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 10月18〜20日、中国・成都で行われた『Uncle Pop 2019 ITTF女子ワールドカップ』。20日に女子シングルス決勝が行われ、劉詩ウェン(中国)が最多記録を更新する5回目の優勝を達成した。

 初戦となる決勝トーナメント1回戦で陳思羽、準々決勝で鄭怡静とチャイニーズタイペイ勢に完勝し、準決勝ではリリー・チャン(アメリカ)を寄せつけずに決勝進出。決勝では17年大会決勝で敗れている朱雨玲と激突し、4ー2で接戦を制した。2大会ぶりの優勝を狙った朱雨玲は2位、3位決定戦でリリー・チャンを4ー1で下した馮天薇(シンガポール)が3位となった。

●劉詩ウェンの優勝後のコメント(ITTF大会サイトより)
 「4回目に優勝した時は、今よりずっと若かったし、東京五輪前の最後のワールドカップでのタイトル獲得は私にとって特別なものです。朱雨玲との試合は本当にハードで、スコアも離れなかったけど、決してあきらめることなく戦い抜くことができた。苦しい場面でもベストをつくすことができて、とてもうれしいです」。

 日本勢では、決勝トーナメント1回戦でメシュレフ(エジプト)との左腕対決を制した石川佳純がベスト8入り。準々決勝の馮天薇戦もゲームカウント3ー2とリードしたが、ジュースにもつれた6ゲーム目を惜しくもジュースで落とし、ベスト8で大会を終えた。
 平野美宇はアメリカのリリー・チャンに対し、ゲームカウント0ー2から3ゲーム連取で3ー2としたが、リリー・チャンの得意なバックサイドにボールが集まってしまい、堅固な守りとカウンターにつかまった。ゲームオール5ー11での予期せぬ敗戦となった。

 五輪選考レースのプレッシャーはもちろんだが、石川・平野の両選手とも10月に入ってからスウェーデン・ドイツとふたつのワールドツアーを転戦し、帰国して休む暇もなく女子ワールドカップへ。ワールドカップへの出発直前、10月16日に行われた記者会見でも、かなり疲労の色が濃かった。
 続くビッグゲームは、11月6〜10日に東京・東京体育館で行われる『JA全農 ITTF 卓球ワールドカップ団体戦 2019 TOKYO』。コンディションを整えて、プレ五輪大会とも言えるワールドカップ団体戦に臨みたい。

※写真はすべてITTF提供
 10月16〜20日にポーランド・ブワディスワボボにてITTFチャレンジ・ポーランドオープンが開催され、日本からは自主参加選手男女11名が出場。女子ダブルスで橋本帆乃香/塩見真希(ミキハウス)がタイトルを獲得した。橋本/塩見は準決勝で范思琦/張薔(中国)を下し、決勝に進出。決勝では李恩惠/申裕斌(韓国)に3-1で勝利し、9月のITTFチャレンジプラス・パラグアイオープンに続くチャレンジ優勝を果たした。塩見はU21女子シングルスでも3位に入賞。
 一般男女シングルスでは早田ひな(日本生命)、橋本帆乃香のベスト8が最高成績。男子シングルスでは篠塚大登(愛工大名電高)が世界ジュニア王者の徐海東(中国)にフルゲームまで迫るも惜敗し、全員が3回戦(ベスト16)までで 姿を消した。
 ダブルス種目を除く4種目を中国が制覇。若手主体のエントリーだったが、さすがの実力を見せた。

ポーランドオープン優勝記録と日本選手の上位記録
●男子シングルス優勝:徐瑛彬(中国)  
●女子シングルス優勝:何卓佳(中国)
●男子ダブルス優勝:アルト/チフエンテス(アルゼンチン)
●女子ダブルス優勝:橋本帆乃香/塩見真希(日本)
●U21男子シングルス優勝:向鵬(中国)
●U21女子シングルス優勝:蒯曼(中国) 3位:塩見真希
 鹿児島・松元平野岡体育館で行われていた全日本選手権(団体の部)は大会最終日を迎えた。昨日は最高気温が30度にもなった鹿児島。会場の松元平野岡体育館には空調がなく(来年は設置予定)、選手は大汗をかき、ゲーム間のベンチでは頭に氷嚢を乗せながら奮闘した。まず男子の準々決勝以降の結果は下記のとおり。

