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北京五輪

 至近距離で美女を狙う高橋カメラマン。乗ってます! 左からルーマニアのドデアン、チェコのハラドワ、ハンガリーのポータ
 女子シングルス2回戦は昨日までに2回戦の試合を4試合消化し、今日残りの12試合が行われた。これで3回戦の組み合わせも全て決定。福原はフー(トルコ)と、福岡は金キョン娥(韓国)と、平野は高軍(アメリカ)との対戦になった。続く3回戦も今日中に全てを行う予定だ。結果は以下の通り。

●女子シングルス2回戦の残りの12試合の結果
福岡 9、7、9、5 コムウォン(タイ)
トート(ハンガリー) -8、5、8、6、-4、-6、3 パスカウスキーン(リトアニア)
コストロミナ(ベラルーシ) 7、9、6、-5、-9、10 リー・チェン(ポーランド)
ボロス(クロアチア) 4、6、6、-8、8 ステファノバ(イタリア)
ポータ(ハンガリー) 3、-8、6、-12、-4、10、10 ハダツォバ(チェコ)
キム・ジョン(北朝鮮) 5、7、5、-5、8 ドデアン(ルーマニア)
リ・チャンビン(オーストリア) -8、7、8、-8、5、4 タン・ウェンリン(イタリア)
ション・イェンフェイ(スペイン) 8、-7、9、-6、11、9 パオビッチ(クロアチア)
ウー・シュエ(ドミニカ共和国) 5、11、9、6 シュ・サン(オーストラリア)
高軍(アメリカ) -10、2、9、-9、9、4 オドロバ(スロバキア)
倪夏蓮(ルクセンブルク) 6、-5、4、11、7 黄怡樺(チャイニーズタイペイ)
柳絮飛(中国香港) 3、-9、3、8、4 シェン・イファン(フランス)
 福岡選手のお母さん、平野選手のお母さん、そしてテレビ東京の植草さん、ミズノの玉山さん、NHKの内田さんのショット。
 今さらなんですが、今野が撮ったベストショットをのせます。団体戦の李静です。韓国戦でいつも負けていた柳承敏に勝った瞬間の李静。IFの観客シートからしか撮れないので今回はカメラは高橋にまかせて、web、IFとの交渉をやっています。
 それにしても李静は卓球選手をしているのがもったいないくらいに飛んでますね
 五輪は多くのボランティアによって支えられている。写真はルー・ランさん。IF関係者の座るエリアの担当だ。ネイティブな英語を話すと思ったら、北京大学の英語学科在籍。それだけではない。日本語もペラペラだ。聞くと、小学校の時に2年間日本の岐阜に住んでいたのだ。お母さんが大学で先生をやっていたとのこと。小さいときに覚えた日本語だから発音もキレイだ。「強制ではないけれど、北京大学の学生はほとんどがボランティアとして参加しています。もちろんお金はもらえませんけど、ユニフォームや食べるものはありますから学生にとってはいいと思います。五輪を支えているというだけでもうれしいですよ」(ルー・ラン)。
 時には他のボランティアに「ルールはルール」と厳しく言われて衝突しそうになることもあるのだが、日に日にフレンドリーになり、融通も少しばかりきくようになってきます。実は昨日も夜の10時過ぎに帰る際、シャトルバスの時間までまだ20分もあり、今野のIDカードはIF用のもので、公用車を使えるものだが、一緒に帰る高橋はメディアのIDカード、卓レポの中川君はふつうのIFのIDで、「あなたのIDは車を使えるけど、他の二人はバスで帰ってください」と係の人に言われた。「車にスペースがあるんだから他の二人も一緒に乗せて」と交渉。たまたまそこにいたルー・ランさんに「この二人は人間としてではなく荷物と思って。カメラを持った荷物と、100キロを超える肉団子の荷物だから」と笑わせておいて、懇願したら、本部に掛け合ってくれて見事OK。「でも今日だけですよ」と念を押されたら、車に乗った途端、高橋が、「明日もこの手がいいね。注意されたら、昨日はOKしたんだから、今日もOKだとすごんでやる」と大人げない。まあ、毎日がこんな感じです。
 審判をやっていて、五輪の審判を務めることほど名誉なことはないだろう。しかし、たいていの場合、元名選手と言われる人はあまり審判をやらない。審判をやる人というのは卓球愛好者であっても、審判として試合をコントロールすることに楽しみを覚えるものだから。
 ところが、今大会、元世界チャンピオンが晴れのコートでジャッジを振るっている。1969年世界選手権ミュンヘン大会の女子ダブルスチャンピオンのグリンバーグさんだ。当時は旧ソ連代表として活躍した選手だ。現姓はフェドロワ。ITTFの国際審判員の中でも元世界チャンピオンが国際審判員を務めた例はないという。元世界チャンピオンは40年後に審判員としてセンターコートに戻ってきた。
●女子シングルス2回戦
福岡(中国電力) 9、7、9、5 コムウォン(タイ)

