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速報・現地リポート

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ジャパンオープン・荻村杯2016

●男子シングルス1回戦
フレイタス(ポルトガル) ー8、8、10、9、ー4、9 塩野
ツボイ(ブラジル) 7、9、ー9、ー4、ー8、9、4 丹羽
ゴーズィ(フランス) 10、8、ー6、4、ー7、8 荘智淵(チャイニーズタイペイ)

丹羽、敗れる!
同じサウスポーのツボイに思わぬ苦杯を喫した。

ツボイのロングサービスにチキータの手数が減り、サービスも思うように効かなかった丹羽。サービス・レシーブで先手が取れず、ラリー戦になると思い切りのよいツボイのフォアドライブ、バックハンドのカウンターに押された。丹羽はゲームカウント2ー0から3ー2と逆転したが、「少しクールダウンして、集中力を取り戻すよう努めた」とゆっくり間合いを取るツボイ。最終ゲームは1ー5、2ー8と一気に離された。「彼のような素晴らしい選手に勝つことができてとてもうれしい。今までで最高の勝利だ」(ツボイ)。

フレイタスの強打を粘りに粘ってカットで返した塩野は、素晴らしいゲームを見せたが、フレイタスの粘り強さが一枚上だった。また、水谷とリオ五輪のシングルス第4シードの座を争う荘智淵が、ゴーズィに苦杯。荘智淵、ここのところジャパンオープンとは相性が良くない。水谷にとっては大きなアドバンテージとなるだろう。
  • 丹羽、戦いやすい相手と思われたツボイに敗れる

  • 塩野、カットの安定性は相変わらず光っていた

  • ツボイ、歓喜の瞬間

  • 荘智淵を破ったゴーズィが、水谷をアシスト?

●男子シングルス1回戦
吉村 9、ー8、ー9、ー4、8、3、5 アンデション(スウェーデン)
張継科(中国) ー8、9、7、ー8、6、10 松平健
サムソノフ(ベラルーシ) 3、ー8、ー11、4、6、8 高木和

吉村、スウェーデンの伏兵アンデションに対し、あれよあれよという間にゲームカウント1ー3のビハインド。本人も「ヒヤヒヤして自分の汗か冷や汗かわからなかった」と試合後に語ったが、そう言えるあたりはまだ余裕もあったか。ラリーで待ちを外すのがうまいアンデションに対し、中盤から「縦回転サービスを出して、相手のレシーブが出たら打つ、短ければダブルストップ」というシンプルな作戦に徹した。

松平健太は、今ひとつ動きにキレのない五輪王者・張継科に対し、逆モーションの流しフリックや横下回転ショートから、キレのあるフォアドライブを随所に決めた。張継科のループやツッツキの回転量に押され、「もう少しパワーが増してくれば…」という感があった。高木和は正確な両ハンドでサムソノフと大ラリー戦を展開したが、堅陣は崩しきれず。
  • 吉村、1ー3から逆転で2回戦進出。「内心めちゃめちゃビビッてます」

  • 吉村をヒヤリとさせたアンデション

  • 松平、張継科戦はチャンスがあったが…

  • こちらもサムソノフと接戦を演じた高木和

●男子シングルス1回戦
馬龍(中国) 6、4、6、11 村松
水谷 4、6、5、9 M.カールソン(スウェーデン)
李尚洙(韓国) 4、8、6、ー10、8 大島
許シン(中国) 4、3、2、6 神

男子シングルス1回戦もスタート。世界ランキング5位の水谷隼は、右シェークフォア表のM.カールソンを自在な攻守で攻略し、危なげなく2回戦に進んだ。

世界ランキング1位の馬龍に挑んだ村松は、粒高から表ソフトに戻したバックカットの変化でミスを誘う場面もあったが、馬龍はとにかく堅実かつ質の高いプレーを見せた。「負けてもともとなので、思い切りやろうと思ったけど、オーラがあって最初から押された感じです。ボールの回転量がすごかったし、あとは手堅いなと思いました。こちらが凡ミス5本、向こうが凡ミス1本という感じで、それだけで得点が離されていた。もっと向かっていくべきなのに、気持ちが向かっていけなかった」(村松)。

昨日、張本を4ー1で破って決勝トーナメントに進んだ大島は李尚洙に敗れた。ともに身体能力の高い右シェークドライブ型だが、中陣で大きく動ける大島に対し、前陣での動きの速さと切れ味は李尚洙が一枚上。大島のチキータも狙い打たれ、勝機をつかめなかった。神は許シンの中陣んでのしのぎに苦しみ、少しでもあまいボールはカウンターで狙われた。
  • 水谷、ストレート勝ちで2回戦へ

