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世界卓球東京大会WEB速報

 〈日本 2−0 ポルトガル〉
○丹羽 7、5、14 フレイタス
○水谷 4、6、9 アポローニャ
 松平 vs. モンテイロ
 水谷 vs. フレイタス
 丹羽 vs. アポローニャ

 日本、メダルに王手!
 水谷は流れるような攻守の切り替えを見せ、まさに絶好調。第3ゲームこそ、出足でアポローニャの強気のフォアドライブに押され、1−8まで離されたが、ここから4−9、9−9と追いつき、10−9でマッチポイント。最後はアポローニャのロビングを粘り強く連打し、勝負を決めた!
 さあケンタ、ストレートで決めるぞ!
 〈日本 1−0 ポルトガル〉
○丹羽 7、5、14 フレイタス
 水谷 vs. アポローニャ
 松平 vs. モンテイロ
 水谷 vs. フレイタス
 丹羽 vs. アポローニャ

 丹羽孝希、フレイタスにストレート勝ち!

 グループリーグでの対戦ではゲームオール9点と大苦戦した丹羽だったが、今日は出足から集中力抜群。硬さの見えるフレイタスに対し、台上処理で先手を取り、チキータからのバックハンドにもミスが出なかった。第3ゲームは10−9でマッチポイントを取ってから、お互いにマッチポイントとゲームポイントの取り合いになったが、15−14で丹羽がバック連打からフォアドライブを決め、大きくガッツポーズ。

 好調の水谷の2得点はかなり堅いだけに、この先制点は大きい!
 〈日本 vs. ポルトガル〉
 丹羽 vs. フレイタス
 水谷 vs. アポローニャ
 松平 vs. モンテイロ
 水谷 vs. フレイタス
 丹羽 vs. アポローニャ

 男子準々決勝のポルトガル戦のオーダーが発表され、グループリーグ時の対戦とは1・2番が入れ替わっただけ。倉嶋洋介監督は、3番で松平健太を起用した。ポルトガルの3番手、モンテイロはかなりカット打ちがうまいという情報もある。日本男子も当然、相手チームの戦力や長所・短所は把握している。そのうえでの3番・松平という判断だろう。ケンタ、グループリーグの雪辱を果たしたい。
女子決勝トーナメント1回戦。勝者が明日、日本と準々決勝を戦うオランダとチャイニーズタイペイ戦はオランダが3−0のストレートで勝利。日本が待つ準々決勝へ駒を進めた。

対戦相手がオランダに決まった後の村上監督のコメント
「何度もやってる相手だが、相手もこちらを良くわかっている。勝った時のパターンをしっかりイメージして映像をみて、そういう戦術で有利な戦いから臨みたい。3番手の選手は最近力をつけてきているが3番は必ずとって残り4試合のうちにどうやって2点取るかを考えたい」

また、ルーマニア対韓国の試合はカットの徐孝元が2勝したものの2番で梁夏銀がサマラ
に、3番で石賀浄がモンテイロ(ドデアン)に敗れ2-2となり勝敗はラストのスッチ対梁夏銀戦へ持ち越された。ゲームオールの接戦となった第5ゲーム、序盤スッチが5-0とリードしたが、梁夏銀が5-5に追いつく。「かなり動揺した」と試合後に語ったスッチだったが「5-5からバックハンドが決まり5-6とした時点で自信を持った」とコメント。5-6からスッチが6点を連取しルーマニアが韓国を破りベスト8進出を決めた。

5番で勝利したスッチのコメント
「自分のプレーができたのでとてもうれしい。(1番の)徐孝元とは初めての対戦。世界ランク9位の相手なので失うものがないから向かっていった。梁夏銀との5番では自分を信じてプレーができ5−0とリードしたが、5−1となった後少し気持ちがゆるんだ。5−5となった時はかなり動揺したが、そのあとに良いバックハンドが決まり、それで自信をとりもどして11−5で勝利。今日のようなプレーができれば明日もチャンスはある。メダルを狙いたい」」


●女子決勝トーナメント1回戦
〈オランダ 3-0 チャイニーズタイペイ〉
○リー・ジャオ 10、9、-8、7 黄怡樺
○リー・ジエ 7、-8、0、-5、6 鄭怡静
○エーラント 9、3、7 陳思羽

