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 2020年東京五輪までの男女NT監督の人事を決定した(公財)日本卓球協会。
 倉嶋監督の続投については、星野一朗・専務理事は、「この4年間の実績を評価しました。世界選手権では14年大会が3位、2016年大会では準優勝。そしてリオ五輪では団体銀メダルと水谷くんのシングルス銅メダルを獲得できた」とコメント。16年世界選手権での39年ぶりの男子団体決勝進出、そしてリオ五輪での歴史的な2枚のメダル獲得を評価する形での再選となった。

 一方、女子NT監督について、星野専務理事は6名のメンバーから成る「監督推薦プロジェクト」による選出であることを明らかにした。これは男子NT監督も同様だ。
 プロジェクトのメンバーは、木村興治氏、近藤欽司氏、前原正浩氏、宮﨑義仁氏、松尾史朗氏、星野一朗氏の6名。馬場新監督の指導実績の不足を指摘する声も、理事会ではあがったというが、監督推進プロジェクトのメンバーは選出した監督について一定程度の責任を負い、サポートしていく構えだという。

 「馬場さんは選手として全日本7回優勝、88年ソウル五輪ではダブルスで石田清美さんと組んで4位。それだけの実績を選手として持っている。そしてアジア競技大会のコーチを引き受けてもらったり、福原愛選手の個人コーチとして1年半の指導実績があり、ともに国際大会を転戦して世界を見ている。福原選手のコーチを退任する時は体調不良ということでしたが、現在は健康上まったく問題はない」(星野専務理事)。

 一方、宮﨑強化本部長は次のように語り、女子NTについても各母体での強化ではなく、集合しての強化を進めていく基本理念を示した。
 「男子が今回リオ五輪で大きな成果を得たのは、1年中NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)を利用して、そこから国際大会に行って戻ってくるという強化体制を2008年から積み重ねてきた成果。そして2018年10月には第二トレセンができて、トレセンは今の1.5倍の広さになります。今の卓球場も残してもらえるようなら、練習ができるスペースは2.5倍くらいに広がるかもしれない。男子の実績を重んじて、女子もトレセンで集合して練習するナショナルチームの強化体制を計画していきたい」

 「日本生命が新しい卓球場を大阪の貝塚に整備して、そこにはかなり強い選手も集まってきている。トレセンが今はまだ手狭なので、第二トレセンができるまでは、たとえば女子はニッセイでの合宿も行って、村上監督が培ってきたノウハウをアドバイスしながら、ニッセイとトレセンで半分ずつ分けていくような形も考えている。そうしないと村上さんの今までの経験が生かせなくなってしまう。村上さんの役職については、馬場新監督との協議によって今後考えていきたい」(宮﨑強化本部長)。
 本日、(公財)日本卓球協会の平成28年度第2回理事会が行われ、五輪終了を機に、新体制の強化本部が発表された。

 星野一朗専務理事が兼任していた強化本部長には宮崎義仁・元全日本男子監督が就任した。また、全日本男子監督は、リオ五輪で日本男子チームを決勝に導いた倉嶋洋介監督が続投。女子は、以前から「リオが最後の五輪」と公言していた村上恭和氏が退き、新監督に馬場美香氏が就任した。馬場氏は旧姓・星野で、1983年から全日本選手権で7回優勝した元全日本チャンピオン。14年6月からは福原愛選手の母体コーチとして遠征などに帯同、指導していた。15年12月に体調不良を理由に福原選手のコーチをやめていたが、今回の監督人事での抜擢となった。

 倉嶋男子監督の続投は予定どおりだったかもしれないが、村上女子監督の後任選びは難航した模様。 
 一部のスポーツ紙では、監督が決まる前にコーチに平野早矢香、藤井寛子などの名前が挙がり、挙げ句の果てには前原正浩副会長兼任、宮崎義仁強化本部長の兼任、また男子の田㔟邦史コーチの名前も挙がっていた。
 馬場新監督は日本代表選手の指導者としてのキャリアは長くないが、これから東京五輪までの重要な4年間の舵取りを行う。男子と違って、マンツーマンコーチ制が定着し、トップ選手がそれぞれの強い母体(スポンサー)を持つ女子をどうまとめていくのか、その手腕に期待がかかる。
  • 2020年東京五輪まで続投する男子NTの倉嶋洋介監督

  • 10月1日付で女子NT監督に就任する馬場美香氏

 9月1日より開幕した秋季関東学生リーグ1部が本日終了。男子は明治大が春季に続き2季連続優勝、女子は東京富士大が16年ぶり(当時は東京富士短大)の関東学生リーグ優勝を果たした。男女の順位は下記のとおり。

