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 世界選手権ロッテルダム大会では卓球界の鉄人3人は元気な姿を見せた。
 3人とも1980年代から2000年初頭まで世界の卓球界で活躍した選手たちだ。

 世界ランキング31位のスウェーデンのパーソンは45歳、91年の世界チャンピオンだ。そして、同35位のJ.セイブ(ベルギー)は94年ヨーロッパチャンピオンの41歳、同37位のプリモラッツ(クロアチア)は88年ソウル五輪ダブルス銀メダリスト、93年世界選手権3位の42歳。
 世界選手権の初出場は、パーソンが85年、プリモラッツが87年、セイブは83年。五輪への出場は3人とも88年ソウルからだ。

 世界ランキングによる五輪出場の28人枠に入り、3人とも五輪7回連続出場という大偉業を達成することになるだろう。以前では想像もできないが、選手寿命が長くなっている昨今。しかし、この3人の卓球への愛、節制した生活があってこその記録と言えるだろう。
5月9~11、16~17日の5日間で、春の関東学生リーグ1部が行われた。
男子は明治大学が春リーグ6連覇中の早稲田大を最終日に下し、8年ぶりの優勝を飾った。
女子は中央大が唯一4日目まで全勝で、最終日を残して優勝を決めた。中央大の優勝は12年ぶり。春秋合わせて、24季ぶりの優勝。

結果は以下の通り

男子 女子
優勝:明治大     優勝:中央大
2位:早稲田大     2位:早稲田大
3位:専修大      3位:淑徳大
4位:日本大      4位:専修大
5位:中央大      5位:東京富士大
6位:埼玉工業大    6位:大正大
7位:駒澤大      7位:青山学院大
8位:大正大      8位:日本体育大

個人賞
殊勲賞:神巧也(明治大)、岡野あいみ(中央大)
敢闘賞:田中健奨(専修大)、中尾優子(早稲田大)
優秀選手賞:笠原弘光(早稲田大)、御内健太郎(早稲田大)、明晨(日本大)、松澤茉里奈(淑徳大)、池田好美(東京富士大)、北岡エリ子(中央大)
最優秀ペア賞:神巧也・平野友樹(明治大)、根本理世・北岡エリ子(中央大)
最優秀新人賞:神巧也(明治大)、王舒(青山学院大)

詳細は卓球王国8月号(6月21日発売号)に掲載致します。
 来年のロンドン五輪のシングルス出場枠が5月15日に発表された世界ランキングにより、男女28名ずつ決まり、各国最大2名までという規定に基づき、日本はランキング上位2名の、男子が水谷隼、岸川聖也、女子が石川佳純、福原愛が五輪のシングルスへの自動出場として内定した。この1年間の熾烈な五輪代表を巡るランキング争いに終止符が打たれるが、団体戦用の3人目の代表は、6月の理事会の承認を受けて発表される見込みだ。

 今回の世界選手権は、大会直後の世界ランキングにより、28名が決まる大会だったので、中国、日本、韓国、ドイツなどの国は自国の選手同士によって激しくランキングを争っていた。
 日本選手では水谷だけは当確で、男子は岸川、吉田(世界選手権不参加)、松平健太の争いとなっていた。女子は福原、石川、平野が激しい争いとなり、わずかなポイントで代表が決まった。
 また、中国女子は、世界チャンピオンとなった丁寧が李暁霞、郭炎に次ぐ世界ランキング3位で、自動出場枠から外れた。
女子 世界ランキング上位者 後ろの数字はレーティングポイント
● 印は五輪代表の資格を得た女子選手

● 1位 李暁霞(中国)2918
● 2位 郭炎(中国)2838
  3位 丁寧(中国)2834
  4位 郭躍(中国)2776
  5位 劉詩ウエン(中国)2720
● 6位 馮天薇(シンガポール)2673
  7位 武揚(中国)2644
● 8位 石川佳純(日本)2630
● 9位 福原愛(日本)2620
● 10位 金キョン娥(韓国)2598
  11位 平野早矢香(日本)2592
● 12位 王越古(シンガポール)2558
● 13位 帖雅娜(香港)2542
● 13位 呉佳多(ドイツ)2542
● 15位 リー・ジャオ(オランダ)2535
● 16位 姜華君(香港)2528
● 17位 ション・イェンフェイ(スペイン)2527
  18位 馮亜蘭(中国)2509
  19位 范瑛(中国)2498
● 20位 朴美英(韓国)2490
  21位 石賀ジュン(韓国)2472
● 22位 リー・ジエ(オランダ)2469
  23位 リ・ジャウェイ(シンガポール)2460
  24位 朱雨玲(中国)2457
  25位 ユ・モンユ(シンガポール)2452
  26位 梁夏銀(韓国)2449
● 27位 黄怡樺(チャイニーズタイペイ)2439
● 28位 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)2438
● 29位 フー・メレク(トルコ)2382
● 30位 リー・チェン(ポーランド)2379
  31位 石垣優香(日本)2364
  32位 姜美順(韓国)2361
  33位 スン・ベイベイ(シンガポール)2355
  34位 李恩姫(韓国)2348
● 35位 トート(ハンガリー)2341
  36位 藤井寛子(日本)2337
● 37位 ドデアン(ルーマニア)2309
  38位 徐孝元(韓国)2306
● 39位 キム・ジョン(北朝鮮)22304
● 40位 ポータ(ハンガリー)2301
  41位 常晨晨(中国)2294
● 42位 サマラ(ルーマニア)2292
● 43位 リー・シュエ(フランス)2290
● 44位 倪夏蓮(ルクセンブルグ)2286
● 45位 シルベライゼン(ドイツ)2281
  46位 文玄晶(韓国)2270
  47位 唐イエ序(韓国)2260
  48位 若宮三紗子(日本)2256
  49位 顧玉ティン(中国)2253
  50位 易芳賢(中国)2252
  51位 ロバス(ハンガリー)2251
  52位 李皓晴(香港)2249
● 53位 リュウ・ジャ(オーストリア)2247
● 54位 バチェノフスカ(チェコ)2242

