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速報・現地リポート

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アジア選手権2015速報

●女子団体決勝
中国 3-0 日本
○朱雨玲 9、5、9 福原
○丁寧 2、3、6 伊藤
○陳夢 -4、4、8、8 平野

中国が圧倒的な力で5連覇を決めた。
3番で優勝を決めた陳夢だが、優勝してもまったくほほえむことなく、ガッツポーズもない。勝って当然。そう言っているようだった。

勝負はトップの第一ゲーム。
福原がスタートダッシュで6−0まで点数を離したが、そこから朱雨玲が猛追。
それまで打ち抜かれていたボールをことごとく前陣でシャットアウトし、福原のミスを誘う。いつの間にか6点差は詰められてそのまま逆転。日本が掴みかけた流れを一気に持って行かれた。

打っても打っても決まらない朱雨玲のブロック。まさにアリ地獄のような攻守は派手さはないが、崩すのは困難だ。

2番は伊藤が世界女王の丁寧にどのような試合をするのか注目の一戦。
伊藤の高速バックハンドが厳しいコースをとらえても、丁寧がスッと飛びつき、そしてすぐさま戻ってバックドライブ。どこに打っても丁寧は追いつき、強烈なドライブを打ってきた。それまで香港やチャイニーズタイペイをきりきり舞いにしてきた伊藤の速攻が全く通じず、最初から最後まで丁寧が力で押し切った。

3番は「力を出し切れば勝てると思う」と村上監督が平野を陳夢にぶつける。
バック対バックの安定感、長いラリーはほぼ互角か、平野が押していた。1ゲームを取ったが、戦術の転換の早さとフォアの威力ではまだ陳夢が上だった。

ここまでの快進撃は素晴らしいが、この決勝戦は悔しいだろう。
悔しさが残る銀メダルを胸にかけ、明日からまた個人戦がスタートする。気持ちを切り替えていくしかない。
  • 好調を持続している福原。個人戦も期待できる

  • 伊藤の必殺フォアブロックも丁寧には効かず

  • バックの威力と安定感が増している平野

  • 福原の猛攻を受けきった朱雨玲

  • 5連覇を決めた中国女子

  • チーム日本、負けはしたが見事な銀メダルだ

●男子団体準決勝
中国 3-1 韓国
○許昕 7、9、-8、6 鄭栄植
○樊振東 6、9、7 李尚洙
 張継科 -9、6、-10、9、-7 張禹珍○
○樊振東 9、2、6 鄭栄植

3番で韓国の張禹珍が勇猛果敢に攻め続け、張継科をフルゲームで下した。
張禹珍はバック対バックでも引けを取らず、張継科よりもさらに速い打球点で捨て身の強打を打ち込む。張継科はチキータから強打に結びつけたかったが、張禹珍がロングサービスを多くだし、レシーブでのチキータを拒否。
張継科は4ゲーム目1-6の劣勢から大逆転し、流れを取り戻したかのように見えたが、最終ゲームになっても張禹珍の攻撃にミスはなく、押し切られた。

許昕、樊振東がいる中国に総合力では屈したが、見事に中国という絶壁に風穴を空けた。
  • 打ちまくった張禹珍が金星

  • 張継科は思い通りの展開にならず

  • 劉国梁監督の檄も届かず

  • 火消しは樊振東。今、最も安定感のある男だろう

  • もはや中国の穴は張継科なのか。負けるシーンが多くなっている

●男子団体準決勝
日本 3-0 チャイニーズタイペイ
○大島 -6、8、7、-8、9 江宏傑
○吉村 7、5、8 廖振廷
○丹羽 4、5、8 王李中羿

荘智淵は出てこなかった。聞くと、肩の疲労がたまっていたというが、なおさら荘智淵のいないチャイニーズタイペイに日本は負けるわけにはいかない。

1番の大島は序盤に得意のチキータとフォア強打にこだわり、相手に待ちを外されたが、ブロックを1本入れたり、台上から攻めて持ち直す。
そこから打ち合いに持ち込むことで、大島の足を活かした強烈なドライブが光る。
江宏傑の攻守に振り回されながら丁寧なボールでつないで先取点を挙げた。
この勝利が試合を決定づけたと言っていいだろう。

「荘智淵がいないから少し張り合いがなかった。出てきてほしかったし、大島や吉村にやらせてあげたかった。大島は昨日出ていなくて、今日が初戦だったので出足はつまずいたが、途中から良いプレーができていた。丹羽も少しずつ良くなっている。
 前回、決勝で中国にコテンパンにやれているので、なんとか頑張りたい。単発では丹羽が許昕に勝ったりしているし、その単発を集約した試合ができればと思っている。針の穴に糸を通すような試合をしないと中国には勝てない」(倉嶋監督)
  • 大島の強烈なフォアドライブはワールドクラス

  • 今大会絶好調の江宏傑を下す殊勲

  • クレバーな卓球で大島を苦しめた江宏傑

  • 吉村は今日も快勝で笑顔がこぼれる

パキスタンやカザフスタンなどの中央アジアや南アジアの選手は顔も濃いがヒゲも濃い。

デザイン的に整えられたファッションヒゲは良いが、それはさすがに邪魔になるのではないかと思うほど、ヒゲを蓄えている選手もおり、体温が心配になる選手もいる。
顔を拭くタオルだけでなく、ヒゲを拭くタオルも必要だろう。

様々なヒゲバリエーションの写真を紹介しよう。

写真上段はアラミヤン兄弟。ふたりとも整えたピシッと決まるヒゲが格好良い。

写真中段左はパキスタンの選手。カンムリワシのようなボリュームある髪型とヒゲのマッチングが良い。眉毛もキリリ!

