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全国高校選手権(インターハイ2014)

女子学校対抗がスタート。1番は四天王寺・阿部と希望が丘・前田
〈男子シングルス5回戦〉
及川(青森山田) 4−0 高橋(東山)
田添(希望が丘) 4−0 岩城(鹿児島工業)
郡山(関西) 4−0 新宮(明誠)
坪井(青森山田) 4−0 川路(れいめい)
周ショウ(北陵) 4−3 三部(青森山田)
松下(愛工大名電) 4−0 呉坤(関西)
平野(野田学園) 4−1 松山(愛工大名電)
渡辺(明徳義塾) 4−2 備本(東山)

男子5回戦で波乱が起きた。
青森山田の三部が周ショウに3−1のリードから逆転負けを喫し、ベスト16で姿を消した。
周は左バック表の速攻と猛烈に切れた下回転サービスを武器に三部を攻略。
「相手がバック表を嫌っていたのがわかった。とにかく序盤は自分のミスが多かったので、なんとか繋いで、逆に相手のミスを誘ったのが勝因」と周は笑顔でコメント。

留学生という存在、左利き、バック表。そしてプレッシャー
その全ての要素が三部を襲った。
  • 周のバック表の変化攻撃が光る

  • 三部、敗戦に肩を落とす

<女子シングルス5回戦>
田口(正智深谷)4ー2秋田(横浜隼人)
王佳玉(富田)4ー2平(正智深谷)
牛嶋(正智深谷)4ー1橋本(四天王寺)
前田(希望が丘)4ー1瀬山(富田)
森(昇陽)4ー2粟屋(就実)
安藤(慶誠)4ー2森薗(四天王寺)
芝田(四天王寺)4ー2加藤(県岐阜商業)
美濃口(横浜隼人)4ー2佐藤(札幌大谷)

4回戦の阿部の敗退につづき、昨年準優勝の佐藤が美濃口に敗れる。美濃口は学校対抗につづき、シングルスでも佐藤を下す。
阿部を敗った田口は秋田に勝利しベスト8入り。ダークホースの王佳玉は鉄壁のカットで平との熱戦を制した。

このあとはいよいよ学校対抗決勝。まもなくチャンピオンチームが誕生する。
  • 学校対抗につづき佐藤を下した

  • 平を下した王佳玉。台風の目となるか?

  • ノーシードから快進撃の田口

女子シングルス4回戦で昨年優勝、第1シードの阿部が敗れる波乱。正智深谷の田口とのラリー戦の末に2-3で敗退し、連覇の夢がついえた。阿部は3回戦でもフルゲームの辛勝で、調子は今ひとつといった様子だった。
このあと学校対抗決勝を控えているだけに、気持ちを立て直せるか。


阿部(四天王寺) 2ー3 田口(正智深谷)
  • 阿部、連覇ならず

  • ラリー戦で勝利した田口

  • 学校対抗までに立て直せるか

遠藤、高取、そして伊丹と次々に姿を消していく野田学園勢。
3回戦、3年生の平野も佐藤(富田)の猛攻に苦しみ、0−2と追い込まれていた。
一心不乱にラケットを振り続ける佐藤の勢いは凄まじく、まさに乗っている男!
一気に平野を飲み込むかと思われた。
だが、平野が3ゲーム目を接戦で取り返すと流れが変わる。
4〜5ゲーム目は冷静に1点ずつ平野が点数を積み重ねていき、最終ゲーム8本で大逆転勝ち!

平野が野田学園勢最後の砦として、4回戦のベスト16(ランク)入りに駒を進めた。

負けはしたが、佐藤の健闘と一戦に懸ける思いに拍手を送りたい。
  • 野田学園勢、最後のひとりになった平野

  • 凄まじい気迫で平野を追いつめた佐藤

  • 最後は静かにガッツポーズ

現在女子シングルスが進行中。2回戦からはシード選手が登場。女王の座をかけた戦いが本格化してきた。2回戦の好ゲームは選抜3位・大野高校のエース髙橋と希望が丘・中澤の対戦。髙橋がバックで的確にコースををつき、甘くなったボールをキレのあるフォアハンドで決めるパターンで2-1とゲームをリード。しかし中澤も威力ある両ハンドで4ゲーム目を奪い返し、勝負は最終ゲームへ。5ゲーム目も両選手絶叫の接戦で8ー8。髙橋が10ー8、11ー10と2度マッチポイントを奪うもカウンター合戦を中澤が制し、逆転勝利。2回戦にはもったいない好ゲームだった。
3回戦では昨年の優勝者・阿部(四天王寺)が松田(済美)に大苦戦。サウスポーの松田のバック連打に苦しみ、フルゲームにもつれる。最終ゲームは序盤でスタートダッシュをかけた阿部が7ー0と大量リードを奪い、最後は5本で振り切った。
会場は3回戦が続いているが、森(昇陽)、加藤(県岐阜商業)といった優勝候補たちは順当に4回戦進出を決めている。
  • 大熱戦は中澤に軍配