〈北朝鮮 3-0 ウクライナ〉
○リ・ミョンスン 6、5、7 ペソツカ
○リ・ミギョン 9、10、9 ブイレンコ
○キム・ジョン 8、8、-4、1 ハポノワ

〈ルーマニア 3-2 韓国〉
スッチ 8、-6、-6、-6 徐孝元○
○サマラ 4、-9、7、-9、5 梁夏銀
○モンテイロ 1、-6、5、-5、7 石賀浄
サマラ 8、-7、-6、-10 徐孝元○
○スッチ -11、9、8、-7、5 梁夏銀
  • オランダの3番で勝利したエーラント

  • 韓国に勝利し喜びいっぱいのルーマニア

●男子決勝トーナメント1回戦
 〈ポルトガル 3−1 ポーランド〉
 アポローニャ −7、−11、−12 ワン・ツォンイ○
○フレイタス 8、7、7 ゴラク
○モンテイロ 11、8、15 フロラス
○フレイタス 5、8、−6、12 ワン・ツォンイ

 〈オーストリア 3−1 ギリシャ〉
○ガルドス −4、3、5、6 クレアンガ
 ハベソーン −11、−13、5、−6 パパイエオリユー○
○フェガール 4、6、5 リニオティス
○ガルドス 8、2、6 パパイエオリユー

 〈チャイニーズタイペイ 3−1 クロアチア〉
 陳建安 −6、6、9、−11、−7 ガチーナ○
○荘智淵 9、7、−14、−9 6 コラレク
○黄聖盛 7、−9、8、9 譚瑞午
○荘智淵 7、5、9 ガチーナ

 日本男子の準々決勝の対戦相手は、やはりポルトガルだ。ポーランドに3−1で勝利し、初のベスト8入りを決めた。昨日のグループリーグ第5戦・ルーマニア戦では、主力のフレイタスとアポローニャを温存。この決勝トーナメントに賭けている。準々決勝に出場する3名はフレイタス、アポローニャ、モンテイロの3名で決まりだが、オーダーを組み替えてくる可能性はあるだろう。
  • ポーランド戦3番で勝利したモンテイロ

  • クレアンガはガルドスに完敗…

 昨日の日本女子対オーストラリア戦、2番で田代早紀と対戦した左腕、メリッサ・タッパー。彼女は右腕に「腕神経叢(わんしんけいそう)損傷」という障がいを持っている。小学生の時に卓球を始めてから、08年U-18オセアニア選手権で優勝するなどの成績を収めてきたが、2010年からはパラ卓球でもプレーし、2016年リオデジャネイロ・パラリンピックでの優勝を目指している。現在、パラリンピックで3連覇中(クラス10)のナタリア・パルティカのライバルになり得る選手だ。

 オーストラリアのパラリンピックチームユニフォームの、モデルを務めたこともあるそうですよ。
 遅ればせながら、昨日の日本男子対ハンガリーの試合の後、「星野の眼」です。試合直後のコメントなのであしからず。

星野美香の眼
「トップの水谷の相手はカットマンだった。カットのボールを強引に攻める以外、カット打ちをほぼミスをしないので相手のカットマンはカットでは勝てないと思い、2ゲーム目から攻撃を多用したが水谷は崩れなかった。むしろ攻撃を待ち伏せしていって完勝した。
 2番の岸川対コシバ。レシーブミスと、岸川にとって簡単と思えるボールのミスが多かった。相手のバックハンドのカウンターは非常に早いので、そこを狙わすに戦った方が良かったのではないか。
 3番の塩野選手は、攻守のバランスが良く相手のプレーを不安定にさせた。内容の良いゲームだった。3ゲーム目、ジュースでの攻撃も素晴らしかった。3番としての役割を十分に果たした。
 4番の岸川は、初戦のギリシャとの試合で勝ち星を挙げられず波に乗れなかったので、心理的にかなり苦しい試合だっただろう。そのため、相手のカットを攻めるボールが単調になっていた。いつもの岸川ならカットのボールに対して打球点の早いドライブを混ぜたり、ストップからの早い攻撃でカットマンを崩していたが、今大会はそれが少なかった。カットに対してドライブで攻め、次にストップ、さらにその次をフォアへドライブというように、無意識にボールを送っているように見えた。それにラケット角度も少しずつ狂っていったのかもしれない。
 ラストの水谷は、完全に相手を飲み込んだ横綱相撲のような戦いぶりだった。非常に良いボール感覚、勝負勘がより鋭くなってきた。ラリーと3球目での緩急をつけたドライブ、レシーブからの強攻、何でも入るような感覚になってきた。体の疲労を十分とって準々決勝に臨んでほしい」
 大会もはや第5日目の5月2日。男女チャンピオンシップディビジョンが行われる代々木第一体育館はコートも3台となり、いよいよ決勝トーナメントに入る。今日行われる対戦カードは下記のとおり。

