男子シングルスの8決定戦が行われた。まず、韓陽は韓国の呉尚垠とのパワー対決。ともに豪快なドライブを打ち合い、見応えのラリーの応酬。最終ゲームは5－2の韓陽リードで折り返したが、さすが呉尚垠、すぐに5－5に追いつくと、その後はスタミナに差が出たのか、呉尚垠が押し切って勝利を決めた。また水谷が王皓に勝負を挑んだ。普段はクールな水谷も序盤から声を出し、アグレッシブな攻撃で1ゲーム目を奪った。しかし、水谷もボールを徐々に見切り始めた王皓は、確実にドライブを決めると、落ち着いたプレーで4ゲーム連取。水谷は善戦するも勝利はならなかった。

男子シングルス●ベスト8決定戦
馬琳（中国）　6、9、6、6　ヤン・ツー（シンガポール）
蒋澎龍（チャイニーズ・タイペイ）　5、5、8、4　アチャンタ（インド）
李静（中国香港）　8、8、－11、7、－8、8　リ・チョルグ（北朝鮮）
呉尚垠（韓国）　12、－7、－9、10、4、－10、8　韓陽
柳承敏（韓国）　10、5、－9、6、10　アン・チョルヨン（北朝鮮）
荘智淵（チャイニーズ・タイペイ）　10、2、－6、12、10　ガオ・ニン（シンガポール）
張ユク（中国香港）　7、11、－11、5、8　ロイ（インド）
王皓（中国）　－10、9、5、3、8　水谷

女子シングルスベスト8決定戦が行われた。福原は、タイ選手と対戦。相手のミスのないプレーと威力あるバックハンドに屈するも、気迫のプレーで勝利をあげた。一方、金沢は北朝鮮選手に苦しめられる。攻め手に欠けた金沢は防戦一方。後半フォアハンドで攻めに転ずるが、勝利はならなかった。
福原はこれでベスト8入り。準々決勝は帖雅娜との対戦となる。頑張れアイちゃん！！！

女子シングルス●ベスト8決定戦
王楠（中国）　7、－7、5、9、7　スン・ベイベイ（シンガポール）
金キョン娥（韓国）　5、6、6、7　陸雲鳳（チャイニーズ・タイペイ）
福原　7、7、10、－10、11　コムウォン（タイ）
帖雅娜（中国香港）　13、5、6、5　キム・ジョン（北朝鮮）
リ・ジャウェイ（シンガポール）　－8、8、－9、－9、8、3、6　ムアンスク（タイ）
郭芳芳（韓国）　－５、9、6、4、8　林菱（中国香港）
キム・ミヨン（北朝鮮）　－6、8、6、3、－5、9　金沢
郭躍（中国）　－9、3、6、7、6　黄怡樺（チャイニーズ・タイペイ）

混合ダブルス準々決勝が行われた。全種目制覇を狙う中国は順調に勝ち上がりたかったが、馬龍／郭炎組が韓国の李廷佑／李恩姫組に大苦戦。先にフォアで攻められる苦しい展開。ラリー戦でも、韓国ペアが押した。なんとか最終ゲームに持ち込むも、韓国の勢いに押し切られ、中国勢が準々決勝でまさかの敗戦を喫した。

混合ダブルス●準々決勝
馬琳／王楠（中国）　9、9、－15、5　高礼澤／張瑞（中国香港）
朱世赫／金キョン娥（韓国）　6、6、5　荘智淵／黄怡華（チャイニーズ・タイペイ）
ヤン・ツー／リ・ジャウェイ（シンガポール）　－2、－4、8、8、2　李静／帖雅娜（中国香港）
李廷佑／李恩姫（韓国）　7、－11、9、－9、10　馬龍／郭炎（中国）