中段右は選手ではなく監督。強面のようですが、目のキラキラ感が好感持てます。監督はヒゲがあっても問題はないか。

そして問題は下段のオマーンの選手。最初に見たときには黒いマフラーをしているのかと思いました・・・。横から見るとすごいです。さすがにこれは・・・暑いはず
  • イランの天才左腕No.アラミヤン

  • Ni.アラミヤンも2枚目

  • レシーブでギロっと睨まれたら・・・ちょっと怖い

  • 気は優しくて力持ちのような監督

  • 正面からだと見事にモーフィング

  • 横から見れば一目瞭然!ものすごいヒゲ!

選手やスタッフが宿泊するオフィシャルホテルの「オーシャンウイング」
会場へはシャトルバスで15分ほどと立地も良く、目の前には美しい海が広がっている。

「アンバサダーシティ」という巨大な公園のような場所の中に、ホテルがいくつも入っており、スポーツバー、ショップ、プールや砂浜などの施設が一挙に取り込まれた一大テーマパークのようになっているのだ。

敷地内に5つあるホテルの部屋数は合計4200室。
大きなイベント時にはよく利用されるという。

  • 選手が泊まるオーシャンウイング

  • 中は少し団地のよう

  • 目の前に広がる青い海、白い砂浜

  • 外にはスポーツバーやレストランもある

  • リゾート地らしい風景

  • 香港女子チームが早朝練習で汗を流していた

大会も3日目に入り、団体戦も終盤だ。

本日のスケジュールは以下のとおり(日本時間)
12時〜 男女第1ディビジョン決勝&順位決定戦
17時〜 男子団体準決勝 中国vs.韓国、日本vs.チャイニーズタイペイ
20時〜 女子団体決勝 日本vs.中国

準決勝に臨む日本男子はチャイニーズタイペイと、
そして日本女子は決勝で中国と対戦する。

すでにメダルは決まっている。あとは色を決めに行くだけだ。
日本女子、力を合わせて金をつかみに行きたい!
●女子団体準決勝
日本 3-0 香港
○伊藤 -8、13、2、7 杜凱栞
○福原 4、12、5 李皓晴
○平野 9、8、5 蘇慧音

トップの伊藤の勝利が全てと言っても良いほど、チームの流れを左右する対決を制したのが大きい。
前陣でのラリーの安定感が高い杜凱栞はバック対バックで伊藤を上回り、1ゲームを先取。
しかし伊藤はバックの表ソフトでのサイドスピンブロックや要所のフォアスマッシュを駆使して、2ゲーム目をもぎ取る。そしてそこから一気に伊藤のプレーは加速した。
サービスエース、そして強力な三球目攻撃を叩き込み、杜凱栞の完全に上をいった。

「伊藤が相手のエースに勝ったのが大きい。伊藤は前半から飛ばして勝つこともあるし、0-3からまくる選手でもある。だから先取されてもそこから巻き返すことができる。トップを取れば、2・3番は勝つと思っていた。
 決勝で中国に勝てるとは言えないが、1点をもぎ取って、次につなげる試合をしたい」(村上監督)

昨日の準々決勝は1ゲームも落とさず、そして今日は1ゲームを落としただけの強い日本。中国相手でも、もしかしたら・・・があるぞ。


女子団体決勝は明日(28日)20時開始予定だ。
  • 試合ごとにポテンシャル感じる伊藤

  • 大舞台に慣れてきた平野も快勝

  • 大黒柱の福原は貫禄のプレー

  • 伊藤の速攻が杜凱栞のブロックを打ち崩した

●男子団体準々決勝
日本 3-0 イラン
○丹羽 9、-5、6、-7、6 Ni.アラミヤン
○村松 6、6、12 No.アラミヤン
○吉村 8、6、2 ノロージ

中国 3-0 インド
○許昕 9、9、3 デサイ
○張継科 5、3、4 グナナセカラン
○樊振東 6、7、8 ゴーシュ

北朝鮮との大接戦を制してチャンピオンズディビジョンに上がってきたイランの挑戦を日本の若武者たちが見事に退けた。
トップのNiアラミヤンがフルゲームに持ち込んだが、2・3番は日本が圧勝の内容。
五輪の団体戦に選出された吉村が気持ちよく両ハンドを飛ばして、ノータッチの山を築いた。

