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速報・現地リポート

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世界選手権ザグレブ大会(個人戦)

 馬琳対王皓の第1ゲームは王皓は台上攻撃とフォアドライブでいきなり0-1から5本連取。第1ゲームは台上攻撃の応戦で、王皓が上回った。台上攻撃も従来より威力、タイミングとも鋭さを増していた。第2ゲームは馬琳がバック前からフォアハンドでの台上先手攻撃で5本連取し、接戦で馬琳が逃げ切った。馬琳の台上での緩急のつけ方が目立った。第3ゲームは4-1で王皓がリードするが、落ち着き払った馬琳が6-6に戻し、接戦での後半のネットインで馬琳がジュースを制した。このゲームでの王皓はジュースでの2本連続の痛いフォアドライブミスをした。
 第4ゲームは、王皓が得意のフォアの切れの良いドライブに切り替え、3ゲーム目のドライブの失敗を取り戻し。11-4で攻めきった。第5ゲームは2-2から王皓はサービスで得点できず2本連取され、その後、ばん回の気持が強く、焦りとなり、2本リードのまま7-9までシーソーゲームを続けたが2本を取り戻し、9-9。馬琳はここからバック前の難しいボールを厳しい攻めで会心の台上フォアハンド攻撃を仕掛け、この1球で勝負を決めた。競った時の中国選手の気持ちの強さが見られた。第6ゲームはシーソーゲームで、6-6から馬琳が王皓のミドル前へ止めて、迷いを誘い、5本連取し、勝負を決めた。
 馬琳の経験豊富さから来る相手を良く見た間合いのバリエーションで、王皓のタイミングを狂わせる緩急をつけたフォアハンドドライブは見事であった。
●男子シングルス準決勝
王励勤(中国) 4(6-11,11-3,11-7,14-16,11-6,10-12,11-7)3 柳承敏(韓国)
●男子シングルス準決勝
馬琳(中国) (6-11,11-9,12-10,4-11,11-9,11-6) 王皓(中国)
●女子ダブルス準決勝
張怡寧/王楠(中国) 4(11-1,11-9,7-11,11-8,11-9)1 リ・ジャウェイ/ワン・ユエグー(シンガポール)
郭躍/李暁霞(中国) (4-11,12-10,10-12,11-5,11-7,11-3) 金キョン娥/朴美英(韓国)

前大会優勝の王楠/張怡寧ペアは完勝/敗れたが銅メダルを獲得したシンガポールペア
 現地で取材する高島解説委員を含む卓球王国特派員、総勢4人で男子シングルスの優勝者を予想。ちなみにトモは昨日の時点でボルと予想したが悲しい結果に終わったので、温情で仲間に入れた。昨日の昼の時点と多少違っている。
高島解説員は 王皓
高橋発行人は 王励勤
今野編集長な 柳承敏
温情・トモは 馬琳
誰の予想が当たるのか。カリスマ高島予言は的中するのか? 要注目  
日本女子近藤監督のコメント
「メダルに近い感触を持ってきたが、なかなか現実は厳しかった。今回の合宿では、台に近いプレー、中国選手の対策が中心だったが、ルーマニアの選手に中陣からドライブを打たれて、タイミングが違って、焦りにつながってしまった。こちらの技術の幅が足りなかった。もっと対応力をつけなければいけない。ただ、負けてはしまったが、新しく取り組んできたテクニックなどが生かされた場面もあったので、そういう点では収穫はあったと思う。オリンピックもあと1年ちょっとで、見通しをつけて、準備をしていかないといけないでしょう」
 すでにテレビで見ている方もいるだろうが、今大会のオフィシャルサプライヤーはドイツの老舗ブランドのティバー。センターコートにも非常に美しい卓球台が置かれている。青緑色の天板に下は青のアクリル板に覆われ、中にライトを入れている。試合が終わり、ティバーのベルグ社長自ら台をきれいにクリーニングしている。

最終日の予定

2007/05/27

最終日27日は、女子ダブルス準決勝、男子シングルス準決勝、女子ダブルス決勝、男子シングルス決勝の順で行われる。金メダルを獲得するのは誰だ?

●女子ダブルス準決勝
張怡寧/王楠(中国)-リ・ジャウェイ/ワン・ユエグー(シンガポール)
郭躍/李暁霞(中国)-金キョン娥/朴美英(韓国)

●男子シングルス準決勝
王皓(中国)-馬琳(中国)
王励勤(中国)-柳承敏(韓国)
国際卓球連盟(ITTF)が26日に「グルーに関する表明」をシャララ会長名で配布した。以下が内容文である。

 ITTFの理事会(Board of Directors)での決定を基に、有害な揮発性有機溶剤接着剤はITTFは公認をしないことを決定。しかしながら、現在の接着用の揮発性の合成物のレベルというのはごく少量の物で、正しく換気のある場所で使用すれば、選手に対して重大な危険性はない。ただし、そのようなグルーを長期間使い続ければ、健康へのマイナスの影響もあるかもしれない。そのような事実をふまえ、TTFはすみやかにすべての選手が揮発性有機溶剤入り接着剤の使用をやめるようい通告する。
 揮発性接着剤の使用をやめることは、それぞれの選手や、その親の責任となる。そのような接着剤を使う選手がそれぞれ責任を負うことになる。ITTFはそのようなグルーを使ってどのような結果になったとしても責任を負うことはしない。
 現在あるITTFが公認したすべての接着剤は速やかに回収される。この回収は現在市場にあるすべての公認グルーに適用される。ITTFはすべての種類のグルーに対する公認を直ちにやめることになる。しかし、ITTFの現在の「ラケット検査」のプログラムは継続していく。それは選手の健康を守るためにラケットの揮発性合成物の量をコントロールするためである。
 ITTFは揮発性合成物のないグルーのリストを作り、ホームページで公表していく。
 2008年1月1日以降のITTFのジュニアイベント、また2008年9月1日以降のほかのITTFイベントでは、e-nezとRAEの検査機器を使って、揮発性溶剤がゼロのラケットを使っているかどうかの新しいラケット検査を実行する。
 付け加えることは、もしも健康を害する新たな事故が起き、それがITTFが認定した医療機関で確認された場合は、ITTFは即座に揮発性溶剤ゼロの検査を実行する。
 同士討ちの決勝はハイレベルのの打撃戦を展開。王励勤/王皓ペアを破って、馬琳/陳杞ペアは2004年アテネ五輪以来の優勝を飾った。
●男子ダブルス決勝
馬琳/陳杞(中国)  4(6-11,11-7,6-11,11-3,11-9,11-9)2  王励勤/王皓(中国)