日本勢の結果が中心になった大会第6日目の速報。時間がなく、詳しく取り上げられなかった選手を少しご紹介しましょう。
まず上写真左は、男子シングルス3回戦で劉丁碩(中国)に惜敗したカルデラノ(ブラジル)。2ゲームをあっさり連取し、第3ゲームも10ー7でゲームポイント。中国の壁を一気に破るかと思われたが、このゲームを逆転され、完全に流れを失ってしまった。サービスのうまさ、そして中・後陣での両ハンドドライブの威力は大会屈指。しかし、台上プレーはアジア勢と比べるとまだ差があり、しかも台上プレーの後にすぐ台から下がることが多く、攻めが遅くなってしまった。ユース五輪銅メダルの実績を引っさげ、臨んだ最後の世界ジュニアは悔いの残る内容となった。
上写真右は、男子シングルス2回戦で呂翔(中国)に迫った、チャイニーズタイペイの彭王維(パン・ワンウェイ)。台湾・高雄市にある荘智淵の卓球場「智淵卓球運動館」に所属する選手で、そのプレーは大先輩である荘智淵ソックリ。中陣での旺盛なフットワークでパワードライブを連発するが、強打だけでなく前陣での球さばきのうまさもあり、ダブルスでも試合巧者ぶりを発揮していた。
下写真は女子シングルス準々決勝で劉高陽(中国)をゲームオールで下した何卓佳(中国)。バック表ソフトの異質タイプで、チームメイトたちが中陣から両ハンドドライブでゴリゴリ打ち合う中、何卓佳は前陣を死守。長く切ったツッツキやストップから、ブロックとミート打ちで相手を振り回す。3回戦での佐藤との超・持久戦でも途切れなかった集中力は見事だった。女子団体決勝の日本戦の前には、出場する選手たちとずっと練習を行い、伊藤や前田を想定したトレーナー役として代表入りしたのかと思ったが、主役たちを食う勢いだ。