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速報・現地リポート

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全日本選手権大会

●女子シングルス準々決勝(10:00~)
平野(ミキハウス) vs. 渡辺(日立化成)
藤沼(日立化成) vs. 田勢(十六銀行)
樋浦(ミキハウス) vs. 石垣(淑徳大)
石川(ミキハウスJSC) vs. 王(日立化成)

・現全日本女王の平野は、仙台育英高時代のダブルスパートナーとしてインターハイでも優勝している渡辺との対戦。高校卒業後の実績では平野が圧倒しているが、互いのプレーを熟知しているだけに興味深い対戦になる。異質対決の藤沼vs.田勢、強打の樋浦vs.カットの石垣、そしてやはり注目の一戦は石川vs.王輝。全日本団体では、石川が大激戦の末に王を下している。石川にも十分チャンスはありそうだ。

●男子ダブルス準々決勝(10:00~)
水谷/岸川(明治大/スヴェンソン) vs. 吉田/平野(個人/野田学園高)
松渕/根田(明治大) vs. 松平賢/上田(青森大/青森山田高)
山谷/神原(青森山田高)vs. 軽部/池田(明治大)
森田/瀬山(中央大) vs. 大森/大矢(東京アート)

・3連覇中の水谷/岸川は、ガッツペアの吉田/平野と対戦。朝一番の対戦だけに、水谷/岸川は序盤でペースをつかみたい。

●男子シングルス5回戦(10:45~)
水谷(明治大) vs. 河原(シチズン)
水野(東京アート)vs. 丹羽(青森山田中)
吉田(青森山田中)vs. 木方(協和発酵キリン)
笠原(早稲田大) vs. 韓陽(東京アート)
岸川(スヴェンソン) vs. 吉村(野田学園高)
張(東京アート) vs. 谷口(シチズン)
高木和卓(東京アート) vs. 高岡(早稲田大)
坂本(協和発酵キリン) vs. 平野(野田学園高)
吉田(個人) vs. 塩野(東京アート)
池田(明治大) vs. 坪口(日産横浜クラブ)
並木(シチズン) vs. 下山(協和発酵キリン)
徳増(専修大) vs. 大矢(東京アート)
松平賢(青森大) vs. 御内(早稲田大)
森(東山高) vs. 高木和健(東京アート)
田勢(協和発酵キリン) vs. 藤本(滝川第二高)
軽部(明治大) vs. 阿部(リコー)

・男子シングルスはランク決定戦が行われる。16試合の対戦カードを見ると、「手の内を知り尽くした」という対戦は少ない。思わぬ番狂わせが起きる可能性もありそうだ。笠原vs.韓陽、吉田vs.木方、丹羽vs.水野などが注目カードか。

●女子ダブルス5回戦(11:45~)
鈴木/谷岡(エリートアカデミー) vs. 藤井寛/若宮(日本生命)
福原/石川(ANA/ミキハウス) vs. 伊積/池田(東京富士大)
照井/中島(早稲田大) vs. 美咲/末益(NEC SKY)
郡山/藤井優(近畿大) vs. 河村/福平(日立化成)
小西/小林(アスモ) vs. 挾間/石塚(十六銀行)
坂本/阿部(サンリツ) vs. 土井/土田(中国電力)
平野/樋浦(ミキハウス) vs. 山梨/小野(淑徳大)
藤沼/渡辺(日立化成) vs. 越崎/福岡(中国電力)

・中学3年生の鈴木/谷岡が第1シード。福原/石川、平野/樋浦、藤沼/渡辺と強豪ペアが揃い、優勝の行方は読みづらい。福原/石川は互いにハイリスクな攻撃が持ち味だけに、つなぐボールをきっちり入れられれば優勝は近づいてくる。

 速報班も気合いを入れ直して、頑張ります!
●混合ダブルス決勝
松平/石川(青森山田高/ミキハウスJSC) -8、6、-13、3、5 藤本/鳥居(滝川第二高/神戸松蔭女子学院大)

