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速報・現地リポート

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第15回アジア競技大会(卓球競技)

混合ダブルスが現地時間3日の午前10時より始まった。1回戦で、岸川・藤沼組が登場。相手は格下のクウェート選手。問題なく退け、15分ほどで試合を終えた。次なる相手は、シンガポールのヤン・ツー/リ・ジャウェイ組。かなりの強敵だけに、熱戦が期待できそうだ!

混合ダブルス●1回戦
岸川/藤沼 5、1、7 AL HASAN I. I KH I/AHMAD F(クウェート)
男子団体準決勝、韓国対中国香港の試合はストレートで韓国が勝利を決めた。
トップは呉尚垠対張ユク。ともにパワーのある攻撃が持ち味だが、序盤その力を見せたのは張ユク。素早い回り込みからの連続フォアドライブで呉尚垠を攻め立てた。しかし、呉尚垠も後半徐々にペースをつかむと、強烈なバックハンドドライブも決まりだし、最終ゲームへ。しかし、7-6と呉尚垠リードの時に、コーチの金擇洙がベンチから退場させられる。これで流れが張にいき、3本連取で、7-9と逆転。しかし、呉尚垠の気迫のプレーが張の流れを押しのけ、4本連取で勝利を決めた。続く、柳承敏も李静と激しいラリー戦を展開する。2ゲーム目を逆点でとった柳承敏だったが、勢いに乗り切れず、勝負は最終ゲームへ。それでも打倒中国に燃える韓国の気迫が上回り、最後まで攻めきって、柳承敏が勝利。3番は、サウスポーペンドラの李廷佑が、梁柱恩のテクニックをパワードライブで打ち砕き、結局韓国が香港をストレートで破った。
これで韓国は明日、中国と決勝を争う。前大会、そしてブレーメンでも、ストレートで中国に敗北している韓国。気迫のコリアンパワーが爆発し、リベンジはなるのか要注目だ!!

男子団体●準決勝
韓国 3-0 中国香港
呉尚垠 -9、7、-10、8、9 張ユク
柳承敏 -4、11、4、-4、9 李静
李廷佑 8、-8、9、8 梁柱恩
男子団体準決勝、タイペイが中国に挑んだ一戦は、中国の圧勝で終わった。トップは馬琳対荘智淵のエース対決。荘智淵は格上の馬琳に対し、アグレッシブな両ハンドドライブを仕掛け、2ゲーム目を奪ったが、完敗。続く、2番、3番もチャンスを見出すこともなく、ストレートで敗れた。これで中国は決勝進出。明日は、韓国対香港の勝者と対戦だが、この戦力ならば中国の連覇は固いだろう。

男子団体●準決勝
中国 3-0 チャイニーズ・タイペイ
馬琳 7、-8、6、4 荘智淵
王皓 4、6、7 呉志祺
陳杞 5、6、10 蒋澎龍
女子団体準決勝、シンガポール対北朝鮮は互いの意地がぶつかり合う大接戦となった。
トップのスン・ベイベイは、第1ゲームを逆転で取ると、落ち着いた試合運びでキム・ミヨンに勝利。続く2番のリ・ジャウェイもキム・ジョンの激しいドライブをかわし、ストレート勝利。準々決勝で中国香港を下した勢いのまま、1・2番を連取した。しかし、北朝鮮も簡単には終わらせない。3番で、コ・ウンギョンがパワーをいかした攻撃でチャン・シュエリンを打ち抜くと、4番でキム・ミヨンも爆発。足をいかしたフォアドライブでリ・ジャウェイを攻め立て、完勝した。勝負の行方はラストへ。この5番でも北朝鮮の勢いは止まらず、1、2ゲーム目を連取。キムは打球点の早い両ハンドで、スンの両サイドを厳しく攻めた。3ゲーム目も序盤はキムのペースで進む。このまま北朝鮮勝利かと思われたが、後半に強心臓のスンが目覚める。徐々に追い上げ3ゲーム目を奪うと、ミスのない両ハンドドライブを武器に4ゲーム目も奪取。ついに最終ゲームにもつれ込む。緩やかなドライブを確実に決めたスンが、9-6とリード。しかし、北朝鮮はやっぱりただでは終わらない。キムは果敢に攻め、相手のドライブに対しサイドを切る一撃必殺のカウンターバックハンドを決め、9-10と逆にマッチポイントを奪う。しかししかし、最後の最後、メンタルで勝ったのはスン・ベイベイ。焦らず、丁寧にドライブを決め、相手の攻撃を粘り強く返し、そこから3本連取で大勝利!
香港に続き、北朝鮮も沈めたシンガポールが見事決勝進出を果たした!

