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世界卓球東京大会WEB速報

★女子決勝トーナメントのドロー

1 中国ーーーーーーーー

2 ウクライナ

3 北朝鮮



4 韓国

5 ルーマニア



6 シンガポールーーーーーーーー



7 香港ーーーーーーーー



8 ベラルーシ

9 ドイツ



10 チャイニーズタイペイ

11 オランダ



12 日本ーーーーーーー


女子決勝トーナメントのドローが行われ、日本は明後日行われる準々決勝で、チャイニーズタイペイ対オランダの勝者と対戦することになった。ここ2大会連続でシード下に韓国が入り、準々決勝で激闘を繰り広げた日本だが、今回のドローは組み合わせとしては最高と言っていい。「準々決勝で当たるならチャイニーズタイペイがいい」と言っていた村上監督の願いが通じたかのようだ。準決勝の対戦相手も、シンガポールではなく香港。決勝進出のチャンスは十分にある。
★村上恭和監督・オーストラリア戦後のコメント

「チームの調子は良いですね。5人とも絶好調だから、決勝トーナメントでは全員使えるなと思っています。グループリーグでの戦いは想定より良い。今までの世界選手権でもこれほど快調なことはない。まず明日の試合を見て、対戦相手が決まるので、準備をしたい。また、今日のドローで準々決勝の対戦相手もほぼ予測できるので、研究する時間は一日多くある。
 ドローでは、(各グループ2位の)北朝鮮、韓国、ドイツ、チャイニーズタイペイが日本の下に入ってくる。それぞれのチームが入る確率は25%で、同じグループの2・3位のチームは決勝トーナメント1回戦では当たらない。やはり一番手強いのは北朝鮮。まあできればチャイニーズタイペイとやりたいですね(笑)」
 〈日本 3−0 オーストラリア〉
○平野 9、6、6 デデルコ
○田代 9、2、2 タッパー
○森 2、5、5 ミャオ・ミャオ

 石川・石垣を温存しながら、日本女子がオーストラリアを完封。これで予選グループCの5試合をすべて3−0で制し、堂々の1位通過。準々決勝進出を決めた。試合後、「5人ともすごく調子が良い。5人とも決勝トーナメントで使える」と村上恭和監督。2番でタッパーを下した田代は、「最初は北朝鮮チームの応援団がすごくて、ボールの音も聞こえないくらいでした」と言うとおり、序盤はサウスポーのタッパーにやや苦しんだが、2ゲーム目以降は持ち味である威力あるフォアドライブがよく決まった。3番森も、エースの両面表ソフト攻守型、ミャオ・ミャオを完封。フォアサイドを切る厳しいコースのフォアドライブで観客をどよめかせた。

 日本女子の準々決勝は、明後日の5月3日に行われる。さあ、ここからが勝負だ!
  • 田代は今大会2勝目を挙げた

  • 3番で勝利を決めた森

  • ミャオ・ミャオ、さすがに全盛時の力はなかったか

 午後8時半より男子第2ステージのトーナメントのドロー(抽選)が行われ、1位通過した日本男子はポルトガルとポーランドの勝者と対戦することが決まった(明日午後7時半)。また、第2シードのドイツ側のブロックに入り、もし順当に勝てば準決勝でドイツと対戦することが決まった。

倉嶋洋介監督のコメント
「おそらくポルトガルがくると思うし、お互い手の内を知り尽くしているのでしっかり準備したい。ドイツ側に入ったのは上のステージに上がるには、確率的に(ドイツのほうが)高いと思うけれども、先を見ずにその前にしっかり明日の試合を戦い抜きたい。(ポルトガル戦は)一回勝っている相手だけど受け身にならずにチャレンジしたい。昨日と同じようにガチンコ勝負になるし、日本も塩野をどうするか、考えたいですね」

1 中国ーーーーーーーー
          
2 ギリシャ
3 オーストリア

4 チャイニーズタイペイ
5 クロアチア

6 韓国ーーーーーーーー

7 日本ーーーーーーーー

8 ポーランド
9 ポルトガル

10 シンガポール
11 スウェーデン

12 ドイツーーーーーーー



 ハンガリー戦を戦い終え、さすがに安堵の表情がのぞいた倉嶋洋介監督。できれば3−0、もしくは3−1で決めてほしかったというのが、正直なところかもしれない。初采配の世界団体はひと筋縄ではいかないが、まずは1位通過という実りを手にした。

「まずは第一関門突破かなという気持ちです。初戦で敗れてから、背水の陣で精神的にも苦しい状況ながら、みんなよく戦ってくれたと思います。水谷はちょっと足の不安があって、今日の朝の段階で出られるかどうかを考えた。負担をかけたくなかったので、2番手扱いで前半と5番での出場。でも、水谷は試合を重ねるごとに自信のある顔つきになってきて、プレーもよくなっている。
 今日の試合は塩野が、2ゲーム目からかなり力が抜けて、彼らしいプレーをしてくれた。初戦であれだけのプレーができたので、合格点かなという感じです。課題としていた攻撃面が良い形で決まっていた。サービス力があると流れにのっていきやすい。サービスからしっかり仕掛けられたのは大きいですね。決勝トーナメント以降では、今調子が良い選手、そしてドローによってオーダーを決めたい。
 今日、岸川を起用することはある程度決めていました。本当はカットには一番強いくらいなんですが、初戦で2連敗したこともあり、うまく流れに乗れなかった。初戦で2連敗したことで、責任感の強い男なので、メンタル的にちょっと立ち直れていない部分はあるかもしれない。
 1位通過で明日の夜まで休めるので、良い休養ができるのは大きい。女子よりひと足先にメダルを決めたいですね」

