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第15回アジア競技大会(卓球競技)

卓球競技の最終試合、男子シングルス決勝が行われた。ともに圧倒的な実力でここまで勝ち上がってきた中国の王皓と馬琳。二人の同士討ちは、まるで練習試合かと思わせるような、淡々とした雰囲気で進んでいく。序盤は完全に様子見の王皓に対し、馬琳が積極的に攻め、ゲームを奪う。しかし、徐々に王皓が本気を出し始め、今大会好調の裏面ドライブで得点を重ねた。結局、王皓が4ゲーム連取し、中国最強ペンドラは王皓に決定した。
最後の決戦にドラマらしいドラマはなかったが、やはり中国強しという印象を残し、大会は終わった。

男子シングルス●決勝
王皓(中国) -9、10、4、12、9 馬琳(中国)
女子シングルス決勝戦、郭躍対帖雅娜の試合が行われた。なんとしても優勝を逃すわけにはいかない中国は、次代のエース郭躍が、旧女王・王楠を下した帖雅娜を序盤からフォアドライブで攻めに攻める。いったんリードした時の郭躍にはすさまじいものがある。オールフォアでの連続攻撃をしかけ、大きく踏み込んでの打球はブロック力のある帖雅娜さえも打ち抜いた。しかし、郭躍は好調続かず。帖雅娜のブロック&スマッシュが決まり、やや劣勢になると、ドライブもやや守りに入ってしまう。互いの好調が行ったり来たりのシーソーゲームはついに最終ゲームへ。再び郭躍が果敢に攻め、3-0とリードすると、エンジンはさらにかかりだし、点差はみるみる広がり、2点で帖雅娜に圧勝。中国の期待を背負った郭躍が気迫のプレーで期待に応え、見事初優勝を成し遂げた。

女子シングルス●決勝
郭躍(中国) 3、-10、4、-11、9、-8、2 帖雅娜(中国香港)
ついに卓球競技最終日。本日は、混合ダブルス決勝、女子シングルス決勝、そして最後に男子シングルス決勝が行われる。
まず13時から混合ダブルスの決勝が行われた。世界ランク2位と3位の最強コンビ、中国の馬琳/王楠に、準々決勝で馬龍/郭炎の中国ペアを下しその勢いで決勝まで駆け上がってきた李廷佑/李恩姫の韓国ペアが挑んだ。実力では中国ペアが数段上だが、気合い十分の韓国ペアのプレーが冴え渡り、互角のラリーを展開。李廷佑は回り込みフォアドライブで打ち抜き、李恩姫はフォアのカウンターが炸裂。序盤は固さが見られたが、中盤からは体もほぐれ、ともに迷いのない積極的なフォアハンドで中国を攻めた。しかしさすがは中国ペア。相手の猛攻に動じることなく、要所で確実にポイントを重ねると、4ゲーム目の大接戦も見事につかみ切った。6ゲーム目10-8とマッチポイントを握り、最後は馬琳のフォアドライブが李廷佑を抜き去って、終了。中国ペアが貫禄勝ちし、見事優勝を決めた。

混合ダブルス●決勝
馬琳/王楠(中国) 5、10、-8、17、-8、8 李廷佑/李恩姫(韓国)
男子ダブルス決勝戦、陳杞/馬琳対李静/高礼澤が行われた。アテネ五輪決勝と同じ対戦で、その時は中国ペアが勝利している。今回も陳杞/馬琳ペア有利かと誰もが思ったが、序盤から李静/高礼澤がナイスプレーを見せる。李静は粘り強く後陣から盛り返し、サウスポーの高礼澤が厳しくコースをついたドライブで打ち抜いた。3ゲーム先取され、挽回したい中国ペアだったが、焦りが出てしまい、凡ミスを連発してしまう。李静/高礼澤は最後までしっかり足を動かし、フォアで攻め続け、中国ペアに大勝利。アテネ銀メダルの屈辱を、アジア五輪で見事に晴らした。

男子ダブルス●決勝
李静/高礼澤(中国香港) 8、-4、5、4、-8、7 陳杞/馬琳(中国)
女子ダブルス決勝戦、郭躍/李暁霞対帖雅娜/張瑞が行われた。フットワークをいかした攻めで連続攻撃をしかける中国ペアに対し、粘り強く返球する香港ペア。第1ゲームは中国ペアがミスを連発し、香港ペアが奪うも、その後は当たり出した中国ペアが勢い良く攻め続け、見事優勝となった。