シングルスの後に行われたダブルス2回戦。
まず女子ダブルスに、期待の藤沼／福原組が登場。相手はベトナムペアだったが、まさかの苦戦を強いられる。序盤で2ゲーム連取するが、3ゲーム目からミスが出始め、そのゲームを落とす。4ゲーム目はなんとか立て直し、リードしてマッチポイント奪ったが、連続失点で4ゲーム目も落とす。流れはベトナムペアだったが、自力で勝る日本ペアが気迫のプレーで押し切り勝利をあげた。
男子ダブルスは、まず韓陽／吉田組対蒋澎龍／荘智淵組の対戦。先に攻めて流れをつかみたい日本ペアだったが、簡単には打たせてもらえない。吉田にはバックを、韓陽にはフォアをつかれて、自慢の攻撃力はかみ合わず。結局ストレートで敗れた。逆に岸川／水谷組は好調。1ゲーム目こそ落とすものの、その後は足も動きだし、ラリー戦で得点をあげると、2人の攻撃も見事にかみ合い、強敵シンガポールペアを3ゲーム連取で下した。
最後の混合ダブルスは、日本チーム苦しい展開。吉田／福岡組は、焦りの見られた吉田のドライブが決まらず、福岡のツブ高での変化ボールもうまく処理され、持ち味いかせずタイペイペアの前に敗退。また岸川／藤沼組は、シンガポールペアと好ゲームを展開。うまく気持ちを乗せ合った日本ペアが後半当たりだし、シンガポールペアを圧倒。最終ゲーム8－6で岸川のストレートへドライブが相手コートを打ち抜き、9－6。しかし、あと2本となったところで勝利の女神が逃げてしまう。攻めきって得点しようとするが、惜しいミスを連発。あれよあれよで相手に5本連取され、まさかの逆転負け。悔しさ残る結果となってしまった。

女子ダブルス●2回戦
藤沼／福原　9、5、－7、－10、7　LUONG T. T.／VU T. H.（ベトナム）

男子ダブルス●2回戦
韓陽／吉田　－6、－11、－8　蒋澎龍／荘智淵（チャイニーズ・タイペイ）
岸川／水谷　－8、10、9、6　ガオ・ニン／ヤン・ツー（シンガポール）

混合ダブルス●2回戦
吉田／福岡　－10、－4、－5　荘智淵／黄怡華（チャイニーズ・タイペイ）
岸川／藤沼　－7、10、－9、7、－9　ヤン・ツー／リ・ジャウェイ（シンガポール）

男子シングルス2回戦が行われた。2回戦から日本の韓陽と水谷が登場。ともに格下の選手を相手にストレートで勝利をおさめ、3回戦へ駒を進めた。そして、次なる対戦は、韓陽対呉尚垠（韓国）、水谷対王皓（中国）。実力的には相手が上だが、決して勝てない相手ではない。韓陽がパワーで呉尚垠を上回るか？　水谷は王皓に2度目の勝利なるか？　2人の活躍に乞うご期待！！

男子シングルス●2回戦
韓陽　8、4、9、9　PIYADASA Thilina（スリランカ）
水谷　3、1、9、4　LHAGVADORJ Altantulga（モンゴル）

現地時間15時より女子シングルス2回戦が始まった。日本は、福原と金沢が出場。ともに序盤から落ち着いたプレーで得点を重ね、ストレートで勝利した。
3回戦は明日の現地時間15時からの予定だ。

女子シングルス●2回戦
福原　6、6、3、4　HERATH Kalpani（スリランカ）
金沢　4、1、2、1　CHINBAT Nomin Erdene（モンゴル）

男子ダブルス1回戦が始まった。日本からは、韓陽／吉田組と岸川／水谷組が出場。韓陽／吉田組は相手がキケン、岸川／水谷組は格下のパレスチナペアを下し、ともに2回戦進出を決めた。2回戦の相手は、韓陽／吉田組がタイペイの蒋澎龍／荘智淵組、岸川／水谷組がシンガポールのガオ・ニン／ヤン・ツー組と、ともに強敵との対戦となる。実力を出せれば、勝てる相手だ、頑張れニッポン！

男子ダブルス●1回戦
韓陽／吉田　キケン　ISMOILOV S.／SALIBAEV K.（タジキスタン）
岸川／水谷　2、5、5　AL BAZ H. / AL SAQQA A. A.（パレスチナ）

