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2016世界ジュニア選手権大会速報

●男子団体第2ステージの結果
グループA 1位:日本(2勝0敗)/2位:ルーマニア(1勝1敗)/3位:チェコ(0勝2敗)
グループB 1位:中国(2勝0敗)/2位:チャイニーズタイペイ(1勝1敗)/3位:イタリア(0勝2敗)
グループC 1位:韓国(2勝0敗)/2位:北朝鮮(1勝1敗)/3位:アメリカ(0勝2敗)
グループD 1位:フランス(2勝0敗)/2位:ベルギー(1勝1敗)/3位:香港(0勝2敗)

●女子団体第2ステージの結果
グループA 1位:日本(2勝0敗)/2位:チャイニーズタイペイ(1勝1敗)/3位:アメリカ(0勝2敗)
グループB 1位:中国(2勝0敗)/2位:ロシア(1勝1敗)/3位:ブラジル(0勝2敗)
グループC 1位:香港(2勝0敗)/2位:韓国(1勝1敗)/3位:スペイン(0勝2敗)
グループD 1位:フランス(2勝0敗)/2位:ルーマニア(1勝1敗)/3位:セルビア(0勝2敗)

●男子団体準々決勝のドロー
日本 vs. 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)
チャイニーズタイペイ vs. フランス
韓国 vs. ルーマニア
中国 vs. ベルギー

●女子団体準々決勝のドロー
日本 vs. ルーマニア
ロシア vs. 香港
フランス vs. 韓国
中国 vs. チャイニーズタイペイ

男女団体の第2ステージが終了。各グループの1・2位チームによるドロー(組み合わせ抽選)が行われ、男子は第1シードの日本の下にグループC2位の北朝鮮、女子は同じく第1シードの日本の下にグループD2位のルーマニアが入ってきた。

男子が対戦する北朝鮮は、練習を見ている時点では右ペンドライブ型のキム・ソングンの球威と裏面打法が強烈な印象だったが、試合が始まってみると最も勝利を挙げているのは右シェークドライブ型のハム・ユソン。試合巧者で緩急のつけ方もうまい。キム・ソングンは大会経験の少なさゆえか、コースの配分や試合運びに荒削りな部分が多い。3人目の右シェークドライブ型、キム・ソンイルはフォアの球威はそれほどないが、バックのブロックは非常に堅いので要注意。
この北朝鮮に勝つと、準決勝の対戦相手はチャイニーズタイペイとフランス戦の勝者だが、フランスが上がってくるのではないか。エースのカサンはヨーロッパのジュニア男子のホープで、馬力があるパワーヒッター。

女子の相手となるルーマニアは、エースのディアコヌは体のキレが今ひとつ。フランス戦では日本に卓球留学していたミゴに競り負け、フランスに白星を献上した。マッサーに治療を受けている場面が多く、故障の影響があるのか。すでに第2ステージの2試合で、3番で早田と平野をテストした日本。ルーマニア戦では伊藤を3番に置くのか、それとも伊藤はあくまで2点起用で相手エースの当てていくか。いずれにせよ、ルーマニアはそれほど難しい相手ではない。
準決勝の対戦相手は香港対ロシア戦の勝者だが、経験豊富な蘇慧音のいる香港が有利か。ベンチでは李静監督が熱血漢ぶりを見せている。
  • 北朝鮮のエース、ハム・ユソン

  • フランスのエース・カサンはヨーロッパ男子のホープ

  • ルーマニア女子のエース、ディアコヌ

  • まだまだ若々しい李静、香港女子チームの監督

 心臓に悪い(?)ルーマニア戦を終え、ミックスゾーンではさすがに安堵の表情を見せた田㔟邦史監督。試合中のアドバイスの解禁で、要所では選手たちに「サービスはフォア前徹底しろ!」「回転で攻めればいいよ!」「短いサービスで!」などと声をかけていく。ルーマニア戦の勝利は本当に大きかった。もし敗れていたら、グループE最終戦のルーマニア対チェコ戦をハラハラしながら見守らなければならなかった。

 エース格の木造を外したオーダーについて、田㔟監督は次のように語った。「ルーマニアのプレテアがこの前、JNTの合宿で来日していて、ゲーム練習で松山が勝っていた。松山を2点起用したのは、プレテアとの相性の良さというデータがあったからです。それに1試合目の出来を考えて、松山のほうが良いと判断した。木造が1試合目の後でかなり落ち込んでいたこともあって、一度頭をクリアにしてもらいたかったので、思い切って外しました。今のジュニアではこの4人がトップ4なので、誰が出てもやってくれるだろうなとは思っていました」。

