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第48回 世界選手権大会(団体戦) ブレーメン大会

3日朝、成田空港で銅メダル獲得の女子チーム近藤欽司監督と福原愛選手の記者会見を予定していると、日本卓球協会より発表があった。
王皓と王励勤が勝利し、優勝へ王手をかけた中国。3番は馬琳対李廷佑のペンドラ対決となる。李廷佑は、必死のプレーで馬琳のドライブを返し、2ゲーム目では5連続得点するなど、格上馬琳と互角の勝負。しかし、テクニックに勝る馬琳が確実に3球目を決め、李廷佑が放つクロスへのドライブを、ストレートへカウンター。世界ランク4位の馬琳が、その実力を発揮し、李廷佑をストレートで下した。
馬琳の勝利で、中国は韓国にストレート勝ちし、15回目の優勝を決めた。

馬琳 9、7、7 李廷佑
男子決勝2番は、世界王者・王励勤対五輪金メダリスト・柳承敏。ともに世界を制した者同士の頂上対決は、パワーとパワーがぶつかる激しい打撃戦となる。豪快な両ハンドで王励勤が攻めると、驚異的なフットワークとカウンターで柳承敏が攻め返す。1-1となり、3ゲーム目は柳承敏が終盤5連続ポイントでゲームをとり、リード。しかし、世界最強の男、王励勤も意地のプレーで、4ゲーム目をとり、勝負は最終ゲームへ。序盤、王励勤がリードするも、意地のドライブで柳承敏がジリジリと差を縮める。しかし、最後は王励勤が豪快なフォアドライブを放ち、柳承敏を沈めた。
これで中国は早くも王手、韓国は崖っぷち。3番、馬琳対李廷佑のペンドラ対決が始まる。

王励勤 8、-9、-8、9、7 柳承敏
ついに始まった世界選手権ブレーメン大会のファイナルバトル、中国対韓国。最強中国が連覇を果たすのか、それとも打倒中国を目標に過酷な練習をしてきた韓国が初優勝となるのか、注目の一戦だ。
トップは王皓対呉尚垠。両ハンドが絶好調の王皓は、序盤から呉尚垠を攻めまくる。第1ゲームを6オールからの5本連取でとると、その後も攻撃は止まらず、呉尚垠はブロックに徹するのみの苦しい展開。第3ゲームも序盤で5-0となり、そのまま王皓が呉尚垠をストレートで圧勝した。

王皓 6、8、4 呉尚垠
高木和対江宏傑の同世代対決に勝負がゆだねられた日本対チャイニーズタイペイ戦。
高木和が先に1ゲーム目を奪ったが、続く2ゲームを連取され土俵際に追いつめられた。4ゲーム目リードするも追いつかれ、9-9から2本連取されて、同世代対決は江宏傑に軍配が上がった。
この結果、日本男子は過去最悪の14位となった。
高木和 8、-6、-4、-9 江宏傑
日本1-1で迎えた3番は松下対黄聖盛。タイペイ期待の若手に対して、2-0とリードした松下。3ゲーム目は4-10とゲームポイントを握られるも、そこから怒濤の8本連取で逆転勝ち。日本は2-1とした。
4番は岸川、対するは荘智淵。好調岸川ではあったが、さすが世界のトップを維持する荘智淵には、好プレーを見せるも及ばず、1-3で敗れて勝負は2-2ラストにもつれ込んだ。
松下 5、6、10 黄聖盛
岸川 -4、7、-9、-7 荘智淵
2番の岸川は、タイペイの次代を担う江宏傑と対戦。同世代のライバルに対し、1ゲーム目こそ奪われるも、今大会好調の岸川は続く3ゲームを連取して勝利を収めた。これでスコアは1-1のタイにした。

岸川 -5、6、9、4 江宏傑
日本男子の最終戦、13・14位決定戦が始まった。相手は強敵・チャイニーズタイペイだ。
トップは高木和対荘智淵。格上の荘智淵に挑んだ高木和だが、2ゲーム目は奪ったものの、他のゲームはすべて序盤で引き離され、勝負に持ち込めなかった。

高木和 -3、9、-5、-5 荘智淵
男子準決勝のもう1試合、韓国対香港が19時から行われた。
トップは世界ランク7位の呉尚垠対37位の張ユク。張ユクも鋭い攻めで善戦するも実力及ばず、パワーに勝る呉尚垠がストレート勝ち。
2番は五輪金メダリスト柳承敏対李静。見応えのあるラリーを展開したペンドラ対決は、重要な場面でスーパープレーを決めた柳承敏が接戦を制した。
3番は着実に力をつけてきている李廷佑が、高礼澤をねじ伏せ、韓国チームがうれしい決勝進出を決めた。

韓国 3-0 中国香港
呉尚垠 9、9、11 張ユク
柳承敏 9、-10、9、11 李静
李廷佑 -6、8、9、5 高礼澤
女子決勝戦の直後に、女子の表彰式が盛大に行われた。
日本女子チームは今大会銅メダルを獲得。中国香港には惜しくも敗れ、前大会と同じ色にはなったが、チームワークで手に入れたメダルを全員笑顔で首にかけた。