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欧州リポート

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 ブンデスリーガと同じく先週末より2015/2016シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグ(以下ECL)も開幕。今年は昨シーズンを上回る男女合わせて8名の日本選手がエントリーしている。初戦となるグループリーグ第1戦には水谷隼(beacon.LAB)、大島祐哉(早稲田大)、森薗政崇(明治大)の3人が出場。日本選手所属チームの結果は下記のとおり。

☆2015/2016 ECL男子グループリーグ☆
【グループA】
〈ヴォルターヴェルス 3ー1 オレンブルク〉
○ペテ 8、-8、4、8 オフチャロフ
○大島 10、-8、-6、6、4 サムソノフ
 ボボチーカ -8、-6、-12 クズミン○
○大島 8、9、9 オフチャロフ

【グループB】
〈ニーダーオーストリア 3ー1 グルジョンツ〉
※吉田海偉は出場せず

〈UMMC 3ー1 エンヌボン〉
○水谷 -9、8、-10、9、7 クレアンガ
 シバエフ -13、7、-8、-4 プロコプツォフ
○ウラソフ 7、6、11 Q.ロビノ
○水谷 -5、12、4、7 プロコプツォフ

【グループD】
〈シャルトル 3ー1 オストロフ〉
 ガオ・ニン 8、9、-8、-6、-9 シルチェク○
○A.ロビノ -9、12、-9、3、6 森薗
○イェレル 7、4、5 トレグラー
○ガオ・ニン 9、7、11 森薗

☆2015/2016 ECL女子グループリーグ☆
【グループA】
〈ベルリン・イーストサイド 3ー1 セントクエンティン〉
※浜本由惟、加藤美優は出場せず

【グループB】
〈ストロック 3ー0 カルタヘナ〉
※平野早矢香は出場せず

【グループD】
〈リール・メトロポール 3ー1 タルノブジェク〉
※吉田光希は出場せず

 欧州リーグデビュー戦で華々しい活躍を見せたのは大島。昨シーズンのチャンピオンチーム、オレンブルク(ロシア)と対戦した大島は2番でサムソノフ(ベラルーシ)を下すと、先日の中国オープンでも勝利している世界ランク5位のオフチャロフ(ドイツ)に再び勝利。ECL王者から2得点をあげる活躍で、チームに大金星をもたらした。
 昨シーズンはベスト8に終わった水谷所属のUMMCはフランスのエンヌボンと対戦。水谷は2得点の活躍でECLの開幕戦を白星で飾った。一方、今シーズンよりチェコのオストロフに移籍した森薗は2失点。巻き返しに期待したい。

 ECLグループリーグ第2戦は10月9、10日にかけて行われる。
  • 華々しい欧州デビューを飾った大島(写真は2015年インカレ)

 先週末にドイツ・ブンデスリーガ2015/2016シーズンが開幕。今シーズンは昨シーズン以上に多くの日本人選手が参戦している。まずはトップリーグの1部の結果から。

【2015/2016ブンデスリーガ1部第1節】
〈ベルクノイシュタッド 3-1 グレンツァオ〉

○メンゲル -8、8、3、5 吉田

 ワルサー -9、-8、-6 ガチーナ○

○ドゥダ 8、8、7 チウ・リャン
○メンゲル -8、8、7、10 ガチーナ
☆吉田雅己通算成績0勝1敗

〈デュッセルドルフ 3-0 ミュールハウゼン〉
○ボル 4、8、9 イオネスク
○ギオニス 10、-5、13、10 ヒールシャー
○フランチスカ 10、-8、3、7 ヴォジツキ

〈ブレーメン 3-0 ハーゲン〉
○シュテガー 6、3、7 シェルベリ
○スカチコフ 3、-9、9、-7、6 コバチ
○チオティ 4、4、11 A.フェイヤーコナート

〈ザールブリュッケン 3-1 グリーンヴェッターバッハ〉
○アポローニャ 9、7、-10、4 ジェラルド
○トキッチ 6、6、6 ジブラト
 マテネ -7、6、10、-9、-5 ロブレス○
○アポローニャ -16、4、3、3 ジブラト

〈オクセンハウゼン 3-1 マーバーツェル〉
○ゴーズィ 9、-2、5、-8、10 王熹
○ピチフォード 9、-8、9、7 フィルス
 カルデラノ -7、-6、9、-8 グルーツ○
○ゴーズィ 9、4、-12、7 フィルス