【男子1部】
1位:明治大(7勝0敗)
2位:早稲田大(5勝2敗)
3位:専修大(5勝2敗)
4位:筑波大(4勝3敗)
5位:中央大(3勝4敗)
6位:日本大(3勝4敗)
7位:法政大(1勝5敗)
8位:日本体育大(0勝7敗)
※2、3位は直接対決の結果による
殊勲賞:町飛鳥(明治大)

【女子1部】
1位:東京富士大(7勝0敗)
2位:中央大(6勝1敗)
3位:早稲田大(5勝2敗)
4位:専修大(4勝3敗)
5位:日本体育大(2勝5敗)
6位:淑徳大(2勝5敗)
7位:日本大(2勝5敗)
8位:大正大(0勝7敗)
※5〜7位間は当該校間の得失点勝率による
殊勲賞:後藤奈津美(東京富士大)


 男子は、最終日に専修大を下した明治大が2季連続V。春季リーグ、インカレと合わせ、グランドスラムを達成した。専修大との一戦では、丹羽孝希が田添健太に、有延大夢が郡山北斗に敗れたが、森薗政崇が単複で2点を奪う活躍。主将の町飛鳥も田添響を下し、最後は酒井明日翔が優勝を決める勝利をあげた。
 女子は、ここ数シーズンあと一歩で優勝を逃し続けていた東京富士大が16年ぶりのリーグ制覇。第5戦を終え、唯一全勝をキープし、昨日の第6戦で専修大を下して最終戦を待たずに優勝を決めた。本日の最終戦でも日本体育大に競り勝ち、見事全勝での優勝となった。
  • 男子1部優勝:明治大

  • 女子1部優勝:東京富士大

 9月8日に開幕し、13日まで個人戦、14〜17日に団体戦が行われるリオデジャネイロパラリンピック・卓球競技。個人戦のみ出場する日本選手、出場した5選手の結果は下記のとおりとなった。

●吉田信一(東京/男子シングルス・クラス3 車椅子)
[1次リーグF組]

 吉田 ー10、ー11、ー10 趙平(中国)
 吉田 ー7、ー3、6、ー5 ギュルトラー(ドイツ) ※1次リーグ3位

●別所キミヱ(兵庫/女子シングルス・クラス5 車椅子)
[1次リーグA組]

 別所 ー7、ー2、ー8 張変(中国)
 別所 6、10、11 黃佩儀(香港) ※1次リーグ2位通過
[準々決勝]
 別所 ー8、ー8、ー3 ジョン・ヨンア(韓国) ※ベスト8入賞

●岩渕幸洋(東京/男子シングルス・クラス9 立位)
[1次リーグB組]

 岩渕 ー8、ー3、ー6 ドボース(ベルギー)
 岩渕 ー3、ー6、ー6 シチェパンシキー(ウクライナ) ※1次リーグ3位

●竹守彪 (千葉/男子シングルス・クラス11 知的)
[1次リーグA組]
 竹守 ー6、9、ー12、ー9 バン・アケル(ベルギー)
 竹守 ー9、9、ー5、ー9 ソン・ビョンジュン(韓国) ※1次リーグ3位

●伊藤槙紀(神奈川/女子シングルス・クラス11 知的)
[1次リーグB組]

 伊藤 ー7、ー6、ー5 シェミエニツカ(ポーランド)
 伊藤 7、ー10、ー3、ー12 呉玫薈(香港) ※1次リーグ3位

 全スポーツを通じて日本選手団最年長の68歳で出場した別所が、1勝1敗で予選リーグを突破。パラ世界ランキング1位(クラス5)の張変に敗れたものの、香港の黃佩儀にストレート勝ちしてベスト8進出。準々決勝では韓国のジョン・ヨンアに敗れたものの、3大会連続のベスト8は大健闘だ。同じ車いすの男子クラス3に出場した吉田は、初戦でパラ世界ランキング6位(クラス3)の趙平を相手に、3ゲームともジュースにもつれながら取り切れず。予選リーグ2戦2敗で予選敗退。

 国際大会で活躍し、上位進出が期待された男子クラス9の岩渕は、初戦で16歳のドボースに0ー3で敗れ、第2試合もゲームを奪うことができす。初戦で対戦したドボースはクラス9で金メダルを獲得し、史上最年少記録を塗り替えた。2020年東京パラでも、強力なライバルとなるだろう。男子クラス11の竹守、女子クラス11の伊藤はリードしながら逆転される場面が多くあり、惜しい試合を落とした。右シェーク・バック粒高の伊藤は香港の呉に対し、第1ゲームを先取し、第4ゲームも10ー7とゲームポイントを握ったが、逆転を許した。

