スポンサーリンク

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

ジャパンオープン・荻村杯2016

 男子シングルス予選3回戦、大島祐哉と張本智和の一戦は、大島の貫禄勝ち。フォアで動ききってパワードライブを打ち込む大島に対し、張本は前陣ではボールをさばききれず下がる展開が増える。両ハンドドライブの技術力ではひけをとらない張本だが、課題であるフットワークの弱さが露呈し、押し切られた。

 神巧也は松平賢二とのドライブ合戦に打ち勝つ。ガオ・ニン、賢二を連破している神。波に乗っており、この後の試合でも大暴れするかもしれない。

 塩野は粘って粘っての勝利。3年前のジャパンオープンでの大ブレイクの優勝を思い出す。

●男子シングルス予選3回戦
村松雄斗 7,9,-10,4, ルベッソン(フランス)
大島祐哉 -10,8,3,9,8 張本智和
塩野真人 -8,18,8,-7,6,4 イェレル(スウェーデン)
神巧也 6,-6,7,6,-6,8 松平賢二
 男子シングルス予選3回戦、松平健太はウラソフ(ロシア)に3ゲームを先取される大苦戦。浮いたレシーブを強打される展開が多かったが、4ゲーム目をジュースで取るとようやく本来のペースに。両ハンドドライブも決まり出し、逆転勝利した。

 また高木和も、森薗を破っているデサイ(インド)に2ゲームを奪われる苦しい出だし。打球点に早いフォアドライブと、押し込むようなバックハンドで度々ノータッチを抜いたデサイだが、経験と地力に勝る高木和が落ち着いて逆転した。

●男子シングルス予選3回戦
松平健太 -4,-7,-12,10,6,7,6 ウラソフ(ロシア)
高木和卓 -11,-5,7,5,5,3 デサイ(インド)
 女子もU21の4強が出揃った。前田美優はツォン・ジエン(シンガポール)にリードを奪うも、ツォンの巧なコース取りでバックのミスを誘われ、惜敗した。一般で敗れた浜本だったが、崔孝珠(韓国)戦では冷静な試合運びでストレートで勝利した。

●U21女子準々決勝
加藤美優 4,8,6 阿部愛莉
ツォン・ジエン(シンガポール) -5,10,-12,5,10 前田美優
浜本由惟 10,7,8 崔孝珠(韓国)  
早田ひな -10,8,4,6 橋本帆乃香
  • 阿部の変化プレーに落ち着いて対応した加藤

  • 一般で森薗と激戦を演じた崔孝珠、準決勝進出ならず

 U21男子準々決勝4試合が行われ、4強が出揃った。張本智和は出雲卓斗と前陣両ハンド速攻対決をスピードで圧倒。1点取るごとに声を出し、勢いでも押し切った。また、カルデラノが唯一の海外勢として気を吐いている。U21男女準決勝は、本日19時開始予定。張本vsカルデラノの対決が見物だ。

●U21男子準々決勝
張本智和 9,-7,1,8 出雲卓斗
カルデラノ(ブラジル) -6,11,5,8 及川瑞基
三部航平 9,-7,14,2 龍崎東寅
村松雄斗 8,-8,7,10 田添健汰
  • 速攻が持ち味の出雲だが、張本の打球点の早いバックハンドに押された

●女子シングルス予選2回戦
早田ひな 18,-6,7,13,4 劉馨尹
リウ・ジャ(オーストリア) 10,7,2,5 橋本帆乃香
前田美優 W.O. PARANANG(タイ)
石垣優香 4,-15,2,4,7 スッチ(ルーマニア)
 男子シングルス予選2回戦、神巧也がガオ・ニンと激しい打撃戦を展開。フルスイングのドライブと驚異の粘り腰で、第6ゲームは7-8から4本連取し、勝利の雄叫びを上げた。

