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 中国の武漢で『第27回卓球アジアカップ2014』が開幕した。日本からは、水谷隼・松平健太・平野早矢香・石川佳純の4選手が出場。初日の3月20日は第1ステージが行われ、男子の2選手はともに2位通過で、第2ステージに進出。平野は3位通過で、本日行われるチャレンジトーナメントに出場し、馮天薇と対戦。勝ち上がれば第2ステージ決勝トーナメント(ベスト8)に進出することになる。石川は、2月に体調を崩したのが影響しているのか、3連敗して第1ステージ敗退となった。
 第1ステージの結果は以下のとおり。

●男子第1ステージ
グループA
1位 馬龍(中国)
2位 水谷隼(日本)
3位 キム・ヒョクボン(北朝鮮)
4位 朱世爀(韓国)

水谷 1-3 馬龍
水谷 3-0 朱世爀
水谷 3-2 キム・ヒョクボン
※水谷は敗れたものの、馬龍とはかなりの激戦!

グループB
1位 樊振東(中国)
2位 陳建安(チャイニーズタイペイ)
3位 唐鵬(香港)
4位 ガオ・ニン(シンガポール)

グループC
1位 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
2位 松平健太(日本)
3位 金珉鉐(韓国)
4位 江天一(香港)

松平 0-3 荘智淵
松平 3-0 金珉鉐
松平 3-1 江天一
※マツケン、金珉鉐にストレートで勝利!

グループD
1位 アチャンタ(インド)
2位 Ni.アラミヤン(イラン)
3位 チャイシット(タイ)


●女子第1ステージ
グループA
1位 丁寧(中国)
2位 李皓晴(香港)
3位 平野早矢香(日本)
4位 徐孝元(韓国)

平野 0-3 丁寧
平野 3-1 徐孝元
平野 1-3 李皓晴
※3位通過で、チャレンジトーナメントに進出!

グループB
1位 李暁霞(中国)
2位 ユ・モンユ(シンガポール)
3位 姜華珺(香港)
4位 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

グループC
1位 リ・ミョンスン(北朝鮮)
2位 石賀浄(韓国)
3位 馮天薇(シンガポール)
4位 石川佳純(日本)

石川 0-3 馮天薇
石川 1-3 石賀浄
石川 2-3 リ・ミョンスン
※なんと、石川は3連敗で第1リーグ敗退

グループD
1位 ナンタナー(タイ)
2位 A.ダス(インド)
 ITTF(国際卓球連盟)はイベントカレンダーに「レジェンド・ツアー」を付け加えることを発表した。

 1992年五輪チャンピオンのワルドナー(スウェーデン)、1991年世界チャンピオンのパーソン(スウェーデン)、1993年ガシアン(フランス)、1987年の江加良(中国)、ヨーロッパチャンピオンのJ.セイブ(ベルギー)とアペルグレン(スウェーデン)という、卓球のオールドファンにはたまらない「伝説の男たち」だ。

 第1回は5月7日にベルギーで行われる。このイベントをマネージメントをしているのは、J.セイブの弟、P.セイブの会社。「レジェンド・ツアーの反響は想定外に大きいものだね。1回目のツアーもおそらくチケットは売り切れになると思う。今後は世界的な活動としてツアーを興行していきたいし、そのためには組織化して、スポンサーも募っていきたい」とP.セイブは語る。

 日本でも、「レジェンド・ツアー」が見たいという卓球ファンは多いはずだ。どこかがスポンサーに名乗りを上げてほしいものだ。
福原に代わり、日本女子の代表に選ばれたのはカットの石垣優香(日本生命)。

日本卓球協会強化本部発表の【選考理由】
・2014年3月発表の世界ランキングで、既選出選手を除く最上位者である
・国際大会の実績
・第1ステージリーグ戦の対戦チームを見て、最も活躍が期待できる
・団体戦における戦型のバランスを考慮する

会見での村上監督のコメントは以下のとおり。
「石垣は今年度、馮天薇に勝ったり、タイペイの選手に勝つなど、世界ランキングの50位以内に5勝している。これは石川と福原に次ぐ、3番目の成績で、そういう意味では、国際大会で活躍した選手として評価しているし、調子も上がっていると思う。
日本と同じ組のチャイニーズタイペイ、ハンガリー、アメリカの過去の対戦を見ると、“カット攻略が上手でない”ということがこの3つの国にあげられるので、予選リーグを考えた場合、石垣がベストな選手であると考えられる。
また、すでに選ばれている4人はシェークの両面裏ソフトラバーということで、対戦相手にすると対策が楽になる。カットの石垣を入れることによって、相手に迷いや混乱を与えることができる」

