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速報・現地リポート

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世界ジュニア選手権大会

★男子シングルス決勝
宋鴻遠(中国)8、6、-6、-10、7、8 林高遠(中国)

 決勝はサウスポー対決。宋鴻遠(中国)がボールの威力でまさり、チャンピオンとなった。
★ 女子シングルス決勝
朱雨玲(中国) 8、10、11、9 石川佳純(日本) 

 団体戦で石川が勝っていた朱だが、団体ではとまどっていた石川のサービスとボールに対応していた。0-4だが、各ゲームにチャンスはあった。特に2、3ゲーム目はジュース。2ゲームを取っていたら流れは五分五分になったかもしれないことを考えると、僅差だった。ジュニア最後の年の石川の金メダルはかなわなかった。
★男子ダブルス決勝
町/丹羽(日本) 9、9、6、-12、4 ゴーズィ/Q.ロビノ(フランス) 


 1ゲーム目、4人とも相当なテクニシャンで力勝負というよりもテクニックの見せ比べのような出足。6-3、6-6、7-7、8-8、11-9で先取。2ゲーム目、4-0と離す。そのまま8-1と離し、決まったと思ったが、そこから8-7まで追い上げられ、10-7、11-9で、2ゲーム連取。優勝は見えてきたか。
 3ゲーム目、2-2、2-3、3-3、5-3でフランスがタイムアウト。8-5、11-6。あと1ゲームで金メダル!日本のほうが安定感があり、攻め口が早い。
 4ゲーム目、2-5、5-5に追いつく。5-6、5-7、フランスペアも必死に食い下がる。6-7、12-14でフランスが取り返す。5ゲーム目、2-1、3-1、4-1、丹羽のレシーブで5-1。ストレートへの逆モーションフリックが効いている。6-1、11-4で最後はあっさりと優勝が決まった。
 日本は2個目の金メダル獲得!!
★ 女子ダブルス決勝
顧玉ティン/朱雨玲(中国)-9、7、-11、10、7、9石川/森薗(日本) 

 第1ゲーム、4-4、4-5、9-7、9-9、10-9でネットイン、11-9で先取。2ゲーム目は中盤までイーブンだったが途中はなされ、7-11で落とした。3ゲーム目、3-0、3-3、6-4、6-5、6-6、6-7と逆転される。6-8、7-8、8-8と追いつく。森薗サーエースで9-8、石川ドライブオーバーミスで9-9、9-10、石川のレシーブで10-10。石川カウンタードライブで11-10。11-11。石川のドライブを顧がネットミスで12-11。石川のドライブを顧がオーバーミスで13-11。ゲームを2-1とリード。
 4ゲーム目、5-2、5-4、6-4、6-5、7-5、7-6、石川のドライブで8-6、8-7、8-8、8-9、10-10、10-11、10-12。朱のボールを森薗が取る組み合わせが厳しそうだ。
 5ゲーム目、0-2、2-2、2-3、森薗ドライブが決まり3-3、3-4、3-5、3-7と離される。3-8、3-9、ワンサイドになっている。4-9、4-10、5-10、6-10、7-10、7-11。
 日本は後がない。2-3とゲームをリードされた。6ゲーム目、2-1、3-1、いいぞ、離せ。4-1、石川の柔らかいボールが効いている。ラリーで取られて4-5。5-5、5-6、5-7でたまらず日本がタイムアウト。森薗のボールを顧が完璧に止め、5-8。6-8、森薗ドライブが決まった7-8。ここで中国がタイムアウト。この試合の最大の勝負所だ。7-9、7-10。9-10、9-11。最後は石川のボールがオーバーミスでハードマッチは終わった。日本、惜敗の準優勝に終わった。


★ 混合ダブルス決勝
呉家驥/顧玉ティン(中国) 10、7、-9、8、5 林高遠/朱雨玲(中国)
★ 男子シングルス準決勝
宋鴻遠(中国)8、-12、-10、8、12、10 周雨(中国) 
林高遠(中国)3、6、2、4     呉家驥(中国)