●男子準々決勝
協和キリン 3ー0 リコー
日鉄物流ブレイザーズ 3ー2 愛知工業大
シチズン時計 3ー0 鹿児島県選抜
東京アート 3ー0 ジュニアナショナルチーム
●準決勝
東京アート 3ー2 シチズン時計
日鉄物流ブレイザーズ 3ー2 協和キリン
●決勝
〈東京アート 3ー0 日鉄物流ブレイザーズ〉
○高木和 ー8、7、9、8 定松
○吉田 8、ー5、ー7、4、9 藤村
○吉村 5、ー8、4、7 藤本

 男子優勝は東京アート。予選リーグで村松が脇腹を傷め、吉村も腰に不安を抱えるなど万全の状態ではない中、吉田と高木和というふたりのベテランが奮闘。準決勝のシチズン時計との大一番では、吉田が全日本実業団で敗れていた酒井にラストで完勝し、2点取りで決勝へ。決勝トップでは高木和が、絶好調の定松に競り勝って貴重な先制点を挙げ、吉田も藤村にゲームオール11ー9で勝利して一気に優勝を引き寄せた。準優勝だった日鉄物流ブレイザーズも、メンバー全員が火の玉のような闘志を見せ、ビッグタイトル獲得も遠くはないことを予感させた。

 「今年目指しているグランドスラムに、また一歩近づくことができてうれしく思います。予選リーグから愛工大戦の2ー2ラストで、和弘が3連敗くらいしている高見に気持ちで勝ってくれたりとか、本当に楽ではなかったですね。一番苦しかったのはシチズン戦ですけど、決勝トーナメントのドローを考えると愛工大戦の勝利は大きかった。吉田も今年くらいから、団体戦でも個人戦に近いレベルのプレーができるようになっていますね」(東京アート・大森隆弘監督)

●女子準々決勝
中国電力 3ー2 デンソー
十六銀行 3ー1 遊学館高
日立化成 3ー0 豊田自動織機
サンリツ 3ー2 ジュニアナショナルチーム
●準決勝
中国電力 3ー0 十六銀行
サンリツ 3ー1 日立化成
●決勝
〈中国電力 3ー2 サンリツ〉
 土田 9、ー6、ー10、ー8 平○
○成本 6、3、ー9、8 三村
 庄司 6、ー9、4、ー8、ー5 松本○
○成本 ー9、12、10、9 平
○土田 7、8、9 三村

 女子優勝は中国電力。準々決勝のデンソー戦、決勝のサンリツ戦とキャプテン・土田が勝利を挙げ、チームを優勝に導いたが、その土田曰く「MVPは成本」。「決勝の4番の3ゲーム目、8ー1くらいから成本が逆転してくれて、流れを引き戻してくれた。そこがすごく大きなポイントでしたね」(土田)。しゃがみ込みサービスからの変化の大きい速攻が持ち味の成本だが、粘り強さも兼ね備え、しぶとく得点を重ねた。

 「ぼくがベンチに入って初めて優勝できた大会なので、すごくうれしいです。ポイントになった試合は(準決勝の)十六銀行戦ですね。出た選手が一人ひとり役割を果たしてくれて、それが決勝で「挑戦する気持ち」に変わっていったと思います」(中国電力・和田圭輔コーチ)。サンリツは準決勝の日立化成戦3番で新人・秋田が貴重な勝利を挙げ、決勝でも3番松本がカットの庄司を破って初優勝に王手をかけたが、あと一歩及ばなかった。

 大会の詳しい報道は、11月21日発売の卓球王国2020年1月号に掲載されます。ご期待ください!
 全日本団体の女子予選リーグは、やはり実業団が強さを見せている。予選リーグの結果は下記のとおり。大会第2日目は準々決勝まで進行する。

◎女子予選リーグ
〈Aグループ〉
1:中国電力(2勝0敗)
2:ジュニアナショナルチーム(1勝1敗)
3:四天王寺高(0勝2敗)
・中国電力が予選リーグで唯一、2試合とも3ー0で1位通過。昨年、優勝を飾ったJNT(ジュニアナショナルチーム)は、優勝の原動力となった長崎・木原らが今年は欧州遠征からの帰国直後となり、大幅にメンバーが変わった。出澤・白山・張本というメンバーで、インハイ女王の四天王寺にストレート勝ち。

〈Bグループ〉
1:豊田自動織機(2勝0敗)
2:遊学館高(1勝1敗)
3:愛知工業大(0勝2敗)
・混戦が予想されたBグループは、ベンチと選手が一体になって戦う豊田自動織機が2連勝。インハイチャンプの出雲を擁する遊学館が、インカレ優勝の愛知工業大を3ー1で下してベスト8に勝ち進んだ。