「丹羽はボールを見過ぎて受けに回っていたので、攻撃体勢への戻りを速くするように言いました。水谷がいなくてグッと若くてユニバーシアードみたいなチームですが、今回は新鮮で楽しみが大きい。
 明日のチャイニーズタイペイ戦を乗り越えて決勝へ行きたい。日本は水谷しかいないと思われたくないので、いなくても日本は決勝へ行けるような強いチームなんだというのを世界に示したい」(倉嶋監督)

3番で快勝した吉村は
「すごく緊張していたけど、自分のプレーができたと思う。国際舞台での団体戦は12年ドルトムント大会以来で、あの試合はすごく情けない試合だった。でもそこから3年経って、自分らしいプレーができるようになっている。明日からも出られるのであれば、自分のプレーをして日本に貢献したい」と団体戦にかける想い、そしてメンタルの成長を見せている。

もうひとつの準々決勝は下馬評通り、中国が圧勝。
馬龍、方博という15年蘇州大会のファイナリストを出さぬまま、インドを完封した。
中国は次の準決勝で韓国と対戦する。
  • 丹羽はいろいろと確かめるようにプレー

  • 起用に応えた村松。反転バックドライブが次々に決まった

  • マッハ吉村の両ハンドは今日も切れ味抜群

  • 張継科は盤石のプレー

  • 下がってもどんどん打つ吉村

  • 決勝へ向けて新生ジャパンが出陣

●女子団体準決勝
中国 3-0 韓国
○朱雨玲 3、-7、-4、9、6 徐孝元
○丁寧 2、11、10 李ジオン
○木子 6、5、6 劉恩寵

トップの徐孝元にチャンスはあった。
果敢な攻撃でリードを奪い、朱雨玲の正確無比な両ハンドを狂わせる。
カットの変化も効いていて、徐孝元ペースで進んでいった。

しかし4ゲーム目、ここから朱雨玲の見事な修正力が光った。それまでミスが多かった両ハンドのブロックがピタリと止まり、徐孝元が捨て身の回り込みで放ったドライブもオープニングとなったフォアへしっかりブロック。
最後の最後で朱雨玲は崩れなかった。

中国との相性の悪さか梁夏銀はオーダーから外れ、二人の若手を起用。
見せ場は作ったがそれだけでは中国は倒せない。
次代の韓国を背負っていく選手への経験を優先させたようだ。

一方で中国は劉詩ウェンをまだ一度も起用していない。準決勝はベンチに入ったが、準々決勝は観客席で見ていた。
李皓晴が「どうしたの?」というような口調で聞いていた時に、劉詩ウェンは手首を指差して怪訝な顔。真相は不明だが、このまま起用されないのなら、個人戦への出場も危ないだろう。
  • 朱雨玲が我慢の勝利

  • 序盤は効果的だった攻撃も最後はスピードに慣れられたか

  • 丁寧の壁に跳ね返された李ジオン

  • 劉恩寵は木子の速さについていけなかった

  • 韓国のエースの意地を見せた徐孝元。敗れたが素晴らしい試合だった

●女子団体準々決勝
中国 3-0 北朝鮮
○丁寧 9、9、-5、2 リ・ミョンスン
○朱雨玲 6、-5、4、9 リ・ミギョン
○陳夢 -8、-5、5、9、10 キム・ソンイ

香港 3-0 タイ
○杜凱栞 5、-8、9、3 ナンタナー
○李皓晴 -7、8、10、-8、6 スタシーニ
○帖雅娜 9、-8、8、-8、10 オラワン


中国が北朝鮮を苦しみながらも下し、準決勝へ進出した。
特に危なかったのは3番の陳夢。8月の中国オープンで伊藤美誠を破っているカットマンはミスが少なく、思い切った攻撃を仕掛けてくる。
陳夢はカット打ちでミスを連発。怖がってつなぐとキム・ソンイの反撃が待っている。しかし、そこは陳夢。フォアの無茶打ちをやめて、じっくり粘る。反撃されてもラリーに持ち込み、接戦を制した。

敗れたがキム・ソンイはまだまだ伸びしろを感じさせる。特にボールとの距離の詰め方がうまく、打たれても最適な場所で強打を処理できている。日本にとっても今後怖い存在になるだろう。

そしてもうひとつの準々決勝は地元タイが香港と互角の勝負。ゲームを取るごとに会場が盛り上がり、押せ押せモードだったが、あと1本が遠かった。
2番のスタシーニ、3番のオラワンは勝てる試合だっただけに勿体なかった。
これで日本女子の準決勝の相手は香港に決定。
準決勝は今夜21時(日本時間)開始予定だ。
  • 陳夢のパワフルな打球も相手に利用されてしまっては意味がない

  • 今後も要注意のキム・ソンイ

  • 地元の期待を背負ったスタシーニ

  • オラワンはセンスあるラリーで帖雅娜に迫った

  • 最後は得意のバックハンドで決めた帖雅娜がガッツポーズ

  • 飛びつき後に戻ってバックカット