 宋鴻遠と周雨は力対力の対決だった。丹羽を破った周のパワーボールは相当に威力があるが、宋はうまく対処し、自らもパワーボールを打ち込んだ。わずかに周のほうが荒かった。決勝は宋と林の、前回3位同士の対決となった。
*写真は左から丹羽に勝ったが準決勝で敗れた周、周に勝った宋、呉に勝った林
★女子シングルス準決勝
朱雨玲(中国)-8、-10、8、1、5、-9、6 易芳賢(中国) 

 朱雨玲が決勝へ進んだ。団体戦で石川に負けた朱雨玲ではなく、易に勝たせると見る節もあったが、最近の中国は勝利者操作をしなくなっている。見る限り、実力からしても今回の朱はあまり強さを感じない。一発の威力があるわけでもなく、つなぐボールが多いので迫力がないのだ。しかし、0-2から朱が逆転勝ち。
4ゲーム目、朱が4-1のリードのところで易がバックのチキータで台にラケットをぶつけ、ラバーを損傷したためにスペアラケットにチェンジした。そこから1点も取れずに11-1で朱がゲームを取り返した。この辺から流れは完全に朱だった。

*写真は左から朱雨玲、易芳賢
★ 女子シングルス準決勝
石川佳純(日本) 1、5、4、10 梁夏銀(韓国)

 1ゲーム目、4-1、5-1、6-1、8-1、11-1。サービスは効いている。2ゲーム目、3-3、3-4、4-4、5-5、7-5、11-5、石川のバックへボールを集める梁だったが、中盤から一気に突き放した石川。2ゲーム連取した。3ゲーム目、5-2、5-3、6-3、一気に11-4。4ゲーム目、4-2、タイムアウト梁、8-4から10-10、最後は12-10。
 なんと4-0、20分ほどで梁を仕留めた石川。試合が終わっても笑顔はなかった。首を傾げながら、体を振る。どうも納得いかなかった様子だ。完全に優勝へ向かう心持ちなのだろう。だから準決勝で負けるわけにもいかないし、ストレートで勝っても内容に満足できなかったのか。
 三冠を狙う石川佳純の準決勝があと30分に迫ってきた。相手は韓国の強打者、梁夏銀。二人の対戦は初めてで、石川のサービスが効けば、有利な展開に持っていけるかもしれない。
 朝の7時40分のバスに乗って、トレーナーの田中さん、ドクターの小笠さん、練習相手の男子の吉田選手、岸監督、有沢コーチ、お母さんが一緒に会場入り。8時半から約1時間みっちりと練習した。
 写真は朝の練習をする石川。練習後、ベンチで卓球ノートを見る石川
 試合はもうすぐ。がんばれカスミ!!


 男子ダブルスでフランスのゴージー、ロビノ組が決勝に進んだ。ヨーロッパユース選手権で3大会連続優勝しているフランス。ここのところ、ジュニア以下の男子タイトルを総なめにしているが、ようやく世界ジュニアでも頭角を現してきた。過去のこの大会では銅メダル2個のフランスが、初めて決勝に進み、盛り上がっている。
 シングルスの優勝候補の一人だった日本の丹羽をその悔しさをダブルスの決勝にぶつける。
 シングルスでは準々決勝で中国の周雨に完敗した丹羽。相手のボールの威力に最初から最後まで圧倒された。それにしても周(写真)のフォアハンドの威力はすごい。ブースター(補助剤)使用を噂される中国選手だが、ボールの威力はそれだけではない。スイングの速さ、鍛えられた体から放つボールの威力は用具云々を越えたレベルだろう。
ITTFのインタビューに対して「団体でも金メダルを狙っていたのに負けた。ダブルスでは金メダルを取る」(丹羽)、「準決勝の中国選手は集中力が低かった」(町)。「町とは中学時代から5年間もダブルスを組んできたのでお互いがよくわかっている」(丹羽)と答えた日本ペア。決勝での爆発を期待しよう。