女子ダブルス●決勝
郭躍/李暁霞(中国) -5、6、8、8、8 帖雅娜/張瑞(中国香港)
男子シングルス準決勝が行われた。4人のペンドライバーたちの決勝進出をかけた戦いは、白熱した好ゲームとなった。
まず馬琳対李静。まず序盤は、馬琳が攻める。サービスからの3球目攻撃、また引き合いでも意地のプレー。しかし第1ゲーム後半、凡ミスで連続失点を許すと逆転で落としてしまう。だが、ここで崩れないのが馬琳の強さ。その後も自分のプレーを貫き、気迫でも李静を押した。第5ゲームは李静もさらなる攻勢をかけるが、それも打ち返し、馬琳が勝利をあげた。
続いて、王皓対柳承敏。団体の決勝では王皓が完勝しているが、シングルスでも王皓の強さは変わらず。団体ではバックハンドで柳承敏を一蹴したが、今度は台上テクニックで翻弄。逆モーションのフォアフリックが、回り込んでしまった柳承敏のフォアサイドを抜き去った。第1ゲームは王皓が圧勝したが、第2ゲームは柳承敏が意地で奪い返す。そして第3ゲームは王皓ペースで進み、10-8と王皓がゲームポイントを奪う。しかし、ここから柳承敏が粘りを見せ、まず2本連取でジュースへ。この後も王皓のゲームポイントを柳承敏が何度も防ぐ。しかし14-13、王皓6度目のゲームポイントで、バックハンドドライブがエッジイン。第4ゲーム目以降も、柳承敏はなんとか気迫のプレーを見せるが、王皓から流れは奪えず、最後はエッジぎりぎりのボールをドライブするが空振って、王皓の勝利が決まった。
これで男子シングルスは中国勢の優勝が決定。明日16時より、馬琳対王皓の「中国最強ペンドラ」をかけた戦いが始まる!

男子シングルス●準決勝
馬琳(中国) -8、9、12、3、9 李静(中国香港)
王皓(中国) 2、-11、13、2、9 柳承敏(韓国)
6日15時より、女子シングルスの準決勝が行われた。
まず、王楠対帖雅娜の対戦。前評判では王楠有利と思われたが、香港のエース帖雅娜が切れのあるプレーを見せて、王楠を苦しめた。両ハンドで攻める王楠に対し、帖雅娜は前陣ブロックで確実にリターン。要所でカウンターも決めた。しかし王楠もなんとか粘り、最終ゲームにもつれ込む。序盤は王楠ペースで進んだが、チェンジコート後に突然流れが帖雅娜に移ると、最後まで自分のプレーを貫いた帖雅娜に軍配は上がった。
また郭躍対リ・ジャウェイの対戦は、自分からフォアで積極的に攻めていった郭躍が、ブロックで応戦するリ・ジャウェイを攻めきって勝利をあげた。
決勝戦、帖雅娜対郭躍は、7日14時半(日本時間20時半)から行われる。

女子シングルス●準決勝
帖雅娜(中国香港) -6、8、4、-2、-7、7、6 王楠(中国)
郭躍(中国) 7、-6、10、5、7 リ・ジャウェイ(シンガポール)
ダブルス準決勝が6日の午前中に行われた。6試合中5試合に中国ペアが登場したが、うち2試合は香港ペアに敗れる。女子ダブルス、王楠/陳晴組はちぐはくなプレーを見せ、本来の力を出さずに終わってしまった。決勝は、中国対韓国、中国対香港の対戦。中国が完全制覇に向け、勝利するのか? 待ったをかけるペアが現れるのだろうか!?