「最後の松山の最終ゲーム9ー9では、彼が勇気を持ってチキータをやってくれたからネットインになった。その前、(最終ゲームの)5ー5の場面で相手(シポシュ)がバックで変なロングサービスを出して、松山が打って得点していたので、ここでロングサービスは来ないだろうと読んだ。ベンチから『チキータでいいよ』と指示をして、よく勇気を持ってやってくれたと思います。ストップがうまくとまっていなかったので、それなら選択肢はチキータしかなかった。

 2試合とも、ここまで苦労するとは正直思わなかったですね。でも、選手たちはすごく良い経験をしていると思う。みんな初出場だから、この2試合だけで相当良い経験になると思います。この経験があるからこそ、次回で自分のやるべきことがわかってくるし、これをステップにシニアでの成長につなげてほしい。本当に一つひとつですよ。

 明日は楽に勝てる相手はいない。でも中国や韓国も良い勝負で、やってみないとわからないところがある。だから選手たちも自信を持って、この2試合を乗り切ったことで、明日は新たな気持ちで頑張ってほしいなと思います」(田㔟監督)。
ルーマニア戦の勝利は、2試合とも1ー2のビハインドから逆転勝利を収めた松山の頑張りに尽きる。ラストのシポシュ戦、最終ゲームで見せたファイトに胸が熱くなった。今日はただ、この男の頑張りを讃えたい。

5番のシポシュ戦を迎えての心境を、「自分に回ってきたことをプラスに考えて、最後やるしかないと思っていました。緊張してもしょうがないし、負けてもいいから思い切ってやろうと自分で意識してやったので、それが結果として出たと思います」と語った松山。「シポシュのバックサービスは取りにくかった。5ゲーム目はずっとストップを浮かせていたので、最後は『負けるんだったらミスしてもいいからレシーブを強気でいこう』と思ったら、2本入れることができた。本当にたまたまです。サービスはもう迷いに迷って、最後はこれしかないというサービスを選んだ。後悔しないように思い切って出して、あとはラリーで何とかするつもりだった」(松山)。

夏のインターハイ3位、高校卓球界でも屈指の実力者である松山。しかし、今大会では強化本部推薦での出場で、団体戦でも2点起用は正直予想していなかった。この活躍に松山自身は「自分はこの大会にもともと出られるとは思っていなかった。出させてもらえている分だけ、思い切ってプレーするしかないなと感じているし、プレッシャーもない。この舞台でプレーできることを誇りに思って試合をしている」とコメント。この挑戦者精神が、大きく揺らいだ日本の屋台骨を支えた。

「明日自分が出られるかどうかまだわからないけど、接戦を乗り切って勝てた事をチームとしての自信につなげたい。みんな調子も上がってきていると思うので、もっともっと強気で、優勝を目指して頑張りたいです」(松山)。
●男子団体第2ステージ
〈日本 3ー2 ルーマニア〉
○張本 7、6、ー9、16 シポシュ
○松山 3、ー7、ー7、4、8 プレテア
 龍崎 ー9、ー9、ー11 マノレ○
 張本 ー4、ー8、3、ー6 プレテア○
○松山 3、ー13、ー5、9、9 シポシュ

チェコ戦よりもキツかった……!
日本男子、大・大激戦のルーマニア戦を乗り切り、2連勝でグループ1位通過!

トップ張本が第4ゲームの競り合いを制してシポシュを破り、2番松山がプレテアの威力あるバックドライブに苦しみながら、フォア前へのサービスをうまく使って逆転勝ち。2ー0として楽勝ムードが漂った試合。
しかし、これが世界ジュニアデビューとなる3番龍崎が、プレッシャーからかミスが多く、顔をゆがめる場面も。一発のフォアのパワードライブは決定力が高かったが、相手に下がって粘られた時にミスが出てストレート負け。

ここは「4番張本が決めてくれる!」という展開だったのだが、出足からどうにも動きが硬い張本。プレテアは強打を張本にブロックされても、コースを突いてつなぎ、一発の強打を狙ってくる。張本はつなぎのボールを狙い切れなかった。第3ゲームを取り返したが、第4ゲームは6ー7からプレテアのフォアストレートへのカウンター、さらにYGサービスのミスと続いて6ー9となり、命運尽きた。

