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速報・現地リポート

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第6回世界ジュニア選手権大会

=男子団体準決勝=
 韓国   3-0  イングランド
○徐賢徳 9、7、5  ドリンコール
○李尚洙 4、8、10  ナイト
○鄭栄植 3、5、5  G.エバンス

 男子団体戦、もう一つの準決勝は韓国がイングランドに完勝。イングランド戦に出場した3人は、いずれも前回大会も参加している。李尚洙は前回大会のシングルスで日本代表の上田仁、松平賢二を連破し3位。徐賢徳は団体戦決勝で閻安(中国)を下した実力者。今大会も前回同様、決勝は中国 対 韓国となった。
女子団体準決勝
中国3-2韓国
韓国は中国から2-1とリードを奪ったが、ラストで惜しくも敗れた。
日本女子は石川が中国相手にどんな試合を見せるのか楽しみだ。森薗も苦しい試合を持ち前のガッツと果敢な攻撃でものにしてきた。初のビッグステージで思い切った試合をしてほしい。
写真はゾルヤ妹に逆転勝ちした瞬間の森薗、ベンチの大岡監督、中国戦で1点を奪った韓国の金敏姫
「今大会では松平がどれだけ復調しているのか、それと丹羽に経験を積ませること」と河野監督のコメント。松平のセンスと攻めの速さは中国を完全にしのぐ。惜しむらくは決勝で韓国とやったときに韓国のパワー卓球をどう封じ込めるのか見たかった。それにしても攻めの速さと決勝で見せたパワーフリックは素晴らしかった。水谷隼とはひと味違う天才ぶりだ。
そしてもうひとりの天才は丹羽だ。中学2年ながら臆するところはない。もちろん経験不足は否めないし、体がまだ中学生なのだから力対力で負けるのは仕方ない。しかし、前陣でのボールさばき、ボールへの反応は天下一品。頼もしい14歳だ。
写真は松平と丹羽

日本対中国は激しい試合となった。トップで丹羽は後半で随所に好プレーを見せたが惜敗。2番で松平は昨年の優勝メンバーの閻安を封じて、1-1のタイ。3番藤本は力の差はいかんともしがたく敗れたが、4番で松平が方博を完封。相手が強くなり、集中した時の松平は強い。台上といい、打たれたときのブロック、カウンターが見事に決まった。
そして試合はラストにもつれ、丹羽は閻安から2ゲームを先取し、勝利まであと1ゲーム。流れは日本だった。しかし、ここから閻安は本来の力を発揮、先手をとり続け、2-2とする。河野監督はベンチに戻った丹羽に「レシーブを置きに行くな。積極的にプレーしよう」とアドバイスを飛ばす。前半は丹羽がリードするも、中盤で追いつかれ、最後は攻め続けた閻安が勝ち、日本は中国に敗れた。「中国と選手もやる気が出て、良い試合になった。丹羽は良い経験をしたし、収穫はあった。こういう舞台で中国とやるのは彼にとって初めてだった。力からしたら中国が断然上だし、松平と丹羽がどのくらいできるか見たかった。松平はセンスでは中国より上だし、思い切ってやれた時の彼の力はすごい。ラストで丹羽が2-0でリードしたけど、必ず2-2になると思っていました。丹羽は本当に悔しい思いをしたので良い経験をした。来年の世界ジュニアは脈がある。選手にはチャンスはあると言いたい」

男子団体準決勝
    日本   2-3   中国
 丹羽  -5、-8、10、-9   方博○
○松平  4,6,-6、9      閻安
 藤本  -8,-6、-4     程靖淇○
○松平  9,6,6        方博
 丹羽  8,8、-7、-5、-8   閻安○
写真は左から2勝を挙げた松平、ベンチでの丹羽、ラストの丹羽が閻安に敗れた
ゾルヤ姉妹のいるドイツと対戦した日本。トップで石川はアンチと表ソフトを操るゾルヤ姉(前大会3位)と対戦。落ち着いたボールさばきで、下した。2番の森薗は欧州カデットチャンピオンのゾルヤ妹と対戦。回転のかかったバックループと伸びのあるドライブが武器のゾルヤ妹に苦しんだが、最後は森薗が思い切った攻撃を見せ、ゲームオールジュースで勝った。3番の藤井はカットのシュテールと競り合いになったが、緩急を混ぜたカット打ちで競り勝ち、日本はストレートでドイツを下し、決勝に進んだ。

女子団体準決勝
    日本  3-0   ドイツ
○石川  11、3,-13、4   A.ゾルヤ
○森薗  -6、-2、4,6,11 P.ゾルヤ
○藤井  10、-9、8,10   シュテール
日本は見る側も「たぶんスウェーデンには勝つだろう」という雰囲気があり、トップの丹羽、2番の松平が競り合いを落としてお尻に火がついた。3番のゲームオールまでもつれながら藤本がよく勝った。それで完全に流れが日本に向かい、4,5番で松平と丹羽が本来の強さを見せ、スウェーデンを振り切った。

