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速報・現地リポート

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平成30年度全日本選手権速報

★大会第5日目・1月18日のタイムテーブル

10:00〜 ●女子シングルス5回戦(ランク決定戦)
伊藤美誠(スターツSC) vs. 浜本由惟(木下グループ)
出澤杏佳(大成女子高) vs. 前田美優(日本生命)
橋本帆乃香(ミキハウス) vs. 鈴木李茄(日立化成)
平野容子(豊田自動織機) vs. 安藤みなみ(専修大)
松本優希(サンリツ) vs. 木村光歩(中国電力)
森薗美咲(TOP名古屋) vs. 芝田沙季(ミキハウス)
田中千秋(豊田自動織機) vs. 土井みなみ(中国電力)
中畑夏海(愛知工業大) vs. 石川佳純(全農)

10:50~ ●女子シングルス5回戦(ランク決定戦)
早田ひな(日本生命) vs. 小鉢友理恵(広島日野自動車)
塩見紗希(同志社大) vs. 塩見真希(四天王寺高)
牛嶋星羅(日立化成) vs. 加藤美優(日本ペイントホールディングス)
杉田陽南(香ヶ丘リベルテ高) vs. 梅村優香(中央大)
野村萌(愛み大瑞穂高) vs. 森さくら(日本生命)
佐藤瞳(ミキハウス) vs. 木村香純(専修大)
森薗美月(木下グループ) vs. 平侑里香(サンリツ)
木原美悠(JOCエリートアカデミー) vs. 平野美宇(日本生命)

11:40〜 ●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
張本智和(JOCエリートアカデミー) vs. 緒方遼太郎(早稲田大)
高見真己(愛知工業大) vs. 田添健汰(木下グループ)
上村慶哉(シチズン時) vs. 吉村真晴(名古屋ダイハツ)
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園) vs. 渡辺裕介(明治大)
大島祐哉(木下グループ) vs. 大矢英俊(東京アート)
平野友樹(協和発酵キリン) vs. 定松祐輔(日鉄住金物流)
田添響(専修大) vs. 藤本海統(日鉄住金物流)
高木和卓(東京アート) vs. 森薗政崇(岡山リベッツ)

12:30〜 ●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
松平健太(木下グループ) vs. 町飛鳥(シチズン時計)
松下海輝(日鉄住金物流) vs. 龍崎東寅(明治大)
吉田雅己(岡山リベッツ) vs. 戸上隼輔(野田学園高)
木造勇人(愛知工業大) vs. 松平賢二(協和発酵キリン)
神巧也(シチズン時計) vs. 濱川明史(岩村くらぶ)
丹羽孝希(スヴェンソン) vs. 岸川聖也(ファースト)
藤村友也(日鉄住金物流) vs. 上田仁(岡山リベッツ)
及川瑞基(専修大) vs. 水谷隼(木下グループ)

13:20〜 ●女子ダブルス5回戦
13:55〜 ●男子ダブルス5回戦

15:00〜 ●女子シングルス6回戦
15:50〜 ●男子シングルス6回戦

17:10〜 ●女子ダブルス準々決勝
17:45〜 ●男子ダブルス準々決勝

大会もいよいよ佳境に入る大会第5日目。朝イチの試合から女子シングルス5回戦、続いて男子シングルス5回戦、ベスト16を決定する「ランク決定戦」が行われる。注目のカードが目白押しだ。前回チャンピオンの伊藤は浜本、張本は緒方と対戦する。男女シングルスは15時から6回戦も進行。優勝候補が敗れる番狂わせも十分あり得る。男女ダブルスも5回戦・準々決勝が進行する。
  • 伊藤は朝一番のランク決定戦で浜本と対戦

  • 張本は5・6回戦でどのようなプレーを見せるのか?

●男子シングルス4回戦
松下海輝(日鉄住金物流) 6、12、−7、11、4 吉村和弘(愛知工業大)

 今大会、男子シングルスの台風の眼と目されていた吉村和弘が豪腕の松下海輝に1−4で敗れ、4回戦で姿を消した。

 「本当に情けないです。すべてうまくいかなかった。思いどおりにいかなくてイライラした。やりにくい相手だから準備はしてきたけど……。確かに実力はついているかもしれないけど、全日本で負けたら実力も何もないと思うんで……。でも今はよくわからないです。今回は優勝候補にも名前を挙げてもらって、自分の中でプレッシャーをかけすぎてしまったかもしれません」と呆然とする吉村。

