男子ダブルスの決勝の間、フロアにあったNHKのカメラの操作の様子を見てみた。
このカメラはズーム映像用だが、試合が始まってからというもの、ラリー中はもちろん、ラリーの合間もゲームの合間も一瞬も休まずに選手を追って、ズームとピント合わせを続けていた。
モニターの上に赤いランプがつくのが、自分のカメラが選ばれて放送されているという印であることが、会場のオーロラビジョンと見比べてわかった。
また、モニターには自分のカメラの映像だけではなくて、ランダムに他のカメラの映像がまるでサブリミナル映像のように挟み込まれていた。だから他のカメラの映像が映っているときは、勘で選手を追わなくてはならない。
頻繁に画像が切り替わる中でズームとピント合わせを繰り返しているモニターを見ていたら、それだけで酔いそうになった。
何の世界でもプロは凄いものだ。 (条太)