ラストは松山対シポシュ。松山、第1ゲームを快調に取り、第2ゲームは0ー5のビハインドから10ー10のジュースとし、ここから2回のゲームポイントを奪うも最後は13ー15。第3ゲームもバックに強打を集められて5ー11で落とす。

しかし、今日の松山は1ー2になってからが強かった。第4ゲーム、7ー7からバックハンドのエッジボールをねじ込み、最後は3球目パワードライブで11ー9。最終ゲームも、シポシュのフォアサイドから出すバックサービスに苦しみ、8ー9と追い込まれながら、9ー9で決死のチキータがネットイン。最後もバックサービスに対し、思い切ってチキータでレシーブし、中陣でのラリー戦でフォアドライブを打ち切った。
エッジやネットインにイラつきながらも、最後まで我慢強く戦ったシポシュは見事だった。しかし、最後に根性を見せたのは松山。苦しい、苦しい一戦を制した。
  • 松山、ラストを締めて今日のヒーローに!

  • 松山を苦しめたシポシュのバックサービス

  • 初陣の龍崎はプレッシャーに苦しんだ。次戦に期待

  • ルーマニアのツインエースのひとり、プレテアは張本を破る

  • 日本男子、ベンチもラスト松山をもり立てた

●女子団体第2ステージ
〈日本 3ー0 チャイニーズタイペイ〉
○伊藤 8、9、8 陳映蓁
○早田 3、1、6 呉憶樺
○平野 5、5、2 蔡育勤

アメリカより実力は確実に上のチャイニーズタイペイを、日本女子が一蹴!

トップ伊藤はアメリカ戦の第1ゲームと同様、ミスも出るのだが、前陣でのブロック・カウンターが決まれば相手はなす術なし。1ゲームに8点取られようが、9点取られようが、試合の主導権を握るのは常に伊藤。陳映蓁の会心の当たりはほとんどなかった。2番早田も右シェークドライブ型の呉憶樺に対し、強烈なフォアのパワードライブを連発して快勝。

3番平野は、カットの蔡育勤に対して時にネットミスも出たが、力強さを増したドライブで最後まで押し切った。第3ゲームは10ー0でのマッチポイントとなり、平野がフォアフリックをわざとミスして相手に1ポイント与える場面も。全体的にタイペイは日本に対して戦意が薄く、ベンチにも緊迫感がなかった。日本女子、労せずして準々決勝へ。
  • 伊藤、ミスが出ても強く攻めて、タッチを合わせてきている

  • 早田のフォアドライブの威力は、中国にまさるとも劣らず

  • タイペイのベンチは笑顔。ピースまで出ちゃいました…

 ITTF(国際卓球連盟)主催の大会では、今年10月1日から施行された新ルールがある。「競技の進行を遅らせることがなければ、競技者はラリー中を除いて、いつでも自由にアドバイスを受けることができる」というものだ。日本国内では2017年1月1日から施行されることになっている(高校生以下の大会には適用されない)。よほどのことがない限り、ベンチから退場者が出るようなことはなくなるわけだ。

 このルールが施行され、初の世界ジュニアとなる今大会。試合中はアドバイスや応援の応酬、ことによるとヤジの応酬のような世界になるのか(ならないですかね)と思っていたら、意外なほど試合の雰囲気は変わらない。

「オーストリアオープンで予行演習はしていた」という日本女子の呉光憲監督は、「ボールが転がってきた時などに、要所でパッとアドバイスを伝えられるので、効果的ですね」という。日本男子対チェコ戦の3番、松山対マルティンコ戦では、最終ゲーム5ー1から5ー5と追いつかれた場面で、やはりボールを拾いに来た松山に田㔟監督が「チキータをバックハンドではなく、フォアハンドで狙え」とアドバイス。最後は松山が、2本連続で思い切った回り込み攻撃を見せ、勝利に結びつけた。

一方、アドバイスの新ルールについて「あ、そうでしたね!」と特に意識していなかったのが平野。「自分で考えられるのが一番じゃないかなと思います」とコメント。ただ、これはアメリカ戦での試合が一方的な展開に終わったこともあるのだろう。窮地になれば、アドバイスが生きる展開も出てくるかもしれない。呉監督は「2、3年前は平野や伊藤はまだ小さかったけど、今は自分で試合を作っていける。私もベンチでのアドバイスはポイントだけに留めて、あとは自分で考えさせるようにしています」と語っている。