 ワールドツアーの香港オープンで優勝するなど、国際大会の実績もあり、Tリーグでは張本を破るなど、実力をつけているのはわかっていたが、いかんせん、当たりが出るまで時間がかかり、波に乗る前に全日本の舞台で沈んでしまった。
  • 松下に敗れ、うなだれる吉村和弘

●男子シングルス4回戦(後半16試合)
松平健太(木下グループ) −9、9、−4、4、7、7 川上尚也(早稲田大)
町飛鳥(シチズン時計) −9、9、5、3、7 伊積健太(岡谷市役所) 
松下海輝(日鉄住金物流) 6、12、−7、11、4 吉村和弘(愛知工業大)
龍崎東寅(明治大) 7、9、5、6 青山昇太(法政大) 
吉田雅己(岡山リベッツ) 9、−9、2、4、5 出雲卓斗(明治大)
戸上隼輔(野田学園高) 7、8、9、−8、2 御内健太郎(シチズン時計) 
木造勇人(愛知工業大) 6、2、6、6 岩崎栄光(日野自動車)
松平賢二(協和発酵キリン) 3、10、7、3 有延大夢(リコー)
神巧也(シチズン時計) 7、8、−3、4、4 村松雄斗(東京アート)
濱川明史(岩村くらぶ) 5、11、8、7 硴塚将人(早稲田大) 
丹羽孝希(スヴェンソン) 9、−10、11、9、−9、8 曽根翔(愛工大名電高)
岸川聖也(ファースト) 4、5、8、2 北原大輝(信号器材)
藤村友也(日鉄住金物流) 6、9、4、8 岩永宜久(帝京安積高)
上田仁(岡山リベッツ) 6、5、5、9 金光宏暢(大原学園高) 
及川瑞基(専修大) −10、8、8、−8、8、−3、8 坪井勇磨(筑波大)
水谷隼(木下グループ) 4、5、8、8 加山裕(愛工大名電高) 

男子シングルス4回戦はすべての試合が終了。5回戦を戦う32名はすべてシェークドライブ型。日本リーグで大活躍していた御内健太郎、必殺バックドライブの村松雄斗というふたりのカット型も4回戦を突破できず。……残念だ。

曽根のチキータとバックドライブに手を焼きながら、4−2で勝利したのは丹羽。「曽根くんは世界ジュニアにも出ている強い選手だし、競るのは予想していた。勝ててよかったです」と試合後のコメント。「24歳になって、年下と戦うことも多くなって、粘り強さも大切だなと思っています」と語った丹羽。年末年始も休まず練習して、調整してきたという世界最速の速攻プレーヤーは、新たな一面を披露しようとしている。

そして男子シングルス4回戦のラストマッチは及川対坪井。右シェークドライブと左シェークドライブ、ともにドイツ・ブンデスリーガで腕を磨いた戦友同士。華々しいラリー戦の末に、1学年下の及川が坪井に競り勝った。
  • 2ゲームを奪われるも、しっかり4回戦を突破した丹羽

  • 村松、ファイター神から1ゲームを奪ったが、健闘およばず

  • 有延との「アスティーダ対決」を制した松平賢二

  • 男子4回戦の最終マッチ、及川が坪井を振り切った

●男子シングルス4回戦
水谷隼(木下グループ) 4,5,8,8 加山裕( 愛知工業大名電高)

 10度目の優勝を狙う水谷は初戦を完勝した。高校生が相手とは言え、隙を与えずに、完璧なプレーを見せた。加山はリスキーな速攻ドライブを見せたが、水谷はしのぐ時にはしっかりとしのぎ、順調なシングルスのスタートを切った。

「いつも1試合目は緊張するけど、今日はリラックスしてできて内容も良かった。いつもの東京体育館とは会場の雰囲気も自分の気持ちも全然違う。1試合1試合が勝負だし、決勝にいける確率は25%くらいです。体力を温存させたい、省エネでできるところは省エネでやりたい。上に上がっていった時にそこで最大限力を発揮できるように。
 毎年毎年強いから決勝に行っていたわけではなく、今までも5回くらい負けそうな試合があったわけだから、今年だけ25%ではなくて、毎年25%だった。(王者復活は?)なるようになるしかない。優勝できるように練習はしてきたけど、あまり周りの声を耳に入れちゃうと緊張する。自分は自分らしく1戦1戦戦いたい。練習してきたことを無駄にしたくない。
 自分が決勝で張本と当たることなんかは考えていない。決勝まで行かないことには何も始まらない。彼の勝った負けたもあるけど、決勝に行って初めて彼を意識するんだと思う」と水谷。