 昨シーズンに引き続きグレンツァオでプレーする吉田雅己(愛知工業大)は開幕戦は黒星スタート。しかしまだまだスタートしたばかり。長いシーズンでの活躍に期待したい。昨シーズンのチャンピオン・デュッセルドルフは完勝でシーズンをスタートさせている。今シーズンから1部に昇格したグリーンヴェッターバッハはシェルベリ(スウェーデン)、ジェラルド(ポルトガル)ら若手中心の布陣で1部に挑むが、第1節は1点を奪うのみにとどまった。
 男子1部でプレーするのは吉田のみだが、女子1部のベルリン・イーストサイドには浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)が所属。こちらは9月13日に開幕を迎える。また、男女ともに2部以下で多くの日本選手が所属。9月上旬から、試合がスタートする。
  • シーズン初戦は黒星スタート(写真は2015年インカレ)

 8月20〜24日にかけて、2015/2016シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグ(以下ECL)の開幕戦となるグループリーグ第1戦が行われる。各グループの対戦と主な所属選手は下記のとおり。 各グループ、ホーム&アウェイで1試合ずつを戦い、上位2チームが決勝トーナメント進出となる。

☆男子
【グループA】
・オレンブルク(ロシア):オフチャロフ、サムソノフ、スミルノフ、クズミン
・ザールブリュッケン(ドイツ):アポローニャ、トキッチ、マテネ
・ウォルターヴェルス(オーストリア):大島祐哉、詹健、ペテ、ボボチーカ
・アンジェ(フランス):ルンクイスト、ヨン・パーソン、レグー、陳剣

【グループB】
・UMMC(ロシア):水谷隼、シバエフ、ウラソフ
・ニーダーオーストリア(オーストリア):侯英超、フェガール、Da.ハベソーン
・エンヌボン(フランス):クレアンガ、プロコプツォフ、陳建安、趙彦来
・グルジョンツ(ポーランド):吉田海偉、ザトウカ、ワン・ヤン

【グループC】
・ポントワーズ(フランス):フレイタス、王建軍、K.カールソン
・マネキントルン(ポーランド):陳衛星、マツモト、張超
・ブレーメン(ドイツ):シュテガー、チオティ、スッチ
・エースローブ(スウェーデン):徐輝、スベンソン、オーベルホー

【グループD】
・ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ):ボル、フランチスカ、ギオニス、アチャンタ
・シャルトル(フランス):ガオ・ニン、ガルドス、イェレル、エロワ
・ボゴリア(ポーランド):呉尚垠、鄭栄植、ゴラク
・オストロフ(チェコ):森薗政崇、シルチェク、コルベル


☆女子
【グループA】
・ベルリン・イーストサイド(ドイツ):加藤美優、浜本由惟、P.ゾルヤ、シャン・シャオナ、ポータ
・ブルサメトロポリタン(トルコ):フー・メレク、ミハイロワ、ドルギフ
・セント・クエンティン(フランス):ドデアン、パーカー

【グループB】
・ストロック(オーストリア):平野早矢香、エクホルム、ラコバチ、ビレンコ
・セクサルド(ハンガリー):リー・フェン、マダラシュ、ロバシュ
・カルタヘナ(スペイン):シェン・イエンフェイ、パスカウスキーン、シャオ・マリア

【グループC】
・フェネルバフチェ(トルコ):サマラ、イバンチャン、ノスコワ
・メッツ(フランス):グルンディシュ、ユ・フ、呉佳多
・エジシュレット(ハンガリー):リー・ジャオ、ラカトシュ

【グループD】
・タルノブジェク(ポーランド):吉田光希、ハン・イン、リー・チェン、パルティカ
・フロシュベルグ(オーストリア):リュウ・ジャ、ポルカノバ、バチェノフスカ
・リール・メトロポール(フランス):ヤン・シャオシン、スッチ