会見の最後には、石垣に星野強化本部長が電話で選出を報告。知らせを受けた石垣は「福原選手が欠場するというのは、日本にとって大きなことだと思いますが、私が選ばれた以上、自分の果たせる役割を全力で尽くし、日本のファンの皆さまの期待に応えられるようなプレーができるようにしたいです」とコメントした。
  • 会見には多くの報道陣が集まった

  • 星野強化本部長(左)が電話で石垣本人に報告

3月19日に岸記念体育館にて、JA全農世界卓球東京大会を欠場する福原愛に代わり、日本女子チームの代表となる追加メンバーが発表された。

選出されたのは石垣優香(日本生命/下写真)

1月の全日本ではベスト32に終わったが、石川、平野に次いで世界ランキングが高く、国際大会では馮天薇(シンガポール)に勝つなどの実績を残していた。

詳しい選出理由については、後ほどお伝えします
3月1日のスロベニア・リュブリャナで行われたITTF(国際卓球連盟)のEC会議(役員会)でのITTFシャララ会長へのインタビュー。最後の掲載。


——ITTFの会長としてこれが最後の4年となり、2017年にはもう立候補しないと言っていました。会長として18年間を過ごした後、どんな生活が待っていると思いますか? 何か新しい目標はありますか? 卓球界に携わっていると思いますか?

シャララ会長●ジャック・ニコルソンの「恋愛適齢期」という映画があります。映画の中で彼には大きなプレッシャーがかかっていますが私も同じです。私は同時にたくさんのことをしており、若い時はエネルギーもあり時間もあったのでこなせていました。
 仕事量が同じでも年を取り、全てのことができないと感じてきました。時間が十分にないのです。時間の長さは同じです。しかし、年を取るとすべてがゆっくりになり、映画のように何かをあきらめないといけなくなります。15年間このポジションで働いてきました。それはかなり長い年月です。会長をやめたら家族やビジネスなど他のことをする時間がたくさんできます。
 実際には執行委員会に年次総会の「議長」という今後できる予定の役割を薦められています。パリの年次総会で少しもめました。私は次期会長候補であり、現会長、そして会議の議長でもありましたので、対立候補者はそれを嫌がりました。私が立候補者であるにもかかわらず、会議の議長も務めるので、自分自身に投票するように出席者に影響を及ぼすことができるというのです。影響を及ぼすかはわかりません。対立候補者が感じたことです。
 そのため、パリでは議長は代理を立て、私は他の副会長たちと同じく座っているだけでした。この方法で対立候補者は私が会長という地位を利用し、票を集めていると言うことができませんでした。会議後、私たちは会議のために「議長」に立てることも悪くない考えだと気付きました。
 弁護士やプロの議長を雇い、社長が自由に会議で発言できる会社もあります。執行委員会はこの考えに賛成。次回の総会から投票権を持たず、会議を進行する「議長」の役割を設けてみようと考えています。その役割に興味はあります。長い間その役割を実行してきましたし、卓球界とつながりが持てます。
 
——スロベニア卓球協会会長(Marjan Hribar)はリュブリアナが2016年の世界ジュニア選手権の開催地として立候補したいとウェルカムディナーの席で発表しました。オトセッツでの2013年ワールドカデットチャレンジ開催で成功した後でしたのでどう思いましたか?

シャララ会長●スロベニアが立候補してくれてとても嬉しいですし、ぜひ成功して欲しいと思っています。連盟がとても真剣で若くやる気があるのがわかります。そして、イベントの開催がとてもうまいです。
 2013ITTFワールドカデットチャレンジでの報告書はとても前向きなものでした。世界ジュニア選手権はワールドカデットチャレンジより大きな規模ですが、コントロールできないほどではありません。世界選手権のように大きな組織が必要な大会でもありません。
 昨日、日本の前原氏に世界選手権東京大会のボランティア数を聞きました。既に500名のボランティアが集まっているが、さらに200名が必要とのことでした。もちろん日本はそれに対して徹底しています。2012年のドルトムントでは280名でした。ということは、国によって違いはありますが、約400名必要で、それはとても大きな数です。比べて世界ジュニアはそこまで必要ない。スロベニアはうまくこなせると思います。ドイツや日本、中国のような大きな協会だけでなく、小さい協会にもっと大会を開催してほしい。

——最後に昨日のEC会議はどうでしたか? 何か重要な決定がありましたか? また、スロベニアの滞在中で一番印象に残ったことは何ですか?