 10月以降はTリーグ、そしてワールドツアーやグランドファイナルをこなし、日本の卓球を牽引してきた水谷。張本が迫力のある王者の卓球を見せれば、水谷は華のあるプレーで会場を釘付けにした。
  • 危なげないプレーで初戦をクリアした水谷

●男子シングルス4回戦
吉村真晴(名古屋ダイハツ) 8、12、10、8 田中 佑汰(愛知工業大名電高)

 昨年夏のインターハイで2位の田中が五輪メダリストの吉村に挑戦。2、3ゲーム目は競り合いになりながらも、吉村は冷静だった。混合ダブルスで早々と敗退した後遺症はない。
 「2、3ゲーム目は厳しい展開でしたが、何とか乗り切れました。順調な滑り出しかなと。田中選手が上がってくると予想して初戦の入り方を考えてきて、リードされてても冷静にプレーすることができた。
 バックハンドの比率を高めたプレーをしようとして、それがうまくできていた。12月に体調を壊してTリーグに出れない時期、(吉村)和弘や張本のようなバックハンドでの得点率の高い選手の試合を見て、自分もフォアハンドに頼りすぎて台から離れることがあったことを反省して、バックハンドにフォーカスをあてるようになった。今回、シングルスが勝負だと思っていて、優勝しないと自分の代表もないと思っている」(吉村)

 ミックスゾーンではテレビで見せるような笑顔はなく、視線も定まっている。そこに吉村の決意の固さを見ることができた。

●男子シングルス4回戦
藤本海統(日鉄住金物流(和歌山) 9、4、11、−6、9 森田侑樹(シチズン時計)

 今回の全日本でラケットを置く男がいる。シチズン時計の森田だ。中央大卒業後、シチズンに入り、長くチームを支えてきた。昨年は念願の日本リーグ優勝を果たした。かつてこの大会でベスト8に入ったこともある。
 「去年1年間、団体戦ので優勝を目標にやってきてそれが達成できて、全日本でも3種目しっかり出て、最後も中途半端にバックハンドでミスするんじゃなくて、フォアのミスだったから、それも自分らしくて、悔いはないです」

 明日の男子ダブルスの試合を残しているが、シングルスとしては最後の試合を終えた森田。フォアの豪快なドライブと華麗なフットワークはもう見ることがないのが、残念だ。

 
  • 接戦でも崩れを見せなかった吉村真晴

  • 長くシチズンを支えてきた森田がシングルスでの最後の試合を終えた

●男子シングルス4回戦(前半16試合)
張本智和(JOCエリートアカデミー) 7、4、5、8 時吉佑一(ZEOS)
緒方遼太郎(早稲田大) 9、−6、5、−9、−6、9、10 滝澤拓真(岡谷市役所) 
高見真己(愛知工業大) 6、−7、7、−7、7、−6、8 英田理志(青嵐クラブ)
田添健汰(木下グループ) 6、-5、2、-7、7、11 吉田海偉(東京アート) 
上村慶哉(シチズン時計) −7、5、−10、8、11、−7、9 浅津碧利(JOCエリートアカデミー/帝京)
吉村真晴(名古屋ダイハツ) 8、12、10、8 田中佑汰(愛工大名電高) 
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園) 7、−5、4、6、11 笠原弘光(協和発酵キリン) 
渡辺裕介(明治大) −6、8、4、−9、11、2 上村太陽(大阪桐蔭高) 
大島祐哉(木下グループ) 5、−7、2、9、8 川端友(KKSC)
大矢英俊(東京アート) 9、5、−8、5、−7、9 三部航平(専修大) 
平野友樹(協和発酵キリン) −8、−8、6、3、7、5 松山祐季(愛知工業大)
定松祐輔(日鉄住金物流) 6、−8、3、5、4 松生直明(リコー) 
田添響(専修大) 6、7、9、5 手塚元彌(静岡学園高)
藤本海統(日鉄住金物流) 9、4、11、−6、9 森田侑樹(シチズン時計) 
高木和卓(東京アート) 10、8、−7、7、15 江藤慧(クローバー歯科)
森薗政崇(岡山リベッツ) 1、6、6、4 坂根翔大(関西大)