日本チームは、アメリカやチェコのベンチに日本語を理解する人はいないので、ボールを拾いに来たタイミングでなくてもアドバイスはできる。ヨーロッパの国同士になると、お互いのチームが分からない言葉でアドバイスするため、アドバイス用の「第二言語」が登場するかもしれない。
●男子団体第2ステージ
〈日本 3ー2 チェコ〉
 木造 9、5、ー10、ー10、ー8 クロス○
○張本 6、4、ー8、8 ポランスキー
○松山 ー8、7、ー13、7、8 マルティンコ
 木造 ー6、ー8、5、ー3 ポランスキー○
○張本 5、7、5 クロス

日本男子、3時間に及ばんとする熱戦の末にチェコに辛勝。苦しい苦しい初戦だった。

トップ木造がクロスに対し、ゲームカウント2ー0から逆転されて落とし、日本チームに黄信号が灯ったこの試合。勝負のポイントは3番松山対マルティンコ。どんなサービスでもチキータで狙ってくるマルティンコに対し、松山はリードした第3ゲームを逆転され、最終ゲームも5ー1のリードから5ー5に追いつかれる苦しい展開。しかし、最後の最後でバックに来るマルティンコのチキータを、決死の回り込みドライブで狙い打った。乾坤一擲の一打で勝利をつかんだ。

しかし、日本は4番木造が、相手エースのポランスキーに対し、やはり調子が上がらない。「彼の悪い癖、ループからスタートして守りに入ってしまうところと、G40+というボールに対する不安がプレーに出てしまった」と試合後の田㔟監督。木造らしい、コースの読みにくい柔軟な球さばきが影を潜め、相手に下げられてフォアドライブがネットにかかるシーンの連続。ポランスキーに何度も強烈なバックドライブを打ち込まれた。

この窮地、2勝の活躍でチームを勝利に導いたのは世界ジュニアデビューの張本。出足からプレーは落ち着いていた。相手にブロックされてもコースを突いてラリーを作り直し、再び攻勢に出る冷静さがあった。「初めての世界ジュニアだし、勝ってチームに貢献したかったので、ちょっとナーバスになってしまった。でも勝つことができてうれしいです。今大会は第1シードだけど、特に意識していない。出場する4種目で優勝することが目標です」(張本)。

試合後、涙を見せた木造。チームのエース格としてのプレッシャーと、環境やボールへの不安からプレーを乱してしまったが、木造の復活なくしては、日本のタイトル獲得は難しい。続くルーマニア戦、日本は果たしてどのようなオーダーで戦うか。
  • 張本、2点取りで世界ジュニアデビュー

  • 松山、3番で値千金の1勝

  • 田㔟監督の言葉にも力がこもる

  • 硬さからサービスミスも多かったポランスキーだが、バックの攻撃は強烈

  • 木造の奮起に期待。世界ジュニアはまだ始まったばかりだ

●女子団体第2ステージ
〈日本 3ー0 アメリカ〉
○平野 4、6、7 エミー・ワン
○伊藤 ー9、6、9、3 クリスタル・ワン
○早田 7、7、4 グレース・ヤン

日本女子、アメリカには3ー0で完勝。2番伊藤が第1ゲームを落としたものの、これはより厳しいボールを打つための「調整」のようなもの。ベンチにもまったく慌てる様子はなかった。

トップできっちりストレート勝ちを収めた平野は、「ちょうど良い緊張感でしたし、一番で良い流れを作ることができたので、1番としても初戦としても良かったんじゃないかなと思います。ジュニアの子とやるのは、ワールドツアーに出るのとはちょっと違う感じですけど、もう世界ジュニアも3大会目なので、チームを引っ張っていけるように頑張りたい」と心強いコメント。エミー・ワンのよく切れたバックツッツキにミスが出る場面もあったが、危ない雰囲気はまったくなかった。「今大会の目標は、団体は中国に勝って日本が優勝すること。4種目全部出るので、ひとつでも多くの種目でタイトルを獲りたい。ハードですけど、頑張ります」(平野)。3番早田も、右シェークフォア表ソフトのグレース・ヤンを相手に要所を抑え、スムーズに世界ジュニアデビューを飾っている。