女子団体●準決勝
シンガポール 3-2 北朝鮮
スン・ベイベイ 11、-7、1、7 キム・ミヨン
リ・ジャウェイ 10、9、7 キム・ジョン
チャン・シュエリン -9、-6、-5 コ・ウンギョン
リ・ジャウェイ -5、-4、-7 キム・ミヨン
スン・ベイベイ -7、-6、8、8、10 キム・ジョン
女子団体準決勝、中国対韓国が現地時間2日の午後2時から行われた。韓国は、カットの2枚看板、金キョン娥と朴美英を主軸に構えたオーダー。トップは、王楠対金キョン娥。金は相変わらずの落ち着いたカットで、王楠のドライブを拾うが、王楠もミスはない。ループドライブでチャンスをつくり、サイドを切るスピードドライブで粘る金のカットを打ち抜いた。2番は郭躍対朴美英。第1ゲームは郭躍が問題なく取るが、ここから徐々に朴のペース。スーパープレーで郭躍のドライブを拾いまくり、ムキになった郭躍がミスを連発。最終ゲームまでもつれた試合は、固さは取れなくても気合いのプレーで押し切った郭躍が勝利。3番は、後半にペン表のKWAKが当たりだし、郭炎を苦しめるが、1ゲームを奪うのが精一杯。結局、中国がストレート勝利し、決勝へ駒を進めた。

女子団体●準決勝
中国 3-0 韓国
○王楠 8、4、10 金キョン娥
○郭躍 3、-8、9、-8、7 朴美英
○郭炎 6、6、-9、6 KWAK Bang Bang
男子団体、ベスト8入賞のカタールとベトナム。「強いの?」と正直思ってしまうほど、卓球では知名度の低いお国。しかし、見てみればわかるがなかなかに「強い!」です。日本のように、細かく教えるコーチが少ないからか、決してフォームは美しなくはないが、その分、スイングは柔らかくてダイナミック!! 我流くささが妙な強さを醸し出し、実際世界のトップと互角のプレーを見せた。個人戦での活躍も期待したい!

(左から)カタールのAL MOHANNADI Ahmed 選手。シャープなバックドライブを武器に陳杞(中国)から1ゲーム奪った/ベトナムのDINH Quang 選手は張雁書(タイペイ)から第1ゲームを先取。こちらも豪快なバックハンドがグッド! 独特な低い構えもさらにグッド!!
女子の準々決勝で盛り上がりを見せたのが、シンガポール・中国香港戦。
総合的な力で見れば、世界戦準優勝の香港が有利と思われていたが、エースの帖雅娜がまさかの不振。2番でスン・ベイベイに対し、持ち前のラリー戦での強さが見られず、ストレートで敗れた。逆にシンガポールのエース、リ・ジャウェイはノリノリ。ショートスイングでのフォアスマッシュがビシビシと決まり、トップで林菱を下すと、4番でも帖雅娜にストレート勝ちし、シンガポールを準決勝へ導いた。
シンガポールの次なる相手は、前大会優勝の北朝鮮。ナゾの多いチームで実力は未知数だが、このまま勢いに乗れば、決勝進出も間違いなしだ!

