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 第50回全国中学校卓球大会、団体戦の優勝は愛工大名電と四天王寺。愛工大名電は2年ぶりの優勝、四天王寺は3連覇となった。

【男子団体】
★準決勝
〈愛工大名電(愛知) 3-1 明徳義塾(高知)〉
 萩原 -7、9、-6、6、-13 横部○
○鈴木 5、-7、7、9 藤元
○中村/菅沼 7、-10、4、-4、10 吉本/加藤
○吉山 5、9、3 梅村

〈野田学園(山口) 3-1 安田学園(東京)〉
○徳田 5、8、3 上村
 木方 4、9、-9、-4、-8 丸山○
○玉井/岩井田 6、-9、-7、4、8 中田/林
○飯村 9、4、7 廣田

★決勝
〈愛工大名電 3-1 野田学園〉
○鈴木 -7、4、7、9 徳田
 萩原 9、-5、-3、6、-8 飯村○
○中村/菅沼 7、10、13 玉井/岩井田
○吉山 7、6、8 芝

 準決勝の明徳義塾戦、ダブルス次第では勝敗がどちらに転んでもおかしくない試合を制して決勝へ勝ち進んだ愛工大名電。決勝では今年の選抜で敗れた野田学園と対戦となった。
 前半に3年生2人を並べた野田学園に対し、愛工大名電はトップで主将の鈴木が意地の勝利をあげる。2番萩原も飯村の鋭い両ハンドに柔らかなボールさばきで対応し、フルゲームまでもつれたが飯村が逃げ切り、前半は1-1のタイ。
 同時進行で始まったダブルスと4番。愛工大名電は4番で吉山が完璧なプレー。大人びた台上プレーから、広いコースを突くドライブ、カウンターがズバズバ決まり、芝を圧倒した。ダブルスも2-0とリードした3ゲーム目、相手にゲームポイントを握られながらも追いつき、最後は中村が会心の回り込み強打でゲームセット。再び王座に返り咲いた。
 「愛工大名電中」に校名変更後は初の優勝。そして愛工大はこれで中学、高校、大学とこの夏3つのカテゴリーの団体タイトルを獲得となった。今大会もインターハイ学校対抗優勝メンバーの曽根、横谷、篠塚、谷垣らが会場に駆けつけ、観客席から後輩たちに声援を送った。先輩たちのエールにプレーで、気迫で応えた愛工大名電、素晴らしい戦いぶりだった。


【女子団体】
★準決勝
〈四天王寺(大阪) 3-0 明徳義塾(高知)〉
○大藤 2、11、-9、8 上澤依
○横井 -10、8、-4、8、6 青井
○栗山/兼吉 7、3、4 上田/瀬島

〈貝塚第二(大阪) 3-0 横浜隼人(神奈川)〉
○赤江 4、-6、5、3 岩木
○東川 -11、7、9、-7、5 藤田
○司/上澤 -9、9、6、9 竹内/宮内

★決勝
〈四天王寺 3-0 貝塚第二〉
○大藤 4、8、9 司
○横井 -10、6、9、5 赤江
○栗山/兼吉 4、2、6 篠原/上澤

 女子は2強と目された四天王寺、貝塚第二が2年連続決勝での対戦。今年は大阪府大会、近畿大会と貝塚第二が勝利していたが、全中決勝の舞台で四天王寺が鮮やかなストレート勝ち。全中3連覇を成し遂げた。
 四天王寺はスーパーエースの大藤が司を寄せ付けずに先取点。貝塚第二は2番にエースの赤江を起用したが、四天王寺のポイントゲッター・横井が打ち破る。準決勝でも劣勢を跳ね返した横井が相手エースを撃沈、一気に試合を優位に運ぶ。
 そして圧巻のプレーを見せたのが四天王寺の1年生ペア。サウスポーの栗山とカットの兼吉の異質ペアだがコンビネーション抜群。運動量抱負な栗山がボールに食らいつき、兼吉もカットにミスがなく、攻撃も随所で得点に結びつける。同じ1年生ペアの篠原/上澤に付け入るスキを全く見せない試合運びで、完勝を収めた。
 これまで2連敗の貝塚第二に対し、全中決勝の舞台でリベンジ。全中最多、17回の優勝を誇る名門中の名門が、その強さを見せつけて18回目の栄冠を手にした。
 卓球の世界ランキングは、過去1年間のITTF主催のワールドツアーなどのワールドイベントや大陸の大会(アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなどでのカップ戦や選手権)での上位8大会のランキングポイントの合算で決まっている。
 来年1月の世界ランキングで日本代表が決まるということは、該当するのは2019年1月から12月までの大会となる。(世界選手権など一部の大会のポイントは2年間有効)

