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速報・現地リポート

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全国高校選手権(インターハイ2015)

大会3日目は男女シングルス1回戦、そして学校対抗の準決勝〜決勝が行われる。
学校対抗準決勝のカードは以下のとおり
男子
青森山田vs.瓊浦
野田学園vs.愛工大名電

女子
四天王寺vs.正智深谷
山陽女子vs.希望が丘

初のベスト4に入賞した九州の雄・瓊浦は、王者青森山田に挑戦。三部・及川のダブルスは昨日の杜若戦で落としているだけに万全ではない。瓊浦の勢いがあれば、王者は揺らぐ。

女子は四天王寺と正智深谷の試合に注目だ。今のところ四天王寺が万全で、正智深谷は本調子ではない。勝利のためには正智深谷の田口の復調は不可欠だろう。
また、山陽女子と希望が丘の試合もどちらに転ぶかわからない。枝松、木村がはまれば、山陽女子が一気に決勝へ駆け上がるだろう。

学校対抗準決勝は13時15分〜、決勝は15時30分〜開始される。
今年の優勝校はどこだ?
  • 及川、最後の青森山田を優勝に導けるか

  • 三部、及川と好勝負となりそうな李佳睿

  • メイデン、優勝まであと2つ

  • 山陽旋風が巻き起こる今大会、準決勝で希望が丘に挑戦する

●女子学校対抗・準々決勝
四天王寺3-0札幌大谷
正智深谷3-1明誠
山陽女子3-1明徳義塾
希望が丘3-1福井商業

女子学校対抗・準々決勝、昨年のベスト4の4校、四天王寺・正智深谷・希望が丘が今年も準決勝に勝ち進んだが、明徳義塾は山陽女子に敗れ、ベスト8で大会を終えた。

山陽女子の勝利の立役者となったのは木村。派手さはないが、両ハンドで正確にコースを突き、ミート打ちもうまい。クロスだけでなく、ストレートにも厳しい攻めを見せた。サウスポー枝松とのダブルスでも勝利し、明徳から2点を奪取。そして4番で枝松が竹本との左腕対決を落ち着いたプレーで制した。「団体戦はダブルスがカギ。もう少し粘り切れれば……」と明徳の佐藤利香監督は、第4ゲームにマッチポイントを取られた後に追い付きながら、痛いミスが出て押し切られた松澤/竹本ペアの敗戦を惜しんだ。

希望が丘、正智深谷は勝利したが、いずれもダブルスを落とし、準決勝にやや不安が残る内容。準決勝では希望が丘が山陽女子、正智深谷が四天王寺と対戦する。2連覇を目指す四天王寺は、ここまで無失点とまさに横綱相撲。準々決勝ではエース佐藤瞳が欠場した札幌大谷に完勝した。佐藤のシングルスへの出場は微妙な状況。「佐藤には決して無理はさせない」と札幌大谷の鈴木監督。3年生で迎える最後のインターハイだが、鉄壁のカットで守り抜くスタイルだけに、体への負担も大きい。難しい判断を求められる。
  • 山陽女子をベスト4に導いた木村

  • 明徳の左腕・竹本は強打のコントロールに苦しんだ

  • 伸びのある両ハンドで堂々のプレー、福井商業の山本

  • 正智深谷から1点を奪った明誠の玉石(左)/高原

男子準々決勝の愛工大名電vs.遊学館も見どころ満載だった。
1番は全中王者同士の戦いとなり、動きの良さとボールが走っていた木造(愛工大名電)が先勝すると、2番では遊学館の村田が百瀬を下す。
ダブルスは松山・木造のコンビネーションが良く、特に木造が難しいネットインに反応し、フルスイングでコートに打ち込むなど、相手も驚愕のプレーで勝利し、後半に繋いだ。
試合は4番の高見が五十嵐を下して終わってみれば3−1で愛工大名電が勝利したが、1年生を主体とした遊学館のプレーも素晴らしく、そして来年の期待を十分に持たせてくれる戦いだった。

「出雲、三上、五十嵐の3人の1年生でチームが新しくなりました。昔の青森山田のように『1年生チームで優勝を!』というスローガンをかかげて試合に臨みましたが、やはり愛工大名電は強い。
 1番が勝負だと思いましたが、同じ全中王者でも今は少し木造選手に溝を空けられてしまっているので、何とかおいついて全国優勝を成し遂げたい。愛工大名電の今枝先生とは公私で仲良くしていただいているので、切磋琢磨して成長し、この中から一人でも多くの選手が日の丸をつけて世界で戦ってほしいと思います」(遊学館・植木監督)

