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女子ワールドカップ・神戸大会速報

優勝:劉詩ウェン(中国/2年連続3度目)
2位:武楊(中国)
3位:馮天薇(シンガポール)
4位:姜華君(香港)

 日本選手は惜しくもベスト4進出はならなかったが、3選手は地元日本で素晴らしい戦いを見せた。10月7~12日に中国・天津で行われる東アジア選手権に向けて、収穫のある大会となったことだろう。

 以上でスターツ2013女子ワールドカップの速報ページを終わります。最後に……、試合後に劉詩ウェンと馮天薇からサインを貰いました!これは卓球王国200号の読者プレゼントにする予定です。ぜひお楽しみに!
☆優勝した劉詩ウェン(中国)のコメント
「3日間、難しい試合もあったが、この結果には満足している。これからさらにハードに練習を積んでいきたい。今回の優勝は自信につながるし、将来ブレークスルーしていきたい。決勝は経験の差かもしれません。自分の目標で言えば、長期的にはやはりオリンピック。そのためには国内の競争を勝ち抜き、まず代表に選ばれたい。短期的には来年の東京大会で団体のタイトルを守ること」

☆準優勝・武楊〈中国)のコメント
「今日の敗因はメンタルと経験不足、戦術面も良くなかった。これからは攻撃面も強化したい」

☆3位の馮天薇(シンガポール)のコメント
「全体的には満足できる大会だった。日本選手もタフな相手だった。3位という結果もうれしい」
  • 記者会見でコメントする劉詩ウェン

●決勝
劉詩ウェン(中国) 3、7、7、2 武楊(中国)

 まさに劉詩ウェンの圧勝だった。序盤から武楊の変化にもまったく動じることなく、伸び伸びとカット打ちをしていった劉詩ウェン。4ゲーム目は捨て身の攻撃を仕掛けていったが、劉詩ウェンはその攻撃をいとも簡単にカウンターしていき、武楊はまったく突破口が見いだせなかった。
 武楊にしてみれば、他の選手であれば自分の得点になるであろうボールがまったく効かず、まさに完敗の内容だった。

3位は馮天薇

2013/09/23

●3位決定戦
馮天薇(シンガポール) 6、11、10、2 姜華君(香港)

 姜華君のバックハンドに対し、ループ系の打法でつなぎミスを誘った馮天薇がストレートで勝利。姜華君は2、3ゲーム目をジュースで落としたことがショックだったのか、4ゲーム目は集中力が切れいいところなく終わった。
●準決勝
劉詩ウェン(中国) -4、3、9、8、7 姜華君(香港)

 姜華君とのスピード対決を制した劉詩ウェン。出足でリードされたが、姜華君のバックスマッシュにも中陣から距離を取ってうまく対応し、カウンターを打ち込んでいった。

 武楊と劉詩ウェンが決勝に進出したため、これで17年連続で中国選手の優勝が決まった。

写真:試合後のコメントで「武楊は『戦友』」とこたえた劉詩ウェン。2年連続3度目の優勝なるか
●準決勝
武楊(中国) 8、-8、8、7、10 馮天薇(シンガポール)

 決勝進出を決めたのは武楊。馮天薇のロングサービスからのカット打ちという展開の中で、馮天薇のパワーボールを何度も返球しチャンスを作り、機を見て攻撃を仕掛けていった。武楊のドライブは馮天薇がブロックできないほど回転量があり、前陣に飛び込みながらバックスマッシュを打つなど、攻撃でも圧倒した。敗れた馮天薇は3位決定戦に臨む。
  • 切れ味抜群のカットと攻撃で、馮天薇を攻略した武楊

 大会最終日となった。10時から武楊(中国)と馮天薇(シンガポール)、続けて劉詩ウェン(中国)と姜華君(香港)の試合がスタートする。なお、準決勝2試合終了後は、休憩を挟んで3位決定戦、そして決勝という流れになっている。

 写真はベスト4入賞選手。左から時計回りに劉詩ウェン、馮天薇、姜華君、武楊

4強が決定!

2013/09/22

●準々決勝
劉詩ウェン(中国) 6、4、2、8 ユ・モンユ(シンガポール)
姜華君(香港) -10、8、2、7、8 シェン・イェンフェイ(スペイン)

 準々決勝が終了し、4強が決定した。

 第2ステージに続き、今日2度目の対戦となった劉詩ウェンとユ・モンユのカードは、劉詩ウェンが圧勝。ユ・モンユは1試合目で見せたような勢いが全く無く、ストレートで敗れた。

 もう一方の試合は、姜華君がベテランのシェンを4-1で下し、ベスト4入りを決めた。

写真:試合後にITTFのインタビューを受ける劉詩ウェン。サインを求める人だかりもできていた
●準々決勝
武楊(中国) -7、7、8、9、2 福原愛(日本)

 ベスト4入りをかけて臨んだ武楊との一戦。「以前に比べて武楊のカットの変化はだいぶ分かるようになっていた」という福原だが、武楊を破ることはできなかった。特に4、5ゲーム目は福原がツッツキで粘り、浮いたボールを強打して得点を重ねていったものの、ここ一本という時にミスが出てしまったのが大きな敗因か。

福原のコメント
「昨年の中国オープンでやった時は簡単に負けてしまいましたが、今日は内容の濃い試合をすることができたと思います。ただ、点数を見たら1-4でまだまだです。もっと練習をして勝てるようになりたい。特に今はフォアドライブの威力を高める練習に取り組んでいるので、もっとパワーをつけていきたいです」(福原)
  • ツッツキで粘ってチャンスボールを強打していった福原

  • 攻撃力もある武楊。福原のブロックがオーバーする場面が何度も見られた

 世界ランク9位の石川と同4位の馮天薇は、4勝2敗で対戦成績では馮天薇がリード。しかし、今年に入っては1勝1敗で互角。馮が1ゲーム目を先取したが、2,3ゲーム目を石川が取り返し。さらに4ゲーム目を馮が取り返すというシーソーゲーム。前陣でジョブロックとカウンター、先制攻撃を仕掛ける石川に対して、やや下がり目の中陣から回転をかけた両ハンドドライブでミスを誘う馮天薇。
 2-2の5ゲーム目、4-5から連取され4-11で落としたが、6ゲームを取り返した石川。最終ゲーム6-3とリードした石川だったが、7連取され、6-10。最後は7-11で石川が敗れた。
「最後、6-3とリードしていただけにすごく悔しい。ちょっとしたミスを相手に持って行かれた。今回、ロングサービスは良かった。でも、6-3での次のサービスを間違えてしまい、その気持ちのままレシーブに入ったので、焦りが出てしまった。今回はまあまあ納得のいく試合ができた。負けたけど、良い感触で試合ができたので、これからの練習にそれを生かしていきたい」
●準々決勝
馮天薇(シンガポール)7,-9,-8, 9,4、-9,7 石川佳純(日本)