10:00〜 ★男子決勝トーナメント1回戦
     [ギリシャ vs. オーストリア]
     [チャイニーズタイペイ vs. クロアチア]
     [ポーランド vs. ポルトガル]

13:00〜 ★女子決勝トーナメント1回戦
     [ウクライナ vs. 北朝鮮]
     [韓国 vs. ルーマニア]
     [チャイニーズタイペイ vs. オランダ]

16:30〜 ★男子決勝トーナメント1回戦
     [シンガポール対スウェーデン]
     ★女子決勝トーナメント
     [ベラルーシ vs. ドイツ]

19:30〜 男子準々決勝
     [日本 vs. ポーランド vs. ポルトガルの勝者]
     [中国 vs. ギリシャ vs. オーストリアの勝者]

 日本男子は19時半から準々決勝。グループリーグに続き、ポルトガルとの再戦か。それとも好調のポーランドが勝ち上がるのか。明日、日本女子が準々決勝で戦うことになる、オランダ対チャイニーズタイペイ戦の行方にも注目だ。
 グループリーグDの最終戦で、韓国対北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「半島対決」が実現。会場の3階席を埋めた北朝鮮応援団から大声援が送られる中、北朝鮮が0-2からの大逆転で勝利を決めた。会場はものすごい歓声と、大合唱に包まれた。

 〈北朝鮮 3-2 韓国〉
 キム・ナムチョル -8、10、-7、-9 鄭栄植○
 キム・ヒョクボン 5、-5、-7、-6 趙彦来○
○チェ・イル 7、-6、6、-8、4 朱世爀
○キム・ヒョクボン 5、10、-10、8 鄭栄植
○キム・ナムチョル -8、9、9、7 趙彦来

 北朝鮮は躍動的なフットワークを活かしたフォアドライブ、韓国は台上バックドライブからの両ハンドドライブ攻撃。よりモダンなプレーを見せたのは韓国だったが、ラストに出場したキム・ナムチョルの中陣でのフットワークは神がかっていた。小柄ながら飛びつきざまに目にも止まらぬパワードライブを連発し、プレッシャーに動きの鈍った趙彦来を押し切った。朱世爀のカットを打ち抜いた3番チェ・イルのパワードライブもすごかった。
 北朝鮮はグループリーグ3勝2敗としたものの、直接対決で敗れていたスウェーデンに及ばず4位となり、13-24位決定戦へ。一方、敗れた韓国はグループリーグ1位での準々決勝進出。
  • 大逆転劇のラストを締めた左腕キム・ナムチョル

  • 趙彦来はさすがにプレッシャーが大きすぎたか

  • 大歓声に応える北朝鮮チーム

  • 統一コリアの旗も揺れた北朝鮮応援団

 ドローの速報では少々見にくかったですが、男女決勝トーナメントのドローの結果はここでチェック!

 男女決勝トーナメントのドローでは、信じられないことに、男女とも第1〜4シードの4チームの下に、すべて同じグループリーグで2位だったチームが入った。たとえば男子なら、中国の下にオーストリア(グループA1・2位)、韓国の下にチャイニーズタイペイ(グループD1・2位)、日本の下にポルトガル(グループC1・2位)、ドイツの下にシンガポール(グループB1・2位)。
 女子も同様に、中国の下に北朝鮮(グループA1・2位)、シンガポールの下に韓国(グループC1・2位)、香港の下にドイツ(グループD1・2位)、そして日本の下にチャイニーズタイペイ。一度勝っている相手だから幸運とも言えるし、一度勝っている相手だからやりにくいとも言える。まずは明日の決勝トーナメント1回戦の結果に注目しよう。