 2019年に入ってからの男女6選手のポイントは以下の通りだ。
[男子]
張本智和 10660
水谷隼  8200
丹羽孝希 7690
[女子]
伊藤美誠 10865
平野美宇 9590
石川佳純 9585
*以上は8月のブルガリアオープンまでの上位8大会の獲得ポイント

 男子は張本が頭ひとつリードした状態で、シングルス枠を賭けた水谷と丹羽の2番手の争いが熾烈だ。世界ランキングでは丹羽が10位、水谷が14位だが、丹羽の持ち点は消えていくためい、19年の獲得ポイントでは水谷がリードするも二人の間の差は510点しかない。丹羽はワールドカップに出場し、水谷は出場できないので、実質的には横一線と言えるだろう。

 女子はさらに僅差で、伊藤が獲得ポイントでは1位でリードしているがワールドカップには選ばれないためにこのリードは10月末に縮まってしまう。また、2位争いの平野と石川は5点差しかない。女子は3人によるデッドヒートが12月まで続くだろう。

 残り4カ月間でITTFワールドツアーは獲得ポイントの高いプラチナが2大会(ドイツ・オーストリア)、レギュラーのツアーがスウェーデンの1大会、そして優勝獲得ポイントが1100点あるITTFチャレンジプラスが2大会(パラグアイ、北米)、それにワールドカップとチームワールドカップ、アジア選手権がある。選手たちはそれらの大会で、参加資格のあるトーナメントにはすべて挑戦していくことになる。
 過去にも、世界ランキングによる代表選考で福原愛、平野早矢香、石川佳純がほぼ横一線になり、最後の世界選手権の1試合で代表が決まったこともあった。

 史上まれに見る厳しい代表権争いを演じる卓球。強化サイドからすれば、代表が決まるまでに本格的な強化は難しく、大会への調整やコンディションの維持が優先されるだろう。最近の大会で日本選手が早いラウンドで負けることも多くなっているが、選手たちの身体面とメンタルの疲弊感も気になるところだ。
 あと4カ月、おそらく代表選手が出場するのは7大会、もしくは8大会。五輪の代表枠をめぐる争いは佳境を迎え、目を離せない状況になってきた。

 今週、日本代表はこぞって東欧で開催されているチェコオープンに参戦している。この大会はITTF(国際卓球連盟)が主催するワールドツアーのひとつである。先週から開催されたブルガリアオープンといい、日本から選手・スタッフたちが大挙して押し寄せるのは、もちろん来年の東京五輪を見据えているからだ。
 
 卓球関係者は4年に一度、必ずこう思う。
「五輪の卓球の代表枠をもっと増やせないのか」
 卓球の一国の代表枠は、最大でシングルス2名と団体戦の1名の合計3名のみ(団体戦は3名が出場/東京からは混合ダブルスの種目が追加)。日本卓球協会に登録している男女358,600名(前年度より約1万人増加)、未登録の卓球愛好者を含めると約120万人ほどの卓球愛好者がいると推測されている日本からはわずか6名の選手しか五輪の舞台に立てない。
 競技人口を考えれば「超狭き門」だ。さらに狭いのはもちろん中国。中国卓球協会の劉国梁会長は以前に「民間の卓球愛好者は8300万人、さらに卓球学校や体育学校の選手が3万人、プロ選手が2000人いる」と発言している。つまり、中国は8300万人強の卓球選手の中から6名が選ばれる。

 世界の卓球界では中国と日本が突出して競技人口が多い。それ以外では登録人口55万人のドイツ、20万人のフランス、競技者は少ないが愛好者が多い韓国が約40万人と言われ、五輪のたびに卓球愛好者は柔道やレスリング、水泳などのように、種目別や体重別のメダルが設定されている競技をうらやましく思うのだ。

