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全国高校選手権(インターハイ2014)

男子学校対抗準決勝
 愛工大名電 3−0 鶴岡東
○松山 -3、-3、8、9、4 葉波
○松下 6、7、8 相馬
○松下/高杉 2、4、5 藤田/葉波

本日、8月7日の第一試合となった学校対抗準決勝。
これまで破竹の勢いで勝ち上がってきた鶴岡東は愛工大名電に力及ばず、決勝進出はならなかった。
トップの葉波が松山に対し2ゲームを連取したが、そこから松山のボールが走り出す。それまで合わせていたボールも力強くスイングし、葉波のループドライブやロングサービスに完全対応した。
鶴岡東としてはスタートダッシュで一気に決めたいところだったが、冷静さを取り戻した松山に最後は押し切られてしまった。

「悔しいですね。もう少し内容を良くしたかった。でもまたこの舞台に戻れるように頑張りたい」と鶴岡東の杉野森監督。

負けはしたが、男子学校対抗の台風の目となった鶴岡東の素晴らしい活躍に拍手を送りたい。
  • 松山、昨日の関西戦に続き、大仕事

  • ロングサービスのうまさが光った葉波

  • ダブルスではバックを徹底的に攻められた

  • 大会の前半の主役は鶴岡東だろう。表彰台おめでとう!

大会3日目の9時から女子学校対抗準決勝が行われ、四天王寺と希望が丘が決勝進出を決めた。

<女子学校対抗・準決勝>
四天王寺 3-0 明徳義塾
○芝田    9、3、1   熊中
○森薗    9、5、-5、9 椛澤

○阿部/芝田 4、12、8  椛澤/竹本


希望が丘 3-2 正智深谷
○前田    8、6、6     牛嶋
 德永    -6、4、-9、-4   平○
○前田/中澤 -4、1、6、6    平/弓立
 趙甜甜   8、8、-13、-9、-8 弓立○
○中澤    7、7、7      竹前

準決勝2試合はどちらも今年3月の選抜で対戦した相手とのカードとなった。選抜では明徳義塾が四天王寺に勝利、希望が丘が正智深谷に勝利している。
四天王寺はトップの芝田が豪打で熊中を完封。2番は選抜時に故障で出場していなかった森薗が気合い十分のプレーで昨日の愛み大瑞穂戦大活躍の椛澤を下す。ダブルスも丁寧なプレーで勝利し、決勝進出を決めた。「選抜の時はダブルスを取って相手にプレッシャーをかけることができたけども、今回は相手も盤石のメンバーで、逆にこちらがプレッシャーを感じてしまった。だけど選手はよくがんばった。今回の課題を活かして頑張ります。」と明徳義塾・佐藤監督。しかし1・2年生主体のメンバーで優勝した2010年以来4年ぶりのベスト4進出は見事。
準決勝もうひと試合は前半で希望が丘・前田、正智深谷・平の両エースがポイントを上げ1-1でダブルスへ。正智深谷は昨日までの平・田口に変えて平と1年生の弓立のペア。1ゲーム目こそ奪うも2ゲーム目以降は前田・中澤の怒濤の連続攻撃をしのぎきれず敗戦。同時進行でスタートの4・5番は5番中澤がダブルスの勢いそのままにパワフルな両ハンドで竹前を圧倒し、4番よりも先に希望が丘の勝利を決めた。敗れた正智深谷は1年生の弓立が団体戦全勝の活躍。来年以降の活躍に期待したい。

学校対抗決勝は明日の最終試合。昨年優勝の四天王寺と選抜優勝の希望が丘となった。両校とも戦力は十分、見応えのある試合となるだろう。
  • トップで勢いづけた芝田(四天王寺)

  • 主将として奮闘した椛澤(明徳義塾)

  • パワーで押し切った中澤(希望が丘)

  • 正智深谷・平は希望が丘戦で勝利

大会4日目を迎えたインターハイ4日目。今日のスケジュールは下記の通り

9時〜
男女学校対抗準決勝

11時〜
男女シングルス1回戦

14時30分〜
男女ダブルス4回戦〜決勝

男女学校対抗の対戦カードは男子が鶴岡東ー愛工大名電、青森山田ー明徳義塾、女子は四天王寺ー明徳義塾、正智深谷ー希望が丘となっている。
ダブルスでは今日チャンピオンペアが決定する。
明徳義塾 3-1 愛み大瑞穂
竹本    7、-6、-9、9、-8  金子○
○熊中    8、5、8      大石
○椛澤/竹本 8、-4、10、-8、8  小室/金子
○椛澤    -9、6、7、-2、9  伊藤
松澤     —        小室