 松平/石川ペアが初優勝を飾った。前評判どおりの成績ではあるが、それ以上に藤本/鳥居ペアの健闘が光る内容だった。鳥居が固い両ハンドのブロックと正確なドライブでつなぎ、サウスポーの藤本が思い切りの良いカウンタードライブを連発。ゲームポイントを握られた第3ゲームを逆転で奪った時には「藤本/鳥居ペアが優勝をさらうのか?」という雰囲気が漂った。
 しかし、松平/石川は石川が前について厳しくコースを突き、松平が強打だけでなく、打球点を落としたループドライブなど緩急をつけたプレーで得点を重ね、第4・5ゲームを連取。苦しみながらも優勝を手にした。石川は試合後、「混合も初めて優勝できてうれしい。決勝は競って厳しい試合になったけど、一本一本頑張って戦いました」とコメントを残した。また、シングルスではショックの大きい敗戦を喫した松平は「シングルスとダブルスは負けてしまいましたが、これからもっとタイトルを穫れるように次は頑張ります」とコメント。記者会見ではようやく笑顔も見せた。敗れた藤本/鳥居ペアは「田勢さんのペアまで勝ち上がるのが目標だった。ここまできたら勝ちたかったというのはあるけど、準優勝という結果はうれしい」。持てる力はすべて出し尽くした。

 今日はついに7試合を7連勝で戦い抜いた石川佳純。明日の女子シングルスと女子ダブルスに4冠王の夢をつないだ。
 
●ジュニア女子シングルス決勝
石川(ミキハウスJSC) 5、12、8 森薗(青森山田高)

 ジュニア女子4連覇、そして2年連続で初戦から決勝までオールストレート勝ちの完全優勝。記者会見で「一般シングルスに集中するために、ジュニアを回避することは考えませんでしたか?」と質問が飛ぶほど、石川の強さは際立っていた。

 対戦相手の森薗も、昨年は石川のサービス・レシーブとブロックに翻弄されたが、今年は台上から丁寧な試合運びを見せた。もともとフォアにはパンチ力のある森薗、フォアの打ち合いなら互角の勝負。第2ゲームには7-10とされてから10-11と逆にゲームポイントを取り返した。このゲームを取っていれば接戦にもつれた可能性もあるが、石川は慌てることなくこのゲームを締めた。
 試合後、「4連覇できるなんて本当に信じられません。今回でジュニアに出られるのは最後なので、出られる種目には全部出たかった。森薗さんには世界団体戦の代表選考会では、ゲームカウント2-0の6-1から逆転されたので、今回はどれだけリードしていても最後まで気を抜かずにプレーするようにしました」とは石川の弁。やはりジュニアではこの石川に対抗馬はいなかった。
●ジュニア男子シングルス決勝
丹羽(青森山田中) 2、-2、5、8 平野(野田学園高)

 ジュニア男子は第1シードの丹羽が優勝を決めた。「平野選手はフォアドライブがすごいので、ラリーだと苦しい。サービス・レシーブの早い段階で崩そうと思っていた」という丹羽。一発のボールの威力では平野もひけを取らなかったが、丹羽は台上で先手を取り、サウスポーの強みを活かして逆モーションを交えた広角ドライブを打ち込んだ。第4ゲーム10-8の場面でも、サービスで崩して3球目攻撃を決め、シャイな中学3年生が普段はあまり見せないガッツポーズ。昨年は力強さよりも天性のセンス、うまさが目立ったが、この1年で球威は確実にアップしている。明日の男子シングルスでの戦いが今から楽しみだ。

