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世界ジュニア選手権大会

 もうすぐ、女子の決勝が始まる。6度目の対戦となる日本対中国。なんとか頑張ってほしい。もちろん鍵になるのは石川。前半で石川が勝ち、チュに揺さぶりを与えたい。
昨夜、準決勝終わった後の日本女子の岸監督のコメント。「今日は森薗でした。ゾルヤに1勝3敗くらいなんですよ。谷岡はドイツに分がいいから2点使いにしようか迷ったが、やっぱり森薗だった。谷岡はがんがん打ってくる相手に強いけど、ムールバッハはやりにくかった。石川はレシーブがうまくいかなくて強いボールを食らっていて少し苦しんだ。中国にようやく挑戦できる。今まで5回銀メダルで終わっているので、何とか違う色のメダルを獲りたい。中国もまだジュニアなのでスキはあると思っている。台上がポイントになるでしょう前半で石川が点を取り、3番勝負で、今回は狙っていきたい」
*写真は日本のエース、石川と、中国のエース、顧玉ティン
●男子団体準決勝
  日本 3-0  韓国
○吉田 -8、-6、8、9、10 キム・ジファン
○丹羽 6、7、-8、6    イ・スンヒュク
○ 平野 -8、5、-9、7、8 キム・ドンヒュン

  中国 3-0 ドイツ
○林高遠  13、8、-9、5  フランチスカ
○周雨   7、5、3     ホルター
○宋鴻遠   10、4、8   ワグナー

 日本男子は韓国との対戦。トップで吉田が相手エースのキム・ジファンに対して、0-2から逆転勝ち。これで完全に流れを引き寄せた。硬さが見られた出足だったが途中から開き直り、果敢な攻撃を見せた。
 2番の丹羽は1ゲームを取られたが余裕のプレーぶりで力の差を見せた。3番の平野は最終ゲームまでもつれたが、振り切り、今大会は競り合いをものにしている。「リードしたスコアで3番に回ってくるのでプレッシャーは感じていません。自信を持ってやっています」(平野)。
 日本は明日の夕方、中国と決勝を行う。切り札のエース丹羽がどんな戦い方を見せるかにも注目したい。
*写真は左から日本の勝利を決めた平野、エースの丹羽、そしてトップで勝った吉田
●女子団体準決勝
  日本   3-0  ドイツ
○ 石川  3、-6、6、9   ビンター
○ 森薗  9、-7、12、-8、4 ゾルヤ
○ 谷岡  9、-9、-4、7、5 ムールバッハ

  中国 3-0 韓国
○顧玉ティン  7、9、6    ユ・ウンチョン
○朱雨玲   -8、-9、5、4、5  梁夏銀
○易芳賢    1、4、5     チョ・ユジン

 トップの石川はビンターの回転のかかったドライブに手を焼いたが、サービスを効かせた速攻で競り勝った。ビンターはモスクワでの世界選手権でドイツの代表として準々決勝で1点を奪うなど、期待のホープだが、石川が一枚上だった。
 森薗は1ゲーム目9-9からフォアのしゃがみ込みサービスで2本連取。2ゲーム目はゾルヤが落ち着いてきて距離を取り、森薗の攻撃をカウンターで狙う。3ゲーム目はジュースで取ったが、4ゲーム目はゾルヤの強打が炸裂、まともに打たれたら取れない。最終ゲームは前半でのリードに乗じて森薗は一気に離し、ゾルヤの崩れを誘い、4本で勝利した。
 3番はカットの谷岡の登場。2試合続けて前田を起用していた岸監督だったが、谷岡をドイツにぶつけた。バック面に粒高に近い表ソフトを貼っているムールバッハはツッツキからの攻撃と、バックの変化のあるブロック、強打で谷岡を攻める。しかし1-2から2ゲームを先取し、谷岡は苦しみながらも勝利をもぎ取った。日本は5回目の決勝進出。明日、中国との決戦を迎える。
*写真は左から接戦をものにした森薗、3番で期待に応えた谷岡、ITTFのインタビュー(中国語で)に応える石川

