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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

●男子ダブルス準々決勝
江藤/松下(クローバー歯科カスピッズ) 12、10、5 田添健/田添響(木下グループ)  
三部/及川(専修大) 6、8、-7、-8、8 鹿屋/有延(リコー)
戸上/宮川(野田学園高) -10、7、4、6 水谷/大島(木下グループ)
笠原/上村(シチズン時計) -9、8、9、8 池田/宮本(リコー)

水谷/大島が敗れる波乱。インターハイダブルス王者の戸上/宮川に1ゲームを奪うに留まりベスト8で敗退となった。以下は敗れた水谷と大島のコメント。

水谷「今大会は守りのラリーが多くて7、8割は先手を取られていた。相手のチキータにうまく対応出来なくて、入れるだけになってしまった。ベスト8は自分のダブルスでもここ10年くらい記憶にないです。オリンピックの年に良いスタートが切れなくて残念です。まず練習をやりこんで自信が持てるようにしたい。」

大島「少しでもタイミングをはずしてミスを誘いたかったけど、最後まで相手のボールが入ってきた。チキータをカウンターで狙えるように対応して行かなくてはいけない。まずは(秋に手術した)腰を完治させたい。」

また、社会人3位ペアの江藤/松下が田添健/田添響にの兄弟ペアにストレートで勝利し、初の表彰台を決めた。三部/及川は鹿屋/有延とのゲームオールの接戦を勝ちきり、去年のベスト8から一歩前進。明日は江藤/松下と決勝進出をかけて戦う。
  • 高校生のチキータに手こずった水谷/大島

  • 戸上/宮川は初の表彰台

  • 水谷、ダブルス最多記録は更新ならず

  • 江藤/松下も初のベスト4

元全日本王者、世界選手権団体でもメダルを獲得した経験を持つ吉田海偉(東京アート)は、シェーク両ハンドドライブが大勢を占める男子卓球の中で、ペンドライブ型としての矜持を見せ、会場を沸かせた。また、観客席からはひときわ大きな黄色い声援を送っていたのは、長女の紅偉(7歳)。
田添健汰(木下グループ)に完勝して、ランク入りしたが、6回戦で宇田幸矢(JOCエリートアカデミー)の速さについていけず、ベスト8入りは果たせなかった。しかし、そのベテランのペンホルダープレーに観客は大きな拍手を送った。

吉田海偉のコメント
「田添戦でのメンタルは良かった。今年、復活ですよ。宇田はやりにくい相手。チキータもうまいし、スピードもあるので、自分のペースに持って行けなかった。サービスでも主導権が取れなかった。去年の全日本からのこの1年間は大満足ですよ。もっと成長します。45歳まで頑張りますよ。娘、紅偉の応援? 聞こえてますよ。超うれしいですね。でも、試合で負けたら号泣してました(笑)」
  • 8入りはならなかったが、12回目のランク入り

  • ベンチには奥さんの杏さんが入った

●女子ダブルス準々決勝
伊藤/早田(スターツ/日本生命) 9、-8、-6、7、6 安藤/徳永(十六銀行)
塩見/梅村(ミキハウス/中央大) -13、6、-11、4、5 松本/平(サンリツ)
長崎/木原(JOCエリートアカデミー/大原学園/JOCエリートアカデミー) 6、8、11 成本/井(中国電力)  
芝田/大藤(ミキハウス/ミキハウスJSC) 5、-9、9、9 土田/宋(中国電力)

女子ダブルス準々決勝、3連覇を狙う伊藤/早田は安藤/徳永に苦戦。ゲームカウント1-2とリードを奪われたが、「追い込まれたけど戦術を組み立てて、やるべきことをやり切れた」と試合後に伊藤が語ったように、第4・第5ゲームを連取し勝ちきった。早田は「相手もボールに合っていたし、競るのはわかっていた。でも最後は気持ちと連係で上回れた。4ゲーム目以降の方が落ち着いていました」とコメント。

長崎/木原は成本/井にストレートで勝利し表彰台を決めた。「サービス、レシーブで主導権を取れたのでストレートで勝てました」(木原)
  • 「1ゲーム目を取れたのが大きかった」(伊藤)