女子ダブルスが現地時間4日の午前10時より始まった。日本は、藤沼／福原組と藤井／金沢組が登場。藤沼／福原組は、インドペアをまったく寄せ付けず、リラックスしたプレーで勝利した。一方、藤井／金沢組は、北朝鮮のエースダブルスと対戦し、接戦となる。１ゲーム目はなんとか日本ペアが取るが、徐々に北朝鮮ペアの強烈なバックハンドが決まり出すと、ラリー戦では日本が不利となった。それでも粘りのプレーで4ゲーム目を取ったが、5ゲーム目は序盤連続失点で0－6と離される。その後も甘いボールを確実に仕留められ、藤井／金沢組は悔しい初戦敗退となった。
藤沼／福原組は2回戦はベトナムペアで、それに勝つと、香港の帖雅娜／張瑞組と準々決勝で対戦する。

女子ダブルス●1回戦
藤井／金沢　7、－10、－8、11、－3　キム・ジョン／キム・ミヨン（北朝鮮）
藤沼／福原　9、2、6　　CHAKRABORTY K.／PAUL M.（インド）

本日のメインイベント、男子団体決勝戦、中国対韓国が18時より始まった。前大会でも、ブレーメンの世界戦でも中国にストレート負けを喫している韓国。リベンジに燃えるコリアンチームだが、中国の壁はあまりにも高かった。
トップは、王皓対柳承敏。互いに最初からエンジン全開で、強烈な3球目ドライブを決め合う展開に。得意のフォアドライブで果敢に攻めた柳承敏が10－9と先にゲームポイント、しかし王皓が集中力を切らさず、1本とりジュースに持ち込むと、その後も先に攻めきって、逆転でゲームを奪った。この逆転で、柳承敏は本来の力を見失い、一方王皓は裏面ドライブにさらに磨きがかかる。2、3ゲームは王皓の一方的な展開で進み、柳承敏は為す術なく敗れた。2番、馬琳対呉尚垠。両者当たると強いがなかなか流れをとどめられない。勝負は最終ゲームに持ち込まれたが、最後は実力に勝る馬琳が呉尚垠の武器を封じて、勝利をおさめた。そして、中国は王手となり、3番は陳杞対朱世赫。序盤から陳杞がすさまじい当たりを見せ、朱世赫は防戦一方。厳しくコースをついたスピードドライブにタッチすることすらかなわず。陳杞の勢いは止まらず3ゲーム目の後半へ。しかし、突然流れが朱世赫に傾く。徐々にカットが入り出すと、カウンターのドライブも炸裂。焦る陳杞から思い切りの良さが消え始め、結局3ゲーム目は逆転で朱世赫が取る。4ゲーム目も朱世赫のカットに陳杞は苦しめられるが、なんとかドライブを打ち続ける。白熱のラリー戦は、最後まであきらめずに攻め続けた陳杞に軍配は上がった。今大会も中国がストレートで韓国を退け、優勝。韓国はまたしても銀メダルに終わった。

男子団体●決勝
中国　3－0　韓国
王皓　10、4、4　柳承敏
馬琳　－8、6、6、－5、3　呉尚垠
陳杞　6、2、－9、9　朱世赫

女子団体決勝、中国対シンガポール。前大会で金メダルを逃し、今大会への意気込みも高い中国に、準々決勝、決勝と大勝利で勢いに乗るシンガポールがぶつかった。しかし、やはり中国の高い壁をシンガポールが越えられず。トップでスン・ベイベイが1ゲーム目を奪い、その後も白熱のラリーを見せるが、力及ばず。2番・郭炎対リ・ジャウェイも、後半にリ・ジャウェイが自分のペースを取り戻し、猛攻をかけるが勝利にはいたらない。そして3番は、郭躍がスピードのあるドライブで、タンのカットを攻め、最後はタンのバックカットがオーバーミスし、中国の優勝が決まった。

女子団体●決勝
中国　3－0　シンガポール
王楠　－9、7、8、8　スン・ベイベイ
郭炎　7、5、－9、8　リ・ジャウェイ
郭躍　7、6、5　タン・ペイフェン