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速報・現地リポート

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世界選手権モスクワ大会(団体戦)

 <日本男子 vs. ドイツ>
○水谷 12、10、8 オフチャロフ
 岸川 -4、8、9  ボル
 吉田       ズース
 水谷       ボル
 岸川       オフチャロフ

 岸川がボルから先に2ゲームを取った!
 第3ゲーム終盤、岸川は7-9のビハインドから、バックブロックからのカウンタードライブなど強気なプレーを見せ、9-9からボルのサービスが台から出てくるところを見逃さず、レシーブからのパワードライブ連打でゲームを奪った。序盤はバックにミスが多かった岸川だが、中盤から両ハンドに当りがつき、強気のプレーを貫いている。
 <日本男子 1-0 ドイツ>
○水谷 12、10、8 オフチャロフ
 岸川       ボル
 吉田       ズース
 水谷       ボル
 岸川       オフチャロフ

 水谷隼が非常に集中力の高いプレーで、オフチャロフにストレート勝ちを収めた!
 第1ゲームは静かな立ち上がりを見せた水谷。多彩な引き出しをほとんど空けようとはせず、サービスもシンプルな組み立て。フォア前にやや浮いたボールも強打せず、小さく落としてから次を狙う。「ゲームマスター」は試合全体の流れを考え、ゲームメイクをしていた。
 圧巻は第2ゲーム。2-3からオフチャロフに6点連取を許して2-9、4-10でゲームポイントを握られる。しかし、水谷はここから冷静なプレーでヒタヒタとオフチャロフに迫り、8-10となったところでオフチャロフがタイムアウト。ここでオフチャロフのサービスだったが、水谷はしっかりレシーブして10-10に追いつき、封印を解いたかのようなフォア強打を連発してこのゲームを大逆転で取る。第3ゲームも強打連発で突っ走り、結局5-0となるところまで、ゲームをまたいで圧巻の13点連取。日本のエースがすばらしいプレーで貴重な先制点を挙げた!
 <日本男子 vs. ドイツ>
 水谷隼   vs.  ディミトリ・オフチャロフ
 岸川聖也  vs.  ティモ・ボル
 吉田海偉  vs.  クリスチャン・ズース
 水谷隼   vs.  ティモ・ボル
 岸川聖也  vs.  ディミトリ・オフチャロフ

 両チームとも1・2番手を2点起用する真っ向勝負のオーダーとなった。トップは水谷対オフチャロフ。水谷は過去4年間の国際大会ではオフチャロフに4戦4勝。水谷が優勝した昨年8月の韓国オープンでも勝利している。このトップで勝利して、日本男子チームは流れに乗りたい!
★5月26日の日本男女チームのタイムスケジュール
10:00(日本時間15:00) 日本男子vs.ドイツ
13:00(日本時間18:00) 日本女子vs.ルーマニア
16:30(日本時間21:30) 日本男子vs.スペイン

 大会第4日目、日本男子はドイツと激突する!
「日本男子は、水谷の調子がよい。非常に気合いが入っているし、良い感じでプレーしている。岸川も日に日に内容が良くなっているし、吉田も良い状態になっている。水谷では2点しか取れないわけだから、今の状態であれば、チーム力で何とか勝ち抜いてくれると思う。
 個々の力がアップしてきているし、周りと比較しても実力あるチームだと思う。決勝に行ってもおかしくないし、中国と対戦してもやれるんじゃないかというのが少なからず見えてきている。
 明日のドイツ戦は接戦になると思う。全くの互角でしょう。ドイツはボルの2点取りで来るし、ドイツはそこからの勝負。日本は水谷は確実に1点取って、ボルとやってどうかという感じです。ドイツは岸川が2点起用で、3番の吉田と読んで3番にオフチャロフをぶつけるというオーダーを組んでくるでしょう。岸川はブンデスリーガで成績がよいし、ドイツにも強い、ボルにも勝っているから、ドイツは岸川の2点起用と読む。日本はズース2点起用、3番オフチャロフと読むだろう。ズースは今シーズン調子がよい。
 日本対ドイツはビッグマッチとなる。もし日本が1位通過すれば、メダルは確実と言い切りましょう。明日勝ったら100%メダルを獲れる。他のグループ2位には日本は負けない」。
◎松下浩二の眼

「日本女子はチームとして、誰かが調子が悪くても誰かがそれを補うということで、チームの雰囲気は非常によい。福原、平野も勝たなくてはいけない時にしっかり勝っている。
 こういう世界選手権や団体戦では世界ランキングの下か上かというのは関係ない。まさにタイペイ戦はそういう試合だった。ラストは平野でなかったら負けていたかもしれない。経験を積み重ねている選手なので、マッチポイントを取られても作戦を考えていた。タイペイはすごく良い卓球、パワフルな卓球で、戦術的には単純だけど、それがはまった時の打ち合いでは強い。
 今日の勝利は大きい。明日のルーマニア戦は実力的にはタイペイと同じくらいだ。3-2で、最後はジュースでも良いから、今日のような粘り強い試合をしてほしい」。
 日本男子 3-0 デンマーク
○水谷 -9、6、9、8 コングスガード
○吉田 9、6、7 ラスムッセン
○岸川 6、-8、9、4 ベンツェン

 戦前は強敵と思われたデンマークだが、ふたを開けてみればエースのメイスが不在。メイスは大臀筋(お尻の部分の筋肉)を痛め、今大会は2点起用が難しいとのことだ。トップで水谷が対戦したコングスガードは強烈なフォアドライブでたびたび水谷のフォアを抜き、また3番でベテランのベンツェンが1ゲームを奪ったが、健闘もここまで。日本女子の激闘の余韻さめやらぬコートで、日本男子は対照的に余裕を持った戦いぶりでデンマークを下し、明日のドイツ戦へと駒を進めた。写真一番右は、2番で吉田に敗れたラスムッセン。
勝利した瞬間、思わず涙を流した村上恭和監督のコメント
「(思わず監督も泣いてましたが?)予選リーグなのに(笑)。1番と3番ですね。一番楽に勝てると思った3番が負けて、次に勝てると思った1番が負けて、よくこれで勝てましたね。平野も1ゲーム目0-7でよくあれで勝てましたね。あそこであきらめずに9本まで追い上げて、その辺でちょっとつかんだのが、彼女のよいところで、さすが平野でした。最後は負けた時のコメントを考えていました(笑)。
 ラストの2ゲーム目で落とすとしんどいですね。いけいけだったのに、ガラリと変わってしまった。普通はあそこで崩れるんだけど、最後まで自分の気合いを持っていく平野は素晴らしいです。
(タイペイも強いですね)上位の2人は強いのはわかっていたけど、3番は経験のための起用かと思ったけど、違う。強いですね。勝ちに来たんですんで。
 福原もふたりの自分がいたと本人が言うほど。2人目の自分をいかに作るか。明日は1ゲーム目が勝負。全員が1ゲーム目が悪い。5ゲームマッチだと1ゲーム目を取らないといけない。
 (ラスト平野のタイムアウトではどんなアドバイスをしたんですか)フォアミドルを攻めろと。バックに行ったら平野もミスをしないけど、相手もミスをしない。だからフォアミドル。最後はそこに行ったから良かった」