〈Cグループ〉
1:十六銀行(2勝0敗)
2:日立化成(1勝1敗)
3:東洋大(0勝2敗)
・エース安藤みなみが充実のプレーを見せる十六銀行が1位通過。3番で確実に勝利を挙げた左腕・德永の活躍も光る。日立化成はインカレ2位の東洋大を下したが、東洋のトップ青木が左腕から強烈なバックハンドを連発し、牛嶋から2ゲームを先取する健闘を見せた。

〈Dグループ〉
1:サンリツ(2勝0敗)
2:デンソー(1勝1敗)
3:鹿児島県選抜(0勝2敗)
・サンリツがデンソーを3ー2で下して1位通過。松本がトップで社会人女王の野村、ラストで小道野を破って勝利の立役者になった。女子の鹿児島県選抜は、カットの中村が攻守兼備のプレーで会場を沸かせたが、勝ち星にはわずかに届かず。

☆女子準々決勝の組み合わせ
中国電力 vs. デンソー
遊学館高 vs. 十六銀行
豊田自動織機 vs. 日立化成
ジュニアナショナルチーム vs. サンリツ
 10月18日から鹿児島・松元平野岡体育館で行われている全日本選手権(団体の部)。大会第2日目は予選リーグまで終了し、男女とも準々決勝を戦う8チームが出揃った。まず男子予選リーグの結果は下記のとおり。

◎男子予選リーグ
〈Aグループ〉
1:リコー(2勝0敗)
2:鹿児島県選抜(1勝1敗)
3:野田学園高(0勝2敗)
・リコーが鹿児島県選抜との熱戦を制して1位通過。鹿児島県選抜は、第2戦でTリーグに出場する町を欠きながら、トップ岩城が宮川をゲームオール11ー9で下し、勢いそのままにストレート勝ちを収めた。

〈Bグループ〉
1:シチズン時計(2勝0敗)
2:協和キリン(1勝1敗)
3:筑波大(0勝2敗)
・シチズン時計が協和キリンとの大一番を3ー0で制す。トップ上村が平野を3ー2、2番笠原が松平を3ー0で下し、3番酒井も渡辺にストレート勝ち。筑波大は勝利を挙げることはできなかったが、協和戦2番で熊本が平野とゲームオールの接戦を演じるなど、健闘した。

〈Cグループ〉
1:日鉄物流ブレイザーズ(2勝0敗)
2:ジュニアナショナルチーム(1勝1敗)
3:愛工大名電高(0勝2敗)
・日鉄物流ブレイザーズが貫禄の2勝。JNTは吉山僚一、鈴木颯、徳田幹太というメンバーで、吉山の2得点で愛工大名電高を3ー1で破った。ITTFチャレンジ・ポーランドオープンに曽根・篠塚・谷垣・横谷が出場している愛工大名電高は2敗でリーグを終えたが、堀が日鉄物流戦で藤村をゲームオールジュースで破った。

〈Dグループ〉
1:東京アート(2勝0敗)
2:愛知工業大(1勝1敗)
3:日野自動車(0勝2敗)
・東京アートが2勝で1位通過したが、愛知工業大戦は好調の村松が2番で勝利するも、右脇腹を傷めて4番を棄権。ラスト吉村が高見を辛くも振り切った。愛知工業大と日野自動車の一戦は、トップで日野の船本がクレバーな球さばきを見せ、高見に競り勝つも、愛知工業大が2番から3連勝で勝負をつけた。

★男子準々決勝の組み合わせ
リコー vs. 協和キリン
愛知工業大 vs. 日鉄物流ブレイザーズ
シチズン時計 vs. 鹿児島県選抜
ジュニアナショナルチーム vs. 東京アート
 11月1日から12日まで香港で開催される予定だったアジア聴覚障がい者スポーツの祭典、「第9回アジア太平洋ろう者競技大会」。香港で過熱化する反政府デモの影響を受け、この大会の中止が発表された。数カ月に亘り、アジア太平洋ろう者スポーツ連合(APDSC)と大会実行委員会(香港ろうスポーツ協会)が協議を重ね、選手団の安全面を最優先した結果、10月10日に大会中止の通知が各国になされた。

