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第48回 世界選手権大会(団体戦) ブレーメン大会

女子決勝戦、順当に勝ち上がった中国対日本を接戦で破った中国香港。中国の1軍対2軍の戦いと言ってもいい、結果の見えた対戦だが、予想以上に香港が善戦。
トップは張怡寧が林菱に圧勝するも、2番で帖雅娜が奮起。前陣での手堅いプレーと横殴りのスマッシュで郭躍を攻め、4ゲーム目の壮絶なシーソーゲームを制し、勝利。
3番の柳絮飛も王楠を追いつめる。ミスのない柳絮飛に対し、王楠が自滅し、2ゲーム先取される。しかし、そこは元女王王楠、3ゲーム目を乗り越えると、あとは独壇場の戦いぶりで、最後は0-3からの11本取りという、ウソのような逆転勝利。
4番は、好調の帖雅娜が張怡寧に挑むも、こちらは実力差はうめられず、ストレートで勝負がついた。
今大会、張怡寧以外は本来の強さが見られなかった中国ではあったが、予定通り16回目の優勝を果たした。

張怡寧 4、9、6 林菱
郭躍 -8、9、-9、-21 帖雅娜
王楠 -7、-12、10、8、3 柳絮飛
張怡寧 8、3、3 帖雅娜
大白熱の男子準決勝、中国対ドイツ。4番は、トップで馬琳から奇跡の勝利をあげたボル対世界最強の男、王励勤。この戦いも両者一歩も譲らないベストゲームになった。圧倒的なパワーで押す王励勤に対し、打球点の早いカウンターでボルも応戦。試合はもつれ、観客の大声援を味方につけたボルが最終ゲーム5-3とリード。しかしここから世界最強の男が本領を発揮。タイムアウト後まさかまさかの7本連取で5-10。結局ボルは屈辱の逆転負けを喫し、ドイツは1-3で敗れた。

王励勤 8、-11、7、-9、6 ボル
岸川が先制し、1-0となった日本対セルビア戦。
続く2番は高木和が出場。ブラジル戦では、緊張のためプレーが固く、悔しい敗北を喫したが、今日はキレのあるプレーを見せ、見事勝利。試合はホッとした笑顔を見せた。
そして3番は松下。序盤は、フォアに集められてから、バックに打ち抜かれ、得点されるも、相手のコースを限定させ、安定感抜群のカット。またドライブでも得点を重ね、昨日と同じくベテランの味を見せた松下が勝利。
若手とベテランの活躍で、日本チームが2試合連続のストレート勝ちをおさめた。

高木和 9、10、-14、7 ミロセビッチ
松下 8、6、-12、4 ブケリック
ボルの大逆転勝ちで、波に乗ったドイツはズースが王励勤と大激闘。各ゲーム先に9本までは奪うが、そこから王励勤が世界チャンピオンの力を見せすべて逆転。王励勤がストレートでズースを退けた。
3番の王皓はフェイヤーーコナートに格の違いを見せつけストレートで完勝して、4番ボルと王励勤のエース対決となった。

ズース -9、-10、-9 王励勤
フェイヤーーコナート -5、-2、-8 王皓
中国対ドイツ、トップのボル対馬琳は、ボルが0-2からひっくり返してドイツが先制

ボル -6、-7、3、6、5 馬琳
13~16位決定戦に進出した日本男子は、セルビアと激突。
トップは昨日ケーンを倒した岸川がカラカセビッチ(WR52)と対戦した。好調を維持する岸川は格上のカラカセビッチと大熱戦を展開。ゲームオール6本で見事競り勝った。

岸川 -9、5、4、-9、6 カラカセビッチ
現地時間30日13時より、男子準決勝の第1試合、中国対ドイツが行われる。
ホームにドイツが大声援の後押しを受けて高い中国の牙城を崩すことができるのか?
注目のオーダーは下記の通り
1番 馬琳 対 ボル
2番 王励勤 対 ズース
3番 王皓 対 フェイヤー-コナート
4番 王励勤 対 ボル
5番 馬琳 対 ズース
男子順位決定戦、日本対オランダが29日19時から行われた。
オランダは、ケーンとハイスターという実力者を主軸にする強豪チーム。しかし、強敵相手に向かっていった日本が最高のプレーを魅せた。
まずトップで吉田がハイスターと対戦。腰の調子が良くないという吉田だが、そんな不安を感じさせないアグレッシブなプレーでハイスターに勝利。
続く2番、岸川はケーンに挑む。世界ランクは岸川が133位で、ケーンが33位。100位の差がある相手だが、強気で攻めた岸川が終始主導権を握るという展開。早いテンポで両ハンドをふり、ケーンを翻弄。「ドイツで何度か練習したことがあるので、対策は立てやすかった」という岸川の言葉通り、相手の持ち味を消し、ペースをつかみ、ストレート勝ちをおさめた。
3番は松下が、ベテランの味を魅せ、圧勝。相手も力のある選手だったが、カットで拾いまくると、後半は試合のテンポを早め、ドライブも多用し、ヴィジャースを圧倒した。
日本は苦しいと思われていたオランダ戦でストレート勝ち。男子も勢いのあるプレーで観客を盛り上げた。

吉田 10、-10、9、8 ハイスター
岸川 5、8、9 ケーン
松下 9、3、3 ヴィジャース
韓国 3-0 チェコ
呉尚垠 5、3、12 クラセク
朱世赫 -4、5、6、8 コルベル
柳承敏 6、7、7 ビボルニー

中国香港 3-2 オーストリア
李静 6、9、8 陳衛星  
梁柱恩 6、-6、-8、-6 シュラガー 
高礼澤 4、5、-6、7 ガルドス
李静 8、-10、9、-11、9 シュラガー 

この結果、準決勝の組み合わせは
中国対ドイツ
韓国対中国香港
に決まった。
テレビ東京の中継をご覧の方はご存じだろうが、解説は元日本チャンピオンの佐藤利香さんが務めている。今日の日本女子準決勝の中継前に、卓球王国のデスクのところへ来てくださった。解説には、王国の記事も大いに役に立ったとか!