  • 初優勝を目指す長崎/木原

  • 昨年準優勝の芝田/大藤も2年連続の準決勝へ

  • 伊藤/早田を追い詰めた安藤/徳永

吉村和弘より前に、兄の真晴はベスト8入りを完璧な試合で決めていた。多彩な技術、切れることのない集中力で安定したプレーを見せた。

敗れた松山のコメント
「持ち味であるラリーまで持ち込みたかったのに、自分のプレーをする前に負けてしまいました。相手は出足からサービスとどんどん使ってきたので、サービスをうまく処理できずに、ラリーになる前に終わってしまった。最後のほうは慣れてレシーブを低く返せたけど、相手に読まれて3球目を打たれてしまった。初のランク入りで、満足はするけど、欲を言えば、このベスト8決定でもっと良い負け方があったんじゃないかなと思います」
  • 完勝でベスト8入りを決めた吉村

  • 敗れものの、松山は初のランク入り

2年連続インターハイを制している戸上隼輔(野田学園高)が、カットの村松(東京アート)を倒しランク入りを決め、続く6回戦では、松平賢二(協和キリン)、森薗政崇(BOBSON)を連破し勢いに乗る高校2年の曽根翔(愛大大名電高)を4−2で下し、ベスト8入りを決めた。次の相手は丹羽孝希だ。

戸上のコメント
「ここまで上がってきて、年下の選手とやるのは想定外で、日頃、(松平)賢二さんや森薗さんをイメージしてやってきました。こういう大きな舞台で曽根選手に勝ったのは自信につながりました。村松選手の時に、自信はあったけど、カットのあとにすぐ攻撃選手とやるのは正直不安はありました。目指すのはメダルなので、次も頑張ります」
  • 初のベスト8入りを決めた戸上

  • 曽根は敗れるも初のランク入り

 吉村和弘(東京アート)が第1シードの大島祐哉(木下グループ)を4−3で下し、ベスト入りを決めた。ベスト8以上に入るのは、決勝に進んで以来、3年ぶり。今大会、初戦の4回戦で英田理志(愛媛県競対)に0−3から逆転勝ち、続く平野友樹(協和キリン)戦でも4−3のゲームオール。これで3試合連続の4−3での勝利となった。

吉村和弘のコメント
「4−1で勝たないといけないのに、4−3になってしまって、そこは反省点です。接戦が続いても体力的に問題ないし、セットをこなして調子は上がってきている。ただ、メンタル的にはきついです。台上から攻めていって、バック対バックになったらぼくのほうが有利なので、なるべくフォアで動かれないように、先に速い攻めをしてチャンスを作ってフォアで攻めるという作戦でした。ぼくのサービスを嫌がっていた。サービスが通用したのでラッキーだった。
決勝に行って以来のベスト8ですが、優勝を目指しているので、ベスト8は想定内で、決勝まで行って張本を倒して優勝したい。今回、フォアハンドが良くて、フォアはずっと練習してきたので、今回自信になっています」
  • 吉村和弘、3年ぶりのベスト8入り

  • 今大会はベスト16で終わった大島

  • 大島、勝利にあと一歩届かず

●男子シングルス6回戦
吉村和弘(東京アート) -4、4、9、7、-9、-9、8 大島祐哉(木下グループ)
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園) 6、11、-6、4、9 吉田海偉(東京アート)
吉田雅己(FPC) 4、6、5、8 町飛鳥(鹿児島県体育協会)
神巧也(T.T彩たま) 4、6、11、9 龍崎東寅(明治大)
張本智和(木下グループ) 4、8、9、7 横谷晟(愛工大名電高)
吉村真晴(名古屋ダイハツ) 11、6、4、6 松山祐季(愛知工業大)
丹羽孝希(スヴェンソン) -5、5、8、15、9 及川瑞基(専修大)
戸上隼輔(野田学園高) -11、5、3、11、-7、6 曽根翔(愛工大名電高)
●女子シングルス6回戦
伊藤美誠(スターツ) 7、5、8、-13、7 前田美優(日本生命)
小塩遥菜(JOCエリートアカデミー) 9、9、-6、8、-4、11 安藤みなみ(十六銀行)  
佐藤瞳(ミキハウス) 7、9、6、6 田中千秋(豊田自動織機)
早田ひな(日本生命) 7、4、-9、3、2 加藤知秋(十六銀行) 
石川佳純(全農) 8、6、4、8 森さくら(日本生命) 
芝田沙季(ミキハウス) 10、4、9、6 庄司有貴(中国電力)
橋本帆乃香(ミキハウス) 8、5、6、5 加藤美優(日本ペイントホールディングス)
木原美悠(JOCエリートアカデミー) 7、7、4、9 出澤杏佳(大成女子高)

女子シングルス6回戦が終了し、ベスト8が決定!!