 さて、東京五輪の日本代表は来年(2020年)1月に発表されることが決まっている。シングルスの2名は世界ランキング上位2名が内定となり、団体戦用の3人目は日本卓球協会が推薦する。ただし、本戦でのシード権を獲得することを考えると世界チームランキングが重要になるため、ランキング下位の選手を団体戦用に選ぶことは現実としては難しい。
 そう考えると、今の日本選手では男子は世界ランキング(8月現在)5位の張本智和、同10位の丹羽孝希、同14位の水谷隼の3人に代表は絞られてきた。女子では6位の石川佳純、8位の伊藤美誠、10位の平野美宇の3人が濃厚だ。残り4カ月で、これらの選手を世界ランキングで追い抜くのは至難である。

 もちろん、最後の最後にどうなるかは予断を許さない。リオ五輪の時も、男子の吉村真晴が最終選考前の最後の半年間で急激に世界ランキングを上げて、3番手に入ったケースもある。

 滋賀・ウカルちゃんアリーナで開催中の第50回全国中学校卓球大会。今日の午前中に団体戦決勝トーナメント1回戦、準々決勝が行われ、男女のベスト4が出揃った。現在行われている男女シングルスの1、2回戦が終了した後、準決勝、決勝が行われる。

【男子決勝トーナメント】
★1回戦
・明徳義塾(高知) 3-2 実践学園(東京)
・尾久八幡(東京) 3-2 上宮(大阪)
・愛工大名電(愛知) 3-1 中間東(福岡)
・明豊(大分) 3-2 新発田東(新潟)
・野田学園(山口) 3-0 松戸第六(千葉)
★2回戦(準々決勝)
・明徳義塾 3-0 花巻(岩手)
・愛工大名電 3-0 尾久八幡
・安田学園 3-2 明豊
・野田学園 3-0 浜松修学舎(静岡)
★準決勝
・明徳義塾vs.愛工大名電
・安田学園vs.野田学園

 男子1回戦再注目の中間東と愛工大名電の試合はシングルス3本を奪った愛工大名電に軍配。試合前からスキのない雰囲気を漂わせていた愛工大名電がV奪還に向けて最初の関門を突破した。昨夏の全中、今春の選抜を制した中間東だったが、1回戦敗退で王座を明け渡した。1回戦の明徳義塾と実践学園の試合は5番フルゲームまでもつれた熱戦。実践学園・栁澤がマッチポイントを握ったが、明徳義塾・梅村が逆転勝利。手に汗握る接戦を制した。
 準々決勝は3試合が3-0で決着する中、安田学園と明豊の試合はラストまでもつれる。1回戦の新発田東戦ラストを締めた明豊・松田を相手に、安田学園・杉本がセンスあふれるプレーで3-2で勝利。昨年、初の入賞を決めた安田学園が2年連続の表彰台を決めた。

【女子決勝トーナメント】
★1回戦
・明徳義塾(高知) 3-0 長森(岐阜)
・益田(島根) 3-0 武蔵野(東京)
・四天王寺(大阪) 3-0 上北(青森)
・貝塚第二(大阪) 3-0 日進(埼玉)
・横浜隼人(神奈川) 3-2 就実(岡山)
★2回戦(準々決勝)
・明徳義塾 3-1 山陽女子(岡山)
・四天王寺 3-1 益田
・貝塚第二 3-0 宇土鶴城(熊本)
・横浜隼人 3-1 浜松修学舎(静岡)
★準決勝
・明徳義塾vs.四天王寺
・貝塚第二vs.横浜隼人

 1回戦は3-0決着が4試合。横浜隼人と就実、強豪同士の対戦は武山が接戦をものにした横浜隼人が勝利。優勝候補の四天王寺は準々決勝で1点を落としたが、益田を押し切って準決勝進出。3年ぶりの優勝を目指す明徳義塾は山陽女子との強豪対決を制した。貝塚第二はここまで4試合を無失点。驚異的なスピードで勝利を続けている。四天王寺と貝塚第二、2強の決勝か、明徳義塾と横浜隼人が両校にストップをかけるのか。
〜アジアのホープが東京に集結!!〜
「2019ジュニアスポーツアジア交流大会」
卓球交流試合:8/30(金)〜9/1(日)入場無料
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場(東京都世田谷区駒沢公園1-1)

 国内外都市からのジュニア世代が卓球で対戦する「2019ジュニアスポーツアジア交流大会」(主催:東京都ほか)が、東京(駒沢オリンピック公園総合運動場[屋内球技場])で行われる。障害者アスリートの交流試合も開催される。
 卓球の他には、バドミントンの交流試合(駒沢オリンピック公園総合運動場[体育館])が行われ、楽しいイベントなども予定されている。


