スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

グランドファイナル

男子シングルス準々決勝
許昕(中国) 8、10、8、11 朱世赫(韓国)
馬琳(中国)  2、5、-8、8、10 柳承敏(韓国)
荘智淵(チャイニーズタイペイ) -7、-10、-6、7、7、10、8 ガオ・ニン(シンガポール)
王皓(中国)  -10、9、4、8、14 詹健(シンガポール)

写真は、馬琳/荘智淵/朱世赫
女子シングルス準決勝
丁寧(中国) -15、3、8、3、-12、-5、9 陳夢(中国)
劉詩ウェン(中国)  6、2、7、-8、-9、-10、9 馮天薇(シンガポール)

現世界王者・丁寧vs次代のエース候補・陳夢の対戦は、大接戦の末に丁寧が勝利。前陣を死守する陳夢に対し、序盤は少し下がって様子を見た丁寧だったが、徐々に立ち位置を前にし、前陣対前陣に切り替え陳夢を崩した。陳夢もバックハンドで丁寧のフォアサイドを狙うなど、巧みなコース取りを見せたが、攻撃力に差が出て一歩及ばず。
また劉詩ウェンと馮天薇の試合も激しい展開に。劉リードで折り返した最終ゲームも終盤で馮天薇が逆転し、このまあ行くかと思われたが、劉が強気のプレーで押し切り接戦を制した。

勝利し、ガッツポーズの丁寧。
陳夢、先輩に悔しい敗戦。
男子ダブルス準決勝
岸川聖也/丹羽孝希(日本) 10、9、5、-6、-4、-3、6 呉尚垠/柳承敏(韓国)
ガオ・ニン/李虎(シンガポール)  11、-5、-9、6、7、9 金東賢/李廷佑(韓国)

岸川/丹羽ペアのスピーディーな両ハンドに韓国ペアもついていけなかった。後半ミスが出て追いつかれたが、攻めきって勝利。
写真は、笑顔でコートを去る丹羽
女子ダブルスに登場した藤井/若宮は、以前もストレート負けを喫しているシンガポールペアと対戦し、惜しくも敗れた。コンビネーションの良さでは相手ペアを上回っていたが、競った場面での攻めが決まらず。今大会第一シードだった日本ペアだったが、上位進出はならなかった。
「国内の試合でダブルスでうまくできないことが何回かあって、その修正を日本でやってきて、やろうとしていることはできたので、一歩前に進めたかと思う。目指しているところはここが最終ではなくて、全日本とか世界選手権に気持ちは向いているので、ここで経験したことを次に生かしたい」(藤井)。

女子ダブルス準々決勝
馮天薇/ユ・モンユ(シンガポール) 2、-10、10、-8、10、9 藤井寛子/若宮三紗子(日本)
姜華君/李皓晴(香港) 10、9、8、9 ジルベライゼン/呉佳多(ドイツ)
李恩姫/朴英淑(韓国) 3、-9、9、9、3 金璟娥/朴美英(韓国)
鄭怡静/黄怡樺(チャイニーズタイペイ) 11、11、-10、-12、10、5 唐イエ序/石賀浄(韓国)
U21 男子決勝
フランチスカ(ドイツ) 4、12、−9、5、6  アラミヤン(イラン)
U21 女子決勝
石川(日本) −12、10、10、6、5  陳思羽(チャイニーズタイペイ)

 石川佳純が優勝を奪った。序盤の苦しい展開をよくしのぎ、自分のペースに持ち込んだのはさすがだった。
 石川の相手はグループリーグで2−4で敗れた陳思羽。世界ランキング72位だが、陳は初出場の世界選手権で石川に勝っている。石川のサービスも苦にせず、ボールのタイミングが合っているようだ。石川は出足から陳の強打に押され気味。陳のフォアハンドは威力満点だ。打ち合いでは陳が有利で、石川は台上プレーや速さで押していくしかない。3ゲーム目、10−10からサービスエースをとった石川がこのゲームを取り、2−1とリードを奪った。4ゲーム目、5−6とリードされていたが、そこから6本連取で11−6。3−1として優勝に王手をかけた。大事なところで陳は荒いプレーが出て、緻密な石川がポイントを重ねた。
 5ゲーム目、1−0でこの試合初めてのストレートへのロングサーでエースを奪う。2−0の次の1本はドライブレシーブでエースを取り、3−0。やっと本来の石川らしいひらめきのあるプレーだった。6−2、7−3、7−4、フォアの変化ブロックで8−4、9−4、10−4、10−5、11−5と一気に優勝を奪った。 

 U21の男子決勝は終始、ドイツのフランチスカが主導権をとり、4−1でアラミヤンに完勝した。フランチスカは世界ジュニアでも活躍してきた選手だが、ボル、オフチャロフの次の世代としてドイツで期待されている。というか、ドイツは彼しか期待できる人がいない状況なのだ。ベンチに入ったロスコフ監督の期待も大きいだろう。
 一方、敗れたものの、イランのアラミヤンは素晴らしいプレーを見せた。サービスのタッチも才能を感じさせるし、両ハンドのボールさばきも卓越したものを感じさせる。ヨーロッパのリーグには属さずに、現在はシュラガーアカデミーで練習を行い、腕を磨いている。