 敗れた平野も、ヤマダ勢の上位独占に待ったをかけ、男子ジュニアを大いに盛り上げた。「決勝は納得のいく試合ができませんでした。ラリー戦なら勝てるんですが、サービス・レシーブでやられたという感じ。丹羽くんに対して苦手意識はない。サービス・レシーブさえなんとかなれば勝てると思ってたんですが…。優勝できなかったんで、悔しいです」と試合後に語った。平野も上田(青森山田高)を破って男子シングルスに勝ち残っている。明日のランク決定戦に向けて、気持ちを切り替えてほしい。
●女子シングルス6回戦の結果
平野(ミキハウス) -9、8、3、2、5 岡崎(武蔵野高)
渡辺(日立化成) 2、3、5、7 河村(中国電力)
藤沼(日立化成) -8、-8、7、6、6、-7、6 藤井寛(日本生命)
田勢(十六銀行)-4、4、-3、8、8、8 福原(ANA)
樋浦(ミキハウス) 4、-7、3、7、10 森薗(青森山田高)
石垣(淑徳大) -10、3、6、-8、5、7 小林(アスモ)
石川(ミキハウスJSC)8、7、-5、-9、13、7 福平(日立化成)
王(日立化成)-8、10、6、7、-7、6 藤井優(近畿大)
●女子シングルス6回戦 

田勢(十六銀行)-4、4、-3、8、8、8 福原(ANA)

 福原愛(ANA)がシングルス6回戦で田勢(十六銀行)に敗れ、今年も全日本のタイトル獲得はならなかった。序盤でゲームカウント2-1とリードしたものの、プレッシャーを隠しきれない険しい表情。じっくり構える田勢に対し、早打ちによるミスが続いた。ゲームカウント3-2と追い詰められた6ゲーム目、今までのバック対バックの展開を変えようと試みるがミスが重なり、最後は福原のレシーブがネットにかかりゲームセット。試合後の会見では、「いろいろと敗因もありますけど、勝ちたい気持ちが多くて負けてしまった。がんばりたいと思っていたけどまたダメでした」と涙を見せず、気丈に語った。
 「福原には7ゲームズマッチでは勝ったことがない。5ゲームズマッチでも以前に一度トップ12で勝っただけ」という田勢(十六銀行)は、「自分の嫌いな攻め方を福原がしてこなかった。精神的にも福原のほうが受け身になったのかもしれない」と試合を振り返った。
●女子シングルス6回戦
樋浦(ミキハウス) 4、-7、3、7、10 森薗(青森山田高) 

 小柄ながら積極的にフォアで動くダイナミックなプレースタイルが共通する両者の対戦は、予想通り華々しい打撃戦となった。バック対バックから森薗がフォアに振ったボールに対し、樋浦が動き良く飛びつき、ラリー戦で樋浦が打ち勝つ展開。両者とも凡ミスは少なかったが、フォアサイドへのボールの対応が勝負を分けた。5ゲーム目、森薗がゲームポイントを奪ったが、樋浦が驚異的な集中力で追いつき、鮮やかな逆転勝ちをおさめた。

●男子ダブルス5回戦

水谷/岸川(明治大/スヴェンソン) 6、9、5 神/野邑(青森山田高)
吉田/平野(個人/野田学園高) 8、6、8 阿部/森下(リコー)
松渕/根田(明治大) 9、3、-8、13 並木/久保田(シチズン)
松平賢/上田(青森大/青森山田高) 6、7、-9、-8、6 韓/張(東京アート)
山谷/神原(青森山田高) -11、-4、6、10、7 谷口/中野(シチズン)
軽部/池田(明治大) -5、8、-5、8、10 松平健/丹羽(青森山田高/青森山田中)
森田/瀬山(中央大) 9、3、8 平屋/林(明治大)
大森/大矢(東京アート) -9、12、10、5 倉嶋/田勢(協和発酵キリン)

下写真:水谷/岸川、4連覇へ向けて視界良好
●ジュニア女子シングルス準決勝
石川(ミキハウスJSC) 5、5、7 森(明徳義塾高)
森薗(青森山田高) 7、8、6 鈴木(エリートアカデミー)
●混合ダブルス準決勝
藤本/鳥居(滝川第二高/神戸松蔭女子学院大) -7、7、-1、6、4 高木和健/坂本(東京アート/サンリツ)
松平/石川(青森山田高/ミキハウスJSC) 3、3、3 内山/末益(熊本学園大/NEC SKY)

下写真:準決勝までノーシードから勝ち上がってきた内山/末益ペア。準決勝は完敗だったが、ベスト4入りは大・大健闘だ