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ジャパンオープン・荻村杯2016

 男子シングルス予選2回戦には、日本のトップ選手が続々と登場している。松平健太はソダルンドに対してレシーブやバックハンド強打にミスが多く、点数的には競ったものの、攻撃的プレーを貫いて押し切った。木造勇人は南米の星・カルデラノにパワーの差を見せつけられた。

 またアルナ(ナイジェリア)は、フォアサイドに飛ばされた時の後陣からのボールは相変わらず非常識レベルの豪打で、相手コートを度々抜き去ったが、廖振珽の全力打を封じるプレーの前に競り負け、明日以降の本戦への出場はならなかった。

●男子シングルス予選2回戦
カルデラノ(ブラジル) 5,7,6,7 木造勇人
松平健太 -8,9,9,15,7 ソダルンド(スウェーデン)
廖振珽(タイペイ) 9,-5,6,-7,6,7 アルナ(ナイジェリア)
 森はステファンスカの恵まれた体格から放たれる両ハンドのパワードライブに受け身に回ってしまい、ストレートで敗退。前田は3ゲーム先取から、鄭先知がラリー戦で粘りを見せて追いつかれるも、何とか振り切った。

 本日はこの後、男子シングルス予選2回戦が行われ、松平健太、森薗政崇、大島祐哉らが登場する。

●女子シングルス予選1回戦
ステファンスカ(ポーランド) 10,10,6,8 森さくら
早田ひな 3,1,8,4 チャオ・ジャーミン(オーストラリア)
橋本帆乃香 3,7,-7,5,4 シャハスワリ(イラン)
前田美優 2,10,4,-7,-12,-7,7 鄭先知(タイペイ)
石垣優香 5,2,5,11 劉昱昕(タイペイ)
リ・フェン(スウェーデン) 4,6,8,-7,-9,8 山本怜
  • チャオのカットを完璧に打ち抜いた早田

  • 広島日野自動車で日本リーガーでもある馬文婷はノルウェイ代表で出場

●女子シングルス予選
浜本由惟 3,4,5,5 LIMSILAJEERAKUL(タイ)
黄怡樺(タイペイ) 7,-9,12,-7,7,4 加藤美優
シャオ・ジエニィ(ポルトガル) 7,9,-8,10,8 安藤みなみ
ポルカノバ(オーストリア) 2,5,7,9 鈴木李茄
金キョン娥 -10,14,7,4,-6,8 リ・チャン(ポーランド)

 2012年ロンドン五輪後に一度は引退を表明した金キョン娥がカムバック。リ・チャン(ポーランド)とのカット対決はすぐに促進ルールに入り、金がリのミスを巧みに誘って勝利。かつて日本女子の前に大きく立ちはだかったチョッパーは、文字通り大きくふくよかになり、動きの切れ味はだいぶ衰えを見せている。時々腰に手をやり、促進ルールの13本目で失点したら「あー!」と叫ぶなど、どことなくマスターズの部40代といった風情が漂うが、それでもテクニックで勝ちきるあたりは流石だ。
 男子シングルス予選、張本智和はタイペイの彭王維のフォア強打に苦しむも競り勝ち、U21に続いて一般シングルスでも勝利をあげた。

 また宮本幸典は、ドイツ・ブンデスリーガで活躍する王熹から殊勲の勝利。変化カットに加えてフォアの攻撃力もある王だが、宮本は得意のフォアの豪打でねじ伏せた。

●男子シングルス予選
張本智和 -4,9,7,7,-10,11 彭王維(タイペイ)
宮本幸典 8,7,-8,-5,9,7 王熹(ドイツ)
  • 宮本のフルスイングのフォアドライブはカットマンにとって脅威

  • 防戦に回ることが多かった王熹

 会場の一角では、「SPORT FOR TOMORROW」の一環として、不要になった卓球用具の寄付を募っている。先ほどは、日本の某ジュニア選手の親御さんも、使用したラバーを寄付されていた。使わない用具がある方は、観戦の際に会場に持参されてはいかがだろうか。
http://www.sport4tomorrow.jp/jp/
  • SPORT FOR TOMORROW

  • 大会プログラムは一部500円で販売中。編集で卓球王国が協力していて見どころ沢山!

 男子シングルスの予選ラウンドが行われている。かつての強さは衰えたヤン・ツーに対して上田は快勝。町も競り勝った。

 海外勢で気になるプレーを見せるのがチウ・ダン(ドイツ/写真)。水谷隼のプライベートコーチである邱建新さんの息子で、日本式ペンの両面にラバーを貼り、手堅い裏面ブロックと威力あるフォアドライブのコンビネーションを見せる。角ペンでの裏面プレーは珍しいためか、ラケット角度が独特に見え、どことなく町の大会にいそうなようにも見えるが、もちろんレベルは高い。試合のほうは、先にマッチポイントを奪われるも、何とか逆転勝利した。

●男子シングルス予選
上田仁 7,7,6,7 ヤン・ツー(シンガポール)
町飛鳥 7,5,7,-8,9 アンソニー(インド)
チウ・ダン(ドイツ) -7,7,-9,4,-7,10,12 PASSARA(タイ)
 現在、男女シングルスの予選ラウンドが行われている。世界ランキング上位選手がこぞって参加している今大会、予選と言っても強豪選手が多い。現在、第1コートでは上田仁とヤン・ツー(シンガポール)が激しい前陣での打ち合いを展開しているところだ。

