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速報・現地リポート

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全日本選手権大会

●女子シングルス準々決勝
藤沼(日立化成) 9、-11、9、-6、5、3 森薗(青森山田高)
石川(ミキハウスJSC) 14、9、-9、6、6 渡辺(日立化成)

女子シングルス準々決勝を藤沼と石川が勝ち抜いた。
藤沼は序盤、森薗と4球とラリーが続かない速攻戦を展開。中盤、森薗がフットワークを活かしたフォア連打で追いついたが、第5ゲーム以降は藤沼の速攻が冴えた。石川は渡辺にサービス&3球目攻撃の差を見せて完勝。要所で下回転系のサービスが威力を発揮している。

女子シングルス準決勝は、藤沼vs藤井、福原vs石川の組み合わせとなった!
●男子ダブルス準々決勝
水谷/岸川(明治大/スヴェンソン) 6、-13、7、5 鹿屋/有延(野田学園高)
韓陽/張一博(東京アート) 9、9、9 松平賢/上田(青森大)
松平健/丹羽(早稲田大/青森山田高) 4、6、7 高木和健/水野(東京アート)
木方/田勢(協和発酵キリン) 8、-10、-8、9、8 高木和卓/大矢(東京アート)

水谷/岸川が、鹿屋/有延の思い切った両ハンド攻撃を退け、男子ダブルスでも新記録となる5連覇まであと2勝とした。準決勝は水谷/岸川と全日本社会人優勝の韓陽/張一博の対戦、好試合が期待される。
下写真は応援団の声援をバックに、水谷/岸川に挑んだ鹿屋/有延
●女子シングルス準々決勝
福原(ANA) 4、8、12、7 髙橋(四天王寺高)
藤井(日本生命) 10、9、7、7 平野(ミキハウス)

全日本5回優勝の平野が、藤井に完敗を喫した。
ともに両ハンドのラリー戦を得意とする両者、ミドルでバック対バックの探り合いが続いたが、藤井のほうがバックハンドの打球点が高い。バック対バックを嫌って平野がフォアにボールを回した第2ゲームには、藤井が目の覚めるようなカウンタードライブをフォアクロスへ決め、平野に「釘を刺した」。第1ゲーム10-10からのフォアへのバックフリック、第3ゲーム10-7からの3球目シュートドライブと、安定感の中にも積極的なプレーを貫いた藤井がストレート勝ち。
平野は第4ゲーム中盤に信じられないようなツッツキ打ちの凡ミスも連続。最後は2-10から7-10まで追い上げて意地を見せたが、これが精一杯という試合内容。ペースをつかめないまま敗れた。

福原は髙橋にストレート勝ち。左シェークドライブの髙橋はフォアドライブ連打の好プレーを見せたが、下回転とナックルの変化がわかりづらいサービスと、ナックル性のバックハンドで福原がポイントを重ね、貫禄の勝利。これで4試合連続ストレート勝ちの福原、今大会の戦い方には一本芯の通ったものを感じる。
コート脇でパソコンに数字を打ち込んでいる人がいるので、リアルタイム速報でもやっているのかと思い、「どこの速報ですか」と聞こうとした直前に、それが直ぐ隣のディスプレイのスコア表示のためにやっていることに気がついた。あやうく間抜けな質問をするところだった。

その昔、母がある店に行こうとして、その店の大きな看板の真下で通行人に「○○はどこですか」と聞いた話を思い出した。遺伝だ。

(条太)

会場の様子

2011/01/22

女子シングルスの準々決勝と男子ダブルスの準々決勝が始まった。

いつものように福原のコートにはNHKをはじめとする報道陣が集まり、オーロラビジョンには当然のようにその試合が映し出されている。

その隣では石川対渡辺がやっているのでから贅沢な話だ。

(条太)
東京体育館は、選手たちが試合前の練習中。女子シングルス準々決勝は、会場中央に設置された4台のコートで行われる。そのサイドに4台ずつコートを配するセッティングだ。

オーロラビジョンでは各メーカーのCMも放映中。下写真左はニッタク、右は新ブランドのVICTAS(ヴィクタス)のCM
★大会第5日目のタイムテーブル

10:00~ 女子シングルス準々決勝
藤沼亜衣(日立化成) vs. 森薗美咲(青森山田高)
藤井寛子(日本生命) vs. 平野早矢香(ミキハウス)
石川佳純(ミキハウスJSC) vs. 渡辺裕子(日立化成)
福原愛(ANA) vs. 髙橋真梨子(四天王寺高)