男子シングルス4回戦、前半戦の4回戦が終了。
田添健汰と接戦を演じた吉田海偉は、ロビングからの逆襲で観客を沸かせたが、ラリー戦に持ち込む前にうまくミドルを攻められるなど、2−4で惜敗。ペンドライブ型の孤塁を守る吉田の敗戦は、ペンドラファンにとっても残念。「ちょっと残念ですね。自分ができるプレーは全部出したけど、最後ジュースになって落としてしまったのはもったいない。昨日1日3試合やって、体力的に疲れもあったし、完璧じゃなかった。でも、今日の負けは体力の問題じゃないです」(吉田)。

1月20日には所属クラブのボゴリア(ポーランド)で、ヨーロッパチャンピオンズリーグの準々決勝を戦うため、ヨーロッパに渡る吉田。「また気持ちを切り替えて、ティモ・ボルのチーム(ボルシア・デュッセルドルフ)とやりますから、勝てるように頑張りたいです」。

昨年の世界選手権団体代表の大島祐哉は、左腕の川端に1ゲームを落とすも4−1で勝利。「コース取りでクロスが多くなってブロックされてしまったので、もう少しコースを考えて打たないと、この上のレベルではもっと返ってくる。コース取りは考えないといけない」と語った。バックハンドの強化に努め、フォアハンドの強打につなげるコンビネーションを高めてきた成果を、この大会で発揮したい。
  • 吉田、奮戦するも4回戦で敗れる

  • 大島は1ゲームを落とすも、5回戦進出

●男子シングルス4回戦
張本(JOCエリートアカデミー) 7、4、5、8 時吉(ZEOS)

男子シングルス4回戦、連覇を目指す張本は時吉にストレート勝ち!
時吉の強烈な前陣バックドライブも正確にブロックし、少しでも打ちあぐめば両ハンドの速攻。張本は速さで時吉を制圧し、カウンターでの逆襲を許さなかった。「バックハンドと細かい台上技術が良くなっている。前やった時よりも桁外れに強くなっていて、威圧感もある。台上部分が良くなっていて、こちらが攻められないようになっている」と試合後の時吉。

「普通の選手はグリップを持ち替えてサービスを出すのに、彼は同じグリップで出してきて、回転が読みづらかった。台上のストップも普通の選手と違ってタイミングを外して、あえて遅いタイミングで止めてくるので打ちづらい。あの強さは別格ですね」(時吉)

 試合後、張本のコメントは冷静だった。「1ゲーム目は取られてもおかしくない内容でしたけど、1ゲーム目のうちに修正できたのは良かったと思います。去年との違いは特にない。全日本選手権では世界ランキングも去年の結果も関係ないので、1試合ずつ勝ち上がっていくだけです」。「前半戦は妹が話題を持っていったので、後半は自分がニュースに出られるように頑張ります」。そう笑顔で語った。
◎女子シングルス4回戦
伊藤美誠(スターツSC) −9、6、5、10、11 三村優果(サンリツ)
浜本由惟(木下グループ) -8、5、8、10 高橋真梨子(十六銀行)
出澤杏佳(大成女子高) 8、2、−5、13、8 前瀧初音(愛媛銀行) 
前田美優(日本生命) 4、10、−10、6、3 中澤紬(中央大) 
橋本帆乃香(ミキハウス) 7、6、8、8 大島奈々(愛み大瑞穂高)
鈴木李茄(日立化成) 7、7、6、−7、8 宋恵佳(中国電力) 
平野容子(豊田自動織機) 9、−4、−5、5、5、7 森田彩音(中央大) 
安藤みなみ(専修大) −8、8、6、−7、−8、4、10 田口瑛美子(筑波大) 
松本優希(サンリツ) 5、4、10、3 松澤茉里奈(十六銀行) 
木村光歩(中国電力) −6、6、8、3、−4、7 馬場麻裕(デンソー)
森薗美咲(TOP名古屋) 8、5、5、1 朝田茉依(同志社大)
芝田沙季(ミキハウス) 7、4、3、−8、9 岩越帆香(早稲田大) 
早田ひな(日本生命) 7、2、5、3 瀬山咲希(中央大)
小鉢友理恵(広島日野自動車) 9、5、6、9 奥下茜里(日本大)
中畑夏海(愛知工業大) 7、4、−1、10、−9、−7、10 田代早紀(日本ペイントホールディングス)
石川佳純(全農) −6、7、5、8、5 秋田佳菜子(中央大) 
塩見紗希(同志社大) 11、−3、5、−8、5、−6、6 永尾尭子(デンソー)  
塩見真希(四天王寺高) 5、−9、−9、1、−4、8、6 上田真実(愛知工業大) 
牛嶋星羅(日立化成) −12、5、−3、6、9、4 成本綾海(中国電力) 
加藤美優(日本ペイントホールディングス) 8、2、9、8 中森帆南(ミキハウスJSC)
杉田陽南(香ヶ丘リベルテ高) 6、−4、9、−4、10、−8、7 長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園) 
梅村優香(中央大) 9、10、6、10 平真由香(日立化成)
野村萌(愛み大瑞穂高) −4、−8、8、−7、7、6、9 加藤杏華(十六銀行)
森さくら(日本生命) −10、7、8、8、8 庄司有貴(中国電力) 
佐藤瞳(ミキハウス) 7、7、9、6 浅井一恵(桜丘高)
木村香純(専修大) −3、9、11、10、6 徳永美子(早稲田大)
田中千秋(豊田自動織機) −6、−8、13、10、10、−8、9 美濃口千夏(中央大)
土井みなみ(中国電力) −9、−9、6、5、−4、9、0 加藤知秋(十六銀行) 
森薗美月(木下グループ) 4、−8、5、4、9 柴田理彩(専修大)
平侑里香(サンリツ) 7、9、10、6 山本笙子(中央大) 
木原美悠(JOCエリートアカデミー) 6、9、6、6 松平志穂(日本ペイントホールディングス) 
平野美宇(日本生命) 5、6、4、5 三條裕紀(青山学院大) 

