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世界ジュニア選手権大会

 中国、日本、韓国以外ではチャイニーズタイペイの鄭怡静の力を抜けている。グループリーグでは7戦全勝で、ボールの威力が光っている。世界ランキングで35位につけ、U21では10位の選手だ。個人戦でも上位に行くのは確実か。
 男子ではベルギーのロックンローラーこと、ジャンがグループリーグで大活躍し、1位通過の原動力となった。

*写真は左が鄭怡静、右がジャン
 男女第2ステージのドローは下のトーナメント表のようになった(クリックで拡大)。男女とも1~12位決定戦に進んだエジプトの健闘が光っている。男子チームはK.アサールが期待どおりの活躍を見せれば、ポーランドを破って準々決勝進出も夢ではない。

 日本男子は準々決勝で勝てば韓国との対戦。第1シードの韓国だが、昨年に比べるとチーム力はダウン。予選グループではカナダを相手にラストまでもつれ、大苦戦している。準決勝で当たれば勝機は十分にある。女子は準決勝に進めばドイツと当たるだろう。ヴィンターとP.ゾルヤという左右のシェークドライブ型を揃えたドイツ女子は、久々に充実のメンバー構成だ。
 女子第1ステージは、激戦区となったグループCでドイツが韓国を撃破。韓国はエース梁夏銀が2点を奪ったが、ラストで世界団体選手権モスクワ大会でも活躍したヴィンターがジョ・ユジンを下した。チャイニーズタイペイも、スーパーエースの鄭怡静が苦しみながらも2点を奪って香港を下し、準々決勝進出を決めている。(星取り表はクリックで拡大)

★各グループの1・2位チーム同士の対戦(日本のグループBは2・3位の対戦)

■グループA
〈中国 3-0 ハンガリー〉

○朱雨玲 8、1、6 アンブルス
○顧玉ティン 8、-8、6、7 マダラス
○易芳賢 9、1、2 ナギバラディ

■グループB
〈ルーマニア 3-1 エジプト〉

○スッチ 7、-4、9、11 メシュレフ
 ポストアカ 10、-10、-4、-8 エル-ダウラトリー○
○イリチ -9、7、5、4 エル-ソカリ
○ポストアカ 9、5、10 メシュレフ

■グループC
〈ドイツ 3-2 韓国〉

○P.ゾルヤ -6、6、-7、5、6 ジョ・ユジン
 ヴィンター 11、-4、-4、-6 梁夏銀○
○ムフルバハ -6、-3、8、7、9 パク・ジョヒュン
 P.ゾルヤ -5、9、-12、-5 梁夏銀○
○ヴィンター -9、4、8、3 ジョ・ユジン

■グループD
〈チャイニーズタイペイ 3-1 香港〉

○陳思羽 10、11、-3、8 李皓晴
○鄭怡静 9、-11、-7、9、10 呉穎嵐
 チェン・シェンツ -7、8、8、-6、-7 管夢圓○
○鄭怡静 6、8、-8、-9、3 李皓晴
 男子第1ステージの各グループの結果は以下のとおり(星取り表はクリックで拡大)。波乱があったのはグループD。ベルギーがフランスを破って1位通過。長身・長髪のローリック・ジャンがQ.ロビノとゴーズィを破り、波乱の立役者となった。

★各グループの1・2位チーム同士の対戦(日本のグループCは2・3位の対戦)

■グループA
〈韓国 3-0 イングランド〉
○チョ・ジェジュン 5、14、-14、-8、8 ピッチフォード
○キム・ジファン 10、6、-9、4 キュレン
○金東賢 3、-6、6、7 マクベス

■グループB
〈中国 3-0 ポーランド〉

○周雨 4、9、2 ウィスニエフスキ
○林高遠 -9、6、7、3 フロラス
○宋鴻遠 6、3、9 クルパ

■グループC
〈ドイツ 3-1 エジプト〉

○フランチスカ 5、8、2 ベダイル
 ホルター -8、5、5、-9、-10 K.アサール○
○ワグナー 6、2、9 エル-シャーラウィ
○フランチスカ 7、11、-6、-4、4 K.アサール

■グループD
〈ベルギー 3-1 フランス〉

 ニュイチンク -8、12、9、-9、-10 ゴーズィ○
○ジャン 8、11、8 Q.ロビノ
○ヴァンロッソム 4、9、5 ロレンツ
○ジャン 7、-9、5、-8、8 ゴーズィ
 日本女子は準々決勝で香港とチェコの勝者と対戦する。現地時間(日本よりも8時間遅れ)の4時からの試合となる。
 日本女子の岸監督のコメント。
「ヨーロッパではルーマニアは一番警戒していたチームだし、3年前には予選リーグで負けているチーム。去年、森薗はスッチにシングルスでやられているので、前半でスッチに石川を当てるように組んだ。大会前に課題を与えて取り組んできた成果も出てきたし、石川でもラリーを続ければ勝つレベルでも、中国に勝つために連続攻撃をハードにしてきたし、満足するような内容になっていると思う。相手によってカットの谷岡と前田を使い分けている」