  • まだパワーは50%くらいだが、それでも馬龍の回転量はすごい

  • 大物食いが期待された大島は、李尚洙に敗れる

  • 村松、第4ゲームは馬龍と競り合ったが…

●女子シングルス1回戦
石川 2、9、9、ー9、ー10、7 杜凱琹(香港)
伊藤 5、7、ー8、ー10、8、ー6、7 ツォン・ジェン(シンガポール)

石川佳純と伊藤美誠、苦しみながらも2回戦へ駒を進めた!
石川はパワフルで守りも堅い右シェークドライブの杜凱琹に対し、前陣を死守しながらも時折見応えある中陣ラリー戦を展開。「相手はパワーがあるから、なるべく先手を取って前でプレーすることを心がけた。途中で気持ちが少し守りに入ってしまったので、第6ゲームでは第1ゲームのラブオールからやるつもりで気持ちを切り替えた」(石川)。ここ一番の集中力と正確なプレーはさすがだった。

伊藤はシンガポールの粘っこい両ハンドドライブ型、ツォンに苦しんだ。第4ゲーム10ー10でサービスが隠れていると「一発フォルト」を取られ、ベンチの松崎コーチの猛抗議も実らず。ツォンの弧線の高い連続バックドライブをなかなか狙い打てず、最終ゲームは0ー3のスタートだったが、5ー4と逆転すると、最後は我慢強くバックでコースを突き、フォアのカウンターや強打につなげた。
  • 「気分を変えて明るくいきたい」と髪の色も変えた石川、集中力は抜群

  • 美誠ちゃん、苦戦にこの表情

  • 勝利を決めたミマとマハルが笑顔で握手

●女子シングルス1回戦
早田 9、ー8、6、9、ー6、9 徐孝元(韓国)
ユ・モンユ(シンガポール) 8、2、6、7 森薗

 オーストラリアオープンでカット勢との同士討ちを相次いで制し、優勝を果たした早田ひな。日本期待の大型サウスポーが、韓国のエースチョッパーを見事に破った。第6ゲーム10ー9のマッチポイントでは、徐孝元のミドルへ強烈な3球目パワードライブを決め、歓喜のガッツポーズ。多彩な個性が揃う「2020TOKYO」世代の中でも、早田のパワーは実に頼もしい。

「ホントにうれしいです。カットとはオーストラリアオープンからずっと当たっていて、自信もあった。この半年くらいはかなりカット打ちを練習していました。途中からなかなか3球目も打たせてもらえなかったけど、最後はミドル前のサービスしかないと思って、そこから3球目で打ち抜けた。勝った瞬間は『キャ〜〜〜ッ!』っていう感じでした」(早田)
●女子シングルス1回戦
リュウ・ジャ(オーストリア) ー8、5、ー5、9、6、ー7、8 平野
李暁霞(中国) 2、8、4、ー10、6 佐藤

女子シングルス1回戦、オーストリアの試合巧者リュウ・ジャに挑んだ平野は、ゲームオールで惜敗した。速攻だけに頼らず、バックハンドでも緩急をつけてベテランのペースに持ち込ませない工夫が見えた平野。ミドルへの横回転を入れたバックツッツキが効いていたが、試合後に「レシーブでバックハンドに頼りすぎた。もっとフォアハンドでレシーブしていきたかった」と語った。最後はリュウ・ジャが嫌なコースを突くループドライブを連発して、うまく平野のミスを誘った。「自分の調子が良すぎて油断した部分がある。そういう気持ちの部分を変えていかないと、東京オリンピックを目指すのは難しいので、しっかり直していきたい」(平野)。

また、李暁霞に挑んだカットの佐藤は、猛烈な李のパワードライブを押さえ切れなかったが、バックの前陣カットや多彩なコースへの攻撃など、新たな一面も見せた。何よりカットそのものの切れ味が増し、低く深いカットになってきている。「ミキハウスに入社してから週に2回トレーニングに行かせてもらっていて、徹底的に体作りをしています。これまではどうしても手先で入れるカットだったので、土台をしっかり作っている。用具は全く変えていないです」(佐藤)。これからがますます楽しみだ。
  • 平野、勝利まであと一歩だったが…

