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 3月25~28日に福井・県営体育館で全国高校選抜が開催された。

男子は愛工大名電が決勝で野田学園との壮絶な試合を制し、4連覇を達成した。
愛工大名電は予選リーグで東山を相手に大苦戦。一進一退の攻防となり、ラスト5番では加山が東山のペンホルダー・田仲に3度もマッチポイントを握られるも、執念の逆転勝ち。
「正直、あそこまで追い詰められるとは思いませんでした。さすがだなと思います。すごく鍛えてきてますね」と愛工大名電の今枝監督。

決勝では4番に置いた田原が宮川(野田学園)を破る殊勲。
田原は東山戦で黒星を献上し、チームのピンチを作ったが、汚名返上の勝利で優勝を決めた。
「優勝できるとは思いませんでした。昨年までは日本代表を預かるチームとして勝たなくてはいけない大会ですが、今回は違います。新鮮な気持ちでの優勝です」(今枝監督)

女子は四天王寺が遊学館を沈めて4連覇。
宮崎が幾度も逆転勝ちを収めるなど、単複で大車輪の活躍を見せた。
決勝はダブルスを取られて、嫌な雰囲気になったが、5番に控える塩見がきっちり勝利。
世界ランキング32位の塩見が後半にドンと構える盤石のオーダーで優勝をつかんだ。

上位結果は以下のとおり。

●男子準決勝
愛工大名電 3-0 希望が丘
野田学園 3-0 遊学館
●男子決勝
〈愛工大名電 3-1 野田学園〉
○田中 3-0 松下
 橋本 2-3 戸上○
○田中・加山 3-1 戸上・宮川
○田原 3-1 宮川
(加山 0-3 遠藤)

●女子準々決勝
四天王寺 3-0 愛み大瑞穂
遊学館 3-2 富田
●女子決勝
〈四天王寺 3-2 遊学館〉
○大川 3-1 千葉
○宮崎 3-2 平川
 宮崎・宮野 2-3 千葉・出雲○
 鈴木 2-3 出雲○
○塩見 3-1 東山

●シングルス(2部)優勝
男子:笠垣杏介(福知山成美・京都)
女子:中川遥奈(新見・岡山)

大会の模様は、4月21日発売の卓球王国6月号に掲載します。お楽しみに!
  • 男子優勝:愛工大名電

  • 女子優勝:四天王寺

  • 田原(手前)が優勝を決めた

  • 宮崎が次々に接戦をものにした

  • 野田学園のエース・戸上が一矢報いる

  • 丁寧なカット打ちを見せた千葉(遊学館)だが、大川の粘りに屈した

 3月24日(土)・25日(日)に、山形・南陽市民体育館で『卓球王国杯』が開催された。初日はカデット部、2日目にはバンビ・カブ・ホープス・ジュニア・一般の部が行われた。


 この大会は2003年に、弊誌編集長の故郷でもある山形の卓球関係者が、「卓球王国」という名前を少しでも広めようと企画してくれた大会。震災のあった2011年を除いて毎年開催されている。

 初回の参加者は300人を超える程度だったが、地元のボランティアの皆さんのおかげで年々参加者が増え、12回大会から2日にわたる開催となり、さらに現在ではラージボールの部が分離開催(秋)となっている。今年の参加者は1000人超で、およそ半数がカデット。地元山形県を中心に、東北各県から参加者が集まり、新潟や東京などからも遠征参加する選手もいる。記録は4月21日発売の卓球王国6月号に掲載します。
  • 高畠中主将・伊藤選手による選手宣誓

  • 500名以上が参加したカデットの部

 3月20〜25日にドイツ・ブレーメンで行われたITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープンの女子シングルスで石川佳純(全農)が優勝した。また、女子ダブルスでは伊藤美誠/早田ひな(スターツSC/日本生命)が、女子アンダー21でも芝田沙季(ミキハウス)がそれぞれ優勝し日本女子の活躍が目立った大会となった。

 女子シングルス、第2シードの石川は1回戦でカットの佐藤瞳(ミキハウス)をストレートで下すと、2回戦では陳幸同、準々決勝ではカットの武楊と中国選手に2連勝し準決勝に進出。準決勝で鄭怡静(チャイニーズタイペイ)とのゲームオールの接戦を制した石川は、決勝では大会3選手目となるカットマンの徐孝元(韓国)に4-1で勝利。対カットに強さを見せタイトルを獲得した。
 また、シングルスでは孫穎莎(中国)に2回戦で敗れた伊藤だったが、早田との女子ダブルスでは決勝で田志希/梁夏銀(韓国)を破り優勝。全試合で2ゲームしか落とさない快勝で強さを見せた。