 3枚のメダルを獲得したオリンピックとは対照的に、苦戦続きとなったリオパラリンピック。代表選手は大会前にNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で合宿を行うなど、調整と強化に努めてきた。しかし、プロ的な環境で強化に励む海外勢に対し、パラの日本選手の練習環境はまだまだ苦しい。中国や韓国、ドイツといった卓球の強豪国が、パラリンピックでも確実にメダルに絡んでくるのに比べると厳しい結果。2020年東京パラリンピックに向けて課題を残した。
  • 別所、3大会連続の8強は見事な成績だが、メダル獲得には一歩及ばず

  • 世界の壁を改めて体感した岩渕。6歳年下のドボースに敗れる

  • 14年アジアパラ金の竹守は惜しい内容だった(写真3点ともITTF提供)

 9月9〜11日に千葉県旭市総合体育館で世界ジュニア選手権南アフリカ大会の男子日本代表選手選考会が行われ、龍崎東寅(JOCエリートアカデミー/帝京)が13勝2敗で1位となり世界ジュニアの代表切符を手にした。

 選考会は16選手の総当たりリーグ戦で行われ、龍崎と松山祐季(愛工大名電高)が13勝2敗で並んだが、直接対決で龍崎が勝利していたため龍崎が1位となり、世界ジュニアの代表権を獲得した。
 代表選手は4名で、すでに8月発表のU18世界ランキングの上位2名、張本智和(JOCエリートアカデミー)と木造勇人(愛工大名電高)が代表権を獲得。残り1名は強化本部にて選出される。女子の選考会は10月8〜10日に福井市にて開催の予定となっている。

 本大会は11月30日〜12月7日に南アフリカ・ケープダウンにて開催される。
 9月9〜11日に「第50回全日本社会人卓球選手権大会」が青森県・新青森県総合運動公園体育館(マエダアリーナ)で開催された。

 男子シングルスは、上田仁(協和発酵キリン)が2連覇を達成。5回戦で分の悪い張一博(東京アート)に3-0で快勝すると、その勢いのままに勝ち進み、決勝では高木和卓(東京アート)に点数的には競りながらも要所を占めて4-0で勝利。2年連続での単複2冠となった。

 女子シングルスは昨年2位の森薗美月(サンリツ)が接戦をものにして初優勝。ラリーでの粘り強さに加え、随所でフルスイングのパワードライブを見せ、充実したプレーを見せた。準優勝の永尾尭子(アスモ)は、男子ばりの中陣からの両ハンドパワードライブが絶好調。決勝でも2ゲーム先取するなど、頂点へあと一歩だった。

●男子シングルス
優勝:上田仁(協和発酵キリン)
準優勝:高木和卓(東京アート)
3位:村松雄斗(東京アート)、平野友樹(協和発酵キリン)
ベスト8:加藤由行((株)フジ)、森田侑樹(シチズン)
横山輝(原田鋼業)、伊積健太(岡谷市役所)

●女子シングルス
優勝:森薗美月(サンリツ)
準優勝:永尾尭子(アスモ)
3位:加藤杏華(十六銀行)、前田美優(日本生命)
ベスト8:田代早紀(日本生命)、森さくら(日本生命)
平野容子(豊田自動織機)、森薗美咲(日立化成)

●男子ダブルス
優勝:松平賢二/上田仁(協和発酵キリン)
準優勝:久保田隆三/軽部隆介(シチズン)
3位:濵川明史/松下海輝(日鉄住金物流)
塩野真人/村松雄斗(東京アート)

●女子ダブルス
優勝:平侑里香/松本優希(サンリツ)
準優勝:土田 美佳/宋恵佳(中国電力)
3位:田代早紀/前田美優(日本生命)
土井みなみ/土田美紀(中国電力)

全日本社会人の模様は卓球王国12月号(10/21発売)に掲載します。
結果は日本卓球協会ウェブサイトをご参照ください。
http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/Default.aspx?itemid=236
 9月7〜11日にベラルーシ・ミンスクにてITTFワールドツアー・ベラルーシオープンが開催され、女子シングルスで芝田沙季(ミキハウス)が、女子ダブルスで橋本帆乃香/佐藤瞳(四天王寺高/ミキハウス)が優勝を果たした。