〈ロンドン五輪自動出場枠権利獲得者28名〉女子
李暁霞(中国)
郭炎(中国)
馮天薇(シンガポール)
石川佳純(日本)
福原愛(日本)
金キョン娥(韓国)
王越古(シンガポール)
帖雅娜(香港)
呉佳多(ドイツ)
リー・ジャオ(オランダ)
華姜君(香港)
ション・イェンフェイ(スペイン)
朴美英(韓国)
リー・ジエ(オランダ)
黄怡樺(チャイニーズタイペイ)
Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
フー・メレク(トルコ)
リー・チェン(ポーランド)
トート(ハンガリー)
ドデアン(ルーマニア)
キム・ジョン(北朝鮮)
ポータ(ハンガリー)
サマラ(ルーマニア)
リー・シュエ(フランス)
倪夏蓮(ルクセンブルグ)
シルベライゼン(ドイツ)
リュウ・ジャ(オーストリア)
バチェノフスカ(チェコ)
 世界選手権ロッテルダム最終日の15日、深夜に発表された最新世界ランキング。この順位によって、ロンドン五輪への28名の枠が決まった。このランキングによって決まるのは一国最大2名までとなっている。
●印は五輪代表の資格を得た選手男子

世界ランキング上位者 後ろの数字はレーティングポイント
● 1位 王皓(中国)2842
● 2位 ボル(ドイツ)2812
● 3位 張継科(中国)2772
  4位 馬琳(中国)2672
  5位 馬龍(中国)2665
● 6位 水谷隼(日本)2639
  7位 許シン(中国)2621
● 8位 サムソノフ(ベラルーシ)2618
  9位 王励勤(中国)2591
● 10位 朱世赫(韓国)2514
● 11位 呉尚垠(韓国)2488
  12位 陳杞(中国)2485
  13位 柳承敏(韓国)2470
● 14位 荘智淵(チャイニーズタイペイ)2413
● 15位 オフチャロフ(ドイツ)2360
● 16位 ガオニン(シンガポール)2326
  17位 ハオ帥(中国)2278
● 18位 唐鵬(香港)2272
  19位 シュテガー(ドイツ)2244
  20位 バウム(ドイツ)2239
● 21位 メイス(デンマーク)2236
● 22位 スミルノフ(ロシア)2221
  23位 李廷佑(韓国)2211
● 24位 マテネ(フランス)2211
● 25位 シュラガー(オーストリア)2201
● 26位 江天一(香港)2192
● 27位 クレアンガ(ギリシャ)2176
● 28位 岸川聖也(日本)2168
  29位 ズース(ドイツ)2167
  30位 金ミンスク(韓国)2165
● 31位 パーソン(スウェーデン)2160
● 32位 陳衛星(オーストリア)2159
● 33位 クリサン(ルーマニア)2144
  34位 吉田海偉(日本)2130
● 35位 セイブ(ベルギー)2124
  36位 イオニス(ギリシャ)2123
  37位 松平健太(日本)2122
● 37位 プリモラッツ(クロアチア)2122
● 39位 イェレル(スウェーデン)2119
  39位 徐賢徳(韓国)2119
● 41位 ヤン・ツー(シンガポール)2115
  42位 趙彦来(韓国)2114
● 43位 シバエフ(ロシア)2112
● 43位 トキッチ(スロベニア)2112