 敗れはしたが見事な試合だった遊学館。この3人が成長すれば、頂点を取る日が来るかもしれない。
  • 今後の3年間は出雲が遊学館を引っ張っていくだろう

  • 三上はパワーがついてきた

  • 五十嵐も単複で奮闘した

  • ベンチでは熱く選手を導く植木監督

●男子学校対抗準々決勝
青森山田3−1杜若
瓊浦3−2鶴岡東
野田学園3−2希望が丘
愛工大名電3−1遊学館

準々決勝の瓊浦vs.鶴岡東はラストまでもつれる壮絶な試合となった。
瓊浦の弾丸のようなプレーの中ノ瀬、そして留学生の李佳睿が前半で2点を取り、ダブルスも早々に2ゲームを先取。
しかし、そこから鶴岡東が今大会何度も見せている粘り腰だ。
猛烈な粘りを見せて、ダブルスをゲームカウント0−2から、最終ゲームは6−9から逆転勝ち。
4番は鶴岡東の葉波が取り、勝敗はラストの田中(瓊浦)vs.櫻内(鶴岡東)に託された。

しかし、最後は田中の果敢な攻撃が櫻内をわずかに上回り、4ゲーム目をジュースを競り勝ち、瓊浦初のベスト4を決めた。

  • 田中、ラストで見せた強心臓

  • 鶴岡東、二夜連続の奇跡は起こせず

●女子学校対抗3回戦
四天王寺3−0明豊
札幌大谷3−1芦屋学園
明誠3−1遊学館
正智深谷3−1横浜隼人
明徳義塾3−0鳥取敬愛
山陽女子3−1駒大苫小牧
福井商業3−0進徳女子
希望が丘3−0五所川原商

スコア以上に熱戦が多かった女子学校対抗3回戦。2台進行がドラマを生んだ。
札幌大谷と芦屋学園の一戦は、2番で札幌大谷の佐藤と芦屋学園の馬場というエース対決が実現。ゲームオールの大熱戦の末に、佐藤に軍配が上がったが、佐藤は傷めていた右膝の状態が思わしくなく、ダブルスを棄権。後半は2台進行になったが、しっかり札幌大谷が2点取り、エースの負傷をカバーした。

最も熱い一戦となったのは明誠と遊学館。明誠がエース玉石の勝利などで前半で2−0とリードしながら、ダブルスを取った遊学館が後半に持ち込み、ここも2台進行に。5番で遊学館が取り、4番は明誠の松岡と遊学館の三島のカット対決。一進一退の攻防となったが、キャプテン松岡が粘り抜いて、チームをベスト8に導いた。

正智深谷と横浜隼人という関東の強豪対決は、2番で隼人のルーキー笹尾が勝利を挙げたものの、選手層の厚さで上回った正智が勝利した。2連覇を目指す四天王寺は明豊に完勝。明豊は2番木原が正確なカット打ちで橋本をゲームオールまで追い詰めたが、及ばず。
  • カットの佐藤と大激戦を演じた馬場(芦屋学園)

  • 中国オープンから直接参戦した佐藤、さすがにハードスケジュールだったか…

  • 橋本(四天王寺)と好ゲーム、明豊の木原

  • 正智深谷に一矢報いた横浜隼人の笹尾

●男子学校対抗3回戦
希望が丘3−0都城商業
遊学館3−0東山
愛工大名電3−0松商学園
青森山田3−0専大北上
杜若3−0明豊
瓊浦3−1明徳義塾
鶴岡東3−0関西
野田学園3−0近大附福山

これで男子学校対抗はベスト8が決定し、すでに準々決勝が始まっている。
激しい試合の後にまだ激しい試合と、連戦になるため、体力と集中力が重要となる。

男子4回戦は
遊学館vs愛工大名電
青森山田vs杜若
瓊浦vs鶴岡東
野田学園vs希望が丘 というカード。
すでに始まった遊学館vs愛工大名電の1番は14年全中王者の出雲vs13年全中王者の木造というスーパー1年生対決だ。
手数の多い木造が、ラリーで優位に立ち、要所でサービスを出雲のフォアサイドへすとんと落とし、出雲が持ち上げたところを上から叩く速攻戦術で圧倒した。
  • 先陣を切った木造

男女ダブルスは2回戦からシード選手が登場。
各校のエースペアが次々とコートに入り、個人戦も本格的にスタート開始だ。

札幌大谷の佐藤・高原ペアは3回戦で大輪・角野(中村学園女)にストレート負けを喫した。ダブルス後にはすぐ学校対抗が開始されるため、気持ちの切り替えが必要だろう。

  • 佐藤・高原はしっかりカットを打てるペアに当たると少々厳しいか

  • 松山・木造は力強く発進!