女子学校対抗準々決勝の明徳義塾対愛み大瑞穂の一戦は、最後の最後まで勝負の行方がわからない、まさに手に汗握る大激戦となった。
2番の熊中と3番のダブルスで連取し、1-2と明徳義塾リードでむかえた4番・5番は2台同時進行。まずリードしたのが、5番の明徳義塾・松澤。回転量抜群のバックドライブを軸に、愛み大の小室を攻め立て、第1・2ゲームを連取。一方、4番の椛澤対伊藤は、カットの伊藤がガッツあふれるプレーで第1ゲームを奪うも、無理打ちせず丁寧にドライブで攻めた椛澤が続く第2・3ゲームを奪い返すという展開。
先に5番で決着がつくかと思われたが、高校時代、全国大会(団体戦)では3年間負けなしという愛み大の小室が驚異的な追い上げを見せる。松澤のドライブをブロックではじき返し、うまく相手のミスを誘って、2ゲーム奪い返し、最終ゲームに持ち込んだ。
4・5番ともにゲームオールとなり、先に決着がついたのは5番。序盤の勢いを失い、思い切りの良いスイングができなくなった松澤を、小室が気迫のプレーで攻め11-6で勝利した。
この時、4番は10-7で椛澤がマッチポイントの状態。最終ゲーム10-5と椛澤がリードし、愛み大は絶体絶命だったが、伊藤が粘りのカットで2点を奪い、10-7で椛澤がタイムをとった場面だった。あと一本で決まる状況だが、隣の台では小室が劇的な勝利をあげ、流れは完全に愛み大瑞穂にあった。緊張からか椛澤のプレーは完全に固くなり、続く2本もミスして、10-9。愛み大があと一本に迫った。しかし、最後の最後は椛澤が意地を見せ、3球目フォアドライブをフォアクロスに決め、勝利。明徳義塾が準決勝進出を決めた。

互いにチーム力を存分に出し切ったすばらしい一戦だった。惜しくも敗れた愛み大瑞穂のエース・小室は「悔いがないといえば嘘になるけど、全員で戦えたので、満足しています」と、目に涙を浮かべながらコメントした。
  • 椛澤、最後はフォアで決めた!

  • 5番で敗れた松澤(右)が椛澤を涙の抱擁

  • 伊藤の粘りも素晴らしかった

  • 団体戦負けなしの小室

男子学校対抗準々決勝
鶴岡東 3−0   上宮
○葉波 9、3、11 越智
○相馬 ー9、8、8、8 矢吹
○藤田/葉波 2、6、ー4、ー10、3  和田/小池


5年前のインターハイでベスト4に入ってから、全国の表彰台から遠ざかっていた鶴岡東(山形)が準々決勝で上宮(大阪)を下し、準決勝へ勝ち進んだ。

1番で1年生の葉波が一気に試合を決めると、相馬が矢吹をフォアハンドの連続強打で粘り倒す。ダブルスは鶴岡東ペアが4ゲーム目にマッチポイントを握ったが、上宮が意地を見せて逆転で取り返す。しかし、5ゲーム目に冷静さを取り戻した鶴岡東が攻め立てて、準決勝のイスを手にした。

鶴岡東の優れているところ、それは無尽蔵ともいえる体力だろう。
朝の3回戦、そして個人戦のダブルスをこなしても、準々決勝の1ゲーム目から試合終了まで足が止まることがない。「技術は欠けているかもしれないが、体力勝負では負けないくらい鍛えてきた。最後まで足が止まらなければ、集中力も切れずに、ミスも少ない。そこには自信があります」と鶴岡東の杉野森監督。

明日の準決勝は愛工大名電が相手だ。
この勢いのまま、突っ走ることはできるか。

もうひとつの熱戦、明徳義塾と野田学園も見応えがあった。
明徳義塾 3−1 野田学園
○南谷 9、ー5、3、ー4、6 吉村
金博 3、ー7、ー5、ー6 青山○
○渡辺/南谷 7、ー9、9、12 吉村/平野
○渡辺 4、9、ー9、9 平野
(石田 0−3 千葉○)

野田学園はエース吉村が南谷に敗れる波乱。しかし、明徳義塾も助っ人の金博が青山に逆転負けをしてしまう。両者誤算の前半戦を終えて、ダブルス勝負となる。
吉村のレシーブ台上バックドライブが強烈で一発で抜くこともしばしばあったが、しつこくドライブを打ち続けた明徳ペアに軍配。
4、5番は2台進行となり、先に5番の千葉がストレートで勝利して、実質2−2の4番勝負。

明徳はエースの渡辺を後半に起用したオーダーがピシャリとあたり、平野に勝利。4ゲーム目の9−9で中陣から一発で振り抜いたバックハンド、10−9からの回り込みカウンターシュートドライブ、どちらも渡辺の強気の攻めが光ったプレーで、野田学園初優勝の夢を打ち砕いた。

敗戦後、橋津監督は「私の管理不足です。吉村がジュニアチャンピオンになり、選抜も優勝し、少し選手主体でやらせてしまったところがあった。もっと自分が選手たちを追い込んだり、火をつけたり、もっと一緒に戦ってあげるべきでした」と敗戦の弁を語った。

明日の準決勝は青森山田と戦うことになった明徳義塾。渡辺の爆発が再びあれば、好勝負になるに違いない。
  • 鶴岡東のルーキー葉波。単複で無尽蔵の体力を見せた

  • 渡辺が2点を叩き出した!