シャララ会長●いくつか難しい議論がでました。ひとつはすでに言いましたが、世界選手権での参加人数を減らすことですが、執行委員の中でもみんなが同じ意見ではありません。全般的に見て会議は良い方向に進みました。ほとんどが世界戦東京大会の準備、そして、われわれが常に検討しなければならない小さな問題でした。
 (スロベニアの滞在は)すべてにおいて良かったです。とても良い印象です。まず第1として、とても温かいもてなし受けましたので世界ジュニアの開催もうまく行くと思います。選手は歓迎されていると感じるでしょう。
 第2にリュブリアナという街がとてもきれいです。窓の外を見ると街が見え、丘や山が見えます。とても感動しました。日曜日にはオトセッツ城ホテルにも行きました。雰囲気も良く、食べ物も最高でした。とても印象に残っており、ここからの距離も近い。とても気に入ったのでまた来たいと思っています。とくにオトセッツ城ホテルでリラックスしたいですが、その時は言いませんよ。みんなにわからないように来ます。私の妻はゴルフが好きなので、彼女はゴルフに行き私はスパでリラックスしたいですね。<終わり>
  • ITTFのシャララ会長

 3月17日、「岸川聖也卓球スクール」のオープンイベントが行われた。
 卓球スクールは東京の墨田区両国の両国駅から徒歩3分。卓球場は岸川選手の所属スポンサーである(株)ファーストのバックアップによるもので、地元への貢献、子どもたちの育成を今後手がけていく。
 オープンイベントには地元の卓球関係者、選手仲間、など数十名を越す人たちが駆けつけた。また、ダブルスパートナーの全日本チャンピオン・水谷隼選手も駆けつけ、エキジビションマッチを披露すると同時にエールを送った。
 「現役のNT選手として自分の名前の卓球場ができてうれしい限りです。現役時代は、あまり卓球場に関わることができないかもしれないが、時間のある時にはサポートしていく」と岸川選手があいさつ。

 確かに現役で自分の名前を冠した卓球場をもつことは異例。ファーストは地元の城東地区で情報・通信機器のリース、サポートなどを行う企業で、「今後も卓球選手を受け入れていく」と浜野社長も語る。

 昨年から東京都内では卓球場オープンラッシュが続いている。安定した卓球人気と、卓球を教わりたいという「卓球生徒市場」が東京では熱い。

●岸川聖也卓球スクール
●東京都墨田区両国4−37−3 両国イーストビル2F  
●JR両国駅東口徒歩3分
Phone 03-6659-4126
  • イベントのオープニングで(株)ファーストの浜野浩社長

  • 数十名を超す方がお祝いに駆けつけた

  • ビッグな模範試合、水谷選手対岸川選手

  • お礼の挨拶と、世界卓球への意気込みを語る岸川選手と水谷選手

 3月12~16日、東京体育館で第66回東京選手権が行われた。
 男子シングルスはフルゲームのジュースだった準決勝、決勝をものにした三部航平(青森山田高)が優勝。女子は彭雪(サンリツ)が昨年に引き続き優勝。二連覇を達成した。
その他結果は以下のとおり。詳細は卓球王国6月号で掲載します

男子

●一般シングルス
優勝:三部航平(青森山田高)
準優勝:坪井勇磨(青森山田高)
第3位:高木和卓(東京アート)
第3位:塩野真人(東京アート)

●ダブルス
優勝:塩野真人・村松雄斗(東京アート・JOCエリートアカデミー)

●ジュニア
優勝:三浦健太郎(東山高)

●カデット
優勝:柏友貴(ねや卓球クラブ)

●年代別
30:三田村宗明(リトルキングス)
40:渡辺将史(琉球アスティーダ)
50:西田忠洋(チームN・E・O)
60:政本尚(三条栄)
70:鈴木和久(逗子クラブ)
75:大宮修(西東京クラブ)
80:菅沼萬之助(個人)


女子

●一般シングルス
優勝:彭雪(サンリツ)
準優勝:高瑜揺(十六銀行)
第3位:中村薫子(日立化成)
第3位:鈴木李茄(専修大)

●ダブルス
優勝:天野優・中島未早希(サンリツ)

●女子ジュニア
優勝:馬場麻裕(大成中)

●女子カデット
優勝:笹尾明日香(横浜隼人中)

●年代別
30:内田望(COLOR)
40:松村優美(甲斐路クラブ)
50:稲川佳代(COLOR)
60:日下部鈴子(チャイム)
70:池田章子(翡翠)
75:土屋慶子(卓美会)
80:土佐昭子(浜卓会)
  • 激戦を勝ち抜いた三部航平

  • 二連覇を果たした彭雪

 ITTF(国際卓球連盟)の公式ドローが終わり、会場で報道陣に囲まれた村上恭和・日本女子監督のコメント。
「福原を欠いた今、日本のチームランキング2位は幻ですよ。本当は6位か7位くらい。どのチームと当たってもきつい。(グループの)タイペイになったのは、どちらかと言えばやりやすいと言えるでしょう。
 ただ、1位で通過しても準々決勝では北朝鮮、シンガポール、ドイツなどと当たる可能性があるわけだから、その準々決勝で勝つための準備をするだけです。
 来週中にも5人目の発表をする予定です。
 これからJISS(国立スポーツ科学センター)にある2千を超える映像データから対戦相手を分析し、シミュレーションしていきます」