 男子シングルスでは決勝で馬龍が許昕との中国対決を制し優勝。注目の張本智和(JOCエリートアカデミー)はカットのフィルス(ドイツ)に敗れ1回戦敗退。水谷隼(木下グループ)も2回戦で馬龍に敗れ上位進出はならなかった。また、女子アンダー21では芝田沙季が黄頴琦(中国)を破り優勝を決めた。

大会優勝者と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ITTFワールドツアープラチナ・ドイツルオープン記録
●男子シングルス優勝:馬龍(中国)
● 女子シングルス優勝:石川佳純
● 男子ダブルス優勝:馬龍/許昕(中国) 3位:森薗政崇/張本智和
● 女子ダブルス優勝:伊藤美誠/早田ひな 
● 男子アンダー21優勝:セイフリード(フランス)
● 女子アンダー21優勝:芝田沙季 3位:長﨑美柚
 3月24〜25日、神奈川・小田原アリーナで行われた第15回全国ホープス選抜。男女1位トーナメントは、昨年に続き男女とも岡山県選抜がV。男女とも2連覇の快挙を成し遂げた。

 岡山県選抜の男子チームは、準々決勝の埼玉県選抜戦が最大のヤマ場。2−2のラスト、岡山・萩原啓至と埼玉・浅見勇志という左腕のエース対決は、萩原が2ゲームを先取され、3ゲーム目もマッチポイントを握られながら、チキータを連発して大逆転勝ち。この劇的勝利で勢いがつき、準決勝、決勝は一気に押し切った。

 一方、女子チームはエース由本が決勝トーナメント1回戦の栃木県選抜戦で原、準々決勝の愛媛県選抜戦で篠原に敗れる予想外の展開となったが、選手層の厚さでしのぎ切った。準決勝の愛知県選抜戦は、その由本がラストで快勝。決勝でも上田(東京都選抜)とのエース対決に競り勝ち、最後はエースの貫禄。決勝3番で優勝を決めた面手の強気のプレーも光った。2位の東京都選抜は、決勝は流れをつかめなかったが、準決勝ラストで村松がゲームオール8−10から逆転勝利を収めた。

 大会の模様は、4月21日発売の卓球王国6月号に掲載します。お楽しみに!

[男子1位トーナメント]
●準決勝

岡山県選抜 3−0 兵庫県選抜
福岡県選抜 3−0 大阪府選抜
●男子決勝
〈岡山県選抜 3−1 福岡県選抜〉

 大西 −4、−7、−5 佐々木○
○萩原 10、10、5 古閑
○丸川 3、5、−7、7 小園江
○木村 12、9、6 田中

★男子ベスト8:東京都選抜、愛知県選抜、広島県選抜、埼玉県選抜

[女子1位トーナメント]
●準決勝

岡山県選抜 3−2 愛知県選抜
東京都選抜 3−2 福岡県選抜
●決勝
〈岡山県選抜 3−0 東京都選抜〉

○高森 5、4、2 倉嶋
○由本 10、7、−7、7 上田
○面手 10、7、5 中田

☆女子ベスト8:愛媛県選抜、埼玉県選抜、福井県選抜、山口県選抜
  • エースの意地を見せ、岡山県選抜チームを優勝に導いた萩原

  • 手がつけられないフォアのカウンター連打を見せた木村(岡山県選抜)

  • 次第に調子を上げ、スケールの大きい攻守を披露した由本(岡山県選抜)

  • 負けん気の強さと優れたボールセンスを見せた面手(岡山県選抜)

  • 決勝トップで勝利した福岡県選抜の佐々木

  • 準決勝ラストで劇的勝利、東京都選抜の村松

  • 岡山県選抜、2年連続の男女アベックV

 昨日より京都・島津アリーナ京都で開催されていた全国中学選抜が終了。男子は愛工大附属(愛知)が6年連続6度目、女子は明徳義塾が4年ぶり5回目の優勝を果たした。

【男子】
優勝:愛工大附属(愛知)
準優勝:明徳義塾(高知)
3位:中間東(福岡)、安田学園(東京)
ベスト8:鶴岡第二(山形)、松院学院(島根)、松戸第六(千葉)、浜松修学舎(静岡)

●決勝
<愛工大附属 3-0 明徳義塾>
○篠塚 7、5、2 新名
○谷垣 -12、4、7、7 梅村
○岡野/田尻 10、8、7 松田/吉本

【女子】
優勝:明徳義塾(高知)
準優勝:横浜隼人(神奈川)
3位:益田(島根)、明豊(大分)
ベスト8:武蔵野(東京)、大東(岩手)、就実(岡山)、浜松修学舎(静岡)