 日本男子からは昨シーズンに続くECL出場となる水谷隼と吉田海偉に加え、世界選手権から目覚ましい活躍を続ける森薗政崇、大島祐哉の二人が参戦。水谷所属のUMMCと吉田所属のグルジョンツはグループリーグで対戦する。大島所属のウォルター・ヴェルスは昨シーズンのECL王者、オレンブルクと、森薗所属のオストロフは昨シーズンECL準優勝のブンデスリーガチャンピオン・デュッセルドルフと同組。成長著しい二人がどのような試合を見せるか楽しみだ。
 また、日本女子も4選手がECLに参戦。昨シーズンECL3位のストロックへ加入した平野早矢香、今シーズンからポーランドリーグ・タルノブジェクへ移籍した吉田光希、そして加藤美優、浜本由惟が若手二人は強豪揃いのベルリン・イーストサイドからECLに挑む。昨シーズン優勝のフェネルバフチェには武楊、文佳(ともに中国)、準優勝のフロシュベルグには李暁丹(中国)と、圧倒的な勝率でチームを引っ張った中国選手がいたが、今シーズンは参戦せず。本命不在の中で、日本選手の活躍が大きなカギとなるかもしれない。

 今週末にはブンデスリーガも開幕し、欧州リーグの新シーズンが本格的にスタートする。結果は欧州リポートで随時お届けしていきますのでお楽しみに!
  • 昨シーズン同様UMMCでプレーする水谷

  • 森薗と大島、期待の2人が揃って参戦

  • 平野早矢香は初の欧州リーグ参戦

  • 欧州で6度目のシーズンを迎える吉田光希

 7月10〜19日にかけて、スロバキア・ブラチスラヴァで第58回ヨーロッパユース選手権が開催された。各カテゴリーの優勝は下記のとおり。

【ジュニア男子シングルス】
優勝:シェルベリ(スウェーデン)

【ジュニア女子シングルス】
優勝:ディアコヌ(ルーマニア)

【ジュニア男子ダブルス】
優勝:ジョルジッチ/コズル(スロベニア)

【ジュニア女子ダブルス】
優勝:マラニナ/チェルノレイ(ロシア)

【ジュニア混合ダブルス】
優勝:マノル/クラパ(ルーマニア)

【カデット男子シングルス】
優勝:プレテア(ルーマニア)

【カデット女子シングルス】
優勝:タイラコワ(ロシア)

【カデット男子ダブルス】
優勝:ベルトラン/バーデット(フランス)

【カデット女子ダブルス】
優勝:マルン/パヴロビッチ(クロアチア)

【カデット混合ダブルス】
優勝:プレテア/タイラコワ(ルーマニア/ロシア)

 ジュニア男子シングルスはスウェーデン期待のシェルベリ、ジュニア女子シングルスはパワフルなドライブが光るディアコヌが制した。カデットカテゴリーでは男女シングルスチャンピオン同士のペアが混合ダブルスも制し、2冠を達成している。ルーマニア、ロシア、フランスがメダル獲得数で上位にランクイン。一方、男女ともに強豪のドイツは銀メダル1つ、銅メダルが2つ(1種目は国際ペアでの獲得)と振るわなかった。
 ヨーロッパ競技大会男女シングルスが行われ、男子はオフチャロフ、女子はリー・ジャオが初代王者に輝き、ともに来年のリオ・オリンピック出場一番乗りを決めた。試合の結果は下記のとおり

【男子シングルス】
優勝:オフチャロフ(ドイツ)
準優勝:サムソノフ(ベラルーシ)
3位:コウ・レイ(ウクライナ)

<決勝>
オフチャロフ -10、-7、9、3、-9、7、8 サムソノフ

【女子シングルス】
優勝:リー・ジャオ(オランダ)
準優勝:リー・ジエ(オランダ)
3位:フー・メレク(トルコ)

<決勝>
リー・ジャオ 11、5、10、5 リー・ジエ


 男子は第1シードのオフチャロフがサムソノフに逆転で勝利し、優勝を決めた。男子団体で優勝したポルトガル勢はフレイタスが準々決勝でドリンコール(イングランド)に、アポローニャも準々決勝でサムソノフに敗れて、上位進出はならなかった。
 女子は帰化選手が表彰台を独占。決勝はオランダの同士討ちとなったが、リー・ジャオがストレートでリー・ジエを下してタイトル獲得となった。第一シードのハン・イン(ドイツ)は準々決勝でリー・ジエにフルゲームの末敗れた。
 現在アゼルバイジャン・バクーで第1回ヨーロッパ競技大会が開催中。卓球競技は男女団体が終了。男子はポルトガル、女子はドイツが記念すべき初代チャンピオンに輝いた。