 日本男子は準々決勝でフランスとインドの勝者と対戦する。中国とは決勝でしか当たらない。現地時間の午後6時からの試合となる。
 河野正和監督のコメント「ドイツは力があるので五分五分かなと思ったけど、丹羽君が非常に良い試合をしてくれてよかった。平野君はクロアチア戦で良い試合をしてくれたので続けて使った。競った場面でかなり得点をしていたので良かった、よく頑張ってくれた。吉田君の今日の2ゲームは経験不足が出た。フランチスカは結構やると思っていた。丹羽君は見ていても驚くようなすばらしいプレーが多い。選手の仕上がりに関しては、トレーナーの田中さんもきてくれて準備もしっかりやれている」
*写真は左から丹羽と石川
〈男子グループ3戦目〉
日本   3-0   クロアチア
○丹羽  3,6,6    フセク
○吉田  3,8,7    シモビッチ
○平野  -8,6,-12、14、10 シピン
 
〈女子グループ4戦目〉
  日本  3-0  ルーマニア
○森薗  7、8、8  ポストアカ
○石川  9、8、7   スッチ
○前田  -8、3,10、-9、7 イリチ

〈男子グループ4戦目〉
 日本  ドイツ
○丹羽  -9、3、2、-8、5  ホルター
 吉田  4、-8、-11、7、-10 フランチスカ○
○平野  8、-9,9、11     ワグナー
○丹羽  10、8、-9、7    フランチスカ

 エースのフランチスカを軸にしたドイツチーム。2番の吉田がそのフランチスカに敗れたが、3番の平野が踏ん張り、4番のエース対決で丹羽がそのスピード、打球点の早さでフランチスカのパワーを封じ、3-1でグループリーグを全勝で1位通過し、準々決勝進出を決めた。それにしても丹羽の安定感は出色だ。
 日本男子は大会2日目のクロアチィア戦に丹羽、吉田、平野の布陣で勝ち、3勝目。日本女子は石川、森薗、前田でルーマニアをストレートで下し、グループを全勝で通過し、準々決勝進出を決めた。
*写真は左から日本男子のエース丹羽、ルーマニアでスッチに勝った石川、そしてルーマニアの妖精、スッチ
日本男子がオーストラリアに勝ち、2勝目
 日本  3-0  オーストラリア
○平野  4、5、3  ブリックネル
○吉田  6、2、-10、6 フ・ヘミング
○町   8、5、5   カチカルト

日本女子がペルーを下し2勝目
 日本  3-0   ペルー
○石川  5、9、6  ソト
○森薗  7、3、1  モリ
○前田  8、3、7  レルトラ

日本の女子はロシアに勝ち3勝目
  日本  3-0  ロシア
○石川  5、4、5  ボルベワ
○森薗  7、-9、10、10 ノスコワ
○谷岡   3-0 ロシキナ
*写真は石川と森薗
日本男子、初戦エジプトに完勝
  日本  3-0  エジプト
○丹羽 6,7,5   ベダイル
○ 平野 9,8,-6,9 アサール
○ 吉田 8,6,8   ショーマン

日本女子、エジプトに初戦で勝つ
   日本  3-0  エジプト
○石川  3,11,4,4 EL-ダウワトリー
○森薗  6.3.9   メシュレフ
○谷岡  5,6,3   EL-ソカリ
 上位3チームまでが1~12位決定戦に進む第1ステージ。日本は男子がドイツ、女子がルーマニアと同組となり、ともに第1ステージ最終戦となる第4戦で対戦する。

★男子団体・第1ステージ
A:韓国、チャイニーズタイペイ、イングランド、スロバキア、カナダ
B:中国、ポーランド、インド、アメリカ、パラグアイ
C:日本、ドイツ、クロアチア、エジプト、オーストラリア
D:フランス、ベルギー、ブラジル、セルビア、ニュージーランド

☆女子団体・第1ステージ
A:中国、フランス、ハンガリー、スロバキア、ブラジル
B:日本、ルーマニア、ロシア、エジプト、ペルー
C:韓国、ドイツ、アメリカ、チェコ、オーストラリア
D:チャイニーズタイペイ、香港、ポーランド、セルビア、ニュージーランド

 エースの丹羽以外は世界ジュニア初出場となる日本男子は、まず初戦のエジプト戦にきっちり勝って勢いに乗りたい。日本女子は前回もルーマニアと対戦しているが、この時に3番で日本から1点を奪ったスッチが、エースとして出てくるだろう。3番手のロシアにはモスクワ大会にも出場したノスコワがいるが、実力的には問題ないはずだ。
 第1ステージのタイムスケジュールは以下のとおり。日本時間では4日の夕方から、第1ステージがはじまる。

■日本男女チーム・第1ステージのタイムスケジュール(※日本時間で表記)

12月4日  17:30~ 日本女子 vs. エジプト     
      19:30~ 日本男子 vs. エジプト     
      23:00~ 日本女子 vs. ペルー     
      25:00~ 日本男子 vs. オーストラリア
12月5日  19:30~ 日本女子 vs. ロシア     
      23:00~ 日本男子 vs. クロアチア     
      25:00~ 日本女子 vs. ルーマニア     
      27:00~ 日本男子 vs. ドイツ  

 ちなみにブラティスラバと日本の時差は-8時間。速報のアッ プは日本時間の深夜から明け方になってしまいますが、ご容赦ください。