 芝田は女子アンダー21では決勝でチョン・ユミ(韓国)に敗れ優勝を逃したが、女子シングルスでは、2回戦で橋本帆乃香、準々決勝でA.ディアス(プエルトリコ)とのゲームオールの接戦を制し準決勝へ進出。準決勝では佐藤瞳、決勝ではVi. パブロビッチ(ベラルーシ)とカット型を連破し女子シングルスでツアー初タイトルを獲得した。
 男子シングルスでは張禹珍(韓国)が決勝でウラソフ(ロシア)に0-3とリードされたものの、その後4ゲームを連取し逆転で優勝。女子ダブルス決勝では橋本帆乃香/佐藤瞳のカットペアがチョン・ユミ/朴セリ(韓国)を3-1で破り優勝を決めた。

優勝記録と日本選手の上位の記録は以下のとおり。

【ベラルーシオープン記録】
男子シングルス優勝:張禹珍(韓国) 
女子シングルス優勝:芝田沙季 3位:石垣優香、佐藤瞳 
男子ダブルス優勝:張禹珍/林ジョンフン(韓国)
女子ダブルス優勝:橋本帆乃香/ 佐藤瞳
男子アンダー21優勝:趙勝敏(韓国)
女子アンダー21優勝:チョン・ユミ(韓国) 2位:芝田沙季 
 リオ五輪で団体のメンバーとして活躍した吉村真晴(名古屋ダイハツ)選手が一般女性と9月1日に入籍したことが、所属事務所からの発表で明らかになった。
 本人からは、『これからはお互いに支え合いながら、更に成長した姿を皆さんにお届けできるよう頑張ります! 奥さんのことを永遠に幸せにしていきます!』という幸せいっぱいのコメントが届いた。
 まだ23歳の吉村選手だが、安定した生活環境が整い、卓球選手としてさらなる活躍を見せてくれるだろう。おめでとうございます!!
  • 「銀メダル」と「素敵な女性」をGETして、二重の喜びにひたる真晴選手

 9月7日に東京の虎ノ門ヒルズのアンダーズ東京で、「丹羽孝希選手卓球団体銀メダル報告会」が開かれ、大勢のマスコミと卓球関係者が訪れ、祝福した。
 これは丹羽選手のリオ五輪・団体銀メダル獲得を記念して、スポンサーであるスヴェンソン、ヤマト卓球、タクティブが共催したものだ。

 今や、テレビ局や各選手の地元、母体、スポンサーから引っ張りだこの日本男子チーム。「今回のメダルは自分を支えてくれたスポンサーをはじめ、卓球ファンのおかげ。これに満足せず、また4年後を目指しもっと良い色のメダルが獲れるように頑張ります」と丹羽選手も力強くスピーチした。
 またスポンサーからは500万円の報奨金が贈られ、会場から歓声が上がった。
  • 500万円を授与される丹羽選手。左はスヴェンソン児玉義則社長、右はヤマト卓球松下社長

  • 記念ケーキを前にしてヤマト卓球の松下浩二社長と丹羽選手

 8月31日〜9月4日にチェコ・オロモウツにてITTFワールドツアー・チェコオープンが開催され、村松雄斗(東京アート)が男子シングルス、男子アンダー21の2種目で優勝し2冠を達成した。

 大会4日目の9月3日には男子アンダー21の決勝で及川瑞基(専修大)との同士討ちを制し優勝を果たした村松。翌日の男子シングルス準決勝では趙勝敏(韓国)にゲームカウント2-3から逆転勝利し決勝へ進出。決勝ではウェシュ(フランス)を寄せつけず、ストレート勝利で優勝を決め、大会2種目目の栄冠を獲得した。
 女子シングルスでは準決勝で橋本帆乃香との四天王寺高対決を制した塩見真希が決勝に進出したものの決勝ではヤン・シャオシン(モナコ)にストレートで敗れ惜しくも準優勝に終わった。
 
 また、前週に行われたブルガリアオープンで優勝の石垣優香(日本生命)は3回戦でジルべライゼン(ドイツ)に敗れ上位進出はならなかった。

優勝記録と日本選手の上位の記録は以下のとおり。

【チェコオープン】
男子シングルス優勝:村松雄斗 
女子シングルス優勝:ヤン・シャオシン(モナコ) 2位:塩見真希 3位:橋本帆乃香
男子ダブルス優勝:趙彦来/朴廷宇(韓国)
女子ダブルス優勝:エクホルム/ポータ(スウェーデン/ハンガリー)
男子アンダー21優勝:村松雄斗 2位:及川瑞基
女子アンダー21優勝:ユン・ヒョビン(韓国) 2位:芝田沙季