   日本  3-2  スウェーデン
 丹羽  5,-10、-5、-8  K.カールソン○
 松平  6、-8、9、-5、-8 M.カールソン○
○藤本  9,-9、7、-8、4    ブロッド
○松平  7,9,6       K.カールソン
○丹羽  13、5,9      M.カールソン

中国  3-0 ドイツ
韓国  3-0 フランス
イングランド 3-1 ポーランド
日本女子は、準々決勝でフランスに完勝し、準決勝へ進んだ。8日の夜6時半から準決勝をドイツと戦う。ドイツはゾルヤ姉妹が中心のチーム。変則のゾルヤ姉、オーソドックスな攻撃スタイルのゾルヤ妹をどう料理するのか。決勝進出が濃厚である。

    日本  3-0 フランス
○森薗   5,2,7    デッサン
○石川   4,2,6    ブルーネ
○藤井   10、-4、9,-8、4アバ

中国  3-0  香港
韓国  3-1  ルーマニア
ドイツ 3-1  ハンガリー
 第1ステージとなるリーグ戦がすべて終了。各リーグ上位2チームは第2ステージの決勝トーナメント準々決勝へと進出する。第1ステージ第3試合の結果、準々決勝の組み合わせは以下の通り。
 男女ともに3勝で1位通過を果たした日本。女子はフランスと、男子はスウェーデンと準々決勝を争うこととなった。

=第1ステージ第3試合結果=
●女子
=グループA=
中国(3勝) 3-0 チュニジア(3敗)
フランス(2勝1敗) 3-1 エジプト(1勝2敗)

=グループB=
チャイニーズタイペイ(2勝1敗) 3-0 ニュージーランド(0勝3敗)
ルーマニア(2勝1敗) 3-2 ハンガリー(2勝1敗)

=グループC=
日本(3勝) 3-0 アメリカ(1勝2敗)
中国香港(2勝1敗) 3-1 チリ(3敗) 

=グループD=
韓国(3勝) 3-0 スペイン(3敗)
ドイツ(2勝1敗) 3-1 ブラジル(1勝2敗)

◆準々決勝の組み合わせ
中国 - 中国香港
韓国 - ルーマニア
日本 - フランス
ドイツ - ハンガリー

●男子
=グループA=
中国(3勝) 3-0 コロンビア(3敗)
フランス(2勝1敗) 3-2 エジプト(1勝2敗)

=グループB=
韓国(3勝) 3-0 ハンガリー(1勝2敗)
ドイツ(2勝1敗) 3-2 チャイニーズタイペイ(3敗)

=グループC=
日本(3勝) 3-0 ブラジル(1勝2敗)
スペイン(1勝2敗) 3-2 ポーランド(1勝2敗)

=グループD=
イングランド(3勝) 3-0 オーストラリア(3敗)
スウェーデン(2勝1敗) 3-1 カナダ(1勝2敗)

◆準々決勝組み合わせ
中国 - ドイツ
日本 - スウェーデン
イングランド - ポーランド
韓国 - フランス
日本男子はグループリーグ3戦目で、ブラジルに完勝。昨日はブンデスリーガのあとの移動疲れか精彩を欠いた松平もようやく調子が上がってきた。
久しぶりに見る松平は体も卓球も体も成長している感じを受けた。体は筋肉が足りない松平賢二のよう。もちろん兄弟なのだから似るのは当然だが・・。しかし、動きの速さ、ボールのパワーは明らかに上がってきている。「ブンデスリーガがおもしろいです」と今朝話をしたときもうれしそうだった。強い選手と次々と試合ができることを本当に楽しんでいるようだった。試合で強くなるタイプの天才肌の選手には試合が続くことがあまり苦にならないのか。以前よりもトリッキーなプレーはなくなってきたが、その分、速さとボールタッチ、そしてパワーと卓球の王道を歩んでいる期待の星だ。
    日本   3-0   ブラジル
○藤本  7,2,-10、1  ヤマザト
○丹羽  2,9,8     ロッチャ
○松平  5,12,2    バルボッサ
写真はトップで勝った藤本と、調子が上がってきたマツケンこと、松平健太
 日本女子はグループ最終戦のアメリカとの試合。3-0のストレートで1点も落とさず、準々決勝へ進んだ。2番の森薗は12歳のシンに2ゲーム先取されながら逆転勝ち。3番谷岡は初登場で、ぶつ切りカットで相手を一蹴した。
    日本   3-0   アメリカ
○石川   9,5,7     チャン・リリー
○森薗  -10、-8、8,0,9 シン・アリエル
○谷岡   1,2,5     ソワーズ
写真は森薗に競ったアメリカのシン。3番で初登場の谷岡と、勝利を喜ぶ日本ベンチ