女子シングルス4回戦の結果は上記のとおり。
石川佳純は、秋田(中央大)に1ゲームを落とすも、順当に勝利。「相手とは初めての対戦だったけど、ラリーがうまいなと思いました。自分もしっかり戻って、何回でも打つことを心がけました。去年よりは自分のプレーが良くなっていると感じます。攻めが速くなっているし、ラリーでも最初ミスが出てもしっかり調整できている」とコメント。充実感をにじませた。ベンチには木下グループ卓球部総監督の邱建新氏が入り、王座奪回の体勢は整った。

第2シードの平野美宇も、難敵・三條を落ち着いて料理。「いつもどおりのプレーができたので初戦にしては良かった。相手は特徴的なプレースタイルで、サービスが良いなあと思いながら試合をしていました。今日はバックが自信を持って使えたし、全体的に凡ミスも少なかった」と語った。どのスタイルにも強い平野、簡単には取りこぼしはしないだろう。
  • より攻撃的な打法に取り組み、全日本に乗り込んできた石川

  • 隙のない両ハンド攻撃を見せた平野

●女子シングルス4回戦
出澤杏佳(大成女子高) 8、2、−5、13、8 前瀧初音(愛媛銀行)

 今大会のジュニアチャンピオンの出澤、前瀧に4-1で勝利し、4回戦突破。
 速攻ラリーに強い前瀧に対してもバックで優位に立ち、フォアスマッシュはコースが厳しく、ミスも少ない。ジュニアの好調そのままを維持し、一般シングルスでも大暴れの予感。5回戦では日本生命の前田と対戦する。
  • ジュニア女王となった出澤、一般でも好調を持続

  • この快進撃はどこまで続くか?

●女子シングルス4回戦
伊藤美誠(スターツSC) −9、6、5、10、11 三村優果(サンリツ)

 第1シードで2連覇を狙う伊藤がシングルスの初戦を迎え、4−1でサンリツの三村を下した。この日、女子ダブルスと混合ダブルスで3試合をこなし、4試合目となった伊藤は、1ゲーム目を落とし、3、4ゲーム目がジュースになったものの、シングルス初戦を乗り切った。

「練習をせずに試合に入りましたが、その中で勝てたことは自信になりました。今日は休みない状態で試合が続いていて、夕方でもう4試合かという感じです。10年以上前にやった相手で勝ったことがない選手だったけど、まずは勝てて良かった。1ゲーム目を取られたけど、落ち着いてプレーすることができました。
 今はとにかく睡眠をとりたいし、お腹もすいてます。今日は9時間は寝たいですね」と最後は笑顔でコメントを残した。
  • 伊藤、1ゲームを落とすもプレーには余裕があった

  • フォアフリックとシャープな両ハンドで伊藤に対抗した三村