10:00~ 男子ダブルス準々決勝
水谷/岸川(明治大/スヴェンソン) vs. 鹿屋/有延(野田学園高)
韓陽/張一博(東京アート) vs. 松平賢/上田(青森大)
高木和健/水野(東京アート) vs. 松平/丹羽(早稲田大/青森山田高)
高木和卓/大矢(東京アート) vs. 木方/田勢(協和発酵キリン)

10:45~ 男子シングルス5回戦

※ランク決定戦の注目カード
御内(早稲田大) vs. 下山(協和発酵キリン)
丹羽(青森山田高) vs. 小野(協和発酵キリン)
松平(早稲田大) vs. 坪口(日産横浜クラブ)
吉村(野田学園高) vs. 松平賢(青森大)
岸川(スヴェンソン) vs. 森薗(青森山田中)
笠原(早稲田大) vs. 木方(協和発酵キリン)

11:45~ 女子ダブルス5回戦
12:45~ 男子ダブルス準決勝

13:00~ 女子シングルス準決勝
13:30~ 男子ダブルス決勝

15:00~ 女子シングルス決勝
16:30~ 男子シングルス6回戦

下写真:週末ということで、会場の外にはすごい行列ができた!
●女子ジュニア決勝
三宅(就実高) 6、2、9 松本(四天王寺高)

女子ジュニア決勝は、今大会のダークホース・カットの永田を下した三宅と、優勝候補の谷岡に勝利した松本との対戦となった。実力伯仲の好ゲームになるかと思われた一戦だったが、絶好調の三宅が松本を圧倒。もともとミスのないプレースタイルに定評のあった三宅だったが、決勝では積極的に攻め、次々と得点を奪う。回転量の多いフォアドライブと、表ソフトでのバックハンドが面白いように決まり、最後まで松本に主導権を握らせず、ストレートで勝利。これまで全国大会ではベスト16が最高という三宅が、波乱の女子ジュニアを制し、古豪・就実高から初のチャンピオンが誕生した。
「リードした時もされた時、自分のプレーができたのが良かった。格上の選手と対戦する時は負けて当たり前と思ってやりました」(三宅)
●男子ジュニア決勝
丹羽(青森山田高) 5、5、-6、6 吉田(青森山田高)

丹羽対吉田の同士討ちとなった男子ジュニア決勝。2連覇を狙う丹羽は得意のサービス&レシーブで吉田を崩し、2ゲームを連取。吉田もアグレッシブな前陣プレーで果敢に攻め、積極的に3球目をしかけるが、丹羽にカウンターで盛りかえされ、なかなか得点にならず。終盤、吉田が長く間をとってから出したフォア前へのショートサービスも、あっさりと丹羽のバックフリックでノータッチを食らい、それには吉田も思わず苦笑い。結局、1ゲームを奪われるも、最後まで冷静に対処した丹羽が3-1で吉田を下し、2連覇を達成した。

「去年よりも苦しい試合が多かったけど、向かっていく気持ちでできた。決勝では第3ゲームを取られたけど、練習では五分五分の相手で取られて当たり前なので、焦らないでできた」と試合後の記者会見で語った丹羽。「五分五分」とは言いながらも、同世代の中では実力は頭ひとつ抜けている。若手のホープが次に狙うのは、もちろん一般シングルスの優勝だ。明日の男子シングルス5回戦は、日本リーグの実力者・小野竜也(協和発酵キリン)と対戦する。
●混合ダブルス決勝
瀬山/坂本(中央大) 7、8、7 松平/石川(早稲田大/ミキハウスJSC)
瀬山が卓越した台上プレーで松平/石川を翻弄し、瀬山/坂本が歓喜の初優勝!
観客席の中大応援団が大いに沸いた!

★瀬山/坂本ペアの優勝会見
瀬山「表彰台は初めてだったので気持ち良かった。大会前は、まずランクに入って来年も推薦をもらえればくらいに思っていたのでビックリです」
坂本「表彰台は単純にうれしかったです。夢中でやっていたので、緊張はしませんでした。今日はスラムダンクを読んで、やる気を出してきました(笑)」

★松平/石川ペアのコメント
松平「優勝しか狙っていなかったのですごく悔しいです。向こうに攻められて、相手が思い切って打ったボールが全部入ってきた。シングルスは絶対優勝したいので思い切ってやるだけです」
石川「ミックスは試合毎に良いプレーができていたけど、決勝は相手がすごく強かった。相手の得意なパターンでやられて、自分たちの特徴が出せなかった」