 また三部とNi.アラミヤンの試合は、中陣でのドライブの引き合いの展開でクロスゲームになったが、Ni.アラミヤンが打ち勝った。

●男子シングルス予選2回戦
イェレル(スウェーデン) 9,8,10,-6,9 吉村和弘
Ni.アラミヤン(イラン) -7,9,-4,9,-9,3,7 三部航平
M.カールソン(スウェーデン) 6,-8,9,8,6 宮本幸典
神巧也 6,9,-8,6,-8,8 ガオ・ニン(シンガポール)
松平賢二 3,6,8,6 チェン・フォン(シンガポール)
 女子シングルス予選2回戦、今年の世界卓球代表・浜本由惟が、引退からカムバックした金キョン娥(韓国)にストレートで敗れた。ウェイトを増した金は、往年の守備範囲こそないものの、安定したカット技術は衰えを見せず。あまり下がらず、ロングボールも織り交ぜるプレーで、浜本のペースを崩した。

 また森薗美咲は、中国からの帰化選手である若手の実力者、崔孝珠(韓国)に第7ゲーム7-10から5本連取で逆転勝利した。

●女子シングルス予選2回戦
森薗美咲 5,-11,-9,-7,8,8,10 崔孝珠(韓国)
フ・ユ(ポルトガル) 5,8,5,6 中畑夏海
佐藤瞳 -5,7,7,8,-17,-8,3 リン・イェ(シンガポール)
金キョン娥(韓国) 7,6,7,4 浜本由惟
  • 攻撃も的確に決めた金

  • 流れを変えたかった浜本だが……

 U21は男子も7名がベスト8に進出した。注目の一戦、木造vs張本は接戦の末に張本に軍配。

●U21男子2回戦
張本智和 -7,1,-7,2,8 木造勇人
出雲卓斗 8,4,10 ツァイ・ユージア(デンマーク)
及川瑞基 2,10,10 緒方遼太郎
カルデラノ(ブラジル) -8,5,4,6 宇田幸矢
三部航平 6,-5,8,3 吉村和弘
龍崎東寅 6,3,3 PUANGTHIP(タイ)
田添健汰 8,5,-9,-8,7 シェルベリ(スウェーデン)
村松雄斗 9,8,-9,1 坪井勇磨
  • 張本は勝利の海老反り!

  • 日本勢以外で唯一勝ち残ったカルデラノ

 大会2日目はU21女子2回戦からスタート。前田美優とスッチ(ルーマニア)の対戦はクロスゲームに。スッチは最終ゲームはややナーバスになったか強打ミスが増え、対して落ち着いたプレーを見せた前田が勝利した。

 これでU21女子には日本勢がベスト8に6名残ったことになる。本日はU21は男女とも準決勝まで行われる。

●U21女子2回戦
前田美優 9,-6,8,-12,7 スッチ(ルーマニア)
崔孝珠(韓国) 12,-5,9,3 安藤みなみ
浜本由惟 6,8,6 チャオ・ジャーミン(オーストラリア)
加藤美優 7,7,7 Jinnipa(タイ)
早田ひな 7,9,7 山本怜
阿部愛莉 5,7,4 中畑夏美
橋本帆乃香 6,5,7 森さくら
 男子シングルス予選2回戦、張本智和はブンデスリーガ1部で活躍するイオネスク(ルーマニア)を4−2で下し、明日の予選3回戦、大島祐哉と対決することになる。完全に張本ペースで進んだが、4ゲーム目からイオネスクにコースを読まれてカウンターを浴びた張本。しかし最後は落ち着いた戦術変更で勝利した。「チキータが相手のバックに集まりすぎて、それを狙われた。追いつかれて焦ったが、最後はチキータのコースを変えて対応できた」(張本)。今大会、チキータは効いており、本人も手応えを感じている。課題のフットワークも、回り込みを増やし、成長が見られている。明日からの試合も楽しみだ。

●男子シングルス予選2回戦
高木和卓 6,-7,8,2,5 マツモト(ブラジル)
デサイ(インド) -8,11,-7,9,8,6 森薗政崇
アチャンタ(インド) -9,-7,8,-9,9,12,6 及川瑞基
ルベッソン(フランス) 8,7,6,-7,-9,16 田添健汰
大島祐哉 3,7,9,2 ラーネフール(スウェーデン)
ゴーズィ(フランス) 5,-8,4,9,-6,5 町飛鳥
村松雄斗 -9,2,2,7,4 パダサーク(タイ)
張本智和 5,9,8,-8,-11,7 イオネスク(ルーマニア)
何鈞傑(香港) 9,11,-4,5,-11,15 上田仁
  • 巧みなコース取りでアチャンタを追いつめた及川だが逆転負けを喫した