優勝を決め、ベンチ&表彰台でカスミスマイル☆
男子を制したドイツのフランチスカ
女子シングルス準々決勝
陳夢(中国) 6、3、10、-8、8 バチェノフスカ(チェコ)
丁寧(中国) -9、5、4、9、8 サマラ(ルーマニア)
馮天薇(シンガポール) 3、4、12、5 エクホルム(スウェーデン)
劉詩ウェン(中国)  -7、8、6、3、4 唐イエ序(韓国)

写真は、サマラを一蹴した世界王者・丁寧。
ラリー戦に強いバチェノフスカも陳夢の完璧な両ハンドの前に力つきる…。
ガオ・ニン/李虎(シンガポール)  10、-10、6、10、8 江宏傑/黄聖盛(チャイニーズタイペイ)
金東賢/李廷佑(韓国)  -7、5、11、8、-9、3 ヤン・ツー/詹健(シンガポール)
呉尚垠/柳承敏(韓国) 7、8、-7、9、5 K. カールソン/M. カールソン(スウェーデン)
岸川聖也/丹羽孝希(日本) -9、8、-9、9、5、9 金珉鉐/徐賢徳(韓国)

 男子ダブルスで、日本の岸川/丹羽が金珉鉐/徐賢徳を4-2で破り、準決勝へ進んだ。「1-2とゲームをリードされたが、それまでストップレシーブを多く使いすぎて良くなかったので、台上のバックドライブを多用して流れを変えた」(岸川)。「6ゲーム目、5-3で相手がタイムアウトを取り、10-6とリードして、10-9になったけど、あと1点とればいいというようにナーバスにはならなかった」(丹羽)。世界ジュニア優勝や09年世界選手権でメダルを取った水谷と新しいペア、丹羽とのダブルスとの違いを記者に聞かれ、岸川はこう答えた。「丹羽のほうが水谷よりも攻撃的です。それにサービスやレシーブはもっとバリエーションがあるので、ダブルスでは有利だと思う」。
 準決勝の相手は、呉尚垠/柳承敏(韓国)。

丹羽のバックハンド炸裂!/呉尚垠&柳承敏ペア、ユニフォームそろわず!
U21 男子準決勝
アラミヤン(イラン) 9、-10、8、-8、8,9 鄭栄植(韓国) 
フランチスカ(ドイツ) 10 、10、6、2   村松(日本)

 世界ランキング急上昇中の村松雄斗がドイツのパワーボーイのフランチスカの前にあえなく沈んだ。「今日はカットが浅く浮いてしまって、それを相手に広角に打たれてしまった。ペースがつかめずに攻めることもできなかった」と試合後の村松。
世界の卓球関係者も村松には注目している。ITTF(国際卓球連盟)のウェブ担当記者のマーシャル氏も絶賛。「世界で勝てるカットマンの数少ない一人だ。世界ジュニアも楽しみな選手」と言えば、元世界チャンピオンのガシアン(フランス)も「才能あるモダンスタイルのチョッパーだ」と評価。
 ドイツはボルとオフチャロフの次はこのフランチスカが有望株だが、それにしてもあまりの村松の完敗は意外だった。この後、村松は香港経由でインドのハイデラバードで行われる世界ジュニア選手権に向かう。
 一方、 鄭栄植(韓国)を破ったイランのアラミヤンはその実力を十分に示している。世界ランキング40位はだててではない。鄭との打撃戦でも有利に立ち、サービスもうまく、柔らかいボールタッチと強打を織り交ぜた選手だ。

写真は完敗した村松とフランチスカ、そしてU21には見えないかもしれないが、貫禄のあるアラミヤンだ
U21 女子準決勝
石川(日本) -8、7、ー8、5、9、8 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
陳思羽(チャイニーズタイペイ) 10、9、6、8  田志希(韓国)
同決勝  石川(日本) vs.  陳思羽(チャイニーズタイペイ)


 世界ランキング9位の石川が実力通りの強さを見せている。タイペイのハードヒッター、 鄭怡静にリードを奪われながらも、途中からしっかりと自分のペースに持って行った。オリンピック前の経験が生きているのだろう。決勝は同じタイペイの陳思羽と対戦する。
 いつかはヒーターが入るんだろうな・・と信じていた。夜になれば、外は零下になるほどの寒さだというのに、この浙江省の杭州の体育館は暖房が入らない。世界のトップ選手が集う体育館だというのに、寒いのだ。特に目と指しか動かしていない記者にとっては骨身にしみる寒さだ。昨日、空港に着いた時には「暖かい」と思ってしまい、革ジャンで来たことを後悔したのだが、今になってはホカロンを日本から持ってくれば良かったと後悔している。
 そして寒いだけの体育館ではない。ネット回線が恐ろしく遅いのだ。報道用に使用しているWifi(無線)は果たして機能しているのか、写真を速報ページにアップしようものならまるでフリーズしているかのごとく、うんともすんとも言わない。これじゃ、遅報になっちゃうよ〜。(K)

寒い会場全景(開催前日の様子)/寒そうな愛ちゃん&防寒ばっちりの陳夢