 卓球競技には、男女8名(男子:伊藤優希、井藤博和、灘光晋太郎、亀澤史憲、女子:川﨑瑞恵、長田恵、立石里吏、影山光輝)が派遣される予定だったが、無念の大会中止。「中止は大変残念ですが、来年6月にデフ世界選手権(ユースの部:6月17〜19日、一般:6月20〜27日/オーストリア・バーデン)が行われます。そちらに向けて、気持ちを切り替えて頑張っていきたい」(梅村正樹日本ろうあ者卓球協会ナショナルチーム監督)
 ろうあ者日本代表は大会に向けて、定期的に大正大などで合宿を開催。今週末の10月19、20日に最終合宿を行って大会に臨む予定だった。大会は中止となったものの、今週末の合宿は予定どおり行うとのこと。6月のオーストリアで、鬱憤を晴らす活躍に期待したい。
 スウェーデンとドイツでのITTFワールドツアー2大会を転戦し、帰国したばかりの日本選手団。さらに女子の石川・平野の両選手は、今日16日午後に女子ワールドカップが開催される中国に向けて出発する強行軍。さすがに各選手とも疲労の色が濃かったが、2014年の世界卓球(団体戦)東京大会以来、5年ぶりとなる日本での団体戦の世界大会開催。各選手ともしっかり抱負を述べた。コメントは下記のとおり。

■日本男子チーム
◎水谷隼

「最近本当に試合が多くて、世界のトップ選手と毎週のように試合ができるので、自分の状態もわかってくる。チームワールドカップでは自分のプレーがしっかりできればどのチームにも勝てるチャンスはある。
 今度のワールドカップ団体戦でも、14年世界卓球東京大会と同じような雰囲気で試合できると思うと、期待感でいっぱいです。自分の持っている力を全部発揮して、良い成績を残したい」

◎張本智和
「チームワールドカップまで3週間あるので、しっかり練習して、本番では金メダルが獲れるように頑張りたい。ぼくは他の選手より団体戦の経験が少ないので、まだ団体戦で良いプレーができていない。経験は少ないですけど、自分の実力を100%出し切って、チームのために貢献できればと思います」

◎吉村真晴
「ぼくはいつもどおり元気です(笑)。自分が持っているものをすべてチームワールドカップで出し切ることを目標にしている。そうすれば必然的にみんな勢いづいて、メダルは必ず獲れる。自分がやれることをやって、できる最高の準備をしたい」

■日本女子チーム
◎石川佳純

「たくさんある試合の中でもチームワールドカップはすごく大きな大会。優勝目指して頑張りたいです」

◎伊藤美誠
「私は大会まで3週間弱あるし、団体戦ですけど個々の力も大事になってくるので、練習をたくさんしてチームの勝ちにつなげていけたらいいと思います。私は日本で試合をするのが大好き。たくさんの方に見に来てもらえたらすごくうれしいです」

◎平野美宇
「結構試合が続いているんですけど、チームワールドカップではしっかりコンディションを整えたい。日本でいろんな方に見てもらえるので、しっかり結果を残して、台風で被災された方々にも元気を与えられるようなプレーがしたい。目標は優勝です」

 会見での質疑応答では、快進撃を続ける日本男子ラグビーチームの活躍が刺激になるかどうか、質問が飛んだ。石川は次のように語っている。「(ラグビー男子チームが)格上のチームに何度も勝つというのは本当に素晴らしいことだし、難しいこと。私たち卓球はずっと中国が優勝していて、そこに挑戦している。格上のチームに何回も勝っていく姿を見せてもらって、「私たちもやれるんだ」という勇気をいただいた」。

 今大会の日本女子では唯一、2014年の世界卓球(団体戦)東京大会を経験している石川。「団体戦はすごく特別なものがありますし、日本での戦いはプレッシャーも大きいですけど、それを力に変えられるかどうかは、自分たちの気持ちの持ち方次第。自信を持って日本代表としてプレーしたい」と力強く語った。
 11月6〜10日に東京・東京体育館で行われる『JA全農 卓球ワールドカップ団体戦 2019TOKYO』。2020年東京五輪の会場となる東京体育館を舞台に、世界から男女12チームが集結し、頂点を争う。
 10月16日、9月から新たに運営が開始されたNTC(ナショナルトレーニングセンター)の屋内トレーニングセンター・イースト(東館)で、日本男子チームの倉嶋洋介監督、日本女子チームの馬場美香監督と男女出場選手が出席し、大会前の記者会見が行われた。倉嶋監督及び馬場監督のコメントは下記のとおり。

◎日本男子チーム・倉嶋洋介監督
「日本では台風19号による大きな被害が出る中、我々選手団も心配する思いでおりました。日本開催のワールドカップ団体戦で、被災された方々に少しでも元気を出してもらえるような戦いを目指したい。ラグビーワールドカップやバレーボールのワールドカップの勢い、熱をそのまま引き継いで、卓球の素晴らしさ、スポーツの素晴らしさを伝えられる大会にしたい。
 前回大会で初めて決勝に進出できて、次の目標はもちろん中国に勝つことですが、ライバル国も多くて準々決勝からは厳しい戦いになる。カギになるのはダブルスと、エースがしっかり勝ち星を上げること」