〈女子準決勝〉*現地時間朝の10時から(日本時間夕方の6時)
日本対ドイツ
中国対韓国
 
〈男子準決勝〉*現地時間朝の12時から(日本時間夕方の8時)
日本対韓国
中国対ドイツ
 男子の準々決勝で中国戦のトップで登場したブラジルのダニロ・トーマ君はなかなかのイケメンだ。日系選手で、名前から察すると沖縄の當間さんが先祖か(すいません、勝手な想像です)。
中国の宋鴻遠と対戦し、ゲームオールの惜しい試合をした。
 女子での注目はやはりルーマニアの妖精ことスッチでしょう。団体戦ではもう一つの出来でしたが、シングルスで期待できる。ルーマニアの若手の星です。
*写真はトーマ&スッチ
 世界ジュニア選手権というのは世界中を転々として開催されている。これは「各大陸で持ち回り開催する」ことになっているからだ。チリ(南米)、日本(神戸)、オーストリア(リンツ)、エジプト(カイロ→ここはちなみアフリカ)、スペイン(マドリッド)、コロンビア(カルタヘナ)。なぜかオセアニアは飛ばされましたが。
 今回はスロバキアの首都ブラティスラバ。もともとハンガリー領だったスロバキア。いわゆる東欧の真ん中に位置し、第1次大戦後の1918年には隣国のチェコとの共和制でチェコスロバキアが独立。その後、ナチスドイツの保護領となり、スロバキアは自治政権を宣言するもそれはドイツの傀儡政権だった。第2次大戦後に再びチェコスロバキアとなるも、1993年にはチェコスロバキアが解体し、スロバキア共和国が誕生。2004年にはEUに加盟し、09年からはユーロを導入している。
 ヨーロッパの12月は寒い。ブラティスラバの外も雪が残っている。選手の食事は朝はホテルだが、昼と夜はバスで5分ほどのところにある食堂。ところがほぼ毎日、チキンとトマト、というのでそろそろ飽きているだろう。とはいえ、この町というか、会場のまわりもホテルのまわりにも食べる場所はあまりないのだ。
 物価はそれほど高くなく、平均給与は月数万円程度らしい。
 日本男子は強い。丹羽の強さは中国以外の中では抜けた感がある。吉田も固さが見られるが、ゴージーに勝ったことで勢いに乗るかもしれない。そしてチームをそのガッツで引っ張る平野も調子を上げきたのが心強い。韓国戦が楽しみだ。
「吉田は最後の3ゲームを良く挽回した。ゴージーは良いボールを持っているけど、そこを意識しすぎたか、名前負けしていた。名前負けするな、自信を持ってやれと言ってきた。あまり簡単に勝ちすぎてもだめだけど、適度に競るので良い感じできている。このチームはまだ経験がないのでわからないけど、丹羽はかなりしっかりしていきているので崩れない。韓国にはアジアジュニア選手権で勝っているけど、油断しないで向かっていきたい。目標は中国を倒すことなので韓国戦もしっかり戦っていきたい」と河野監督は自信あふれるコメントを残した。
*写真はフランスのエース、ゴージー。そのゴージーに逆転勝ちした吉田、そして平野にアドバイスを送る河野監督
〈女子準々決勝〉
中国  3-0 ルーマニア
韓国  3-2 チャイニーズタイペイ
ドイツ 3-0 ハンガリー
日本  3-0 香港
〈男子準々決勝〉
韓国  3-1   ポーランド
ドイツ 3-1   ベルギー
中国  3-0   ブラジル

   日本  3-0  フランス
○丹羽  5、8、5  ロビノ
○吉田  -9、-9、8、8、10 ゴーズィ
○平野  3、12、12 ブロシエール
*写真は左から丹羽、吉田、平野
●女子団体準々決勝
  日本  3-0  香港
○石川 6、9、8  呉穎嵐
○ 森薗 6、-1、6、2 李皓晴
○ 前田 -7、8、6、7 グアン

 日本女子は準々決勝で香港を迎え撃ったが、3-0のストレートで下し、準決勝進出を決めた。香港のベンチには張瑞が入り、昨年は二人がシングルスでベスト16に入っていたが、石川と森薗をそろえる日本はものともしなかった。
「石川が李、森薗が呉と当たりたいと言ってきたが、森薗の当たりが良かったので前半で李に森薗を当てた。3人ともうまくしっかりとプレーできた。ドイツはかなりパワーのある選手がいるので、苦しい試合にはなるでしょう。こちらはやるべきことをきちんとやる。目標は中国に勝つことなので、この辺で転んでいられないので、戦い方は変えない」と岸監督。

*写真は左からベンチコーチをする岸監督、石川、前田
〈女子第2ステージ〉●1回戦
ルーマニア 3-2 セルビア
韓国    3-0 フランス
ハンガリー 3-0 エジプト
香港    3-0 チェコ

● 準々決勝
中国 対 ルーマニア
韓国 対 チャイニーズタイペイ
ドイツ 対 ハンガリー
日本 対 香港

〈男子第2ステージ〉●1回戦
ポーランド 3-1 エジプト
フランス  3-1 インド
ドイツ   3-1 チャイニーズタイペイ
ブラジル  3-2 イングランド

● 準々決勝
韓国 対 ポーランド
日本 対 フランス
ベルギー 対 ドイツ
中国 対 ブラジル