●決勝
<明徳義塾 3-1 横浜隼人>
 植田 -5、-9、-2 新井○
○青井 3、-9、5、5 佐藤
○上澤依/上澤茉 9、10、7 勝田/中村
○白山 6、8、-8、-9、8 武山


 男子は愛工大附属が全試合3-0の完全優勝を達成。準決勝の中間東との試合は競り合うものの、最後はストレートで勝利。決勝でも初優勝を狙った明徳義塾相手に完勝し、これで全中、選抜と11大会連続の全国優勝となった。カデット14歳以下優勝の篠塚、全中3位の谷垣ら充実のメンバーで堂々の戦いぶりを見せた。
 準優勝の明徳義塾は粒ぞろいの戦力で決勝進出。準決勝では安田学園を競り合いで下すなど勝負強さが光った。

 女子は昨年の選抜王者・横浜隼人と明徳義塾が決勝で激突。前半で1本ずつを取り合うと、ダブルスでは明徳ペアが競り合いを制し、王手をかける。4番の白山もゲームを2-0とリードしたが、横浜隼人・武山も果敢な強打を連発し、勝負は最終ゲームへ。一進一退の展開となるも、最後は白山が激しいラリーで最後の1本を奪い取り、4年ぶりの優勝を決めた。3連覇がかかった昨年の全中では予選リーグ敗退に終わった明徳義塾。その時に出場した1年生4人を「夏から徹底的に鍛えてきた」と優勝後に語った佐藤監督。決勝も1年生4人で3点を奪い取るなど、昨夏の鬱憤を晴らす優勝となった。
 横浜隼人は昨年の全中からのレギュラーは新井ひとりのみながら、総力戦で戦い抜き決勝進出。準々決勝の大東戦では前半で2点を奪われながらもダブルスから挽回するなど、一丸で決勝へ勝ち上がったが、明徳義塾に屈した。
  • 男子優勝:愛工大附属

  • 女子優勝:明徳義塾

  • 前半起用で確実に相手を仕留めた篠塚

  • 最後まで攻め抜き、優勝を決めた白山

  • 男子準優勝:明徳義塾

  • 女子準優勝:横浜隼人

  • 梅村は粘りを見せたが及ばず

  • 1番で新井が勝利するも、V2を逃した

 ドイツオープンの期間中に、ITTF(国際卓球連盟)のバイカート会長がドイツ卓球協会やメーカー数社と懇談。話し合いのテーマはITTFの執行委員会とアスリート委員会から年次総会(AGM)に出される予定だった提案について。
 以下が提案事項だった。

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2.4.7 ラケット(ラバーを含む)は人体に危険で不健康なものと考えられる、いかなる物理的、化学的、もしくは他の加工なしで使われることとする。

*根本理由
1 現在の検査方法ではブースターをコントロールすることが不可能である。現行ルールで強制できない
2 ラバーに入る有害物質の問題は,現在のVOCコントロールを行うことで和らげられている
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 これは無害なブースターであれば、使用できるとも受け取れる内容で、ラバーの公認制度を揺るがし、今までのブースター使用という違法行為を容認するもの。この提案に反対の意を表明したメーカーや世界最大のラバー供給会社のESN(ドイツ)の反発の声は日増しに強くなっていた。
 しかもバイカート会長のお膝元、ドイツ協会も新提案に反対を表明した。
 
 提案の撤回となれば、卓球というスポーツがラケットドーピングとも言える違法行為に染まり、ラバー偏重のスポーツになる危険性を水際で防ぐことができる。しかし、次の問題は現在のブースター検査が甘いことで、違法行為をどのように防ぐのかということだ。

 まずは、大会で抜き打ち的に選手のラケットとラバーを検査し、上位者は検査を義務づけること。抜き打ちで検査する時でも、打球音に疑いがあるような選手をピックアップする。さらに、明らかにラバーに後加工したと思われたり、厚さを越えている選手のラバーはガスクロマトグラフィーなどの成分検査で公認品と違う成分が検出された場合は、出場停止処分を下すなどの厳しい処罰を与えることで、違法行為の抑止力となる。
 成分検査をして、後加工を明らかになり、仮に1年間の出場停止、というような処罰がある場合でも選手はブースターを塗るのだろうか。