※試合日程・参加選手・各種イベントなどの詳しい情報は、下記のホームページをチェックしよう!
https://jsa2019.jp
 今回が50回目となる全国中学校卓球大会。団体戦が行われるようになったのは第2回大会からだが、その全中団体戦の初代男子優勝校である沼田(群馬)が47年ぶりに全中に出場。予選リーグの第1試合で板櫃(福岡)に3−2で勝利するも、第2試合で野田学園(山口)に敗れ、47年ぶりの全中は1勝1敗で幕を閉じた。決勝トーナメント進出はならずも、鋭い両ハンドの野田学園に対し、互角に打ち合いを見せる場面もあった。

 選手は部活動の他に、「沼中ジュニア」というクラブチームでも練習。小学生時代から沼中ジュニアでプレーする選手もいる。47年ぶりの出場ということもあり、大会前にはOBが練習相手を買って出るなど、まさに地域一体で全中に向けて準備をしてきた。会場には同中卓球部の女子部員、保護者、OBなど30名を越す応援団が滋賀まで駆けつけて選手に声援を送り、選手も気合いの入ったプレーで声援に応えた。

 「野田学園さんは強かったですね。全中出場は選手だけでなく、関係者みんなの悲願でした。47年ぶりという時間もありますし、ここでプレーできて感無量という感じです。1年生が3人試合に出ているので、来年以降も何とか全中に来たいと思います」(沼田中・岡田秀久監督)
 昭和から平成、そして令和まで、時を越えて受け継がれた沼田の悲願。半世紀を経て再びたどり着いた全中の舞台で、堂々たる戦いぶりを見せた。
 昨日、開会式が行われ、本日より競技がスタートした第50回全国中学校卓球大会。今年は琵琶湖のほとりにある滋賀・ウカルちゃんアリーナでの開催。今日は男女団体の予選リーグが行われ、明日の決勝トーナメントに進む男女各13チームが決定した。

 男子は昨夏の全中、今春の選抜を制した中間東(福岡)、王座奪還を狙う愛工大名電(愛知)、初優勝を目指す野田学園(山口)、昨夏大スパークを見せた明豊(大分)など強豪が順当に勝ち上がった。
 女子は四天王寺(大阪)と貝塚第二(大阪)の2強のほか、山陽女子(岡山)、明徳義塾(高知)などが決勝トーナメントへ。明豊(大分)、浜松修学舎(静岡)、芦屋学園(兵庫)のKブロックは3試合全てが3-2で決着という激戦となるも、明豊との最終戦を前半0-2のビハインドから逆転した浜松修学舎が2連勝で予選突破。男女通じて唯一の三つ巴となったJブロックは1〜3位間の得失ゲーム差1という僅差で上北(青森)が抜け出した。
 予選リーグの後には決勝トーナメントの組み合わせ抽選が行われ、明日の対戦カードが決定した。決勝トーナメントの組み合わせは下記のとおり。
 

【男子決勝トーナメント】
★1回戦
・実践学園(東京)vs.明徳義塾(高知)
・尾久八幡(東京)vs.上宮(大阪)
・愛工大名電(愛知)vs.中間東(福岡)
・明豊(大分)vs.新発田東(新潟)
・松戸第六(千葉)vs.野田学園(山口)
★2回戦(準々決勝)
・花巻(岩手)vs.(実践学園vs.明徳義塾の勝者)
・(尾久八幡vs.上宮の勝者)vs.(愛工大名電vs.中間東の勝者)
・安田学園(東京)vs.(明豊vs.新発田東の勝者)
・浜松修学舎(静岡)vs.(松戸第六vs.野田学園の勝者)

 男子は抽選の結果、優勝候補の中間東と愛工大名電が1回戦で激突。全中、中学選抜と優勝している中間東だが、どちらも愛工大名電とは対戦していない。両チームだけでなく、他チームにとっても優勝戦線を占う注目の大一番となりそうだ。中間東と愛工大名電と同じ左ブロックに入っている実践学園と明徳義塾の対戦も接戦が予想される好カード。野田学園と明豊は右ブロックに。昨年は予選リーグで激突し、死闘の末に明豊に軍配が上がっているが、今回も対戦となれば白熱の試合が展開されるだろう。