●女子シングルス予選
森薗美咲 7,3,6,8 POUNGSRI(タイ)
中畑夏美 7,-9,6,-9,6,5 アルベロ(ベネズエラ)
リン・イェ(シンガポール) -9,-9,9,10,-8,9,9 長崎美柚
佐藤瞳 4,7,-6,3,10 バトラ(インド)
  • 盤石の試合を見せた森薗美咲

  • 中国人応援団が設置した(?)横断幕。人はいない。そしてなぜか「帖雅娜」

 U21男子1回戦で、張本智和が世界ランキング28位の何鈞傑(香港)を3-1で下した。2週間前のスロベニアオープン、男子シングルス2回戦でも4-3の接戦で何を下していた張本だが、今回はさらに余裕を持っての勝利。中陣からの両ハンドドライブに威力のある何だが、張本は得意のバックカウンターで振り回し、フォアも早い打球点で積極的に攻めての快勝だった。

●U21男子1回戦(日本選手の結果)
張本智和 7,9,-2,7 何鈞傑(香港)
木造勇人 -7,6,8,-8,10 RANEFUR(スウェーデン)
出雲卓斗 -5,8,8,6 廖振珽(タイペイ)
ツァイ・ユージア(デンマーク) 5,-13,12,9 上村慶哉
及川瑞基 -13,1,9,-9,6 チウ・ダン(ドイツ)
緒方遼太郎 8,5,6 楊子儀(タイペイ)
宇田幸矢 9,8,-4,8  チュウ(シンガポール)
三部航平 4,-7,-3,8,5 林昀儒(タイペイ)
吉村和弘 -10,10,7,5 ISHIY(ブラジル)
龍崎東寅 1,-4,9,4 A.ロビノ(フランス)
田添健汰 4,-9,7,4 PANAGITGUN(タイ)
坪井勇磨 5,14,12 PASSARA(タイ)
村松雄斗 -8,7,-7,6,7 孫嘉宏(タイペイ)
 ジャパンオープンがいよいよ開幕した。U21女子1回戦からのスタートで、平日の日中、さすがに観客席はまばらだ。しかし4台のメインコート+両端の4台というコート配置は2014世界卓球東京大会を思わせる。報道陣がカメラと記者とに別けられて、行けるエリアもしっかり区分けされるなど、運営面では全日本や世界卓球レベル。2020年東京五輪卓球競技を見据えての運営かもしれない。

 U21女子1回戦は日本勢4選手は全員タイと対戦。長崎は強豪サウェータブットに敗れたが、関東学生の3選手は勝ち進んだ。

 この後、U21男子1回戦。張本智和と何鈞傑(香港)の対決が注目だ。


●U21女子1回戦
サウェータブット(タイ) 11,7,-7,7 長崎美柚
阿部愛莉 9,8,-7,8 ケートクエン(タイ)
安藤みなみ 9,9,3 PARANANG(タイ)
山本怜 7,9,6 POUNGSRI(タイ)
 明日からの開幕に先駆け、本日は公開練習、そして水谷隼を除くリオ五輪日本代表男女5名の会見が行われた。

 ホームということもあってか、本会場での練習はリラックスムード。時折笑顔を見せながらも、明日からの試合に向けて各選手調整を行っていた。オリンピック前のワールドツアーは残すところ、このジャパンオープンと韓国オープンの2試合のみ。会見では男女代表の各選手ともに、オリンピックでのシングルス、団体のシード権争いに向けて意気込みを語っていた。

丹羽孝希
「5週間くらい合宿をしてきたので、練習量もこなせて調子は上がってきた。オリンピックの団体のシードに向けても、格下の選手には負けられない。1回戦を勝てば樊振東(中国)と対戦するので、思い切って良い試合をしたい」

吉村真晴
「合宿では充実した練習ができた。フィジカルも鍛えてきたので、体の調子も良い。(本戦からの登場だが)予選に出場する選手も強いので、1試合ずつしっかり戦いたい。2回戦ではおそらく水谷さんとの対戦となると思うので、自分らしいプレーをしたい。オリンピックに向けて、他国に脅威を与えられるような試合ができればと思う」

福原愛
「今回のジャパンオープンは本当に強い選手ばかり。1試合目から決勝のつもりで戦う。オリンピックに向けて、周りの方に安心してもらえるようなプレーがしたい。緊張感のある中で、思い切ってプレーしていきたい」

石川佳純
「レベルの高い大会なので、初戦から厳しい戦いになると思う。オリンピックに向けて、高い緊張感、レベルの中でプレーできるのはうれしいし、私自身試合が楽しみ。練習も積んできたし、意識の持ち方でも変えた部分があるので、挑戦する気持ちで戦いたい」

伊藤美誠
「1試合目から思い切って自分のプレーをしていきたい。オリンピックに向けて、相手も本気でくると思うので、私も100%の力で戦いたい。挑戦者の気持ちで、とにかく思い切って戦う」
  • 高い集中力で練習していた石川

  • 練習中になぜか真晴・美誠ダブルス

  • 合宿を終えて、調子は上がっていると語った丹羽&吉村

  • 「1試合目から決勝のつもりで」と福原は意気込みを語った

  • 女子は会見の最後に3人でパシャリ

  • ちなみに会場内はこんなカンジです