 確かに抜き打ち検査が現時点で根本的な解決にはならないだろうが、ブースターの行為が合法化され、地方の大会などでもVOC(揮発性有機化合物)系のものを混入されたら、ラケットドーピングは卓球というスポーツに致命的なダメージを与えるのは明らか。
 日本卓球協会はまだこの問題に関する賛否を表明してないが、ITTFの執行委員会とアスリート委員会の提案撤回を待ちたい。 (今野)
 24日に東京プリンスホテルで、専修大学体育会卓球部創部90周年記念祝賀会が、380名を越すOBや来賓、関係者を集め、盛大に開催された。

 会には、専修大のみならず、日本の卓球界を代表する重鎮のみなさんも多く出席し、90周年を祝った。
 松崎キミ代、森澤幸子、伊藤繁雄、河野満という4人の世界シングルスチャンピオンも顔を揃え、長く日本の卓球界を支えてきた専修大卓球部が次は100周年に向けて動き出した。
 
  • 日本卓球協会の藤重会長や河村建夫衆議院議員なども登壇し、鏡開き

  • 専修大のみならず、出席者の中から世界代表の方たちが登壇

 五輪メダリストの水谷隼選手と伊藤美誠選手を輩出した静岡県磐田市に、磐田卓球場「ラリーナ」が完成し、21日に完成記念式典が行われた。アーチェリー場も併設している。

 ラリーナは磐田市が作ったもので、約700㎡の敷地に12台の卓球台を常設し、160人程度を収容できる観客席もある。
 この日、水谷、伊藤両選手はドイツオープン参加のために式典は欠席したが、市長をはじめ、多くの関係者が完成を祝った。「非常に多くの皆さんの尽力があって完成を迎えることができた。一直線に12台の卓球台が並ぶと本当に壮観。建物はシンプルな作りだが、斬新なデザインでかつ品位のある想像以上の施設になった」と渡部修市長があいさつを述べた。水谷選手も「磐田に帰ったら是非利用したい」とビデオメッセージを送った。

写真提供:静岡県磐田市




  • ラリーナの外観

  • ボールを打ち合う磐田市の子どもたち

  • 完成式典でのテープカット

  • 横一列に12台が並ぶラリーナ

 3月17~18日に大阪・箕面市立総合運動場スカイアリーナで「ジャパンオープンパラ選手権」が開催、個人戦8種目と団体戦3種目が開催された。優勝者は以下のとおり。


●個人戦G1
立位の部 男子:岩渕幸洋(東京)
立位の部 女子:青木佑季(北海道)
車椅子使用者の部 男子:中本亨(大阪)
車椅子使用者の部 女子:別所キミヱ(大阪)

●個人戦G2
立位の部 男子:井上全悠(大分)
立位の部 女子:芝内篤子(広島)
車椅子使用者の部 男子:北川雄一郎(愛媛)
車椅子使用者の部 女子:三田小百合(愛知)

●団体戦
立位の部 男子:関東会(東京・埼玉)
立位の部 女子:九州障がい者卓球連盟(福岡・熊本・佐賀)
車椅子使用者の部 男女混成:ディスタンス(東京)


結果の詳細は以下のページをご覧ください。
■日本肢体不自由者卓球協会
 第38回ジャパンオープン・パラ卓球選手権大会専用ページ
http://www.ne.jp/asahi/para/tabletennis/38japanop.html
 3月13〜17日にポーランド・スパワで開催されたITTFチャレンジ・ポーランドオープン。日本からは男子9選手、女子5選手が出場し、女子シングルスで橋本帆乃香(ミキハウス)が準優勝を果たした。
 橋本は準決勝で田志希(韓国)に4-2で勝利し決勝へ進出。決勝では梁夏銀(韓国)に1ゲームを先取するも、その後4ゲームを連取され1-4でタイトルには手が届かなかったが、準優勝を果たした。また、橋本は佐藤瞳(ミキハウス)との女子ダブルスでは準決勝でバラゾバ/マテロバ(スロバキア/チェコ)に敗れたものの3位に入賞した。

 男子シングルスの優勝は林鐘勲(韓国)。決勝で張禹珍(韓国)との同士討ちをゲームオールで制し優勝を決めた。日本選手では宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)が準々決勝に進出したが、優勝した林鐘勲に1-4で敗れベスト8に終わった。

大会優勝者と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン記録
●男子シングルス優勝:林鐘勲(韓国)
● 女子シングルス優勝:梁夏銀(韓国) 2位:橋本帆乃香
● 男子ダブルス優勝:鄭栄植/李尚洙(韓国)
● 女子ダブルス優勝:田志希/梁夏銀(韓国) 3位:橋本帆乃香/佐藤瞳
● 男子アンダー21優勝:バドウスキー(ポーランド) 3位:金光宏暢
● 女子アンダー21優勝:キム・ジホ(韓国)