昨日の男子団体・準々決勝でオーストリアと対戦した中国。ストレートで勝ってベスト4進出を決めたものの、まだエンジン全開とは言い難い。トップ馬龍は3-0とはいえ、ハベソーンとの打ち合いでミスが多く、2番張継科はゲームカウント1-2の第4ゲーム、9-10でマッチポイントを奪われた。ここでガルドスの乾坤一擲のカウンタードライブがネットを弾いてオーバーし、辛くも勝利を拾ったものの、相変わらず大舞台にならないとテンションが低い。ベンチで劉国梁監督が必死でカツを入れていた。
観客席を赤く染める中国応援団も、「どうせ負けないでしょ」と思われているのか、ほとんど姿を見せていない。今のところ北朝鮮応援団のほうが断然目立っている。過去の大会でもそうだったが、決勝になったら突然中国の応援団が現れるのだ。
ちなみに徐行運転のチームメイトをよそに、フルスロットルでぶっ飛ばしているのが許シン。昨日のフェガール戦では3ゲームをすべて11-4。パワードライブはホップするような弾道を描いて相手コートを打ち抜き、ループドライブは触れただけで弾かれるような、強烈な回転に充ち満ちている。まさに旬の男だ。