離を取って対応し、勝負は最終ゲームへともつれる。最終ゲームはリードを守れず緊張の糸が切れたか何卓佳にミスが目立ち始め序盤から石川がリードを奪い、勝負あり。2試合続けてのフルゲームでの勝利と石川の「強さ」を見せつけた。

ユー・モンユ対陳思羽は激しい打撃戦となるも最後まで両ハンドで打ち込んだユー・モンユに軍配が上がった。石川は明日の準決勝、ユー・モンユとの対戦となる。


<女子シングルス準々決勝スコア>
石川13、9、-10、-5、-7、8、6何卓佳(中国)
ユー・モンユ(シンガポール)-8、5、-9、-12、4、5、8陳思羽(タイペイ)

石川試合後コメント
「今日は粘った自分をほめたいと思います(笑)2-3になったところで気持ちを切り替え、一本一本に集中できました。後は観客の方からの「がんばれー!」という声がとても力になりました。
ジャパンオープンは過去最高が3位なので、しっかり準備をして優勝目指して頑張ります。」
  • 2試合連続となる接戦を制した石川

  • 陳思羽を下し、明日石川と対戦するユー・モンユ

女子シングルス準々決勝が行われ、日本の福原、若宮はともに敗れた。結果は下記のとおり。

福原 10、−6、−10、−4、−6 リー・フェン(スウェーデン)
若宮 −9、−5、−8、−6 馮天薇(シンガポール)

福原はヨーロッパ女王のリー・フェン(スウェーデン)と対戦。安定した両ハンドを操るリー・フェンを相手にバック表の変化を活かした攻めで1ゲームを先取。しかしリー・フェンもしっかりと回転をかけた両ハンドにミスがなく、ラリー戦の末、1-4で終戦。
若宮は今大会の第1シード・シンガポールの馮天薇に挑んだ。好調の若宮だったが、さすがは世界ランク4位・馮天薇。ラリーで圧倒されストレートで敗れた。

福原試合後コメント
「今日負けてしまって悔しいけど、今の自分の力は出し切れたのかなと思います。試合勘が試合を重ねるごとに戻ってきて、今は一番良かったときの半分くらいに戻ってきています。リハビリ中に取り組んだサービスは、3球目がもっとよくなればより効果的になるので今後はそういった練習もしていきたいです。」

日本女子最後は石川。準決勝をかけて中国の何卓佳と対戦する。
  • 試合後会見でコメントする福原

  • 馮天薇を打ち崩せなかった若宮

男子シングルス3回戦が終了しベスト8が出揃った。準々決勝のカードで注目は村松対姜動洙(韓国)のカットマン対決。この姜動洙、あまり聞かない名前だが、実は今から8年前、2006年の東アジアホープスのシングルス王者。同大会には今回のジャパンオープンにも出場している丹羽、町、吉田、有延、森薗らも出場しており、この時、丹羽に勝利している。
韓国でカットマンといえば、朱世赫が思い浮かぶが、姜動洙もカット+フォアドライブのスタイル。守備範囲、カットの切れ、攻撃力とも朱世赫にはまだまだ及ばないが、いずれ力をつけて朱世赫のように一気に世界のトップに踊り出る可能性はある。
対する村松も、同世代、加えて同じカットマンには負けるわけにいかないだろう。注目の若手カットマン対決は今日の18時スタート予定だ。
  • 注目のカットマン姜動洙(韓国)