女子団体●準々決勝
シンガポール 3-1 中国香港
リ・ジャウェイ 8、6、-10、6 林菱
スン・ベイベイ 7、9、7 帖雅娜
チャン・シュエリン 6、-8、-6、11、-10 柳絮飛
リ・ジャウェイ 10、3、5 帖雅娜

(左から)普段はクールなリ・ジャウェイが燃えた!/勝利し、抱き合うシンガポールメンバー(向こうにチャン・シュエリン、手前はリ・ジャウェイ、はさまれているのがスン・ベイベイ/ベンチで帖雅娜、苦しい表情
日本は惜しくも敗れた団体戦準々決勝。他の対戦結果は以下の通り。女子でシンガポールが中国香港を下す波乱はあったが、強豪チームが順当に勝ち上がった。
準決勝は、男子が中国対タイペイ、中国香港対韓国。女子が、北朝鮮対シンガポール、中国対韓国の対戦となる。決勝にあがるのはどのチームか? そして、中国を止めるチームは出てくるのか?? 準決勝も要注目だ!!

男子団体●準々決勝
中国 3-0 カタール
チャイニーズ・タイペイ 3-0 ベトナム
中国香港 3-2 日本
韓国 3-0 シンガポール

女子団体●準々決勝
北朝鮮 3-0 タイ
シンガポール 3-1 中国香港
韓国 3-0 インド
中国 3-0 日本
男子団体準々決勝、日本は世界チームランキング4位の強豪、中国香港と対戦。トップは韓陽対張ユク。少しずつ固さのとれてきた韓陽は、昨日とは比べものにならない頼もしい動きを見せ、攻撃力のある張を見事退け、1勝目をあげた。2番・吉田は、李静に挑むが、テクニックでかわされ、ストレートで敗退。しかし、3番の水谷は、世界27位の高礼澤をテクニカルなプレーで翻弄し、ストレートで勝利した。4番は韓陽が李静を両ハンドで攻め、最終ゲームもリードしたが、勝利が見えて気が抜けたのか、ミスが出て、逆転負け。最後は吉田が張ユクのフォアドライブを連続で浴び、ストレート負け。日本はメダル獲得まであと少しだったが、強敵中国香港に敗れた。

〈男子団体〉●準々決勝
日本 2-3 中国香港
○韓陽 10、-11、7、-4、5 張ユク
 吉田 -8、-9、-5 李静○
○水谷 11、9、3 高礼澤
 韓陽 8、-9、-7、3、-8 李静○
 吉田 -6、-5、-9 張ユク○
注目の女子団体準々決勝、日本対中国。トップは金沢対王楠。第1ゲームから金沢はアクセル全開。先手で攻め、王楠を左右に揺さぶり、第1ゲームを奪った。しかし、さすがは王楠、第2ゲームからは金沢の攻めを落ち着いてさばき、3ゲーム連取。まず1勝をあげた。続く、2番は福原対郭躍。福原は善戦するも、終始郭躍がペースをにぎる。しかし第3ゲーム終盤で、郭躍のサービスがネットインかどうかで若干の間があき、そこから福原が逆転でとると、第4ゲームも激しい打ち合いに。福原はスーパープレーで幾度となくゲームポイントを握ったが、20-22で惜しくも敗れた。そして、3番・福岡も、自分のプレーを貫き、郭炎と手に汗握るラリーを見せたが、要所でミスが出て、敗北。日本は中国にストレートで敗れ、ベスト8に終わった。
結果的には中国に力及ばずの日本だったが、試合内容はすばらしかった。決定力にやや劣るものの、ラリー戦は互角の勝負を見せ、最強中国に肉薄した。打倒中国は決して不可能ではない。今後、日本女子のさらなる活躍に期待しよう。

〈女子団体〉●準々決勝
日本 0-3 中国
金沢 8、-8、-7、-9 王楠○
福原 -10、-6、10、-20 郭躍○
福岡 -8、10、-6、-5 郭炎○