◎日本女子チーム・馬場美香監督
「台風の被害に遭われた方々には、私たちのプレーを見て元気をつけてもらいたい。女子はチーム力と、皆さんの応援をパワーに変えて、地元開催のワールドカップ団体戦で打倒中国、優勝を目指していきます。
 打倒中国を目指していますが、そこまでいくにはその他の強豪国に勝っていかないと、決勝で中国への挑戦権を得られない。まず決勝までしっかり勝ち上がることと、1番のダブルスが重要なので、ダブルスの強化をして2番でのエース対決に勝利を懸けていきたい」
 10月11~13日にフィンランド・ラハティで「ITTFパラ・フィンランドオープン」が開催。女子クラス7で友野有理(日本体育大)が優勝したほか、日本勢が各クラスで入賞を果たした。入賞者は以下の通り。

●個人戦入賞者
男子C9:3位・岩渕幸洋
女子C8:優勝・友野有理、3位・廣兼めぐみ
女子C10:3位・竹内望、工藤恭子
女子C5:3位・別所キミヱ

●団体戦入賞者
男子C9:準優勝・岩渕幸洋/宿野部拓海
女子C8:準優勝・友野有理/廣兼めぐみ
女子C9-10:3位・竹内望/工藤恭子
 10月11日よりスタートした全日本クラブ選手権(福島・郡山総合体育館)は最終種目の男女一般1部が終了。男子はリトルキングスA(神奈川)、九十九(東京)が優勝を果たした。

【男子一般1部】
優勝:リトルキングスA(神奈川)
準優勝:神戸TC(兵庫)
3位:T.O.M&卓球三昧(東京)、ST(栃木)

 リトルキングスAは2年ぶり2度目の優勝。監督兼選手の三田村が「本当にヤマ場だった」と語ったのは準々決勝。時吉が加入し、さらに強力になった流山アストロズ(千葉)に勝利すると、準決勝でも強敵のプロコーチ集団・T.O.M&卓球三昧を下して決勝へ。関西学生リーグOBチームの神戸TC戦も、1番のダブルス、2番の三田村が連勝、最後は4番・中村祥の勝利で2年ぶりの栄冠を手にした。リトルキングスAは今大会、1番にダブルス、2番に三田村をオーダーし、全勝。三田村曰く「38歳にはきつい」とのことだが、きっちり2点を奪い取り試合を優位に運んだ。
 「優勝はもちろんうれしい。でも台風の影響で色々と変更があって、出たくても来られなかったチームもあったりして、『まず開催することを優先』というような状況で盛り上がりに欠けたのは少し残念。
 ヤマ場と思ってた試合でオーダーもしっかり当たった。1番の中村兄弟ダブルス、2番で自分が出てきっちり奪うことができたのは大きかった。ウチの場合、ここで2本を取れないと厳しくなるので、きつかったけどそれが勝因かなと思う。4番手の細野、長田も献身的にチームを支えてくれて、僕ら3人も勝つべきところで勝てた。(2番で全試合出場は)苦しいね、来年から試合方式を戻してほしい(笑)。
 今年から教え子の長田が一緒に出るようになって、来年もう1人、教え子がチームに入る予定。やっぱり教え子とまた一緒に出られるのはうれしい。そのために自分もレベルを落とさないようにしないといけない」(三田村監督兼選手)
 

【女子一般1部】
優勝:九十九(東京)
準優勝:MACHIDA BEATS(東京)
3位:福卓会(福島)、MD相模(神奈川)

 女子一般1部は九十九が2連覇中のMACHIDA BEATSを下して初優勝。元中国電力の井上(旧姓:阿部)が大車輪の活躍でチームを牽引。決勝は後半のシングルス3本が同時進行となり2-2、勝者が優勝という中で石山との壮絶なバック対バックの叩き合いを制して決勝点をあげた。九十九は準決勝でも5番で上原が0-2から逆転勝ちするなど、今大会は勝負強さが光った。
 園田監督が「今回は全員の力。特にダブルスが全勝でこれたのが勝因。みんな30歳以上で、頑張ったと思いますよ。みんなの力ですね」とコメントすれば、「九十九で何年も出てて、1部で優勝は初めてで、何年間の努力が実ったという感じです。みんな感激です」と伊藤コーチも歓喜の声。劇的な初優勝に感激の涙、そして笑顔があふれた。