中学2年生の小塩遥菜は、「カットキラー」安藤を破る金星。安藤のスマッシュも確実にコートに運ぶ小塩のカットセンス、技術力は見事。「相手より我慢してプレーしたのが良かった」という試合後のコメントのとおり、ロビングも駆使してきっちり守り切った。明日の対戦相手は伊藤。「初めてベスト8に入れて、明日伊藤さんと試合ができるので楽しみです。勝ち目はないかもしれないけど、1本でも多く取りたい」(小塩)。

小塩の他にも、佐藤と橋本というミキハウスのツインチョッパーがベスト8入り。カット型の活躍が目立っている。優勝候補の伊藤、早田、石川はいずれも完勝で準々決勝に駒を進めた。

前回準優勝の木原は、平野を破った出澤に完勝して今年もベスト8進出。敗れた出澤は「木原選手とはJNTの合宿とかでも練習していて、練習の時から今の試合のように打ち込まれて全然取れない。練習と同じように打たれてしまった」と試合を振り返った。5回戦で破った平野(美宇)に対しては「戦型としてはやりやすさがある」と語り、対ドライブに自信をのぞかせた出澤だが、木原の両ハンドのミート打ちにはうまく対応できなかった。
  • 安藤を下しベスト8入りした小塩

  • 順当に駒を進める伊藤

  • 安藤は2年連続のベスト8入りならず

●女子ダブルス5回戦
伊藤/早田(スターツ/日本生命) 6、5、9 枝松/木村(専修大) 
安藤/徳永(十六銀行) 7、-6、6、10 永尾/阿部(デンソー) 
塩見/梅村(ミキハウス/中央大) 7、8、-6、-6、9 庄司/木村(中国電力) 
松本/平(サンリツ) 2、12、-8、10 三條/熊中(青山学院大) 
長崎/木原(JOCエリートアカデミー/大原学園/JOCエリートアカデミー) 4、3、-11、6 大川/本井(四天王寺高) 
成本/井(中国電力) 11、-9、3、4 小脇/村田(関西学院大) 
土田/宋(中国電力) -9、7、-5、9、8 鈴木/近藤(日立化成) 
芝田/大藤(ミキハウス/ミキハウスJSC) 3、8、-7、3 松澤/竹本(淑徳大) 
 
●男子ダブルス5回戦
田添健/田添響(木下グループ) 9、7、6 川島/水谷(JR北海道) 
江藤/松下(クローバー歯科カスピッズ) 9、-8、4、-9、8 吉田/大野(遊学館高) 
三部/及川(専修大) -3、13、7、5 渡辺/後藤(協和キリン)
鹿屋/有延(リコー) 9、1、6 阿部/杉本(希望が丘高) 
水谷/大島(木下グループ) -4、-4、6、5、4 木造/田中(愛知工業大)  
戸上/宮川(野田学園高) 9、7、4 横山/徳島(原田鋼業) 
笠原/上村(シチズン時計) 4、8、4 松平/平野(協和キリン)  
池田/宮本(リコー) 7、8、-7、8 松下/藤村(日鉄物流ブレイザーズ)
  • 0-2から逆転勝ちを収めた水谷/大島

  • 水谷/大島を追い詰めた学生王者の木造/田中

  • ベンチの邱コーチ、どんな戦略を授けたか?

●男子シングルス5回戦(ランク決定戦、後半8試合の結果)
吉田海偉(東京アート) 10、4、5、7 田添健汰(木下グループ)  
横谷晟(愛工大名電高) -10、10、8、-8、8、8 岡田崚(岡谷市役所)
松山祐季(愛知工業大) 5、-14、7、-5、5、6 高木和卓(東京アート)
吉村真晴(名古屋ダイハツ) 3、-8、6、6、-9、16 渡辺裕介(協和キリン) 
丹羽孝希(スヴェンソン) -9、7、6、9、9 沼村斉弥(明治大)
及川瑞基(専修大) 3、7、9、3 定松祐輔(日鉄物流ブレイザーズ)
曽根翔(愛工大名電高) -7、4、-8、5、3、8 森薗政崇(B0BSON)  
戸上隼輔(野田学園高) 6、7、5、10 村松雄斗(東京アート)

大学の後輩との対決となった丹羽孝希。沼村斉弥に第1ゲームを奪われるも、その後4ゲーム連取で後輩を退け11回目となるランク入りを決めた。明日の6回戦では及川瑞喜(専修大)との対戦となる。

敗れた沼村のコメント
「たまに明治大に来て練習もさせてもらっています。でも本番の試合はオーラでやられてしまいました。自分の凡ミスが多くて、相手は入れているだけでしたが、焦ってしまった。緩いボールが多くて自分の得意なカウンターが打てなかった。打たされました。」
  • 丹羽は順当に16強入り

  • 沼村は先輩・丹羽にかわされた