 シングルス2回戦に登場した福岡春菜が、タイのエース・コムウォンにストレートで完勝。3月の五輪アジア予選で敗れている相手だったが、見事リベンジを果たした!
 3回戦の対戦相手は韓国女子のエース・金キョン娥(韓国)。団体戦で日本の前に立ちはだかった因縁の相手だ。福岡はシングルスでは対戦していないが、次もぜひリベンジを決めてほしい。
写真は見事な勝利をあげた福岡と、相手のコムウォン、そして応援する福岡の母(左)、右は平野選手の母
 ついに本戦が始まったシングルス。19日は男女シングルスの1回戦と女子シングルスの4試合が行われた。おもな試合結果は以下の通り。

●男子1回戦 主な結果
ドアン(ベトナム) -10、7、6、-6、9、12 レグー(フランス)
イオニス(ギリシャ) 7、3、5、5 ツボイ(ブラジル)
ガルドス(オーストリア) -6、-8、-9、9、1、5、9 イ・チョルグク(北朝鮮)
カラカセビッチ(セルビア) 8、11、7、-9、1 ツォン(トルコ)
ヤカブ(ハンガリー) -7、-10、-9、7、1、8、9 シーラ(フランス)
ブラシュチック(ポーランド) 9、3、11、2 サカ(コンゴ共和国)
ヘンゼル(オーストラリア) 13、9、-8、-5、10、3 ルンクイスト(スウェーデン)
ジャン・ソンマン(北朝鮮) 9、-9、-5、4、9、11 劉松(アルゼンチン)
エロワ(フランス) -7、-14、8、-8、7、8、6 アリサレー(エジプト)

 フランスのベテラン、レグーとシーラが1回戦で姿を消した。フランス三銃士の残る一人エロワはアリサレー(エジプト)にかろうじて逆転勝ち、2回戦へと駒を進めた。


●女子1回戦 主な結果
サマラ(ルーマニア) 4、2、-6、4、6 ヤン・フェン(コンゴ共和国)
朱芳(スペイン) -9、8、4、7、9 ペソツカ(ウクライナ)
コムウォン(タイ) -7、5、6、6、10 リェン・チェン(ドミニカ共和国)
パスカウスキーン(リトアニア) 5、-9、-3、5、5、-6、5 キム・ミヨン(北朝鮮)
ステファノバ(イタリア) 5、5、7、6 ファディーバ(ロシア)
ハダツォバ(チェコ) -7、7、9、-5、9、6 Ve.パブロビッチ(ベラルーシ)
キム・ジョン(北朝鮮) 7、7、7、7 ラモス(ベネズエラ)
オドロバ(スロバキア) 9、6、4、-8、-8、10 ロバス(ハンガリー) 
黄怡樺(チャイニーズタイペイ) 9、6、7、-9、9 バクラ(クロアチア)

●女子2回戦 19日に行われた4試合の結果
Vi.パブロビッチ(ベラルーシ) -3、8、8、7、10 サマラ(ルーマニア)
フー(トルコ) 6、-6、10、6、-6、7 シャール(ドイツ)
リー・ジエ(オランダ) -8、4、7、12、5 朱芳(スペイン)
唐イェ序(韓国) 3、-7、3、6、6 ミャオ・ミャオ(オーストラリア)

 2回戦から登場する福岡の対戦相手はコムウォン(タイ)が勝ち上がってきた。五輪アジア大陸予選では苦杯をなめた相手だけに、危険な相手であることは間違いない。
 女子では2回戦から韓国の唐イェ序が登場。危なげなく3回戦へと進出を決めた。また、シャール(ドイツ)かと予想されていた福原の初戦の対戦相手はトルコのフーに決定した。
 五輪アジア予選で岸川を筆頭に次々と対戦相手の肩をおかしくした北朝鮮のジャン・ソンマンのカット。鍛えられた足、上半身は見ているだけで、そのすごさが伝わってくる。卓球はセンスだけでなく、こういう方向もあるのだと考えさせてくれる。本戦の1回戦でアルゼンチンの劉松をまず破壊した。この体が高橋カメラマンを刺激したのだ。
 男子シングルスで日本の岸川聖也が本戦1回戦で勝利した。
 相手はカナダの中国系、チャン・ポン。岸川と同タイプの両ハンドドライブ型。スタートから互角のラリー戦と速攻戦を展開。台上とドライブ攻撃の精度で上回った岸川がわずかな差で振り切った。2回戦ではクロアチアの譚瑞牛と対戦する。

岸川聖也(日本・スヴェンソン) 9,-9,6,-8,5,9 チャン・ポン(カナダ)
写真は岸川とチャン