  • 髙橋も素晴らしいプレーを見せた

  • 最後は5本でしのぎ、小さくガッツポーズ

  • 女王を追いつめた松田

  • 注目の森さくらは初戦からガッツ全開

  • 学校対抗では圧巻のプレーを見せている森薗。シングルスにも注目

  • さわやかガッツの計良(木更津総合)

  • ダブルスで大活躍の日本航空・下山夏音選手の妹、秋帆選手も健闘

昨夏の全中準優勝の伊丹(野田学園)がシングルス2回戦に登場。
越智(上宮)とフルゲームとなったが、5ゲーム目は11−0とラブゲームで勝利し、会場をどよめかせた。
伊丹はスロースターターだが、野田学園らしい爆発力が魅力。さらにパワーがつけば来年の野田学園の主力に成長するだろう。

もうひとりの有望1年生、希望が丘の弓取も2回戦を突破。
学校対抗では田添とのダブルスで活躍し、個人戦のダブルスでも3位に入賞した逸材だ。
フォアドライブのスイングスピードは本当に1年生?と疑うレベルで、希望が丘の石田監督も「弓取は振り切れることができる。スピードはうちで一番かもしれない」と期待を寄せている。
現在、シングルス3回戦で後田(大阪桐蔭)と対戦中。これに勝利すれば、おそらく上がってくるだろう郡山(関西)との激しい打ち合いが予想される。
  • センスを感じる伊丹の両ハンド

  • フォアのスピードはシニア級の弓取

男子シングルス2回戦が始まり、シード選手が登場している。
その中でも屈指の好カードとなった郡山(関西)と矢野(明豊)は、フルゲームで郡山が勝利。

矢野はカットでの粘り、そしてストップを狙い打つ果敢な攻撃で郡山を追い詰める。対する郡山は、丁寧にボールを選び、チャンスには強烈なフォアドライブを叩き込んだ。息詰まる試合は威力で押し切った郡山に軍配が上がった。

その他の有力選手は順当に勝ち上がっているが、坪井(青森山田)は石田(明徳義塾)にゲームを先行されて苦しい展開。ゲームカウント1−2とピンチだったが、逆転で勝利し、2回戦を辛くも突破した。

〈男子シングルス2回戦〉
郡山(関西)3−2 矢野(明豊)
坪井(青森山田)3−2 石田(明徳義塾)
  • 郡山は接戦を制した

  • 敗れはしたが実力を見せた矢野

  • 坪井、辛くも3回戦進出

  • カットマンの石田が健闘

インターハイ5日目、山梨は朝から雨模様。今日は学校対抗決勝戦が行われ、男女ともに優勝校が決定する。
今日のスケジュールは下記のとおり

9時〜
男女シングルス2〜5回戦

15時〜
男女学校対抗決勝

シングルスは5回戦まで行われベスト8が決定。そして注目は学校対抗決勝。男子は青森山田と愛工大名電、女子は四天王寺と希望が丘のカードとなった。
学校対抗の決勝戦の会場は、男女とも「体育館」のため、見に行く人は注意してほしい。(男子は本日のシングルス5回戦まで武道館で行われている)


いよいよ終盤に突入するインターハイ。今日も熱い試合がつづきそうだ。
〈男子ダブルス決勝〉
坪井/三部(青森山田) -6、6、9、-7、8 吉村/平野(野田学園)

青森山田が昨年失った男子ダブルス王座を取り返した。
打ち出したら止まらない野田学園ペアを乗せないように坪井がうまくタイミングをずらしていく。
ラリーでも少し打球点を落としたり、回転をあえてかけなかったりなど、吉村の強打につかまらないように注意しているように見えた。
それでも両者互角の攻防で勝負は最終ゲームへ!

青森山田ペアが一気に攻め立てて5−1と離して勝負あったかと思われたが、野田学園ペアがここからラリーを次々に制し、6−6に。

しかし、そこからが紙一重の勝負の差だったかもしれない。
野田学園は痛恨のレシーブミスを2本。8−6とされてしまい、その2本の差を最後まで埋められなかった。最後は10−8から坪井がチキータをストレートへ打ち込み、吉村が3球目ミス。
高く上がったボールに勝利を確信したふたりは向き合ってガッツポーズを繰り返した。

勝利後、坪井は「よし!とりあえずひとつ!」と口にして、「明日の学校対抗に気持ちを切り替える」と自らを引き締めた。
  • 坪井が後輩・三部をうまくリードした

  • 紙一重の差で敗れた野田学園ペア

  • 優勝が決まりガッツポーズ!

  • 王座奪還にVサイン。明日は学校対抗の決勝に臨む