  • 済美ペアに薄氷を踏む勝利で駒を進めた芝田・木村(四天王寺)

  • 野田学園の高取・青山も順当に勝ち進む

  • パワフルな希望が丘の弓取・吉田

  • 及川・三部に隠れがちの一ノ瀬・高橋だが、実力は本物

只今、男女ダブルスの1〜2回戦が行われている。年々全国大会から減少しているペンホルダー選手だが、今年はちらほらとペンを見かける。

ほとんどの選手が裏面を常備しているが、片面で戦う潔いペンの姿も。
そしてペンはラケットも戦型も様々で、
日本式でのペンドラ、ペン表の片面、両面タイプや
中国式でのペンドラ、ペン表、粒高など、意外なほど多種多様だ。

裏面打法を使用することで、プレー自体はシェークに近い形になってしまっているが、サービス・レシーブの操作性とグイッと巻き込むカーブドライブなど、ペンの優位性を利用すればまだまだ全国で戦える。

シェークの全盛は間違いないが、その中でもキラリ違う輝きを放つペン選手たちの写真を紹介しよう。
  • 明誠の岩田選手。春の選抜でも活躍した

  • 滋賀学園の中澤選手(左)はペン粒

  • 地元滋賀の甲西高の森田選手は中ペンの裏裏

  • こちらも地元近江。ペン表の田中選手(右)

  • 鳥取敬愛の村瀬選手は裏面なしのペン表

  • 左反転裏裏の田熊選手(青藍泰斗)

 時折、場内に「会場内の温度が高くなっておりますので、熱中症には十分ご注意ください」というアナウンスが流れる滋賀県立体育館。フロアの選手たちに負けず劣らず汗ダクなのが、観客席で応援するチームメイトや父兄の方々。それでも大きな声援を選手たちに送る。懸命に勝利を祈る気持ちが伝わってくる。
  • 声量と統一感は会場随一、静岡学園の大応援団

  • ピンクが目印、広島の進徳女子

  • 群馬・沼田高の応援団。男子複で勝利にあと一歩!

  • 右端に注目。うちわも無事ではいられません

大会第2日目、本日はダブルスの1〜3回戦、そして学校対抗はベスト4が決定する
学校対抗3回戦のカードは以下のとおり

●男子学校対抗3回戦(ベスト8決定戦)
青森山田(青森) vs. 専大北上(岩手)
杜若(愛知) vs. 明豊(大分)
明徳義塾(高知) vs. 瓊浦(長崎)
関西(岡山) vs. 鶴岡東(山形)
野田学園(山口) vs. 近大附福山(広島)
都城商業(宮崎) vs. 希望が丘(福岡)
東山(京都) vs. 遊学館(石川)
松商学園(長野) vs. 愛工大名電(愛知)

男子注目は関西vs.鶴岡東、都城商業vs.希望が丘、東山vs.遊学館だ。
どの学校ともにエースと2〜3番手が力を持ち、激戦になることは間違いない。前半はもとより、ダブルスの勝敗が大きく勝敗を分けるだろう。

●女子学校対抗3回戦(ベスト8決定戦)
四天王寺(大阪) vs. 明豊(大分)
芦屋学園(兵庫) vs. 札幌大谷(北海道)
遊学館(石川) vs. 明誠(島根)
横浜隼人(神奈川) vs. 正智深谷(埼玉)
明徳義塾(高知) vs. 鳥取敬愛(鳥取)
山陽女子(岡山) vs. 駒大苫小牧(北海道)
進徳女子(広島) vs. 福井商業(福井)
五所川原商(青森) vs. 希望が丘(福岡)

女子は遊学館vs.明誠、山陽女子vs.駒大苫小牧、進徳女子vs.福井商業の戦いが熱い。
両校の実力は拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくはない。
また、初出場でベスト16まで勝ち上がった五所川原商が希望が丘に挑戦する試合も面白そうだ。
学校対抗のベスト8決定戦は本日、13時半から開始される
  • 会場の滋賀県立体育館。琵琶湖のほとりにそびえる

  • 観客席は常に満員で、熱気が漂っている。応援も水分補給を忘れずに!