【女子決勝トーナメント】
★1回戦
・長森(岐阜)vs.明徳義塾(高知)
・益田(島根)vs.武蔵野(東京)
・四天王寺(大阪)vs.上北(青森)
・日進(埼玉)vs.貝塚第二(大阪)
・横浜隼人(神奈川)vs.就実(岡山)
★2回戦(準々決勝)
・山陽女子(岡山)vs.(長森vs.明徳義塾の勝者)
・(益田vs.武蔵野の勝者)vs.(四天王寺vs.上北の勝者)
・宇土鶴城(熊本)vs.(日進vs.貝塚第二の勝者)
・浜松修学舎(静岡)vs.(横浜隼人vs.就実の勝者)

 女子は左ブロックに入った四天王寺、右ブロックの貝塚第二が優勝戦線を引っ張る。昨年は大阪府大会、近畿大会、全中とすべて四天王寺が貝塚第二に勝利して全中2連覇を達成したが、今年は大阪府大会、近畿大会と貝塚第二に軍配が上がっているが、四天王寺はタイトルを死守できるか。益田vs.武蔵野、横浜隼人vs.就実、長森vs.明徳義塾など上位候補同士は1回戦からぶつかる組み合わせとなった。明徳義塾は1年生からチームを支えた白山、青井、双子の上澤姉妹が3年生となり、3年ぶりの優勝を狙う。激戦ブロックを抜け出した浜松修学舎は2回戦からの登場。横浜隼人or就実が相手だが、今日の勢いをぶつけたいところだ。

 団体戦は明日、決勝までが行われ優勝校が決定する。令和最初のチャンピオンをかけて、熱い戦いが繰り広げられる。
 8月13〜18日にブルガリア・パナギュリシテでITTFワールドツアー・ブルガリアオープンが開催。日本からは男子21名、女子22名の計43選手が参加し、男子シングルスで張本智和(木下グループ)が今季ツアー初優勝、混合ダブルスでも水谷隼/伊藤美誠(木下グループ/スターツ)が初優勝を果たした。

 男子シングルスで張本は準々決勝で神巧也(T.T彩たま)との同士討ちを4-1で制すと、準決勝ではフレイタス(ポルトガル)に4-0のストレートで勝利し決勝進出。決勝では趙子豪(中国)にゲームカウント3-1と勝利に王手をかけた第5ゲームをジュースで落とすも、第6ゲームを4点で抑え優勝を決めた。また、水谷は準々決勝まで進むも、馬特(中国)、黃鎮廷(香港)を下して上がってきた、アルナ(ナイジェリア)にゲームオールジュースで惜しくも敗れベスト8で大会を終えた。

 女子シングルスでは伊藤が準決勝に進出も、2回戦で平野美宇(日本生命)を破った陳幸同(中国)にゲームオールで敗れ決勝進出ならず、3位に終わった。女子の優勝は陳幸同。準々決勝で石川佳純(全農)を下した何卓佳(中国)を4-1で破り今季ツアー初勝利をあげた。

 また、混合ダブルスでは水谷/伊藤が、準決勝で張本/石川に快勝し決勝に進出。決勝では馬特/武陽(中国)のカットペアに3-1で勝利し、ツアー初優勝を決めた。男女ダブルスでも宇田幸矢/吉村和弘(JOCエリートアカデミー/大原学園/東京アート)、平野美宇/芝田沙季(/ミキハウス)がそれぞれ2位に入った。
 
 各種目の優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。

ITTFワールドツアー・ブルガリアオープン記録
● 男子シングルス優勝:張本智和  
● 女子シングルス優勝:陳幸同(中国) 3位:伊藤美誠
● 男子ダブルス優勝:鄭栄植/李尚洙(韓国) 2位:宇田幸矢/吉村和弘 
● 女子ダブルス優勝:顧玉婷/木子(中国) 2位:平野美宇/芝田沙季
●混合ダブルス優勝:水谷隼/伊藤美誠 3位:張本智和/石川佳純
 8月14日より本日まで、ロート製薬杯・第37回全国ホープス大会が山梨・甲府市小瀬スポーツ公園体育館で開催され、男子は田阪卓研(京都)、女子は石田卓球クラブ(福岡)がともに2年ぶりの優勝を果たした。

【男子】
優勝:田阪卓研(京都) ★2年ぶり2度目
準優勝:石田卓球クラブ(福岡)
3位:育徳クラブ(大阪)、偉関TTL(東京)