混合ダブルス●準決勝
馬琳/王楠(中国) 10、7、11、7 朱世赫/金キョン娥(韓国)
李廷佑/李恩姫(韓国) 6、8、9、4 ヤン・ツー/リ・ジャウェイ(シンガポール)

女子ダブルス●準決勝
郭躍/李暁霞(中国) 6、7、8、-10、-6、8 黄怡樺/陸雲鳳(チャイニーズ・タイペイ)
帖雅娜/張瑞(中国香港) -5、5、4、4、-6、9 陳晴/王楠(中国)

男子ダブルス●準決勝
陳杞/馬琳(中国) -6、6、6、4、4 蒋澎龍/荘智淵(チャイニーズ・タイペイ)
李静/高礼澤(中国香港) 3、6、8、-9、-12、14 王皓/馬龍(中国)
シングルスの準々決勝が5日の最後に行われた。日本では唯一生き残っている福原に大きな期待がかかった。帖雅娜との一戦は、互いの持ち味がぶつかる見応えのある一戦となる。福原は序盤から積極的に攻撃をしかけ、逆横フォアサービスからの3球目バックハンド、またバックハンドからも回り込みフォアストレートスマッシュが見事に決まる。しかし、帖雅娜も驚異的なラリー戦での強さを見せ、福原の猛攻をしのいだ。互いに一歩も譲らぬ展開で、勝負は最終ゲームに持ち越される。ダブルスでの敗戦をリベンジしたい福原だったが、またもや最終ゲーム序盤で点差をつけられる。しかし、強気の福原はこの場面でも強烈なバック&フォアを決める。なんとか1点差まで追いつき希望が見えたところで、帖雅娜がさらに連続ポイント。福原は必死のプレーを見せたが、わずかに及ばず。メダルにはあと一歩届かなかった。そして、今大会の日本メダルゼロが決まってしまった。

女子シングルス●準々決勝
王楠(中国) 7、7、6、10 金キョン娥(韓国)
帖雅娜(中国香港) -5、9、-13、8、8、-7、8 福原
リ・ジャウェイ(シンガポール) 8、7、10、12 郭芳芳(韓国)
郭躍(中国) 2、7、8、3 キム・ミヨン(北朝鮮)

男子シングルス●準々決勝
馬琳(中国) -10、-4、8、5、5、7 蒋澎龍(チャイニーズ・タイペイ)
李静(中国香港) 11、-7、5、7、-8、2 呉尚垠(韓国)
柳承敏(韓国) 7、9、-4、10、5 荘智淵(チャイニーズ・タイペイ)
王皓(中国) 10、-9、-8、7、7、2 張ユク(中国香港)
ダブルス準々決勝が行われた。女子では、藤沼/福原組が香港の帖雅娜/張瑞組と対戦。日本ペアは気迫のプレーでフォアスマッシュを打ち込み、得点を重ねた。一方、香港ペアもミスの少ないプレーでラリー戦を確実に制す。もつれた試合は最終ゲームへ。気持ちが空回りした日本は序盤で、1-6と離されるが、ここから開き直ると、スマッシュがおもしろいように決まり出す。ついに8-8と追いつき、そのままジュースへ。なんとか1本を取りたいが、ここで福原のサービスが浮き、帖雅娜にスマッシュを打たれる。この1本が大きく、そのまま次もポイントを許し、日本チームが最後の勢いをいかせずまま、つかみかけたメダルを逃した。
男子ダブルスでは、岸川/水谷組が王皓/馬龍組と対戦。国際舞台でも活躍する日本の若手ペアが中国ペアと互角のラリーを見せる。2ゲーム目も序盤で連続ポイントをあげ、見事にゲームを奪った。結果的には、中国に押し切られてはしまったが、頼もしいプレーで日本の実力の高さを見せてくれた。

女子ダブルス●準々決勝
郭躍/李暁霞(中国) 6、7、4 リ・ジャウェイ/スン・ベイベイ(シンガポール)
黄怡樺/陸雲鳳(チャイニーズ・タイペイ) -7、4、14、-6、11 柳絮飛/林菱(中国香港)
陳晴/王楠(中国) 7、9、7 金キョン娥/朴美英(韓国)
帖雅娜/張瑞(中国香港) 9、-6、8、-9、10 藤沼/福原

男子ダブルス●準々決勝
陳杞/馬琳 9、4、6 張ユク/梁柱恩(中国香港)
蒋澎龍/荘智淵(チャイニーズ・タイペイ) 6、-6、6、-7、9 柳承敏/尹在榮(韓国)
李静/高礼澤(中国香港) 8、10、-4、8 呉尚垠/李廷佑(韓国)
王皓/馬龍(中国) 3、-9、6、11 岸川/水谷