 同じく倉嶋洋介・日本男子監督のコメント。
「日本以外はすべてヨーロッパのチームになったので比較的戦術を立てやすい。しっかりした準備で臨みたいですね。
 ポルトガルは3選手が強いし、タイペイと当たらなかったから良かったと言うことはない。下位のチームのエースもランキングの高い選手がいるのでしっかりマークしたい。
 予想と違ったけど、塩野の使い方を考えていきたい。もう一度練り直してオーダーを考えていきたい。
 今日のテレビのリハーサルでは村田さんがやりにくいというか逆を引いていた(笑)。本番前に「どうしましょう」と聞かれたので、「思ったのと反対を引いてください」と言っておきました(笑)。まずは1位で通過して、中国と反対側に入り、決勝で中国と対戦したいですね。ドイツは強いけれども、日本選手が100%以上の力を発揮すれば中国よりはチャンスがあると思います」
  • テレビ東京のスタジオで行われた世界選手権初のテレビ中継の公式ドロー

  • 伊藤繁雄さんとともに招待されたレジェンド、松崎キミ代さん。右は司会の福澤朗さん

  • 報道陣に囲まれる村上恭和女子監督「チームランキング2位は幻、本当は6位か7位」

  • 「中国と決勝で対戦」と抱負を語る倉嶋洋介男子監督「ヨーロッパ相手の戦術は組みやす

本日、3月15日(土)午後1時から公式抽選(ドロー)がテレビ東京のスタジオで行われた。この模様は、世界選手権史上初めて、テレビ中継とITTFの公式ホームページでのライブ映像が配信。
 日本男子はタイペイかポルトガルかという組み合わせで、ポルトガルが入った。
 日本女子は北朝鮮か、タイペイかという抽選だったが、タイペイが入った。
 上位24チームのチャンピオンシップ・ディビジョンは以下の通り。
●男子 
A組 中国・オーストリア・ロシア・ブラジル・ポーランド・セルビア
B組 ドイツ・香港・クロアチア・シンガポール・デンマーク・ウクライナ
C組 日本・ポルトガル・フランス・ギリシャ・ルーマニア・ハンガリー
D組 韓国・チャイニーズタイペイ・スウェーデン・ベラルーシ・スペイン・北朝鮮
●女子
A組 中国・北朝鮮・ルーマニア・ポーランド・スロバキア・オーストリア
B組 日本・チャイニーズタイペイ・ハンガリー・ベラルーシ。アメリカ・オーストラリア
C組 韓国・シンガポール・ロシア・オランダ・フランス・ルクセンブルグ
D組 香港・ドイツ・ウクライナ・チェコ・セルビア・クロアチア
  • 女子抽選はサッカー元日本代表・宮本恒靖さんと水泳金メダリストの柴田亜衣さん

  • 男子の抽選を行ったボクシングの村田諒太さん

ITTFのホームページからのアダム・シャララ会長のインタビュー

――現在、話題の中心はプラスチックボールの導入だと思います。ボールの変更はどう卓球界を変えて行くと思いますか? また、この変更は良い方向に動くと思いますか?

シャララ会長●大々的な変更まではいかないと思います。多くの選手やコーチに彼らの考えを聞きましたが、みんな意見が違います。私の考えとしては38mmから40mmボールに変わった時と同じようになるのではないかと思います。最初2、3カ月はうまくいかずプレーのレベルが少し落ちるが、6カ月後には徐々に慣れて来て、1年後には何も気にせずプレーできるようになると思います。40mmボールの時と同様に最初の年は難しいでしょう。特に最初の2、3ヵ月は。
 選手は調整が難しいでしょう。練習ではすぐに調整できても試合では今まで通りのプレーがとっさに出て多くのミスにつながるのではないでしょうか。新しいボールは滑らかになり、回転が落ちます。台との摩擦も減ります。また、プラスチックボールは少し硬くそして、速くなりますので、試合は少し速くなり、回転が減ると思います。現在とどう変わるかはわかりません。良し悪しはあると思いますが、セルロイドがいくつかの理由から使用できなくなるのですから、選択の余地はないのです。
 理由のひとつに高価格ということが上げられます。生産コストがかかるので、多くの国ではセルロイドボールの生産を嫌がっています。また、引火しやすく火事の原因となります。中国では多くの事件が起こり、政府はセルロイドの生産を中止することに決めました。セルロイドは燃えるのが本当に速い。爆発するような感じですので、飛行機内への持ち込みも禁止されています。プラスチックボールは環境には良くないかもしれませんが安全性は高くなるでしょう。今後、違った卓球を見ることになります。 <続く<