「全体的に考えたら、100%の中で80%くらいの良い試合をしてくれたと思います。本当はABCを取りたかったのがXYZになってしまったけど、美誠を相手のエースに当てるオーダーだった。
平野はいつも結構緊張するけど、1番で良いスタートを切ってくれましたね。美誠は1ゲーム目は必ず厳しいパターンになるし、そのとおりだったけど、第2ゲーム以降は自分の流れに持って来れたことをほめてあげたい。3番の早田は今回世界ジュニアが初めてですけど、自分の持ち味であるフォアハンドのパターンがすごく良かった。このままで行けば良い成績が出せると思います。美誠がすごく明るくて、遅れて現地に入った影響は感じられない。私も心配していたけど、全く問題ないですね」(呉光憲監督)

日本、続いて現地時間の14時半(日本時間21時半)からチャイニーズタイペイと対戦する。
  • さらに威力を増した平野のサービス

  • 平野と対戦したエミー・ワン

  • アメリカの監督は元中国代表の高軍

  • 「1番2番でひらみう(平野)と美誠が勝ってくれて、プレッシャーなく戦えた」と早田

宿泊しているホテルの外はこんな感じ。センチュリーシティーという、ちょっと高級な住宅街やショッピングモールが並ぶ一角にあり、アフリカというよりヨーロッパとかアメリカに来ているような感じ。しかし、空港からホテルまでの道には、トタン張りの屋根で、海風に飛ばされそうな家が並ぶ一帯もあった。道ひとつ隔てて、景色が一変する感じ。会場のグランドウエストの周辺も、簡素な住宅が建ち並んでいる。

毎朝会場に送ってくれる陽気な運転手からは「テーブルマウンテンには絶対に行ったほうが良い。良い写真が撮れるから」と進められますが、基本的にはホテルと会場の往復。どこかで抜け出せるでしょうか。
★男女団体第1ステージの結果
●男子
グループA:1位チェコ・2位オーストラリア・3位ブラジル
グループB:1位ベルギー・2位エジプト・3位ナイジェリア
グループC:1位イタリア・2位カナダ・3位南アフリカ
グループD:1位アメリカ・2位アルゼンチン・3位ニュージーランド
●女子
グループA:1位アメリカ・2位エジプト・3位オーストラリア
グループB:1位ブラジル・2位アルジェリア・3位ナイジェリア
グループC:1位セルビア・2位プエルトリコ・3位フィジー
グループD:1位スペイン・2位カナダ・3位南アフリカ

★明日の男女団体第2ステージの組み合わせ
●男子
グループE:日本、ルーマニア、チェコ
グループF:中国、チャイニーズタイペイ、イタリア
グループG:韓国、北朝鮮、アメリカ
グループH:フランス、香港、ベルギー
●女子
グループE:日本、チャイニーズタイペイ、アメリカ
グループF:中国、ロシア、ブラジル
グループG:韓国、香港、スペイン
グループH:ルーマニア、フランス、セルビア

男女団体の第1ステージが終了。男女とも各グループ1位の4チーム、男子はチェコ、ベルギー、イタリア、アメリカ、女子はアメリカ、ブラジル、セルビア、スペインが明日の第2ステージへと駒を進めた。
日本は男女とも、第1ステージ・グループAの1位チームが下に入ってくるため、明日は男子がルーマニアとチェコ、女子がチャイニーズタイペイとアメリカと対戦する。試合時間は男女とも同じで、12月1日の現地時間9時半(日本時間16時半)から、日本男子対チェコ、日本女子対アメリカ。現地時間14時半(日本時間21時半)から、日本男子対ルーマニア、日本女子対チャイニーズタイペイが行われる。

日本男子はアジア勢は同じグループに入ってこなかったが、古豪ルーマニアとチェコは侮れない。初戦で当たるチェコのエース・ポランスキーは相当な実力者で、伝統とも言えるバックハンドの強さが光る。ルーマニアのエース・プレテアはヨーロッパのジュニアではトップクラスで、2番手のシポシュも力をつけている。
「ルーマニアもチェコも怖いですよ。ただ、明らかに格下のチームと当たるより、初戦から厳しい相手と当たるほうが良いと思う。しっかり戦っていきます。今日の練習では、みんな調子は良いと思います。張本は少し台上プレーを調整する必要があるけど、全体的には良い感じで大会を迎えられる。プレー環境にも特に不安はないですね」(田㔟監督)

日本女子はチャイニーズタイペイとアメリカとの対戦。中国系選手が揃うアメリカは、カットのアンジェラ・グアンがいるが、日本勢の脅威になるほどの粘りはなさそう。第2戦でチャイニーズタイペイをきっちり叩いて、明日の準々決勝に進出したい。