〈ロンドン五輪自動出場枠権利獲得者28名〉男子
王皓(中国)
ボル(ドイツ)
張継科(中国)
水谷隼(日本)
サムソノフ(ベラルーシ)
朱世赫(韓国)
呉尚垠(韓国)
荘智淵(チャイニーズタイペイ)
オフチャロフ(ドイツ)
ガオニン(シンガポール)
唐鵬(香港)
メイス(デンマーク)
スミルノフ(ロシア)
マテネ(フランス)
シュラガー(オーストリア)
江天一(香港)
クレアンガ(ギリシャ)
岸川聖也(日本)
パーソン(スウェーデン)
陳衛星(オーストリア)
クリサン(ルーマニア)
セイブ(ベルギー)
イオニス(ギリシャ)
プリモラッツ(クロアチア)
イェレル(スウェーデン)
ヤン・ツー(シンガポール)
シバエフ(ロシア)
トキッチ(スロベニア)
 国際卓球連盟のシャララ会長との単独会見で、同会長はロンドン五輪後にセルロイドボールが消えることを語った。現在世界各国でセルロイドの製品を作る過程で、人体への有害性を指摘され、セルロイド製品の製造禁止が実施されている。世界最大のボール生産国である中国でも政府が禁止をするといわれている。ロンドン五輪後、早い時期にPVC(ポリ塩化ビニール)というプラスティック系の材料でボールが作られることになる。プラスティック製はボールの継ぎ目のないものとなる。100年以上続いたセルロイドによる卓球のボールの歴史が変わることになるだろう。
 5月10日の午前9時(現地時間)に始まった国際卓球連盟の年次総会で、冒頭、2014年の4月28日からの東京での世界選手権団体戦の開催が決まった。当初、立候補していたカタールのドーハが自ら立候補を取り下げる形となり、日本は招致のためのプレゼンテーションを行ったものの、無投票で開催が決まった。
 日本での開催は横浜大会以来、5年ぶりで、7度目の開催となる。これによって、日本全国の人たち、卓球愛好者への何よりの応援メッセージとなるだろう。
  ITTF(国際卓球連盟)と国際組織ピース&スポーツは、11月21~22日にカタールで『ピース&スポーツ卓球大会』を開催すると発表した。
 この大会は、政治的なわだかまりや緊張をこえ、各国に対話を奨励し、国同士がひとつになってほしいという願いを込めた前例のないスポーツイベント。ITTFをリーダーにカタールオリンピック委員会とカタール卓球協会が中心となり、ピース&スポーツの指揮のもとに開催される。
 1972年のアメリカと中国の交流がスタートするきっかけとなったピンポン外交をベースとし、ピース&スポーツがスポーツの力を原動力として、世界の平和と統一を目指す。

『ピース&スポーツ大会』第1回の参加国は下記の10カ国:
中国、インド、イラン、日本、北朝鮮、韓国、パキスタン、カタール、ロシア、アメリカ
 アメリカ・ニューヨークを拠点に活動するプロ卓球選手でもあり、ヒップホップのミュージシャンでもあるウォーリー・グリーン氏が東北地方太平洋沖地震の支援の一環として、復興に向けた応援歌を作成し、YouTubeで配信している。
 地震が起きた3月11日は日本に滞在していたというグリーン氏。「30回以上も日本に来ているが、こんなに恐ろしい経験は初めて」という。自らも大きな地震を経験したグリーン氏は、「日本の力になりたい。日本の人々に何かを届けたい」という想いからこの応援歌の作成を思いついたという。
 タイトルは『Don’t’ Give Up!』。友人と一緒に作ったというこの歌の歌詞には『あなたを信じて、私たちを信じて、この手を握って、Don’t’ Give Up. Don’t Give Up』と被災者への力強いメッセージが込められている。
 こころに残る素晴らしい応援歌なので、みなさんもぜひ聞いてみてください。

「できるだけ多くの人にこの歌を届けたい。そして、この歌を通して日本の人々に勇気と希望を持ってもらいたい」
by ウォーリー・グリーン

YoutTube『Don’t Give Up!』
http://www.youtube.com/watch?v=c9UCSWUeKuk

※写真は制作者のグリーン氏
 5月4~8日、スペインでおこなわれたITTFジュニア・サーキット・スペインジュニア&カデットオープンで、村松雄斗(エリートアカデミー)がジュニア男子シングルスで優勝を飾った。また、ジュニア男子団体では日本チーム対決の決勝となり、日本Aチーム(吉村、東、吉田)が日本Bチーム(酒井、大塚、村松)を破り優勝を決めた。

 ジュニア男子シングルスの準決勝は村松雄斗と吉田雅己(青森山田高)の対戦。団体戦で吉田に敗れていた村松だったが、4-1で吉田を破り決勝へ進出。決勝ではゴーシュ(インド)を4-0のストレートで下し、ITTFジュニアサーキットでのうれしい初優勝となった。
 ジュニア男子ダブルスでは、吉田/吉村(青森山田高/野田学園高)が決勝までの5試合すべてを3-0のストレートで勝利。圧倒的な強さで優勝を決めた。

【ITTFジュニアサーキット・スペインジュニア&カデットオープン優勝の記録】
※日本女子の出場はなし
ジュニア男子団体:日本A(吉村真晴、東勇渡、吉田雅己)
ジュニア女子団体:香港
ジュニア男子シングルス:村松雄斗
ジュニア女子シングルス:ポルカノバ(オーストリア)
ジュニア男子ダブルス:吉田雅己/吉村真晴
ジュニア女子ダブルス:杜凱栞/蘇慧音(香港)
カデット男子団体:香港
カデット女子団体:香港
カデット男子シングルス:孔嘉徳(香港)
カデット女子シングルス:杜凱栞(香港)