  • 多彩なプレーを見せてくれた佐藤

  • 李暁霞はブロックやツッツキなど、守備技術も完璧だった

●女子シングルス1回戦
シャン・シャオナ(ドイツ) 10、4、1、5 石垣
武楊(中国) ー6、6、3、7、7 前田
帖雅娜(香港) ー8、11、8、8、9 福原

女子シングルス1回戦、福原が大ベテランの帖雅娜に敗れ、無念の初戦敗退…。
前日に張莉梓コーチと帖雅娜のプレーを何度もビデオで確認し、作戦を練ったという福原。幸先良く第1ゲームを先取したが、「中盤で相手のバックにボールが集まってしまった」と張コーチ。帖雅娜は福原のバック表ソフトのクセ球、弧線の高いループドライブを全く苦にせず、スーパーカウンターを打ち込んできた。
「1ゲーム目は自分も思い切って攻めていったけど、そこからずっと同じ戦い方をしてしまって、戦術に慣れられてしまった。戦術を変えるにしても、相手が慣れてからの変更で逆に読まれていた。今日は観客の方もたくさん来てくださった中で負けてしまったので、その分オリンピックでは良いニュースを皆さんに届けたい」(福原)
★6月17日・日本選手のタイムテーブル

●女子シングルス1回戦
10:00〜
福原愛 vs. 帖雅娜(香港)
平野美宇 vs. リュウ・ジャ(オーストリア)
佐藤瞳 vs. 李暁霞(中国)
石垣優香 vs. シャン・シャオナー(ドイツ)
前田美優 vs. 武楊(中国)

10:50〜
石川佳純 vs. 杜凱琹(香港)
伊藤美誠 vs. ツォン・ジェン(シンガポール)
早田ひな vs. 徐孝元(韓国)
森薗美咲 vs. ユ・モンユ

●男子シングルス1回戦
11:40〜
水谷隼 vs. M.カールソン(スウェーデン)
吉村真晴 vs. アンデーション(スウェーデン)
村松雄斗 vs. 馬龍(中国)
神巧也 vs. 許シン(中国)
大島祐哉 vs. 李尚洙(韓国)

12:25〜
松平健太 vs. 張継科(中国)
丹羽孝希 vs. ツボイ(ブラジル)
高木和卓 vs. サムソノフ(ベラルーシ)
塩野真人 vs. フレイタス(ポルトガル)

●女子ダブルス準々決勝
13:10〜
浜本由惟/早田ひな vs. ユ・モンユ/ジョウ・イーハン(シンガポール)

●男子ダブルス準々決勝
13:50〜
丹羽孝希/吉村真晴 vs. 馬龍/許シン(中国)

●女子シングルス2回戦
14:30〜/15:20〜
●男子シングルス2回戦
15:20〜/16:10〜

●U-21女子/男子シングルス決勝
17:00〜 浜本由惟 vs. ツォン・ジェン(シンガポール)
17:00〜 張本智和 vs. 三部航平
 強い! U21男子準決勝で、張本が南米の星・カルデラノ(ブラジル)を3-0で下して決勝進出を決めた。随所で豪打を決めたカルデラノだが、張本が両ハンドの早い攻めで終始主導権を握った。決勝の相手は三部。

●U21男子準決勝
張本智和 8,9,9 カルデラノ(ブラジル)
三部航平 -9,7,9,8 村松雄斗
●U21女子準決勝
ツォン・ジエン(シンガポール) -9,3,6,-8,3 加藤美優 
浜本由惟 -12,10,-2,13,8 早田ひな
 リオ五輪の団体戦でもペアを組む丹羽/吉村が男子ダブルス1回戦に登場。同じくリオ五輪代表で、実際に対戦する可能性もあるフランスのフロール/ルベッソンに3-1で勝利した。決定打にミスが出る場面もあったが、持ち味のサービスからの攻撃が有効で、終始試合を優位に運んだ。動きもよく、ペアリングの仕上がりは悪くない様子。「チキータはコースを打ち分けられて自分でも満足しているが、明日の中国選手との対戦ではよりミスを減らしたい」(丹羽)。

●男子ダブルス1回戦
カルデラノ・ツボイ(ブラジル) 9,4,-7,4 森薗/大島
丹羽/吉村 8,8,-9,9 フロール/ルベッソン(フランス)

●女子ダブルス1回戦
浜本/早田 7,4,7 ハン・イン/シャン・シャオナ(ドイツ)
李皓晴/帖雅娜(香港) 10,5,4 橋本/佐藤