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第48回 世界選手権大会(団体戦) ブレーメン大会

対クロアチア戦、2番は日本チャンピオン金沢が登場。相手は両ハンドドライブのバイダ。先に2ゲームを取られる苦しい展開だったが、威力あるドライブを最後はシャットアウトし、見事ゲームオール9本で逆転勝ち。
日本は2-0とリードした。
福原が日本を勢いづける大きな勝利をあげた!
19時より始まった日本女子の予選第3戦、クロアチア戦。トップは、福原とクロアチアのエース、世界ランク7位のボロス。
男子選手なみの強烈なバックハンドを振るボロスに対し、テンポの早いラリーと前後に揺さぶる巧みな戦術で応戦する福原。2ゲーム目を逆転で落とすも、3、4ゲーム目は気迫のプレーで押しきり、格上のボロスを撃破! 
この勢いで2番・金沢も勝利なるか!?

福原 5、-9、11、8 ボロス
メイン会場、第1コートでは、スウェーデン対デンマークが行われた。
注目は2番、卓球界のキング、ワルドナー対デンマークの暴れん坊メイス。互いに高いテクニックを見せ、ファンタスティックなラリーを展開。一進一退の攻防となるが、最後は鋭いレシーブでメイスを崩したワルドナーが勝利。ハイレベルな戦いに観客は沸いた。
スウェーデンは3-0でデンマークに勝利した。

ワルドナー 7、-8、14、-10、7 メイス
1-2の崖っぷちで吉田が踏ん張り、2-2ラストまでもつれ込んだブラジル戦。ベテラン松下が先に2ゲームを失いながらも逆転勝ち。松下の2点取りの活躍でブラジルに辛勝し、今大会初勝利をあげた。

吉田 4、6、11 オヤマ
松下 6、-9、-3、6、2 モンテイロ
トップで松下が幸先良い勝利をあげた日本男子だったが、昨日朱世赫を倒した吉田がまさかの不振で、モンテイロに不覚をとった。
3番は世界戦団体初出場の高木和。落とせば苦しくなる重要な試合となったが、マツモトに1-3で敗れ、日本は崖っぷちに立たされた。

吉田 -7、4、-4、-7 モンテイロ
高木和 -9、-3、7、-4 マツモト
日本の第2戦はブラジル戦。決勝トーナメント進出には負けられない試合。
トップは、チームで世界選手権を最も知っている松下浩二。対するはオヤマ、格下とはいえ侮れない相手だ。
しかし、第1ゲームは競り合ったものの、貫禄のストレート勝ちで、幸先良いスタートを切った。

松下 9、6、7 オヤマ
さきほど会場内で国際卓球連盟のシャララ会長と会った。開口一番「今度の写真集はベストだ」と賞賛の声。うれしかった。
実はこの世界選手権の直前に卓球王国と国際卓球連盟の合同プロジェクト、卓球写真集「TABLE TENNIS FASCINATION3」を作り上げたのだ。日本での発売は5月だが、先に出来上がり、この大会に100冊ほど持ってきた。おかげで卓球王国チーム4人の空港での預け入れる荷物はなんと200kg。国際卓球連盟や載っている選手へのギフトがほとんど。
この写真集の裏話をひとつ。2年に1回の割合で刊行しているこの写真集。本当は昨年の秋に出版予定だったが、遅れに遅れた。担当は私、今野。荻村さんの本の刊行が先で、写真集の仕事は順番待ちの状態。そして年が明けた。さすがに世界選手権までに間に合わせようとしたが、やはり写真選びには時間がかかる。今野が日本語テキストを作り、中国語は社内で、そして英語とフランス語、ドイツ語は国際卓球連盟に依頼。翻訳を依頼したものの時間が迫ってくる。折しも世界選手権前で国際卓球連盟関係者も忙しい。「もうここまで遅れたんだから世界選手権の後でも良いんじゃない」と関係者。この一言で燃えた。絶対刊行するぞとラストスパート。深夜までの仕事。そして完成。写真の質も最高。
シャララ会長の一言で報われました。評価してくれる人がいるからこそ、いい仕事ができるのですね。(今野)
中国香港がフランスに足下をすくわれた。フランスのグルンディッシュが林菱、帖雅娜を破る大活躍。

(予選グループA)
中国(2勝) 3-0 セルビア(2敗)
ベラルーシ(2勝) 3-2 ルーマニア(1勝1敗)
チェコ(1勝1敗) 3-1 インド(2敗)
(予選グループB)
フランス(1勝1敗) 3-1 中国香港(1勝1敗)
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)(2勝) 3-1 ハンガリー(1勝1敗)
ポーランド(1勝1敗) 3-2 チャイニーズ・タイペイ(2敗)
(予選グループC)
韓国(2勝) 3-0 オーストラリア(2敗)
ドイツ(2勝) 3-1 イタリア(1勝1敗)
オーストリア(1勝1敗) 3-1 オランダ(2敗)
(予選グループD)
日本(2勝) 3-0 アメリカ(2敗)
クロアチア(2勝) 3-2 シンガポール(1勝1敗)
ロシア(1勝1敗) 3-0 スロバキア(2敗)
徳島出身の福岡春菜、そして我が卓球王国の発行人でカメラマンの高橋。試合中にもコートサードからカメラ片手に福岡に声をかけ、試合後には日本ベンチからも指摘されるほどの応援ぶりとはしゃぎぶり。特に世界選手権となると一種の興奮状態と陶酔感にどっぷり浸かる人なので、今日の午後に疲れるのではないかと心配しています。
 さて、現地では27日の国際卓球連盟で決まる2009年の世界選手権開催地のことが話しされています。有力候補はオーストリアのリンツと日本の横浜。日本関係者も口々に「厳しい」と言いながら、意気込みは満々。昨夜、オーストリアの新聞社の取材を受けた今野編集人。逆に「オーストリアのほうの見込みはどうなの?」と聞いたら「五分五分」という答えが返ってきました。いずれにしても接戦が予想されます。
日本対アメリカ、3番手は、シェーク異質攻守型の福岡が登場。
ツブ高での変化プッシュが相手のリー・ジャクリーンを翻弄し、甘いボールをスマッシュで決める福岡主導の展開。さらに、王子サービスで、何本もサービスエースを奪い、ストレートで完勝した。
日本はこれで2連勝。次は世界7位のボロス率いるクロアチア戦が、現地時間19時(日本時間26時)から開始予定。
今夜は夜更かしして、ブレーメンに熱い声援を送ろう!

福岡 7、5、3 リー・ジャクリーン