  • 杉野森監督、見事な手腕でチームをまとめている

  • 明徳義塾が大接戦を制す

最後の最後までもつれたのが明徳義塾と野田学園。
先に5番が終わり、実質2−2のラストとなった4番で、エースの渡辺が平野を下してベスト4を決めた。

男子学校対抗準々決勝

鶴岡東(山形)3−0上宮(大阪)
愛工大名電(愛知)3−1明豊(大分)
青森山田(青森)3−0東山(京都)
明徳義塾(高知)3−1野田学園(山口)
女子学校対抗・準々決勝が終了し、ベスト4が出揃った。

札幌大谷は佐藤が1点を取るも、四天王寺に3-1で敗退。また愛み大瑞穂も明徳義塾にあと一歩まで迫ったが惜しくも敗れた。
選抜3位の大野を破りノーシードからベスト8進出の奈良女子は正智深谷に敗戦。トップでエースの横山が1年生弓立に敗れ、流れを掴めなかった。しかし3年生を中心に各選手がポテンシャルを発揮し、選抜につづくベスト8入り。3回戦で慶誠との接戦に勝利した県岐阜商業はエース加藤がトップで勝利するも、層の厚さで上回る希望が丘に敗戦。県岐阜商業の飯田監督は「(去年の主力が抜け)今年はそんなに強くないと思われていることをモチベーションにここまでやってきた。慶誠戦はダブルスを落としたあと、4・5番で1年生の和仁と2年生の河村が頑張ってくれた。」とコメント。エースの加藤は個人戦での上位進出に期待がかかる。


<女子学校対抗 準々決勝>
四天王寺(大阪)3ー1札幌大谷(北海道)

明徳義塾(高知)3ー1愛み大瑞穂(愛知)

正智深谷(埼玉)3ー0奈良女子(奈良)

希望が丘(福岡)3ー1県岐阜商業(岐阜)
  • 3回戦では単複で勝利した主将の横山(奈良女子)

  • 県岐阜商業を引っ張った加藤。この悔しさは個人戦で晴らす

女子学校対抗3回戦が終了し、女子ダブルスがスタート。今日は1回戦から3回戦までが行われ、総勢110ペアによる戦いがスタートした。シードの阿部・森薗(四天王寺)、平・田口(正智深谷)、前田・趙甜甜(希望が丘)らも続々登場している。学校対抗で初のベスト16進出の立役者となった日本航空の真田・下山のカットペアは学校対抗ベスト8に進んだ愛み大瑞穂の小室・金子のエースペアを相手に会場の大声援を受け3−1で勝利。学校対抗に続き、ダブルスでもベスト16入りと、地元・山梨県代表として素晴らしい活躍を見せている。明日も華麗なカットプレーで会場を沸かせてほしい。女子ダブルスは明日決勝まで行われ、今大会最初のチャンピオンが誕生する。
ダブルスが終了すると、このあとはいよいよ学校対抗準々決勝がスタート。ベスト4のイスをかけた戦いが始まる。
  • ダブルスでも快進撃の日本航空ペア

  • 瀬山・坂廼辺ペア(富田)

  • 下山田・鳥屋ペア(和洋女子)

  • 阿部・森薗ペア(四天王寺)

ダブルス3回戦が終わった後には、本日の最終試合となる学校対抗準々決勝が行われる。
注目の対戦カードは以下のとおり

男子
鶴岡東(山形)vs.上宮(大阪)
明豊(大分)vs.愛工大名電(愛知)
青森山田(青森)vs.東山(京都)
明徳義塾(高知)vs.野田学園(山口)

女子
四天王寺(大阪)vs.札幌大谷(北海道)
明徳義塾(高知)vs.愛み大瑞穂(愛知)
正智深谷(埼玉)vs.奈良女子(奈良)
県岐阜商業(岐阜)vs.希望が丘(福岡)

男子の注目は鶴岡東と上宮。ベスト4入りを懸けた激しい戦いが予想される。そして明徳義塾と野田学園はここで当たるには勿体ないカードだ。こちらも熱戦になるだろう。
女子は四天王寺と札幌大谷が実力伯仲の戦いになるだろう。選手層では四天王寺が一歩リードするが、札幌大谷の佐藤のカットプレーは脅威。佐藤の単複をどう攻略するか、両校のオーダーにも注目したい。
現在、会場はダブルスの1〜3回戦が行われており、ベスト16までが決定する。
すべての勝ち上がりは紹介できないため、ダブルス序盤で目に留まったペアを紹介しよう。

上段写真左はまるで分身の術! 都城商業(宮崎)の内村兄弟ペア。右が兄の秀平選手、左が弟の英司選手。右では写真を見るとどちらが打っているのかわかりません。

下段写真左は広島商業のペア。男子はダブルスに入ってようやくペン表の姿を見れるようになりました。そういえば、昨年も広島商業にペン表がいたような・・・。広島にはペン表の流れがあるのでしょうか。

下段右は、選抜ベスト8ながら、県大会決勝で瓊浦に敗退し、学校対抗に出ることができなかった鎮西学院。今年のインターハイは個人戦に懸けます!アドバイスをするペンドラ垣原監督
  • これぞ分身の術

  • どっちが打ったでしょーか?

  • 今や貴重なペン表も登場

  • 鎮西学院は個人戦で輝くことができるか!?