【男子団体】
優勝:ポルトガル
準優勝:フランス
3位:オーストリア

☆決勝スコア
〈ポルトガル 3ー1 フランス〉
○アポローニャ 11、9、6 マテネ
○フレイタス 8、-10、8、-9、5 ゴーズィ
 アポローニャ/ジェラルド -5、-6、11、10、-6 ルベッソン/ゴーズィ○
○ジェラルド 4、10、9 マテネ

【女子団体】
優勝:ドイツ
準優勝:オランダ
3位:チェコ

☆決勝スコア
〈ドイツ 3ー2 オランダ〉
 ハン・イン -9、-10、-5 リー・ジャオ○
○シャン・シャオナ 4、-8、8、5 リー・ジエ
○ゾルヤ/シャン・シャオナ -8、7、9、-7、7 エーラント/リー・ジャオ
 ゾルヤ -8、-7、-9 リー・ジエ○
○ハン・イン 1、2、6 エーラント


 男子は現ヨーロッパ王者のポルトガルが優勝。モンテイロを故障で欠きながらも、先日の世界選手権でベスト32に進出した19歳のジェラルドが今大会も活躍。モンテイロの穴をきっちり埋め、優勝に貢献した。優勝候補筆頭だったドイツは準決勝でフランスに敗戦を喫し、3位決定戦でもオーストリアに敗れた。ボルが食中毒で欠場となったため、2点を失った状態で試合を行い、オフチャロフ、久々の代表復帰のバウムの2人で3点を取らなければならない状況は厳しかったか。
 女子も現ヨーロッパ女王のドイツが優勝。決勝は2点を奪われたが、ゾルヤ、ハン・イン、シャン・シャオナと、穴のない布陣で優勝を決めた。

 現在は男女シングルスが行われている。優勝選手は来年のリオオリンピック・シングルスへの出場が決定し、全世界を通じ、リオオリンピック出場選手第一号となる。

写真提供:ITTF
 ECL決勝第2戦が開催され、ドイツのデュッセルドルフとロシアのオレンブルクが対戦した。決勝第1戦はボルの2得点の活躍でデュッセルドルフが3-1で勝利している。試合の結果は下記のとおり

【2014-2015 ECL決勝第2戦】
オレンブルク 3-0 デュッセルドルフ
○サムソノフ -7、5、3、6 フランチスカ
○オフチャロフ 10、9、7 ボル
○スミルノフ -9、7、6、-10、6 ギオニス
☆2戦合計でオレンブルクが優勝!

 1番はベテランのサムソノフとドイツのホープ・フランチスカの対戦。1ゲーム目こそフランチスカが奪うも、2ゲーム目以降はサムソノフが主導権を握り、オレンブルクが先取点をあげる。2番は決勝第1戦でも好ゲームが展開されたオフチャロフ対ボルのカード。前回はフルゲーム10本でボルに軍配があがったが、今回はオフチャロフがリベンジ。3番はスミルノフがギオニスのカットを粘り強く攻略し、オレンブルクがストレートで勝利。第1戦との合計で4-3とし、2012-2013シーズン以来、通算3度目となるECL王者に輝いた。先日のロシアリーグ決勝でも、水谷隼の所属するUMMCに第1戦を落としながら、逆転で優勝を決めており、土壇場での強さが光った。
 これで2014-2015シーズンの欧州プロリーグの試合は終了。ボルやオフチャロフは超級リーグに参戦するが、多くの選手はシーズンオフに入る。次のシーズンは早いリーグでは9月からスタートする。
  • トップで先取点のサムソノフ(写真は15年世界選手権)

  • ボルは第1戦で大活躍もこの日は敗戦(写真は15年世界選手権)

 今シーズンのフランスリーグ最終戦となる第18節が行われ、松平賢二(協和発酵キリン)が出場した。試合の結果は下記のとおり。

【フランス・プロA第18節】
アンジェ 4-0 ムリノー
○松平 11、11、11 カシン
○ルンクイスト -7、6、6、-10、6 アングレス
○レグー 8、8、-9、9 バイ・フェンティアン
○松平 4、7、10 アングレス
☆松平賢二2014-2015シーズン最終成績:11勝9敗