 明日の男子団体・準々決勝は19時30分スタート。日本戦を含む2試合が行われ、残り2試合は女子準々決勝とともに、5月3日に行われる予定だ。
 なんという選手だ。勝って1位通過を決めたい日本にとって、絶対勝たなければいけないハンガリー戦で、2試合を完勝したエースの水谷隼。しかも前日右足に痛みを覚えた男は、一日で見事に戻ってきた。恐るべきエースだ。

「昨日の夜の時点でまだわからなかったし、朝食の時点で行けますと監督に伝えました。今大会、みんなまだまだ調子が良くないので、ぼくが出たほうがチームにとって良いと言うことで賛成しました。足は昨日より良い状態です。昨日はアイシングして、鍼(はり)をしました。これからケアをして足はもっともっと良い状態にしたい。痛み止めの薬も飲んでいます。昨日は足が気になったけど、今日はそれほど気にならなかった。ただ、ラリーはあまり長くしたくないので、自信のあるサービスをどんどん出していきました。 1位通過のために絶対負けられないという責任を感じました。
 (グループリーグを振り返ると)マッチポイントを取られた試合もあったし、内容の悪い試合もあったし、日に日に良くなって今日はよいプレーが出来たので明日の準々決勝で今日より良いプレーをしたい。
 これから世界卓球が始まるという感じで、準々決勝と準決勝で一番良いプレーをしたいと、そこに照準を合わせてきたので、すごく明日が楽しみです」

 何とも頼もしいコメント。そうだ明日が勝負だ、ニッポン!!
 〈日本 3−2 ハンガリー〉
○水谷 6、9、4 パッタンチュース
 岸川 −3、−9、−8 コシバ○
○塩野 7、3、13 ラカトシュ
 岸川 −8、10、−7、−11 パッタンチュース○
○水谷 3、6、5 コシバ

 日本、苦しい苦しい勝利だった。しかし、ハンガリーに勝利し、4勝1敗でグループリーグ1位通過を決めた。
 カットのパッタンチュースがいるハンガリーに対し、倉嶋洋介監督は昨日2勝を挙げた丹羽を下げ、岸川を2点起用。しかし、岸川の調子は今日ももうひとつ。岸川らしい多彩な球さばきが見られず、フォアのドライブ攻撃に頼りすぎた感があった。パッタンチュース戦は第4ゲーム8−10から追いついたが、あと一歩及ばず。

 ラストまで回したくなかった日本だが、ラスト水谷のプレーはパーフェクトだった。岸川をあれだけ苦しめたコシバのバックドライブが、サービス・レシーブを封じられたことで完全に影を潜めた。飛びつきざまにフォアストレートに何本も打ち抜くなど、水谷のプレーは冴えに冴えた。
  • 水谷、ラストで完璧な火消し役

  • 初陣を勝利で飾った塩野

  • 勝利後、観客の声援に応える日本男子チーム

 〈日本 2−2 ハンガリー〉
○水谷 6、9、4 パッタンチュース
 岸川 −3、−9、−8 コシバ○
○塩野 7、3、13 ラカトシュ
 岸川 −8、10、−7、−11 パッタンチュース○
 水谷 vs. コシバ

 4番岸川はカットのパッタンチュースに惜敗。前後の攻めをうまく使えず、フォアの連続ドライブに頼りすぎた印象があった。責任感が彼のプレーを硬くしてしまっているのか。ブロックやストップをもっと有効に使いたかった。
 日本、右足に不安を抱える水谷に回ってしまったが、ここはとにかく勝ってもらうしかない。ラスト水谷に予選グループ1位通過を託す!
 〈日本 2−1 ハンガリー〉
○水谷 6、9、4 パッタンチュース
 岸川 −3、−9、−8 コシバ○
○塩野 7、3、13 ラカトシュ
 岸川 vs. パッタンチュース
 水谷 vs. コシバ

 日本は2番岸川がコシバの強烈なバックドライブに完敗。しかし、続く塩野は攻撃の粗いラカトシュに対し、サービスからの3球目攻撃を混ぜてレシーブを崩し、終始主導権を握って勝利。見事に初陣を飾った。4番は塩野とパッタンチュース。水谷への負担を減らすためにも、ここでバッチリ決めてくれ!
 〈日本 1-0 ハンガリー〉
○水谷 6、9、4 パッタンチュース
 岸川 vs. コシバ
 塩野 vs. ラカトシュ
 岸川 vs. パッタンチュース
 水谷 vs. コシバ

 日本男子のハンガリー戦がスタート。トップ水谷、傷めている右足の状態が心配されたが、軽快な動きと巧みなボールさばきでカットのパッタンチュースを前後左右に走らせ、ストレート勝ち。危なげのない試合だった。

 日本は3番でカットの塩野を初めて起用。日本の応援団を大いに沸かせてほしい。