◆決勝
〈田阪卓研 3-0 石田卓球クラブ〉
○松島輝 3-0 田中
○松島翔 3-0 石田
○松島輝/西面 3-1 石田/森

 本命不在、混戦模様の男子を制したのは田阪卓研。スーパーエースの松島輝空が単複でチームを牽引。シングルスはもちろん負けなしの全勝、ダブルスでも小学5年の西面をリードし、大車輪の活躍を見せた。前回優勝時はなかなか勝ち星を上げられなかった弟の小学4年生・松島翔空も成長ぶりをアピール。父の松島卓司監督が「大会前、翔空が卓球人生で初めて『優勝したい』と口にした」と教えてくれたが、その言葉どおり、勝負どころで貴重なポイントを上げる。準決勝でも決勝点、決勝も2番で勝利、ダブルスと同時進行の4番も相手エースの田中を追いつめるなど存在感を放っていた。
 石田卓球クラブは準決勝で渡部を擁する偉関TTLを5番までもつれた末に破ったが、決勝ではストレートで敗戦。全国ホープス史上初の男女同時優勝は叶わず。

【女子】
優勝:石田卓球クラブ(福岡) ★2年ぶり3度目
準優勝:T.Cマルカワ(岡山)
3位:富久山卓球クラブA(福島)、MIHOTAKU(静岡)

◆決勝
〈石田卓球クラブ 3-0 T.Cマルカワ〉
○青木 3-0 面手
○大野 3-2 髙森
○小塩/大野 3-2 面手/近藤

 昨年の準優勝メンバーがそのまま残ったT.Cマルカワ、全日本ホープス準優勝の青木、同3位の小塩が揃う石田卓球クラブの2強が決勝で激突。1番は青木と面手のエース対決となったが、やや精細を欠いた面手に対して、青木が打ち合いでも強さを見せてストレートで勝利。T.Cマルカワは2番にツインエースの髙森を置いて勝負をかけたが、石田卓球クラブ・大野が髙森の攻撃を跳ね返し続け、フルゲームで殊勲の星をあげる。ダブルスはT.Cマルカワペアが2-0とゲームカウントをリードしたが、粘る石田卓球クラブが追い上げる。同時進行の4番で先に青木が勝利して石田卓球クラブの優勝が決定したが、ダブルスもフルゲームジュースまでもつれた末に大逆転勝利を上げて、ストレートで優勝を決めた。松井監督は試合後「マルカワさんとの直接対決で勝って優勝したかった」と語ったが、ガチンコで頂上対決を制し、見事優勝を勝ち取った。
 T.Cマルカワ、昨年逃した優勝を取りにいくという気持ちはどのチームよりも強かったはずだが、2年連続の準優勝。面手、髙森の両輪を軸に決勝へ勝ち上がったが、競り合いの中であと1本を奪えない展開が続いて0-3で敗戦。悲願の初優勝には手が届かなかった。
 8月13日、東京2020組織委員会((公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)は、東京2020パラリンピック競技大会の全競技スケジュールを発表した。

 卓球競技は、開会式翌日の8月26日から9月4日の10日間で東京体育館での開催となり、8月25〜31日にシングルス、9月1日より団体戦というスケジュール。全日程ともに席種はA・Bの2席種(ともに自由席)、時間区分は2セッション制となっている。

 観戦チケットは、公式チケット販売サイトにて8月22日(木)未明より第1次抽選の申し込みが開始される(9月9日(月)11:59まで)。チケット価格、公式チケット販売サイトは下記のとおり

●東京2020パラリンピック
卓球競技チケット価格
【予選〜準決勝】
A席:2,000円、B席:1,400円、車いす:1,400円、
東京2020みんなで応援チケット:1,000円
【決勝】
A席:2,800円、B席:1,800円、車いす:1,800円

■東京2020パラリンピック 公式チケット販売サイト
(8月22日未明オープン予定)
https://ticket.tokyo2020.org/paralympic


 なお、東京2020組織委員会は、パラリンピックの開催1年前のタイミングに合わせ、実施される全22競技の紹介動画を公開。卓球競技は、過去大会の映像と、別所キミヱ選手へのインタビューを交えた作りで、迫力あるパラ卓球の世界を感じられる映像となっている。(2分50秒/副音声版もあり)
 
■東京2020パラリンピック 22競技特設ページ
https://tokyo2020.org/jp/special/paralympicsportsvideo/