 およそ1ヶ月半ぶりのフランスリーグとなった松平はトップと4番で、フランスの若手2人に対してストレートで勝利を上げた。これで今シーズンの通算成績を11勝9敗とし、勝ち越しでシーズンを終えた。松平の所属するアンジェは9勝3敗6分けでロマーニュと並び4位だった。優勝は昨シーズンのECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)王者のポントワーズ。ビザ取得の関係でシーズン途中からの参戦となった松平だったが、フランスリーグ参戦後は全日本社会人、ビッグトーナメント優勝と、国内大会で成績を残している。2年間遠ざかっている世界選手権代表も、「もう一度選ばれて戦いたい」と意欲を見せる。フランスでの経験を糧に、さらなる活躍に期待したい。

↓試合の模様は松平賢二選手のブログにも掲載中
http://world-tt.com/blog/matsudaira/
  • 最終戦を勝利で終えた松平(写真は15年ビッグトーナメント)

 ブンデスリーガ・プレーオフ決勝が行われ、デュッセルドルフがフルダ・マーバーツェルに勝利し、昨年に続くブンデスリーガ優勝を決めた。試合の結果は下記のとおり

【2014-2015ブンデスリーガ決勝】
〈デュッセルドルフ 3-1 マーバーツェル〉
 フランチスカ -4、-8、-7 ズース○
○ボル 5、9、4 王熹
○ギオニス -10、6、5、6 フィルス
○ボル -10、-9、2、7、5 ズース
☆デュッセルドルフが優勝

 昨シーズンと同じ顔合わせとなった決勝戦、マーバーツェルは今シーズン3番手起用が多かったズースをトップに起用。今シーズン限りでの引退を表明しているズースにとっては並々ならぬ思いがあっただろう。そのズースはトップで世界選手権ベスト8のフランチスカをストレートで下しマーバーツェルに先取点をもたらす。しかし2番でデュッセルドルフのエース・ボルが王熹に完勝し、1-1のタイに戻す。3番はギオニスとフィルスのカット対決を経験に勝るギオニスが制し、デュッセルドルフが王手。4番は再び登場のズースがボルと対戦。かつてペアを組み、2005年世界選手権上海大会ではダブルスで準優勝に輝いた、元パートナー同士の対戦は、ズースがいきなり2ゲームを連取する。しかし勢いもここまで、ボルが3ゲームを連取して逆転勝利。昨年に続き3-1でフルダ・マーバーツェルを下し、ブンデスリーガ連覇を決めた。マーバーツェルはプロとしてのラストゲームとなったズースが大健闘。故障に泣かされ、世界のトップで活躍できた期間は長くはなかったが、その輝かしい競技人生に拍手を送りたい。
 デュッセルドルフはドイツカップに引き続き、タイトル獲得。残すはECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)のタイトルだ。オレンブルクとの決勝第1戦はボルがオフチャロフを下すなど、大車輪の活躍で3-1で勝利している。決勝戦は今週金曜日、5月29日に行われる。
  • かつての相方をフルゲームで下し優勝を決めたボル(写真は15年世界選手権)

 ロシア・プレミアリーグプレーオフ決勝第2戦が行われ、UMMC所属の水谷隼(beacon.LAB)が出場した。第1戦はラストの7番までもつれる接戦に勝利しており、優勝に王手をかけている。

【プレーオフ決勝第2戦】
〈UMMC 2 -4 オレンブルク〉
 シバエフ 0-3 オフチャロフ○
○水谷 3-0 スミルノフ
 モンテイロ 0 -3 サムソノフ○
○水谷/シバエフ 3 -0 オフチャロフ/サムソノフ
 水谷 0 -3 オフチャロフ○
 シバエフ 1 -3 サムソノフ○
☆2戦合計の結果、オレンブルクが優勝

 水谷は第1戦に続き、2番でスミルノフ、ダブルスでオフチャロフとサムソノフペアをストレートで退ける。しかし5番では昨日の第1戦同様、オフチャロフにストレートで敗れた。最後はサムソノフが第1戦ラストで敗れたシバエフにリベンジし、オレンブルクが4-2で勝利。第1戦との合計で、オレンブルクが逆転でロシアリーグ優勝を決めた。オレンブルクはECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)でも決勝へ勝ち上がっており、5月29日にデュッセルドルフと決勝第2戦を戦う。こちらも第1戦を落としているが、再びの逆転でヨーロッパの頂点を狙う。
  • 水谷は健闘及ばず(写真は15年世界選手権)