スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

第48回 世界選手権大会(団体戦) ブレーメン大会

女子準々決勝、最後の対戦ベラルーシ対韓国で波乱が起きた。韓国は、世界ランク9位のカットマン金キョンアが絶不調。ベラルーシのパブロビッチ姉妹に負け、エースが2点落とすという予想外の結末。ベラルーシが3対1で韓国を下し、準決勝進出を果たした。
国際卓球連盟でのミーティングで、アスリート委員会から有機溶剤入りの接着剤の使用禁止の延期が提案され、採決の結果、使用禁止延期が決定。当初、2007年9月からの使用禁止が、2008年9月からの禁止となった。
日本対ハンガリーの試合の後、同じコートで残りの準々決勝、中国香港対オーストリアが行われた。
昨日、地元ドイツチームに劇的勝利をおさめたオーストリアだったが、中国香港には層の厚さで及ばず、3対1で中国香港が勝利。これで明日の日本女子の準決勝の相手は中国香港に決定。決勝進出をかけた激しいバトルが明日始まる!
福岡選手がトップの試合を終えたあとにラケットコントロールがあり、通常30ppmが規定内のキシレンという禁止溶剤が150ppmの数値を出した。もう一度テストしたら60ppmほどまで下がったが、最終的にレフリーが失格と判断。ラバーとラケットを張り付ける接着剤を検査したら問題なく、福岡が持っていたスペアラバーを検査したら基準値を超えた。48時間前に封を切って置いておくことは選手にも通達されていたが、本人曰く、そのラバーは4日前から使い始めたもの。ラケットケースに入れておいてガスが充満したケースもある。
日本女子準々決勝2番は福原。トートとのエース対決。
第1ゲームからジュース18本という大熱戦。トップに続き最終ゲームまでもつれ込んだが、最後は福原が逃げ切って日本2-0に。
そして3番金沢は相手ロバスに全く卓球させず完勝。これで勝負は決まったかに思えたが、なんと、トップの福岡が、ラケットコントロールのグルーを測る機械で、基準値を超える成分が検出されたということで失格になり、4番福原に回る。
しかし、そういう状況においても、福原の集中力は乱されず、ポータをストレートで破って、日本の勝利を決めた。
これで、日本の準決勝進出ならびにメダル獲得が決まった。

福原 -18、7、3、-8、6 トート
金沢 2、2、4 ロバス
福原 6、7、8 ポータ
女子決勝トーナメント準々決勝戦日本対ハンガリーが、メインホール第2コートで始まった。
トップは、今大会全勝で乗りに乗っている福岡対ハンガリーの若手実力者ポータ。序盤は力のポータが豪快に両ハンドで攻め、有利に進める。しかし、後半福岡のエンジンがかかり始め、徐々に自分のペースへ持ち込む。最終ゲームも、勢いに乗る福岡は止まらず、最後まで攻めきり、大事なトップで見事勝利をあげた。

福岡 -6、9、-4、7、7 ポータ
日本はグループ最終戦でフランスに敗れた。吉田と岸川のコメント。
吉田「悔しい。惜しかった。サーブが取りづらかった。今日は我慢すするしかなかった。昨日の試合を忘れて今日やらないと良い試合はできなかった。今日の試合は50点くらい。自分の卓球がうまくできなかった。昨日の試合で体が疲れている。集中力が続かない。大変勉強になりました。体力、集中力をもっとつけないといけない。試合中の緊張感が違う。頭が一番疲れる。日本では一発打ったら終わるけど、世界の卓球はきついけど楽しい。何本も返ってくるから。自分としては頑張った。4位でもこのメンバーならいい成績。クロアチアに勝ったし。エロワ戦は1セット目が惜しかった。最後に癖が出る。日本では入れるだけで相手のミスで勝つこともあるので、ミス待ちになっている」
岸川「今日の試合は勝てば予選通過で負ければ落ちるという状況だったんで勝ちたかった。吉田さんがトップで負けたけど自分の試合に集中しようと思っていた。自分の調子は良かったけど、エロワのほうが良かったのでしょうがない」
岸川 -2、-8、7、-7 エロワ

あとがなくなった日本は4番岸川に最後の望みを託した。岸川は上海の世界選手権で敗れているエロワに対して、果敢に挑むもエロワのドライブ速攻に先手がなかなか取れず、1ゲームを奪うのがやっとだった。
これで、日本は予選2勝3敗でグループ4位で13~24位決定戦に回ることがきまった。
日本対フランスの3番は、松下対シーラ。
さすがフランスのエースは強かった。松下はシーラのスピードドライブを華麗なカットで拾いまくるが、とにかくシーラがミスをしない。結局、勝つ糸口を見いだせず、松下が完敗した。

松下 –7、-5、-4 シーラ
トップで吉田が負けるも、2番・岸川が安定したプレーで勝利した。
岸川の相手は世界ランク126位のジョベール。ランキング的には133位の岸川と互角だが、この試合では終始岸川のペースで進む。両ハンドで攻め、要所でカウンターブロックも決まった。危なげなく岸川がストレート勝ちし、大事な1点をあげた。

岸川 9、6、8 ジョベール