フォルクスワーゲンオープン・荻村杯が5月21~25日まで行われた。当HPの
大会速報でもお伝えしたように、全種目で中国が優勝するという結果になった。男子シングルスは馬琳が王皓とのペンドラ頂上対決を制した(08カタールオープン以来、通算19勝目)。女子は張怡寧が李暁霞をゲームオールで下し、中国オープンに続いての2連勝を飾った(通算28勝目)。
各種目の結果、男女シングルス優勝者の記者会見は以下の通り。
●男子団体:中国
●女子団体:中国
●男子シングルス:馬琳(中国)
●女子シングルス:張怡寧(中国)
★女子シングルス優勝・張怡寧の優勝会見
「優勝という結果には、自分なりには満足しています。体力的にキツい部分もありましたが、ここまできたら技術よりも精神面が大切だと思っていました。6ゲーム目19-21で取られましたが、そのゲームはリードしていて気がゆるんだところがあった。暁霞は今一番乗っている選手で、若くて体力もあり、技術的な欠点がない。これからもっと伸びるでしょう。
北京五輪までに一番気をつけなければいけないのはケガと病気。コーチと相談して、オリンピックまでのプログラムはすでに作ってあります。あとはそれを実行するだけです。韓国やシンガポール、それに日本も含めて、アジアがライバル。カットや表ソフト対策が必要でしょう。中国、しかも地元北京での大会なので、期待されるしプレッシャーもかかると思いますが、それをバネにして頑張りたいと思います。
★男子シングルス優勝・馬琳の優勝会見
「日本では今まで何回も試合に参加したことがありますが、今回が初優勝。非常にうれしいです。ただ、今大会はヨーロッパの強い選手も少なかったし、韓国の選手も調子が今ひとつだったので、強い選手がちょっと少なかった。
このあとフォルクスワーゲンオープンの韓国大会とシンガポール大会に出場して、北京五輪に向かっていきます。卓球は全人民が注目している競技で、かつ金メダルが期待されていますが、中国が絶対的に優勢なわけではありません。
(記者)王励勤や王皓がライバルになりますが?
「彼らとはほとんど毎日一緒に生活して、一緒に練習して、彼らの筋肉の質くらいまで知り尽くしています。だからなにか技を隠してあるとか、そういうことはありません。
テレビでは毎日のように五輪の話題が出ますし、普段の練習もオリンピックを念頭に置いています。これから五輪まで、ケガと病気に気をつけて、戦術そして技術を整理して、試合に臨みたいと思います。」
PHOTO:女子シングルス優勝の張怡寧&男子シングルス優勝の馬琳